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7月は合気と化勁

 今月の月例セミナーは合気と化勁をやります。

 先月が伸筋技法だったので、今回は崩しのメカニズムについて、少し詳しく解説してみようかな~?と思っています。

 というのも、崩し技の意味について考えず、ただ「合気揚げが掛かるかどうか?」というような、まったく武術的に何の意味もないようなゲームで優劣を競うおバカな風潮が蔓延してしまっていると思うからです。

 合気揚げは、あくまでも鍛練法、稽古法であって、そのまま実戦に通用する技ではありません。

 考えてみてください。

 どこの世界に、「さあ、勝負だ! 私の手首を掴んでみよ!」なんて言われて、その通りにする阿呆が居ますか?

 本気で倒そうと思ってる相手は、殴るかナイフで突くか・・・という攻撃をしてくるものであって、トリャーッ!と、相手の手首掴んできたりしませんって。

 この手首を掴んでくるという行為は、侍が刀差して歩いていた時期に、刀を抜かせないように、まず、第一に手首を掴んで制していたセオリーの名残りなんですよ。

 だから、刀差してない現代で、いきなり手首掴んできたり、掴まれた手首の逆を取るという技の設定を基本におくのはナンセンスだと私は思います。

 むしろ、習慣的には胸倉掴んでくる率が極めて高いですね。

 手首握ってくるのは、しつこいキャッチセールスとかくらいでしょう(女性の護身術ならあり得るかも? しつこいナンパ師とか・・・)。

 それでも合気揚げに拘る人には、手首握ってあげて、相手が合気揚げを掛けようとした瞬間にパッチギかましてやればいいです。

「何すんだ~っ!」と怒ったら、「顔面ガラ空きで技掛けてるアンタが武術家失格でしょう?」と、こんこんと諭してあげたらいいと思います。

 私は、合気揚げも研究しましたし、それなりにできるつもりですけれど、やればやる程、これだけやっても何もならない・・・と思うばかりです。

 基本的な稽古法に過ぎない訳で、現在の一部のマニアのように合気揚げ選手権みたいな発想そのものが阿呆臭くって、「一生、寝ぼけてろ! このクソ馬鹿供!」と、心の底から冷笑しています。

 では、何で、そんなクソの役にも立たない練習をするのか?

 これは、稽古法には体得すべき要素の順番があるからで、初心者に必要なもの、中級者に必要なもの、上級者に必要なもの・・・と、様々な段階的に体得すべき要素がある訳です。

 その個々の要素を純粋に体得するには、余計なことを排除して練習する必要があり、そのために状況設定が必要になるのですね。

 つまり、状況設定というのは稽古法の個々の要素を体得するために設定されているのであって、基本的には実戦には無くなる訳です。

 ただし、実戦でも相手にそうと悟られないように状況設定にはめ込む戦略と戦術というものもあり、武術はこの要素も大きくなってくるんです。

 で、戦略戦術というのは相手に知られたら通用しなくなる。だから、隠す。隠すから知られなくなって失伝してしまったりする・・・という訳ですね。


 こういうのを「卑怯だ!」と言う人も多いですが、バカ言っちゃいけません!

 軍事機密を公開する阿呆がおりますか?

 武道や格闘技はスポーツとして社会化されているから公開しても構わない。

 けれども、武術は未だに武術なんですよ。

 私は公開できる分と公開できない分はきっちりと分けていますよ。

 見学お断りなのも、ここに理由があります。興味本位の人はお断りします。

 最近も三人くらいお断りしました。

 どうしてか?というと、武術の技は殺人を前提にしているからです。自分を鍛えて強くなる・・・というんじゃないんですね。

 相手がどんなに強かろうが、そんなの関係ない。サーチ・アンド・デストロイ!です。

 弓で射る・槍で突く・刀で斬る・鉄砲で撃つ・・・武器が無い場合に素手でいかにして効率よく敵を抹殺するか?を考える・・・誰が何と言おうと、断固として、それが武術の偽らざる真実!

 この真実から目を背けての、あらゆる美辞麗句を私は拒絶する!

「長野はそんなに人を殺したいのか?」と言われるなら、NO!です。

 殺したいという欲望は変質したものであって、他の生命体を殺すという行為は食料を得るため、あるいは食料にされないための動物の(闘争)本能です。

 闘争本能は生存本能に直結しています。

 他の生命体の命を頂戴するという食べる行為に「いただきます」という感謝の言葉を捧げるのは、自然に発生した人間の感受性だったのでしょう。


 さてさて、では、合気揚げとは何のために練習するのか?

 相手の重心を操作する基本技術の体得が目的なのです。

 もっと、わかりやすく言うと、相手の重心を浮かして体勢を不安定にさせるためです。

 重心が浮いて不安定な状態というのは戦闘力が著しく落ちてしまう。“死に体”なんですね。

 相手を死に体に陥らせれば、もう勝ったと同然な訳ですよ。

 だから、合気や化勁といった技術に価値が認められている訳です。

 具体的なことはセミナーでお話しましょう・・・。


 さてさて、七月最初の日曜日は、早速、本部新道場で練習しました!

 まだ、整備中ですが、非常に楽しく練習できました。

 3Fというのも、いい感じです。窓を開けると風が気持ちよく吹き過ぎます。

 せっかくなので、手裏剣や木人なんかもやりましたよ。
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 次回は12日の土曜日の夕方から試し斬りの稽古をやりますので、会員で希望者はおいでください。渕野辺駅改札前に夕方6時半に集合です。参加費は通常料金2000円で道具代は要りません。マキワラや刀は用意しておきます。

 希望者には手裏剣も指導しますよ~。

 今夏はお試し期間になりそうですかね~? サンドバッグも買おうと思ってます。

 個人指導は、今後、ここでやります!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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