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ほびっと村感想

 今回の、ほびっと村の講座は、ほとんど宣伝しなかったので極端に参加人数が少なくて赤字になってしまいましたが、日本武術の構造的な説明が十分にできたので、参加者の方には勉強してもらえたかな~?と思っています。

 ここ最近、「武術は肉体の強い弱いではなくて、知識が勝負を左右するものだ」という思いが強くなってきました。

 研究すればする程、肉体の強さは関係ないように思えてくるんですよ。

 だって、いくら鍛えても、人間の絶対的な急所は無くならないし、パンチやキックを耐えられても、刃物を通さない筋肉なんかあり得ないでしょう?

 格闘技漫画の金字塔だと言われていた刃牙シリーズも、最新の『刃牙道』になったら“武術”がテーマになり、もはや、格闘漫画と言うよりは武術漫画になっています。

 これまで厳密な意味で武術漫画と言えば、とみ新蔵さんの剣豪漫画しかなかったと思うんですよ。

 もちろん、『拳児』や『史上最強の弟子ケンイチ』もありましたが、生き死にの勝負を描いた武術というのは時代物でしか描写できないかもしれません。

 剣で斬るというのは、もう格闘技の範疇ではありませんからね。

 倒す!じゃなくて、殺す!

 しかし、現代の武道というのは、そういう武術の延長線上にある訳で、武道を追究していくなら、当然、武術について研究していかないと嘘になると思うんですよ。

 とかく、武道やっている人間は洞察力に欠けます。

 表面だけ見て判断してしまうのです。

 どうしてか?というと、自分なりの観察眼が養われているという感覚的自信があるからでしょう。

 でも、感覚というのは客観性がありません。どこまでいっても主観であり、他者と共有できないのです。

 しかも、容易に思い込みに変質してしまいます。

 だから、感覚を磨くのが武術の修行の大部分なんだけれども、それとは別に客観的にデータ化して分析することと、様々な外部情報を取り入れることも大切なんですよ。

 要は、“知識”が重要だということです。

 例えば、どんな優れた技の持ち主であっても、本当の遣い方を知らなければ、実際に勝負した時に簡単に負けてしまったりします。

 古武術で高度なレベルの技を持ちながら、実際に闘って簡単に負けてしまった・・・なんて人はざらにいます。

 技の凄さが戦闘に結びついていないのです。

 武術は、この“本当の遣い方”を秘伝にして容易に教えないシステムになっているため、師範クラスになっても“本当の遣い方”を知らない・・・ということが現実にいくらでもあります。

 無論、型に習熟して優れた動きを示す人は少なくありませんが、それでも本当の遣い方を教わっていなければ、教わっている相手には勝てないものなのです。

 このような事情は、現代武道では“あり得ない”ことなので、嘘だと決めつける人も少なくありません。

 現代武道では同じ技を使ってルールを決めて闘うので、実力がある方が大体、勝つのです。実力が下の者が勝つのは偶然のラッキーパンチが当たった・・・くらいの偶発的な要素でしか起こりません。

 しかし、昔の武術だと、試合稽古ではてんで弱かった河上彦斎(るろうに剣心のモデルになった肥後の人斬り)が、いざ真剣を遣っての暗殺となると鬼神のように強かった・・・なんてことが起こる訳です。

 どうしてそうなるか?というと、やはり、命のやり取りをするからですよ。

 目玉・金玉・喉仏は“潰す物”。耳や鼻は“千切る物”。関節は“折る物”。骨は“砕く物”・・・。

 剣術で狙うのは急所のみ。敵の首は切断する。

 これが本来の武術の技の目的とするところです。

 現代の武道では、これらはすべて禁じ手ですよね?(当たり前) 安全に娯楽として楽しむためのものだからです。

 武道愛好家に、本来の武術について解説すると、ほとんどの人が“しかめっ面”になりますよ。

 武道は道徳的に近代化されたものであり、精神性を重視する伝統文化であり、社会体育、競技スポーツとして位置付けられているからです。

 それが間違いだと言うつもりはありません。一般に普及するためには、それでいいのではないでしょうか?

 しかし、武術の本質を考える場合は、このような残忍な戦闘術の存在理由についても考えないと、まるで上っ面だけの綺麗事でごまかしてしまうでしょう。

 そのごまかしが広まる中で、「武術とはいにしえの身体操作が云々・・・」なんて、ペラッペラに薄っぺらな理論が刷り込まれてしまったりする訳です。

 現代で最も武術のあるべき姿を現実化しているのは、スイスなんじゃないか?と私は思っています。

 永世中立国のスイスは、戦争に与しない代わりに、国民が自治的に防衛できるように各家庭にアサルトライフルを持っていて、国民は射撃の訓練も受けるそうです。戦争に巻き込まれたら国民個々が戦うためだそうです。

 実戦に備えているためにスイスの銃は高品質で有名です。

 実に見上げたものだと思います。

 かつての日本の左の平和運動家達は、スイスを理想としていながら、その実質を知らずにいましたが、平和を理念として唱えても、暴力で人民を支配しようとする人間は必ずいるのだ!という現実的考えで自衛手段を講じることを忘れていた訳です。

 日本の革命家だのネトウヨだのという人達が尊敬できないのは、戦う準備をしていないからですよ。戦う能力も無いヤツが何を勘違いして“闘争”を論じるのか?

 誤解してもらいたくないのは、私は戦争は絶対反対! 日本が国として戦争に加担していくなど、絶対に許せません!

 国じゃなくて、国民個々が戦いに備える意識改革をしてもらいたいと思うのです。

 自衛隊や警察だって、アメリカの真似よりも日本独自に研究してロボット部隊とか作ればいいと思うのです。

 ガンダムの大きさは無理だとしても、アーマード・トルーパーくらいの3mくらいのなら作れると思います。

 日本のメーカーが、50口径の重機関銃の弾丸も通さない携帯電話のケースを作った?というのを銃雑誌の記事で読みましたが、超合金ロボットスーツの部隊結成すれば、世界中がビビッて日本の平和は脅かされませんよ。

 核みたいな時代遅れのオーバーテクノロジーに拘って原発温存しようとする発想が既にダメなんですよ。今や、原発はテロリストに狙われたら列島壊滅のガン細胞にしかなっていません。

 原発再稼働を画策する暇があったら、原発自衛隊を組織して全国の原発をテロから護るくらいのことを、どうして考えないのか? 戦略も糞も無い!

 それから、国際社会で日本の存在感を示したいなら、新しいエネルギー研究が最も有効です。特に蓄電技術をもっと研究すれば、エネルギー問題は急速に解決するでしょう。

 関係ない話だと感じられるかもしれませんが、これは私が武術を研究しているから考える発想です。

 つまり、何が現実に即して実効的なものか?と考える。

 日常生活の中での自己防衛なら、刃物類に対処できる技術が必要だし、対テロリストからの防衛なら、敵の銃を奪って反撃する技術が必要・・・。

 そうやって考えていくだけです。

 で、こういう今の日本で現実的に起こりえる事件に対して自己防衛するのに、普通の武道や格闘技では対処する技術が無いんですよ。

 これは、競技に慣れ過ぎて、ストリートファイト的な状況を考えなくなってしまったせいでしょう。

 少なくとも80年代くらいまでは、まだ武道やっている人間も実戦の在り方について柔軟性があったんですが、90年代くらいからは話が通じなくなりましたね~?

 多分、格闘技ファンが増えたり、フルコンタクト空手も試合が中心になってケンカ空手から脱却したからでしょうね?

「試合イコール実戦なんだ。試合で勝てない者は実戦的ではない」という観念が固定してしまったんです。

 この考えに呪縛されている武術家?も、今でもいますよ。

 確かに、私もボクシングの世界戦は今でもTVで見たりします。優れた技術を見ると、感動します。

 でも、自分でやろうとは思わないんですよね。若い頃は少し練習しましたが・・・。

 やっぱり素手で武器には勝てないでしょう?

 私は強いか弱いかでは考えません。勝てるかどうか?が問題なんですよ。勝つためには何が必要か? その必要なものを得る・・・という発想です。

 武術を選んだのも、勝つための工夫が尋常じゃなく膨大にあるからです。

 が、アメリカに生まれていたら、多分、銃職人になっているでしょうね?

「じゃあ、勝つためだったら核兵器や化学兵器なんかでもいいのか?」と言われるかもしれません。

 いや、これは違いますね。個人が扱える武器じゃなくて、これらは大量殺戮兵器でしょう? 戦車や戦闘機なんかにもあまり興味ありません。

 個人で扱える武器止まりです。

 対戦車ライフルとか、RPG-7とか・・・。

 個人で戦うために必要な技術は何でも学ぶ・・・それが本来の武術です!

『刃牙道』で、いつもヤラレ役だった本部さんが、武芸百般何でもできる!と豪語して活躍してますが、「俺もそのくらいできるけどな~?」って、思いました。

 むしろ、現代がおかしいんだと思いますね。

「刀もナイフも棒も弓も鉄砲も手裏剣も使えません」って武術家なんか、存在価値無いと思うんですけど・・・。

 昭和の武道家だったら、何でもできた人がざらにいたんですけどね~?


 そういえば、個人指導に来られているミュージシャンのMさんが、今回は“口琴”を演奏して見せてくれました!

 打楽器は何でもできるということでしたが、こういう楽器までできるとは・・・?

 近い将来、脚光を浴びるでしょうね~? 私のところに来るアーティスト関係の人って、みんな、そうだから・・・。

 
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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