コンテントヘッダー

剣術が読みを磨く

 25日は、たまたま個人指導の申し込みが重なったので、二人同時に指導しました。

 Hさんは、私が游心流を開く前から時々、講座に来ていたので、約20年くらいになりますか?

 香取神道流も少し習ったそうなので、剣術や手裏剣術の感覚が良く、最近は剣を使って教えたりしています。

 正直、小柄で虚弱な体質だったので中々、上達は難しいか?と思っていたんですが、ここ最近、急にググッと上達してきて、諦めずに続けることが大切なんだよな~?と、つくづく痛感しています。

 この日は先日、入会されたばかりのミュージシャンのMさんと組んでの推手や差し手を中心に教えたんですが、先日、実験してみて効果的だった剣による差し手?、つまり、切り落としや合撃のようなやり方で練習してもらった訳です。

 無論、速度は怪我のないようにゆっくりやってもらっていますが、木刀でやれば外したつもりでも当たってしまうので、的確な“擦り落とし”や“擦り上げ”にならざるを得なくなります。

 これでタイミングの取り方を理解してもらうために好きに打って来させて、打とうとした瞬間に喉元に入れてみせたりしました。

 HさんもMさんも驚いていますが、動きの隙間を捉えるやり方を説明してやらせてみると、簡単に彼らもできるようになります。

 それから、素手で差し手をやらせてみると、もう、全然、別人のように先が取れる。

 やってる彼らも驚いていますが、これは事実です。

「ほらね。これでもうU城先生と同列の達人になっちゃったよ~(笑)」と言うと、Hさんは特に興奮していました。

 昔から武術の達人に憧れていて、それがようやく現実に自分が達人の領域に踏み込み始めた?という実感が得られれば、誰だって嬉しいに決まっています。

 達人だけができる技だと思っていたことが自分でもできてしまったので、嬉しさ半分、あり得ない?という感情もあったのでしょう。

「長野先生、これ、物凄い極意なんじゃないですか? こんな簡単に教えちゃっていいんですか?」と、逆に心配されました。

 が、「この程度のことは仕組みが解れば誰でもできるでしょう? その程度のことを隠して、さも難しい極意かのように演じて達人ぶって見せたりするのって、詐欺臭いし、恥ずかしいでしょう? それに俺はもっともっと先を目指しているから・・・」と、カッコイイことを言っておきました(笑)。

 私は、システマとか見ると、日本人の武術修行者の端くれとして悔しくなっちゃうんですよ。『システマ・ストライク』という本を買いましたが、非常に進んでいますね。

 システマは、ロシアの伝統的な武術をベースにしているのは本当だとしても、見たところ、ヨーガや気功、太極拳なんかも原理的に採り入れていると思いますよ。

 この本の最初のところにはサバナ・アーサナ(死体のポーズ)も出ているし、以前CSで見た時もススキのポーズやワニのポーズやっていたし、スーフィーのダンス(旋舞)のようなことをやっている人も居ました。

 私も游心流は原理的に追究していますが、システマもそうなんじゃないか?と想像しています。形に捕らわれている人は洞察できないと思いますが・・・。

 海外では自由に武術の研究発展をさせていて、その優れたものを日本人も習いに行っているけれど、日本人は、あまりにも武術に関して無知で、甲野氏レベルを達人と見誤ってしまう日本の武術の世界の体たらくを見ていると辛くなります。

 見せかけだけの口先三寸三流パフォーマーをカリスマ扱いしているバカ珍道中状態。

 その上、そんな阿呆の真似して恥じない自己啓発セミナー野郎ども・・・。「それ、武術と関係ね~だろ?」って言いたくなるんですけど、素人には区別つかないだろうからな~?と・・・。

 でも、武道や武術の先生でも騙されてしまったりするから、情けないよな~? 人に指導する以上は、相応の勉強しろよって話です。

 バカで通用するのは武道とヤクザの世界だけですよ!

 秘伝だ極意だと騒ぐばかりで、ちっとも実用できないような見世物演芸に血道を上げて、本当に戦いに備えた武術を求める人がさっぱり居ないから、こんなくだらん連中を御神輿担いでいられるんですよ。

 よく居るのが、「~~先生は・・・」みたいに自分を基準にしないで有名な武術家を引き合いに出して語る人達・・・。

 あのですね~?

 武術は自分ができるかどうかだけが重要なのであって、どんな名人に習おうが自分がヘボだったら意味がないんですよ。アイドルヲタクみたいな精神構造で武術学ぶのは、どうにかならんかね?

 私なんて、習った先生や尊敬する先生であっても、「どうすれば、この先生に勝てるだろうか?」って考えなかったことは一度もありません!

「名人も人なら、我も人。同じ人間にやれないことはあるまい!」と考えなきゃ~、ダメですよ!

 武術の世界で一角の名をなした人は、皆、こういう考え方だったと思いますよ。

 また、そうでなかったら、武術は発展しなくなっちゃうでしょう? 時代が新しくなる毎に劣化していく一方というのは異常な事態ですよ。

 伝統武術はそうなっちゃってるでしょう?

 だから、この日、Hさん達に教えたことは、しばらくしたら公開するつもりです。

 いや、実は既に解説しているんですけど、多分、誰も気づいていないと思います。

 体験して、自分で会得して、実戦で使ってみて初めて、「あ~、なるほど・・・」と納得がいくかもしれませんね?

 だから、実戦経験が無いままの人達はずっと納得いかないままかもしれませんが、納得しようがしまいが、心身が体得したものは貯金と違って、生涯、無くならないですから、いざという時は役立つでしょう。


 稽古が終わってから、Hさんの車で古淵にあるガンショップ・タムタムに行き、30%会員割引でワルサーPKK/Sブラックメタル・メッキモデルを買いました。

 日曜にIさんと一緒に行った時に目を付けていたんです。

 私、基本的にデカイ銃が大好きなんで、マグナム拳銃とかアンチマテリアルライフルとかを買い集めてしまうんですが、ポケットに入れられるくらいの小形のセミオートピストルは護身用にピッタリですから、一丁くらい持っていたかったんですね。

 デトニクスでもいいけど、見た目からするとPKK/Sがいいんですよね~。

 ジェームス・ボンドの拳銃というイメージもありますが、やっぱりドイツの銃ってカッコイイんですよね~?

 ワルサーP38、ルガーP08アーティラリー、マウザー(モーゼル)も持ってます。

 青木宏之先生もワルサーかルガーが好きと言っていたので、以前、ルガーP08のガスガンをプレゼントしましたよ。

・・・で、帰ってからPKK/Sを、さっそく試し撃ちしました。

 昔、スプリングエアーのPKK/Sは持っていましたが、やっぱりガスガンだと引き金引くだけで撃てるからいいですね? スライドもブローバックするから引き金も軽いし、この小ささにしては威力も結構あります。

 外はまだ寒いからガスガンには厳しい季節ですが、室内なら無問題。照星と照門が小さくてホワイトドットとかも無いから、ちと狙い辛いですが、グリップが小さいので掌の小さな私には握り易く、抜き撃ちでヒップシューティング(腰に肘をくっつけるようにして見当つけて撃つ至近距離での居合斬りみたいな撃ち方)するには絶好の拳銃だということを今更ながら痛感しましたよ。

 これから暖かい季節になるので、道場でシューティング大会とかやろうと思います。

 一通り、どんな種類の銃でも扱えるようになっとかなきゃね?


 それから、タイに行っていた千葉さんが一時帰国して、輸入ビジネスを始めるとの報告を受けました。

 今、またタイに行きましたが、ハチミツやシルバーアクセの販売を手掛けるそうでしたが、タイの伝統打ち刃物の販売もやるそうなので、私も協力することにしました。

 画像で見せてもらったタイの刀剣は、クラビ・クラボーン(カビィカボーン)で使われるものの様子ですが、思っていたより日本刀にそっくりで、もしかしてシャム王朝の時代に渡った山田長政の一族に日本刀の刀鍛冶が居て伝統が伝承したのかもしれません。

 美術品としても素晴らしいものですが、「恐らく、長過ぎて銃刀法に引っ掛かってしまうだろうから、ナイフの範疇に収まる寸法にした方がいい」とアドバイスしておきましたが、事件が起こる度にナイフを規制する日本は本末転倒だと思いますね。

 だって、包丁は規制されないし、毎年、大量に死んでいる自動車の事故にも関わらず、自動車が規制はされませんから・・・(まっ、スケープゴートですな)。

 また、武道医学のパリッシュ先生が秘蔵していた暗器が欲しいな~と思っていたので、タイで作ってもらえないかな~?と思ってデザイン画を渡しておきました。

 ナイフや剣鉈とかは販売数が限られてしまうので、刃物でない護身用具だと手広く売れるかもしれない?と思った訳ですが、一つずつ手作りすると大量生産は難しいか?と、後から気づきましたけどね。

 そろそろ、ナイフメイキングも本格的にやろうと思っています。やっぱり、一度、プロの指導を受けようと思っていますが、最低限、万力とかグラインダーとかヤスリとか揃えないといけませんね~?

 できたら、打ち刃物で作りたいんだけど・・・。

 あっ、ブレイドだけタイで作ってもらって、それを加工してナイフにするという手もあるか?

 もっと若かったら、私も武器職人目指したかもな~?と、思いますよ。

PS;『時代劇の間違い探し』、お陰様で刊行二週目で増刷が決まりました! 類書と比べて内容が圧倒的に濃いのが良かったみたい? 共著者の先生も「増刷は久しぶり」と言われていましたが、私もそうです・・・。昨年のDVD付き本『重心力を極める武術のコツ』も、第二弾を書いた時に増刷するそうですから夏くらいまでお待ちください! 今年は頑張るぞ~っ!

PS2;仁平師範三元療術を一回習ったHさんは、指が一本動かなくなっていたお母さんに施術してみたら、動くようになったそうで、「一回習っただけの自分でも、これほど効くなんて凄いです!」と言っていました。ま~、彼の実力からすれば当然だと私は思ってますが、“量産型トキ”のような療術家が育っていってくれることでしょう。私も気がついたらモミモミしてま~す。お陰で左手はグワシができる!

関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索