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詠春拳秘伝伝授

 好評の詠春拳セミナーも第四回が23日に実施されます。今回はベリーダンスのリナ先生が都合でお休みなので、私は、ちょっとガッカシしておりますが、その分、自己整体療法“美体操”と、詠春拳の秘伝である暗脚(蹴り技)を、今回だけ公開します・・・とのことでした。

 この詠春拳の蹴り技の凶悪さは、ちょっと驚かされますよ・・・っていうか、知ってる人がほとんどいないんじゃないでしょうか?

 山田師範がフランシス師父に習った時は、あんまり公開しちゃ~ダメ・・・と言われたそうで、だから一回限りの指導をすることにしたそうです。

 こういうこと書くと、異常にマニアックな人が集まりそうでイヤなんですがね~?


 えっと、それから、今週の東京支部の稽古会は東京支部長がインフルエンザに罹ってしまってお休みです。会員の皆さん、御注意ください。

 一週間くらい安静にしなきゃいけないそうなので、彼も詠春拳セミナーには出られないみたい。

 当然、日曜の稽古会もお休みしたんですが、横浜支部長も「彼が休むのは珍しいですね~? 初めてかも?」と言っていました。

 で、今週は横浜支部長とジェット爺ィの三人でやりましたよ。

 最近、交叉法ももっと深めていかなきゃ~と思ってて、今回は相手の突き腕に差し手すると同時に逆関節技取るとか巻き込んで固めるとか、そういう練習をやってみました。

 こういう場合、手の形が大切になってきて、開掌のまま肘から手首までの前腕部分を上手く使っていくことを指導しました。

 これは合気道の手刀や八卦掌の龍爪掌の使い方にある伸筋の張りを用いるやり方なんですが、うちは基本、脱力技法なんで、いつもはやらせない訳です。

 敢えてやらせたのは、脱力技法から一瞬で伸筋技法に変化させることを覚えてもらうためです。

 伸筋技法だけやっていると脱力技法ができなくなりがちなんですが、脱力技法ができれば伸筋技法は指を延ばして筋肉を張るだけで簡単にできます。

 何故、伸筋技法から脱力技法には変化できない人が多いか?というと、筋肉を張るという感覚が解らず、力んで固めてしまう人が多いからなんですね。

 合気道の演武を見ていても、相手の手刀打ちをガチンと受け止めてから技をかけようとしている人が少なからず居ます。バカですね~?

 私は、これを見た瞬間、後は見る気が失せます。時間の無駄だと思うから。

 勘違いしてる空手家だったら、「しょーがねえな~?」と笑って許せますが、合気道家がそれやっちゃ~オシマイですよね?

 六段、七段でざらに居たりするんだもんな~・・・。

 私が伸筋技法に肯定的でないのも、身体感覚の鈍い人だと結局は筋肉を固めて動くようになってしまうからなんですよ。

 固まるということは体内の重心が固定されるということで、固定された重心を崩すのは実に簡単。

 自分では統一された強い身勢だと信じ込みながら、実際は硬直した変化に乏しい脆い状態なのです。

 一定の約束された状況設定の中で練習していたら通用しても、気の利いた実戦感覚のある人間には通用しません。

 敢えて挑発的に実例を挙げれば、甲野氏や佐川派の木村氏の技が、突然、私に通じなくなったのも、彼らが約束組手スタイルで技をかけることに慣れ過ぎてしまって、実戦感覚がまるで無かったからなんですよ。

 でも、考えてみてください。約束状況でしか通用しない技を実戦に通用すると信じ込んでいたりしたら、もう、それは武術とは言えないでしょう?

 実力がどうこうという問題ではなく、私が彼らを評価しないのは、彼らが心得違いをしている点に関してです。

 実用的な技でなければ、実用に使えるようにするにはどうしたらいいか?と考えればいいだけの話で、実際、私はそうやって游心流の技を研究してきたので、見世物芸を百パーセント否定している訳じゃないんです。

 見世物芸を実戦の技であるかのように大衆に誤解させて、自己の権威付けに利用しているから批判してきている訳ですよ。技の問題じゃなくて“性根”の問題です(その点では、今、日本で最も問題のある武術家といえば宇城さんかな~? あれは西野流のヤラセ問題みたいなことが起こると思うな~?)。

 武術である以上、たとえ見世物芸であっても一割くらいは実用技に応用できる原理が隠れているんですね。

 これは健康体操化している簡化24式太極拳でも用法を工夫すれば高度な応用技が抽出できる・・・という点でも確認できています。

 まだまだ、物珍しさで武術を見る人が圧倒的多数派ですが、この状況も、もうそんなに長く続きませんよ。真相に気づいた人が増えてきているから・・・。


 話は変わりますが、フランスへ行かれていた青木宏之先生が帰って来られて旅の成果を電話で報告してくださいました。

 あちらでは、あっという間に数十人の入門者があり、熱烈歓迎状態だったそうです。

 中には海外の新体道連盟を除名された人も居たそうですが、問題児だと聞かされていたのに実際はメチャメチャいい人で、「何でこの人が除名されたんだろう? 何かの誤解があったのかな~?」と不思議に思ったそうでした。

 海外の方がすぐに広まるだろうとは思ってましたから、私は別に驚きません。青木先生が直に教えるんだから、当然だ・・・と思っています。

 重要なのは、技ではなくて、理合であり、その流儀のコンセプトですよ。

 これさえしっかりしていれば、技なんか温泉みたいに沸いて出てきます。78歳になった青木先生がドンドン進化している様子を見ていれば、これは否定できない現実であると誰もが認めるしかないでしょう。

 武道として新体道を見ていると、武道の枠組みから出ることができず、武道の欠点を延々と引きずることになります。

 かつての新体道の凄さは武道の枠組みを突破したことにあったのに、そこを見ないで武道の枠組みで認識しようとする点に無理がある・・・ということに、そろそろ気づいた方がいいと思うんですね。

 創始された時点では新しかった技も、30年も経過すれば古くなってしまいます。

 以前、新体道の古参の指導員をやっていた人が入会してきた時(当然ながら青木先生に報告して仁義を切って入会を認めました)、自惚れ心を隠しているのが読めたので、会員全員に新体道の技で潰すように指示しました。

 新体道の技で潰してみせないと自惚れが直らないと思ったからです。

 そして、その人は全員にぶっ潰されて「頭が真っ白になりました・・・」と言っていました。

 私は一度見た技は会の中で研究し、破り方まで工夫します。ですから、彼の真っ当過ぎる新体道空手の技(応用が利かないという意味)は我々にまったく通じなかったのです。

 技の強い弱いでしか考えられない人には、この理屈が理解できません。

 そんな何も解っていない人達を相手にして商売していても、金は儲かるでしょうが、技術の進歩は望めません。

 私は技術の向上が第一の目的です。それこそマッドサイエンティストみたいにいろんな流儀を研究してきています。

 だから、普通に形のある技なら破る自信があります。

 ところが、形のない技を使う相手では、どうしようもできない。

 私が青木先生を現代のラスト達人として崇拝する理由が、コレなんですよ。

 そして、自分が目指し、会員にも目指して欲しいのが、“変幻自在に戦える達人”の境地ですね。形に嵌まって強い人なんて、いくらでも居ますからね・・・。


追伸;キムタク主演の『宮本武蔵』、風邪で臥せってる中で見ましたが、非常に面白かったです! 「ようやく吉川英治の武蔵像から脱却しようとする作品が出てきたか?」という感慨もありましたね。とにかく、アクションが斬新でテンポが良く、戦いの中の武蔵の心情を表現したキムタクの演技者としての志しの高さが素晴らしい。また、野性的な武蔵の剣を表現するのに『孫文の義士団』を思わせる総合格闘的な演出も、『るろうに剣心』の速過ぎて何をやっているのか見えない演出からの進化(ギリギリ判る速度だったり、小次郎との技の違いが見えたり、山賊団と二人が戦うシーンではライオン丸とタイガージョーが共闘しているかのような戦いの中でのぶつかり合い)が伺えて、本当に谷垣アクション監督は素晴らしい仕事をされているな~?と思いましたよ。考証的に見たら、アレッ?て思う箇所はある訳ですが、『ゴジラ対ヘドラ』で空飛んじゃうゴジラみたいなヤケッパチのムチャぶりは、私は嫌いじゃないです! 『武士の一分』を見た時に、「キムタクにもっと本格大殺陣やらせたいな~?」と思ったもんですが、大満足です! 厳流島の決闘も、『ドラゴンへの道』のリー先生とチャック・ノリ助の決闘を思い出しましたね。武蔵が結構、やられるシーンも良かったです。現実的で・・・。でも、沢庵強過ぎですっ!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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