コンテントヘッダー

四月セミナー“読みと交叉法”感想

 今回は、うちの会の中心的研究テーマとして、流派を名乗る以前から、ずぅ~っと研究し続けてきた、“読み”と“交叉法(差し手)”について解説指導しました。

 毎年やっていることですが、今年はさらに画期的な体得法を考案し、実験してきて充分な成果が得られたので、初公開しました。

 これは、ビデオ撮影もしましたし、次の武術シリーズ新刊で発表する予定なので、詳細は省きます。

 ただ、剣術の研究が大きく役立ったのは間違いありません。

 以前、この手の“読み”の技能について、ある有名な剣道師範は、「体得するのに30年はかかる」と言われていたと剣道をやっている会員から聞いたことがありました。

 どうして、そんなに時間がかかるのか? 感覚の自然成長に任せて、専門的な訓練法を工夫しないからです。

 私は、何とか3年でできるようになれないものか?と研究していたら、いつの間にか3ケ月くらいで体得させられるようになってきました。入会して3ケ月くらいで、大抵の人がある程度は体得していました。真面目に通っている人の話ですが・・・。

 もっとも、個人差も激しいので、体得できない人はなかなかできなかったんです。

 それで、数年前から剣術の研究に力を入れるようになり、何カ月か前から剣で教えてから体術に応用するやり方を工夫し、実験的に教えてきていたんです。

 最初は直感的に「効果的かも?」と思って、やらせてみたんですが・・・何と、飲み込みの早い人間だと3分、いや、30秒で会得してしまった人もいました。

 普通の修行で30年かかると言われていることを、30秒で体得できるって・・・到底、信じてもらえないでしょう。

「誰でもできる!」とまでは言いませんが、ほとんどの人が教えれば体得できる“口訣”を考えついてしまったんですよ!

 剣術の理合を研究することで体術も進化するなんて、実は予想していませんでした。

「関連性は有るから応用はできる筈だ」と思っていたんですが、とんでもない!

 剣の理合は体術の“精度”を引き上げてくれるものだった訳です。

 かつて、賢友流空手道二代目宗家である友寄隆一郎先生は、「武術は読みと交叉! これしかない」とまで言われていました。

 まったく、恐るべき慧眼です。逆説すれば、これを省いてしまったら、武術は仏作って魂入れず・・・だからです。

 付け加えるならば、読みと交叉を会得するには剣術が最も適していた訳です・・・。


 余談ながら、アスペクトの武術シリーズ新作の企画が通ったので、最初の企画打ち合わせに会社に行ってきましたが、そこで「(企画書に書いてある)宮本武蔵の“枕を押さえる”というのはどういうことですか?」と編集長に聞かれたので、同席していた漫画家の黒谷先生に相手してもらって、ボールペンを刀に見立てて実演しました。

 ボールペンで打ってこようとする黒谷先生の動きの隙間をついて、喉元にボールペンを差し入れて見せたんです。

「これが枕を押さえるということです」と言うと、結構、感心された様子でした。

 武術は、相手の攻撃を受けてどうこうするのじゃなく、攻撃が出ようとする瞬間を制してしまう訳です。これができないと力の差を覆すことはできず、強い弱いの競い合いになってしまいます。

 しかし、実際の剣術の原理原則からすれば、私のやり方は、いささか俺ジナル理論過ぎるか?(基本が無形だから)とも思うんですが、いろいろ実験してきて非常に汎用性が高いことが確認できたので、もはや、形に拘る必要も無いか?と思っています。

 極論すれば、相手の動きに合わせるだけなんです。

 そして、剣で確認した後で、無刀捕りにし、次に素手の体術に応用した場合も、非常に有効性が望めます。

 ただし、技の攻防を競うことを楽しみたい人には、まったくもって、面白くないと思います。

 何故なら、向かい合って、相手が攻撃しようとする瞬間に入身してそのまま潰してしまうからです。つまり、丁々発止の技の攻防が全然無い・・・。

 読みを駆使すると、必然的にこのような戦闘法になってしまいます。

 見ている側には面白くもないでしょうが、弱者が強者に勝つには絶好のものだと思います。日本剣術が、日本武術をここまで高めたのだと思うと、研究家として感動するばかりです・・・。

 今回の“読みと交叉法”は、正に、あらゆる人に役立ててもらえるものだと思っていますし、日本武術の根本的な基盤となる理合であると思っています。

 無論、まだまだ初歩的なものです。素人に教えてすぐにできるレベルですから。

 それでも、その初歩的なものであっても、既存の武道や格闘技にはスッポ抜けてしまって、ごくごく一部の遣い手だけしか会得できていないのです。日本武道はそこまで劣化しているのです。

 気の理論や、精妙な身体操作・・・といった特殊な専門用語でないと説明できない。

 合理的な説明が難しく、神秘的解釈や哲学的解説がされてきて、その結果、かえって誤解ばかりが広まってしまったのです。

 新作本が出るのを、お楽しみに・・・という感じですかね?


 セミナー後は、いつもの和食ファミレスに残っていた参加者10人くらいで行きましたが、稲吉先生も参加されていたので、バルセロナ・ダンスアワードでの大活躍の様子をいろいろうかがったりしました。

 その時に参加者から聞いた話で、う~ん?と唸ってしまうような話もありました。

 まあ、一応、名前は伏せておきましょう。

 ある中国武術の大家の直弟子を名乗っている人の話題が出たんですが、私、昔、中国武術雑誌のライターやっている時に、その人物の正体について聞いたことあったんですね。

 直弟子というのは真っ赤な嘘っぱち。実際は三カ月くらいしか習っていなくて、それ以前に南拳をやっていて、ボディビルダーでもあったと・・・。

 肉体の鍛練はしているから弱くはないでしょうが、噂されるような達人ではなく、はっきり言ってヤマ師の類いでしょう。

 ある武術の遣い手が、「強い」という噂を聞いて、この人と手合わせしたくて何度も問い合わせたそうですが、居留守を使って逃げ回っていた様子です。

 で、バッタリ会った瞬間、向こうが慌ててファイティングポーズ取ったそうですが、顔はビビリまくっていたそうで、やる気を無くしてしまったんだとか?

 まあ、力業見せるしかできないヤマ師なら、当然、そうなるでしょうね?

 武術の業界、噂を信用してはいけません! 真っ赤な嘘が堂々と広まる業界ですから、私なんか全然、信用していませんよ。自分で確認しないと判りません。

 あ~、それともう一つ。

 私が当代随一の拳法家と確信して微塵も疑わない先生の映像を見て、「大したことない」と言った方がいらっしゃるとか?

 う~ん・・・これもねぇ~・・・確かに、この映像は、真の実力を隠しまくっていたので、ある程度の水準に達している人が見たら、侮っちゃうだろうな~?と思っていたんですよね~? いや~、もし、本当にこのレベルだったら、私でも勝てると思ったくらいですよ。そのくらい実力を隠してました。

 実際、「先生~、あんなに隠していたら意味ないじゃないですか~?」って、私は意見したくらいです。

 御自分の習った先生への恩返しをするのがテーマだったから・・・と言われましたが、他流に侮られてしまうのでは師匠の顔に泥塗るようなもんだと私は思うんですけどね?

 恐らく、自分の実力を全開にして見せたら、完全に師匠を超えてしまっているのが誰の目にも明らかになってしまうから隠したんでしょうけど、それでも、限度ってものがあるじゃないですか? 本当に1/10も見せていませんでしたから、呆れてしまったんですよ。

 私、この先生とはもうお付き合いが無いから庇うつもりは一切ありませんよ。でも、事実は事実として書いておかないと研究家失格ですからね。断言しますが、あの先生の掌打のスピードは人間技ではありません。超神速でした。

 説明し易いから“気”で説明しますが、これも特殊なんですよ。この先生は一瞬で気が10倍以上も膨れ上がるんですよ。マジでスーパーサイヤ人みたい。

 ボンッ!って音が聞こえるような感じでした。

 ところが、その先があるんですよ。歩法を使って動いている時に、その気の質がキューンッと圧縮されていって無音になるんです。で、脚と腕がヴゥ~ン・・・と超高速で動いて消えて見えなくなる・・・。

 多分、数秒間だったと思うんですが、今でも、あの時の異次元のような不思議な映像が私の脳裏にきっちりと刻まれています。これはもう身体の動きがどうこうという次元じゃなかったですね。武術武道でこんな動きのできる人を他に見たことはありません。テレポート見るより凄いと思います。

 でも、ドラマーとかで上手い人だと腕が消えて見えなくなる人もいますね。最近、入会されて個人指導受けに来られている人も実演している時に手首から先が消えて見えなくなる瞬間がありました。

「あ~、この感じだ~」って、久々に感動しましたよ。

 マニー・パッキャオや、『葉問』の時のドニー・イェンのチェーンパンチも消えて見えなくなるくらい速かったですが、それでも、この先生の1/3くらいかな~?と思いました。何より歩法と連動している点が違う・・・。

 せめて、実力の半分でも見せてくれていたらな~?と、私は今でも残念です。多分、もう二度と見せるつもりはないでしょうし、お弟子さんにも受け継がれないまま幻の秘技になってしまうんでしょう・・・。

 だから、映像で「大したことない」なんて言われてしまうのは、私としては悔しい気持ちもありますけど、あそこまで隠してしまっていたら、見抜けないのは仕方ないと思いますからね・・・。

 ただ、こういうことも有るということは、“戒め”にしてもらいたいんですよ。

 人を見た目や噂で判断してはいけない!・・・ということです。

 特に観の眼が発達し、気の観相術(オーラを観る)が使えるようになると、大抵の相手の力量(オーラの量)が判ってしまうので、そこで判断しがちなんですが・・・“そこ”で判断できるのは武道家や格闘家のように気の熱量が始終、発散されているタイプであって、武術家には微塵も気の熱量を発散させないタイプ(一見、弱そう)も居るのです。

 そういうタイプは間違いなく気の熱量を自在に増幅できたり(ドラゴンボールの孫悟空)、相手の精気を吸い取るタイプ(吸精鬼・吸星大法)や、自分を伝導体にして外界から気を取り入れるタイプ(大周天・借力)なんかもいます。

 つまり、個体としての力量では測れない訳です。

 そんな一筋縄ではいかない相手と間違って手合わせしてやられてしまう場合もあるから、武術修行者たる者、どんな相手にも油断は禁物なのです・・・。

 それに、個人だと大したことなくとも、その背後に組織的な力を持つタイプもいますからね~。ヤクザ、政治団体、秘密結社、宗教団体・・・とか?

 いわゆる権力ですね?

 権力と戦うには知恵を使わなくてはなりません。

 本当の意味で、“読み”を駆使するというのは、目の前に見えている相手の背景までを洞察して、戦わずして争いを収める知恵なんですよ。

 さらに言えば、人間は個人個人が独立して生きている訳ではなく、仏教で言うところの縁起の法則が働いていますから、因果は巡り巡って自分に戻ってきます。

 例えば、私の場合で言うと、私に悪心を持って、嫌がらせとか陰で誹謗中傷していた人達が、どんどん不幸になっていった実例が十数例もあるんですけれど、これって、意図的にやっているんじゃないんですが、“呪詛返し”になったんですね。

 ネットストーカーしていた者は精神疾患が酷くなって入院し、嫌がらせ電話しまくってた者は仕事を失ってしまい、周囲に私の悪い噂を広めていた者は周囲から親しい人が離れていって孤立してしまい、逆恨みして出ていった者は犯罪おかして国外逃亡し(マジです)、自惚れて離れた連中は空中分解してしまい、信頼を裏切って他者に取り入った人は信用を失って孤立してしまい、誤解して捨て台詞残して去った人は孤独死してしまった(これも本当のことです)・・・という具合に、“ことごとく”と言っても過言ではないくらい不幸な結果になってしまったのです。

 正直、私も気分は良くないですよ。

 もちろん、最初は「ザマーミロ」という気持ちもありましたが、ここまで続くと、「俺は自分で知らないうちに呪いをかけちゃってるのかな?」と、マジに悩んだくらいです。

 でも、誓って申しますが、呪いなんかかけてません。

 ただ、無意識に念を飛ばしてしまった?という可能性はちょっと感じます。生霊とか式神とかいうアレですよ? 普通は術式が必要だけど、天然でやっちゃう人も居る・・・というのが、霊能の世界では言われてますからね。

 以前も書いたと思いますけど、私、昔はオカルト大好きでムーを愛読してましたし、魔術とか神秘学とか洋の東西問わず、大量に本読んでて知識だけはかなり有るんですよ。

 だから、自覚してないうちに“うらみ念法”の遣い手になっちゃってるかも?

 でも、真相はそうじゃないですよね。結局、人を呪わば穴二つで、人を呪う気持ちは自分に戻ってくる訳です。だから、呪術は遣ったことないし、私はたまたま、呪いの念を反射する鏡みたいな気質なんだと思いますね。

 スンマセ~ン・・・。

 小説書いてるもんだから、ちょっと帝都物語チックになっちゃいました~。テヘッ(笑)。

関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索