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ロシア剣シャシュカ

 一月は隔週木曜日のメイプルホールの稽古が第五週もあったのですが、どうも延々と風邪気味が復調しない。ちょっと激しく動くと咳が出てしまう。

 なので、槍術の稽古をしばらくやって、休んでいたんですが、この日は会員が二人来ました。

 一人は中央線沿線で、もう一人は千葉県柏・・・。

 一人は一時間以上、もう一人は二~三時間くらい?

 何か、遠くの人の方が熱心なのが、うちの特徴みたいで、ジモッティーは全然、来ません。何で?

 まあ、それはいいんですけど、メイプルホールは広くて天井高いので、武器術が自由にできるのが有り難い!

 槍術も、ここだとブンブン振り回せるから、何か、最近、重さを感じないで使えるようになってきましたよ。

 重さを感じないということは武器と身体が一体化して使えているということです。

 昔は六尺棒で練習していたから、槍くらいは大丈夫と思っていたものの、最初は長さと重さに難儀したものです。長さも30cm以上長く、太さも均一じゃない(手元が太くて先端が細い)から、太さが均一の六尺棒とは、勝手が違う。

「こんなの使えるようになれるかな? やっぱ、筋トレやった方がいいか?」とも思ったものでしたが、継続は力ですね~? やっぱり重心の操作が肝心なんですね~。

 システマのミカエル先生が、ロシアの剣術を指導する時に、重さを感じなくなるポイントについて指導されていたそうですが、私は丁度、最近になって槍で感得した時期だったので、「そうそう。それが肝心ですよね~?」と思ったものでした。

 それにしても・・・『秘伝』のシステマの記事の中で、誰もが一所懸命に甲野氏を立てていて、苦笑してしまいましたよ。

 皆が気を使いまくって、有名人に恥かかせないように・・・としているのがミエミエで、誰か一人くらい「話にならんですな~? 修行やり直したほうがいいですよ」って、ハードボイルドなこと言ってもいいんじゃね?と思いましたけどね。

 そもそも、『秘伝』の記事読む人のほとんどが、ミカエル先生のセミナーに甲野氏が闖入?したことについて知らない訳ですから、無視して黙っていればいいと思うんですよ。

 何だか、必死で甲野氏の恥晒しをごまかそうとしているようで、そこまで気を使ってやる必要があるのかな~?と思いましたが、“本音は別”だというのが透けて見えます。

 知ってる人はみ~んな知ってることですが、甲野氏は、甘やかすと付け上がりまくる人だから、ガツーンと言ってやらないと本人の為にも日本武術の名誉の為にも、よろしくないと思いますよ。

「熱心に学びに来て偉い!」って誉めてもね~(笑)? それは「違~う! 木のヤツぅ~(刑事物語りんごの詩でプラのハンガーが折れて叫ぶ武田鉄矢)」みたいな感じ?

 ミカエル先生にあしらわれる甲野氏の動画を見た私の周囲の人達は、全員、苦笑してましたよ。物凄~く単純に、“実力の差が現れてるだけ”ですよ。技量と精神性の・・・。

 ここまで書いても、理解できない人も居る(動画の感想に、「流石は二人とも達人だから重心が落ちている」って書いてたトンチキな人が居たそうな。多分、甲野ファンなんでしょうけど、ここまでくるとカルト信者だね~? それとも高度な皮肉のつもりだったか?)でしょうから、解説しましょう。

 太刀捕りは柄を掴まれた時点で、もう負けなんです。何故なら、ミカエル先生は片手で柄を捕まえている。当然、もう一方でストライクを“いくらでも入れられる”訳です。

 その状態で、刀を奪われまいと柄を握ったまま離さない甲野氏は、“死に体(隙だらけ)”のままだったという次第です。何故なら、彼は両手で柄握ったまま・・・つまり、両手が塞がっている訳で防御できない。マヌケ過ぎるでしょう? 武術家ならあり得ない。

 もし、それに気づけば、最善策として、自ら刀の柄を離して攻撃を受けない距離まで間合を取るか? あるいは、柄を離すと同時に当て身や組み討ち技を繰り出していかねば一方的に殺される訳ですよ。

 あくまでも、デモンストレーションだから・・・と言うのなら、柄を掴まれた時点で、両手を離して「お見事です!」って言えばいいだけなんですよ。そうすれば、ミカエル先生だって、「こいつは流石だな~」と感じる訳で、どちらも傷がつかず、互いの武術の良さを認められる・・・という仕組みになります。

 武器術で絶対にやってはいけないのは、使えなくなった武器に拘泥することです。使えないといち早く察知して自ら武器を捨てて次の手に移る・・・それが戦術思考です。

 坂本龍馬は高杉晋作に貰った拳銃に弾丸込め直していて怪我しちゃってる。人間的には面白いけど、武術家としては二流だった証明ですよ。

 ミカエル先生は、甲野氏が“日本武術の大家”と紹介されていたので、当然、その程度のこと(武術やってる人間なら小学生でも判る)は察知するだろうと予測して、片手で柄を掴んでも、わざと打たないでいた様子でしたね。「あなた、もう殺されてるの判りますよね?」って・・・。

 ところが、甲野氏はそれにまったく気づいていない上に、死に体のまま、柄を握り続けて奪われまいとしている・・・ゾンビみたいに? ミカエル先生の困惑した表情の裏には、このような心理が隠れていた・・・。そういうことですよ。

 見ていた人の中には、「大人と子供だよ・・・」と呆れて呟いた人もいたらしいですが、その人は気づいた訳でしょう・・・っていうか、気づくよ、普通・・・。

 もうね~。普通に勝負して負けた方がずっとマシですよ。武術業界で長年やってきて、コントみたいなシーンも随分、見ましたけど、これは本当にヒドイ! 国辱ですよ! 裸の王様の御神輿担いだ“バカ珍道中”ですよ・・・まったく、もう・・・。

 第一、謙虚に学ぶつもりの人間が「日本刀の模擬刀使わせてくれ」なんて言います?

 威嚇してんですよ、それは。いつもの、あのオッサンの手口。数年前に空手協会でやって大失敗したのに全然、懲りてない。チンパンジーより学習能力無い!

 無礼過ぎるでしょう? そういうのを許すのが寛容さだと勘違いしてませんか?

 明らかに、習う気じゃなくて、一泡吹かせてやる気マンマンじゃあないですか? ミカエル先生にもしものことがあったら、北川さんはどうするんでしょうか?

 私だったら、「言われた通りにやらないのなら、お帰りください」って、その時点で追い返しますね。うちの師範連にも、そう指導しています。「言われた通りに学ぶ気のないヤツは他の参加者に迷惑だから追い返せ」って・・・。

 事実、うちに入会希望で来た人でも、ろくに挨拶もしなかったり、「習いに来てやった」みたいな態度取ったり、悪気は無かったんでしょうけど勝手に“ゆる体操”やったりみたいな“無意識の挑発”した人は、即刻、追い返しています。

 無礼者に武術は不要です!

 野球習いに行って、「バットは嫌だからテニスラケット使わせてくれ」って言うのと同じですよ? 嘗めてるでしょ? 何で、そんなの許すかな~?

 模擬刀だって、先端で突けば人を殺せますよ? あまりにも一方的にやられまくった甲野氏は真っ赤な顔で最後に突きを出したそうですね? 正気を疑いますね?

 ミカエル先生でなかったら大怪我したかもしれませんよ?

 それに、いくらデモンストレーションだって言っても、そんなに長々とやります? 金払って習いに来ているセミナー受講生にとっては迷惑ですよ。実際は動画で出てるよりずっと長くやってたそうだし、あの顔、完全にマジでしょ? おかしな雰囲気になってる。

 ミカエル先生も、明らかに困惑した顔してる。こういう場合は北川さんが気をきかせて「甲野先生、時間が無いので、そのくらいでお願いします。スミマセ~ン」みたいに仕切らなきゃ~ダメなんですよ。

・・・あっ? 高校の講演会で真剣抜いて生徒に突き付けた時の暴走モードに入った甲野を止められなかった私に、北川さんを責める資格は無いか? スマン!


 さて、元に戻って・・・ミカエル先生の剣術セミナー受けてきた会員さんが、セミナーの時にミカエル先生の技で折れてしまったというロシア剣“シャシュカ”を持ってきてくれました。

 稽古用なんで当然、刃はついておらず、アルミ製ですがブ厚くて、そうそう折れるとは思えません。ミカエル先生の内力の強さは凄まじいな~?と、間接的に畏怖を覚えます。

 甲野氏は打たれなくて良かったですね~? 一発であの世行きですよ・・・。

 この折れた剣、私の誕生日プレゼントにくれると言うので、大喜びで貰いました。

 折れていたって、カスタマイズすれば使えますからね。これでも充分に研究になる。

 先端の方は柄と鞘作って短刀みたいにすれば、練習用に使えるし、柄のついている方は折れた箇所を整型すれば脇差くらいの長さの刀剣として使えそうです。また、奇跡のように上手い具合に丁度良い寸法に折ってもらったものだな~?と。私、家宝にしますよ!

 これは、蕨手刀みたいなバードヘッド型の握りが片手持ちに最適なカーブで、実に握り易い。

 刀身から握りまでがアルミの一体成型で、平安時代の毛抜き形太刀みたいです。

 握りのサイズが手の小さな私に誂えたようにピッタリで、稽古用とはいえ、実に使い易い刀剣です。が、外国の人には小さ過ぎるんじゃないかな~?と思うんですが、どうなんでしょう?

 軍刀やサーベルに近いのでしょうが、握りのカーブはグルカナイフ的です。

 稽古用でない実物を見てみたいところですね~。


 この日は、帰宅してから、早速、貰ったシャシュカを金鋸で、折れてデコボコになっている箇所を斜めに切断し、ヤスリで滑らかにしました。90度じゃなくて、斜めにしたところがオシャレ?

 この辺の処理は、ジミー・ウォングの『片腕必殺剣(原題・獨臂刀)』の折れた刀を片腕で使う剣客、王剛(ワンカン)の愛刀に似せてみました。『新座頭市・破れ!唐人剣』にも登場してるので、カンフー映画ファン以外の時代劇映画ファンでも見たことある人はいるでしょう?

 材質が柔らか目のアルミだったので加工し易くて助かりました。ものの30分で仕上げましたよ。

 先端もヒマな時に削り直して短刀拵えに作ってみようと思います。真剣じゃなくてアルミだから、両刃造り風の模擬短刀に造り直してみようかな?

 こっちはドリルで穴穿ったり柄や鞘を削り出さなくちゃいけないんで、丸まる一日掛かりそうですが・・・。

 でも、こういう武器とか稽古用具を自作したりカスタマイズしたりするのも、技の研究になるんですよ?

 居合とか学んでいる人は、模擬刀が壊れたら自分で修繕したりするといいですよ。私も、それが高じて自分で拵え自作するようになったんですが・・・。


 この日のもう一人の会員のK中さんは、大学院に受かったそうで、その報告を兼ねて模擬刀を買ったので、その練習に来たようでした。

 もともと空手をやっていて筋が良かったけど、芸術家肌だから大学の空手サークルとか合わなかったみたいですね。最後の組手で游心流式に相手の動きを封じたまま押し込んで蹴りで仕留めてやったみたいです。やるな~・・・。相手はビビッただろうな~?

 彼は大学で鹿島神流の稲葉稔先生に習ったことがあるそうでしたが、神流独自の袈裟斬りなども中々、上手くできていて、特にアドバイスする必要もありませんでした。

 初心のうちは数稽古も重要ですからね。広い場所で思いっきり模擬刀を振れて楽しかった様子です。

 剣術で流派を問わず大切なのは、刃筋を徹して振るということです。

 これができなければ、どんな型も技も無駄です。

 無駄な力を使わずリラックスして軽く握り、最も抵抗なくスッと刀が振れる。これが大切なんですよ。

 そういえば、昨年、剣術の取材に来られた漫画家の方の作品が本になったと編集の方が贈ってこられました。

 私が説明した“太陽光線が当たらない影になる部分に急所がある”というウンチクを使っておられて、何か、自分の本が出るのとは違って、自分が協力した人の作品が出るというのは別の嬉しさがありますね(ビッグコミックスピリッツ連載『ケダマメ』 宜しく!)。
 日曜日は地方在住の時代小説作家の先生が体験取材に来られるので、試し斬りと手裏剣を指導しようと思っています。

 この先生の作品が批評家に評判が良かったのは、私も嬉しい。小説や漫画に於ける武芸考証も本格的になりそうで、今年は何か、いろいろ動き出していきそうです。

 それと、昨年出した『重心力を極める武術のコツ』は、ほぼ完売したそうで、夏頃には第二弾を出すよう準備中です。

 1800円もする単行本で5千部出して完売というのは、最近は滅多にないんですよ。

 特に私はマスメディアに一切、出てないから知名度で売れることはありませんからね。

 武術の本は普通、千部止まりですから、私のは例外中の例外。

 普通、これだけ売れてたら専門雑誌が取材しに来るのが当たり前なんで、「長野先生は嫌われてますねぇ~(笑)」と、業界に詳しい会員から笑われちゃいましたよ~。

 まあ、雑誌に出ても多分、今は謝礼金も無いと思うし、自分で本書いた方がずっと儲かりますからね。目指すはベストセラーのみ!

 去年のが売れたのは、やっぱりDVD付けたのが良かったのかな~?

 次回も付けます! 去年は「素人でもできる」ということを証明するのが目的でしたが、今年は、もう少し解説を丁寧にしてみようと思います。

 ちなみに、「どんな本が読みたい?」と周囲にリサーチしてみたら、ダントツで、「甲野先生との対談(対決?)本」というのが多かったです・・・(苦笑)。

 どうですか? 甲野先生、ヤル?・・・(ヤルって、何を?)


PS,8日のセミナーは『軸の操作』です。体軸の概念から武術的にどれだけの応用ができるか?ということを御指導します!
また、試し斬りと手裏剣もやりますよ。
これも軸で考えると面白いんですよ?
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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