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11月セミナー“他流破り”感想

 江古田ストアハウスでの月例セミナーも、残すところ、12月のみとなりましたが、まずは千秋楽一つ前の今回は、他流と対戦した時に、どうやれば破れるか?という純粋な戦術論の展開となりました。

 これはもう、はっきり言って、技じゃありません。

 相手の戦闘法を洞察して、即座に破り方を工夫する“思考法”の基礎理論を教えるのが目的な訳です。

 私は、ずっと前から、「流派に優劣は無い!」と、言い続けてきました。

 それを証明するには、あらゆる流派の技を打ち破って見せて、始めて証明できます。

 ですが、それを個人でやって見せても、「それはアンタだけができることだ」と言われてしまえばオシマイなんですね。

 だから、誰にでも教えればできる!という方程式を作らねばなりません。

 それに時間がかかった(十数年?)訳ですが、解ってしまえば、どんどん簡略化してきて、今では別に大して難しいことだとは思えなくなりました。

 結局、「強い方が勝つ!」と考えるから、破り方が見えないのです。

 どんな必殺技でも、駆使するのが人間である以上、人間の身体構造や神経反射のメカニズム、心理作用などを利用すれば、弱点なんか無数に見つけることができる。

 最近、『刃牙道』を読んでいると、板垣さんがそのような観点に興味が移ってきているんだな~?というのが推測できて、非常に面白い!

『範馬刃牙』の後半から、意識と身体の動きのタイムラグについてなど描写が武術の“読み”に入ってきていましたが、この辺を理論的に説き明かそうとした漫画は無かったと思います。

 もう、いい加減に筋肉理論か気の理論で説明するばっかりだった武道武術漫画に辟易していたので、『刃牙道』の先行きが非常に楽しみです。

・・・そういえば、システマ(ロシアの武術)の創始者のミカエル・リャブコ先生のセミナーがあったそうですが、そこに日本武術の代表みたいな感じで、とても有名な先生が参加していたそうです。

 ところが、模擬刀で何度も斬りかかってミカエル先生に“素手で”あしらわれてしまい、顔を真っ赤にして向かっていったそうですが、やっぱり、ヒョイヒョイとあしらわれて、見ていた人の中からも失笑が漏れてしまうくらい大人と子供状態だったそうです。

「名前のある人なのに立派だ」と受け止める人も居るかもしれませんが、私はそうは思いません。

 恐らく、ミカエル先生に一泡吹かせてやるくらいの野心と自分の技能への誇大妄想的な自信があったのでしょう。

 どうしてそう思うのか?というと、この方は十年も二十年も三十年も、いろんな武道家を相手に同じ過ちを繰り返して、一向に学習しない方だからです。

 日本武術の大家のごとく振る舞い、世間に間違いを拡散しながら、生きてきた欺瞞家だからです。

 欺瞞家の周囲には欺瞞家的気質の人間が集まります。そうでない者は離れます。

 私が、「いかがなものか?」と思うのは、むしろ、周囲の人間です。中身の無い虚構の権威者にツルんでいながら、実は本性を解っていて嘲笑している・・・そんな糞みたいな根性のひん曲がった連中をこそ、私は嫌悪します。

 武術は、そんな連中の手に負えるような甘い代物ではありません。

 総合的実力に天地の差があることくらい、手合わせするまでもなく、一目見れば判るでしょう。真に武術を探究している人間なら、そのような洞察力は養われる筈です。

 閑話休題・・・。


 さて・・・、“他流破り”について、一番、基本的なことは、相手の“構え”。

 これを見て、どういう戦闘スタイルなのかを洞察して、先手先手で潰していく・・・というのが要点です。

 今回は、なるべく、いろんなスタイルの破り方を指導しようと思ったので、伝統空手・フルコンタクト空手・ムエタイ・ボクシング・柔道・合気道・少林寺拳法・ブラジリアン柔術(総合格闘技)・詠春拳・形意拳・太極拳・八極拳などの技の破り方を解説しました。

 また、これらの破り方は、武器に対しても応用することができ、例えば、剣術や剣道の破り方にも応用できます。

 解ってない人からすれば、こんないろんな流儀の技を簡単に破れる筈がないと思うでしょう。そもそも、そんなにいろんな流儀の戦い方を知らない・・・。

 でも、私は研究家ですから、ありとあらゆる流儀の人と手を合わせていますから、研究データは恐らく、日本一揃っている?と思います。

 で、気づいたのは、「簡単に破れないのは理由がある」ということです。

 つまり、“相手と同様の戦い方をするから”です。

 他流破りの基本原則は、“相手と違う戦い方をする”ことです。絶対に付き合って同じ戦い方をしてはダメです!

 同じ戦い方をしたら、その戦い方に慣れている方が圧倒的に有利です。

 セミナー中にも参加者から話題が出たんですが、ボブ・サップが登場したばかりの時に、圧倒的な筋肉パワーで精密な格闘マシーンの選手をボコボコにしてしまったりしていたものの、技術を覚えていくに連れて逆に勝てなくなってしまった・・・という例がありました。

 あれも、その実例です。

 もちろん、これはルールを決めてやる試合や自由組手では許されないでしょう。K-1が格闘技関係者から批判されがちだったのも、興行を優先してあり得ないルール上の曖昧さがあったからですが・・・。

 ですが、“ルール上で許されない”ということは、それをやれば簡単に勝てるから禁止する訳です。

 ここで原点に帰って考えましょう。

 武術は生き残りのための戦闘術です。だから、卑怯も糞もなく、勝つためにはどんなことでもやります。

 武術の目的は生き残ることですから、技量を比べ合う必然性はありません。勝ちさえすればいい。どうやっても勝てないと判断したら脱兎のごとく逃げるか降参する・・・それも戦術的にはOKです。

 何しろ、命を護ることが目的なんですから・・・。

 戦法として一番いいのは、相手が技を出す前に一方的に打ち倒すことです。

 これが、先の先!

 確実に勝つのが目的だから、このような“相手が技を出す前の先を取る”戦い方が発達した訳です。

 これは、スポーツ的な考え方からしたら根本的に卑怯でしょう? 競技じゃなくて、相手に技を出させないで自分だけ出す訳ですから・・・。

 だから、スポーツ的な考え方の人は武術が理解できませんし、私を批判する人達の論理が、この“競技”という視点で論じている場合が多いようです。

 競技上の強い弱いという観点は、武術の勝負理論とはまったくかみ合いません。別に考えないといけない訳です。

 基本的に武術にはルールがありません。駆使する者の倫理観に多少左右されるだけ。

 強いとか弱いとか関係ない。より巧妙な戦術で相手が実力を発揮できないようにして倒す騙しのテクニックな訳ですから・・・。

「それじゃあ、有名な先生が弱くたって構わないじゃないか?」と言う人もいるんですが、「はい、弱くても構いませんけど、“弱いことを自覚して強がって見せたりしなければいいのに、自分の実力を勘違いして無礼を働いた揚げ句に負けまくってること”がダメじゃん?と、言いたい訳です」ということです。

 例えば、私が普通の武道や格闘技をやっても平均以下ですよ。どんなに頑張っても二段か三段くらいがやっとこさだったでしょうね。

 つまり、武道や格闘技の才能は私には無かった訳です。

 それでも武術だったら勝てる訳ですよ。ルール無しなら戦略戦術を工夫する人間の方が有利になりますから・・・。

 ただし、戦術を駆使するには、相応の身体の動きと意識の使い方が必要です。

 これは、理詰めに組み上げていかないと使えません。

「武術はバカには体得できない」と言われるのが、この部分です。

 クレバーな頭脳でないと上達できない(間接的な自慢ですね?)。

 もっとも、技ができるのと、戦術脳が発達するのは、どうも、別のような気がします。

 武術家にも演武型と実戦型が居ますからね。

 ミカエル先生にもてあそばれた人は、典型的な演武型な訳ですね・・・?

 デンデがネイルさんやピッコロのような戦闘タイプにはなれないでしょ?

 それでも、武術には、デンデがネイルさんやピッコロにも勝てる戦略があるんです。

 今回のセミナーを受けた人の中には、「なるほど~」と思った人も居るでしょう。どんな必殺技にも必ず盲点、弱点があるということが解れば、怖がる必要はありません。

 まあ、ここには書きませんが・・・。


 この日は、セミナーが終わって、いつもの喫茶店でダベッてから帰りました。日本映画専門チャンネルで『ゴジラ対メカゴジラ』をまだ放送中だったんで、見ました。

 ゴジラ映画では『ゴジラ対ヘドラ』と、この『ゴジラ対メカゴジラ』がお薦めです!

 ゴジラがヒーローだった時代の作品ですが、メカゴジラが非常にカッコイイし、キングシーサーもメカゴジラの両目から出る虹色のスペースビームを右目で吸収して左目から反射して打ち返すという伝説神獣らしい必殺技を繰り出します。

 しかし、何といっても睦五朗演じるブラックホール第三惑星人の地球侵略司令官の憎々しさが秀逸です! 本当にこの人は悪の親玉が上手い! すっごい偉そうな態度といい、「ゴジラめ。メカゴジラがお前と同じ性能だと思うなよ・・・」とか含み笑いで言う台詞なんか、本当にヤな感じです。

 悪役専門の俳優さんだと、こうはなりませんよね?

 インターポールの捜査官、南原を演じた岸田森もダンディでカッコイイんですよ~。

 沖縄が舞台なのに冬に撮ったんでしょうかね? コート着てたり、田島令子はロングブーツだし。

 平田昭彦の博士役は、続編の『メカゴジラの逆襲』ではバージョンアップしてチタノザウルスを発見したマッドサイエンティストになる・・・。

 平田さんはあんまり悪役のイメージ無いけど、レインボーマンとか、大鉄人ワンセブンとか、何回かやってますよね。特撮系のイベントにも気さくに出てくれて、奇声を挙げて怪演してくれたりするお茶目な人だったらしいです。

 ジャリ番とバカにして特撮作品に出演したことを隠したがる役者もいますが、影響力という点では子供の人格形成に絶大な刷り込みがありますからね~。もっと誇りを持ってもらいたいですね~。

「特撮物って普通の演技じゃないからな~」って言われますが、だから、遊べる訳で、役者にとっても面白いと思うんですけどね~?

 一眠りして、道場にマキワラ切った後のゴミを溜めてたんで、深夜に掃除しに行きました。

 切り残したマキワラがあったんですが、乾いて硬くなってるから切れるかな~?と思ったんですが、ものは試しに斬ってみますと、問題なく切れました。

 濡らして巻くのも面倒臭いから、今後はそのまま巻いて切ってみてもいいかな~?と。

 ついでに手裏剣も練習しました。

 小塚師範が研究した打ち方をいろいろ試してみたら、私もできるようになってきましたよ~。5本握って打ってみたら、これも成功しましたよ。畳針に近い細~いコンクリート針だったんですが、こんな細くてもピシッと刺さるんだから、手裏剣術も工夫次第だな~?と。

 ペーパーナイフも小塚師範の解説通りに打ってみたら、ピシッと刺さるので、唖然?

 逆袈裟斬りみたいに打つのも、結構、刺さりましたよ~。やっぱり剣術と共通点あるな~?

 もっと、いろんな形状の手裏剣揃えて研究してみたいですね? 握り方も重要だと痛感しました。

 研究会だから、皆でいろいろ研究して教え合うという今のスタイルは、非常にいい感じだと思います。

 試し斬りや手裏剣は、戸外や公共施設では練習できないので、いつでも使える専属道場ができて、本当に良かった~!

 後は、漫画原作で売れっ子になって道場付き一件屋建てるか、小さなビル丸ごと買うか、どっちかかな~? 頑張らなくっちゃ、いけません!

PS;最新作DVD詠春拳&美体操4』、発売中です! 山田師範が何と? 甲野氏の秘技のネタばらししています! いいのか? ベリーダンスのリナ先生が仕事が忙しくなって来れなくなったのが寂しいんですけど、地元で活躍するリナ先生を応援してまっす!

PS2;今年も残り少なくなってきました。来年の月例セミナーは相模原本部道場で武芸百般の体得を目指しますよ! 借りてる場所ではできなかった技も自由にできますからね~。一括申し込みの締め切りも迫ってきましたので、お申し込みはお早くお願いします!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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