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岩槻映画祭で

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 2013年の秋に撮影した『GrimReaper』が短編コンペ部門に入選したので上映される・・・との、ながせきいさむ監督からの連絡を受けて、観に行ってきました。

 粗編したものは一年前に観せてもらっていたんですが、完成版は観ていなかったんですよね~。

 ながせき監督はアイドル事務所の育成プログラムとして連作で撮っていたので、自主製作とは言っても、中身はプロ仕様。演技指導も結構厳しく、粘りに粘るので、撮影は数日ですが、それはもう体育会の合宿のような現場です。

 しかし、だからこそ、出演したアイドルの女の子達はメキメキと演技力が上がり、一作毎にオーラの輝きが倍増していくのです・・・。

 最新作の『いちごジャム』も上映されるとのことだったので、そちらの上映時間に間に合うように・・・と、出発したものの、乗る予定の電車に3分ほど間に合わず、次の電車で出発しました。

 まあ、予定の電車で行けば、上映時間の一時間半も早く岩槻駅に到着してしまう計算だったので、全然、余裕だと思っていたんですが・・・。

 なんと・・・岩槻に到着したのは予定の上映開始時間を10分過ぎた頃・・・。何故、こんなに誤差が?

 取り敢えず、この手の上映の場合は何だかんだと時間がズレ込むのが常識ですから、タクシーで会場に向かえば大丈夫だろう?と思って、迷わずタクシーを使いました。

 タクシーに乗ってよかったですよ。結構、駅から離れていて歩いてくるのは難しい感じでしたよ。

 運転手さんも、「何かイベントでもあるんですか?」と質問され、「映画祭で友人の作品が上映されるんです」と言うと、「あ~、そうだ。映画祭だって言ってたな~?」と。

 で、会場に到着して受付をすると、私は上映作品関係者ということで、関係者向けの受付で名簿に名前を書いて入りました。

 開始時間から20分くらい過ぎていましたが、案の定、まだ始まっておらず(開始時刻ちょうどに始まる方が少ないという読みが当たった)、ながせき監督達が座ってる席がわからなかったので、適当に前の方で座りましたら、小声で「長野さ~ん」と呼ばれて、振り向くと、ながせき監督と主演の鶴巻星奈さん達が居ました。

 鶴巻さんとは一年ぶりくらいですか? 撮影の時以来だから、もうちょっと長いですかね? 久しぶりに会ったら、何かオーラがハンパなく出ていて(一瞬、虹色だったので驚いたよ)、10代女子の成長の凄さにビックリしましたね~。

 で、『いちごジャム』を観て、またビックリ!

 芝居が偉い上手くなっていて、主人公のライバル的なヤな女の子役だったんですが、何かカッコイイんですよ~。壁ドンもするし・・・(笑)。

 この作品は私はノータッチだったんですが、うちの千葉さんが主人公のお父さんのミュージシャン役で出ていてコメディリリーフ的な芝居を披露しているんですが、私が見てきた中で一番、いい芝居を見せてくれています。

 要は、女子高校生のバンド結成物なんですが、笑うところは笑わせてくれるし、泣けるところもウルッと来る。

 これは簡単なようで凄い大変ですよ。

 特に、バンドメンバー一人一人のキャラクターの描き分けが上手い。お嬢様も居れば、ヤンキー娘も居る・・・。実に魅力的に描いている。

 アイドル映画なら、「昔、いまぜき(今関あきよし監督。アイドル映画しか撮らない人で有名)、今、ながせき」と言われるようになれるんじゃないかな~?と思います(嬉しくない?)。

 非常にオーソドックスな話なんですが、突飛な表現に逃げないところが立派!

 映像表現に凝って、観客そっちのけで自己陶酔するような作家性を振りかざす監督も日本には多いと思うんですが、観終わって、ゲンナリするようなものじゃダメだと思うんですよね?

 ながせき監督は娯楽映画を気負わずきっちり撮れる人で、しかし、その中に自身の拘りを頑固に挟み込む・・・そんな作風だと二作御一緒して思いましたね。

 恐らく、現時点で『いちごジャム』が、ながせき監督の代表作と言えるんじゃないでしょうか? カメラワークとか若干の粗も感じましたが、そこが気になるというのは全体の完成度が高いからなのです。下手な映画はど~でもよくなりますから・・・(笑)。


 さて、『GrimReaper』は、しばらく後からの上映だったので、会場の外に出て監督やプロデューサーと話したりしていましたが、やっぱりアイドル親衛隊のファンの人達も観に来ていたらしく、メインキャストのアイドル達と一緒に写真撮ったり、なごやかでした。

 で、『GrimReaper』が始まる少し前にまた会場に入りましたが、その回で上映されていた『あやかしの世界』の妖怪の特殊メイクの凄さに唖然としてしまいました。

 河童、天狗、竜・・・等々、何か、異様に完成度高い。誰が造ったんだろう?

 昔の大映の『妖怪百物語』を思わせる百鬼夜行シーンもありましたが、もう一回、ちゃんと観たいな~?と思いましたね。さいたま市の伝説をベースにしているそうですが、幻想的な作風は私好みでした。

 岩槻映画祭、恐るべし!

 短編コンペ部門プログラムCで、三作品が上映される中の二つ目に『GrimReaper』が上映されましたが、短編と言っても32分なので、ストーリー性は一番でしょうね。

 短編というと、大概、一発ネタでストーリー性の無いイメージ的なものかコメディになるものなんですよ。他の二作が、まさにそうでした。

 完成版を観るのは初めてで緊張しましたが、以前、感じた欠点と思えるところはすべて改善されており、また、大きなスクリーンで観ると、やっぱり違うな~?と思いました。

 ちょうど、『少女ヒーロー読本』(早見慎司著・原書房刊)という本を買ってきて読んだばっかりだったんで、「これぞまさに少女ヒーローそのものだ!」と思いましたね。

 撮ってる最中にも思ったんですが、『スケバン刑事』と『エコエコアザラク』のテイストが濃厚なんですよ。

 主人公が正体不明(名前すら判らない)の謎の少女であり、パイロキネシス(発火念動力の持ち主)の能力者である・・・という“戦闘美少女”な訳ですよ。

 戦闘に向かう時にセーラー服に着替えるところとか、“わかってる”!

 その上、当初は設定になかった格闘能力も撮影段階で付加したので、超能力使わなくても相当、強いんですよ!

 最初の監督のイメージでは肉体を駆使したアクションをやるつもりは無かったそうなんですが(つまり、クロスファイアの矢田ちゃんだった訳)、計画を進めている段階で、監督が「やっぱり、アクション入れたい! スタントウーマンを使いたい」と私に相談してこられたので、つばさ基地を紹介してMIさんを紹介してもらった訳です。

 で、悪徳刑事と深夜の公園で格闘するんですが、監督がまたムチャ言い出して(苦笑)、「公園の横を通っている電車の光を背景に格闘しているシーンが撮りたい」と・・・。

 相手役の高杉心悟さんはキックボクシングの心得があるからアクションは大丈夫だと言うんですが、「おいおいっ、初対面で立ち回り合わせるのがやっとなのに、そんな難しいことできると思ってんのかよぉ~っ!」って思いましたよ~。

「格闘技の心得がある人は当てる癖があるから逆に難しいんだけどな~?」と、これも心配・・・。

 いつも高瀬先生が言われるように、“アクションは武道や格闘技の経験が実はほとんど役に立たない技能”なんですよね~。基本的に・・・。

 でも、現場にお母さんと一緒に来てくれたMIさんは、流石にあの秋本つばささんの教え子だけあって、予想以上の素晴らしい動きで高杉さんの結構マジなキックとかを見事に捌いてアクションを極めてくれましたよ!

 高杉さんもMIさんを大絶賛してましたね~。

 ま~、裏話をしてしまえば、仕事が終わって車をかっ飛ばして現場に駆けつけてくれた秋本さん自ら立ち回りの手を考えてくれたから・・・なんですけどね。

 だから、秋本さんから、「もうちょっとで到着しますから、それまで待っててくださ~い」と携帯に電話があった時は、正直、「助かった~」と思いましたよ。所詮は素人の私の演出では、無理な条件だったので・・・(電車が通っている7秒間にシルエットでカッコイイのをやってくれ!って・・・ムチャぶり過ぎです・・・)。

 一応、アクション指導のクレジットタイトルでは私の名前が先になっていますが、それも秋本さんが私を立ててくれているのであって、実際に私が指導したのはナイフの使い方と拳銃の使い方くらいでしたね。

 武器は全般的に何でも使えるんで、私・・・。

 あっ、ナイフはシラットで使うカランビットナイフを渋谷のナイフ専門店ジ・エッジで買ってきて安全のために刃はヤスリで潰しておき、型取りして厚紙で模擬ナイフも二つ作りました(一つは刃が折れるシーン用)。

 あらためて観ると、悪役の高杉さんの凶悪なキャラがあるからこそ、復讐のエモーションにカタルシスが感じられるんですね。本当に、悪いヤツだもんな~?(笑)

 それにしても、鶴巻星奈さんは、佐伯日菜子が主演したエコエコアザラクを彷彿とさせるミステリアスで哀愁をたたえた演技で、カッコイイです! 多くの人に観てもらいたいですね~?

 と、上映が終わってから、後ろの席から話しかけられて、オヤッ?と思ったら、スタントアクションを演じてくれたMIさんのお母さんでした! 御本人が試験で観に来れなかったので代わりに来られたそうでした。いい親子だな~?と、羨ましくなりましたね。

 私は本当に親兄弟や親戚から随分、長い間、まるっきり理解してもらえなかったですからね~?

 本当に応援してくれた叔父さんは早く亡くなってしまったしな~。

 今でこそ文筆業が順調ですし、武術研究家としては私がぶっちぎりで日本で一番だと自負してますけどね・・・って、こう書いたら、「長野、えらそうにすんな!」とか文句言いたがる人がいるんですけど、悔しかったら私になり替わって武術研究家としての実績をあげてみればいいんですよ。

 本の一冊も書いたことないような人間が作家名乗ってたら、誇大妄想だと思われるでしょう?

 批評なんか誰でもできるけど、実際に作品を作り出すのは全く次元が違うことなんですよ。

 ながせき監督は、初監督作である『ミリタリーむすめ』をこのまま埋もれさせたくないと、何とか世に出すことはできないか?と、リメイク作品を作って同時発売はできないか?と言っていたんですが、今、リメイクしたら相当な傑作が作れると思います。

 志しを持つクリエイターに関しては、常に“最新作が最高傑作”なんですよ・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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