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上田秀人先生歓迎会

 時代小説の世界でキングオブキング、佐伯泰英に迫る絶大な人気のある作家、上田秀人先生が、4月26日に、うちの道場に来られました。

 昨年、私の小説の先生が大阪で特別講義を開催するのに合わせて親睦会に参加した時に上田先生がゲストで来られていて、その時に拙著『重心力を極める武術のコツ』をプレゼントさせて戴きました。

 翌日、丁寧な御礼のメールを頂戴し、道場を見学したい旨のことも書かれていらっしゃったんですが、何分、超売れっ子の先生(大抵の書店の時代小説文庫コーナーに上田先生の作品が有ります)ですから、神奈川の道場まで来て戴くような暇はあるまい・・・と、社交辞令だと認識していた訳です。

 ところが、三月に『時代劇の間違い探し』を出版社から謹呈して戴いたところ、取材したいという旨のメールを頂戴し、それなら、わざわざ御足労戴くだけではもったいないので、作家を目指す同門の皆で親睦会をやろう!ということにしました。

 それで、26日に、上田先生と担当編集の方二人に、小説講座の先生と仲間数人で当道場へ来て戴きました。

 何しろ、剣戟シーンの描写の上手さでは定評のある先生ですから、「そんじょそこらの道場でやるような下手なものは見せられないぞ!」と、私も珍しく気合を入れて、滅多にやらない“真剣の無刀取り”をお見せしました。

 ハッタリ臭いか?とは思ったんですが、うちの技は激しく打ち合ったり気合を出したりしないので、やってる内容はムチャ濃いことやっているのに、見た目が普通過ぎて迫力が無い!

 なので、「無刀取りやった直後に試し斬りしてみせたらインパクトあるだろうな?」と思った次第です。

 ですが、これを演武するには北島師範しかいません(彼は特訓して教えた)から、この日は北島師範だけ相手役に来てもらっていました。

 もっとも、北島師範と真剣使っての稽古も、回数としては、2~3回しかやったことないんですよね~?

 なので、北島師範も、最初は構えただけで緊張して、滝行?みたいに汗びっしょりになっていましたよ。

 もっとも、これは真剣の怖さが解ってるから、そうなる訳で、怖さが解らない人間だと雑に扱って怪我してしまう訳です。真剣は絶対に雑に扱ってはいけないのです。

 もっとも、上段からの真っ向斬りを避けるばっかりじゃ~、あまりにもお約束過ぎるだろう?と思って、この日は八相からの袈裟斬りを捌いて刀を奪う技もやりました。

 もっとも、この技は袋竹刀や木刀、模擬刀ではやったことありますが、真剣ではやったことありません。完全に、出たとこ勝負のアドリブですよっ!

 据え置きでDVD撮影していたので、後で確認してみたら、余裕で避けたつもりだったのに、結構、きわどくて、アワワワ・・・と思いましたよ~(苦笑)。

 北島師範には、「ノロノロやったら見栄えがしないから、ビュッと振れ!」と事前に言っていたのですが、いや~、零コンマ何秒遅れていたら、キルビルVol,1のルーシー・リューみたいになっちゃうところでした~。

 いや、もしも、私が縮地法を知らずに足で床を蹴って動こうとしていたら・・・きっと、ザックリと頭に刃が食い込んでしまっていたでしょう。

 そのくらいギリギリでした・・・。やっぱり、転會の渡辺忠成先生のようにはいきませんね~? いや~、渡辺先生は本当に凄いっスわ~。

“予備動作無しで一拍子で動く”ということは、剣術、居合術、そして無刀取りを練習してみれば、はっきりと分かります。素手の格闘技では、いくらやっても気づかないんですよ。だから、剣やった方がいいと言ってるんですけどね~(苦笑)?

 どんなに速く動いているつもりでも、脚力で地面を蹴って動こうとすれば二拍子になってしまうので、このような武術の攻防の場合では遅れてしまうのです。

 極意は睫の先に有る・・・とか言われますが、ほんのちょっとしたコツを知ってるか知らないかで結果には格段の差ができるのです。


 その他、「ペンは剣よりも強し!」とか、「小柄の手裏剣打ち」「後ろ向き手裏剣打ち」「逆手斬り」「右肩からの背負太刀の抜き納め」「十手の使い方」「合気見世芸」「柳生心眼流の鎧の上から心臓を止める当て身」とか、いろいろやりました。

「そんなの無理!」と言われているような技でも、本当は、「やれば出来る!」んです。

 やりもしないで、「できない」と簡単に言う人が誤解を広めてしまうのです。

 剣術中心にいろいろ実演解説しましたが、さりげな~く置いていたチェイタックM200インタービジョンライフルのエアガンを、上田先生は「アンチマテリアルライフルですね?」と言われて、お~、時代作家でありながら現代兵器のことも御承知なのか?と、感心させられました。

 担当編集者の方が中国拳法と古武術の老舗のSK先生の道場に昔、通われていたそうなので、話がしやすかったですね。この道場の出身者は武術業界に大勢いますから。

 やっぱり、武術のこと全然、知らない人に説明するのは凄く難しいので・・・。

 道場の次は送迎バスに乗り込んで、会食会に行きます。一度、駅に回って戴いて、参加者を拾って・・・という計画なんですが、異様に多い!

 大丈夫か? バスの定員に収まるか?と思っていたら、ギリギリで大丈夫でした。

 やっぱり、上田先生の人気の高さですよね? 作家の卵にしてみれば雲の上の憧れの先生ですよ。

 それにしても多い・・・半数以上が私の知らない人です。

 この人数で上田先生に質問しまくったりしたら大変なことになる?と考えて、「一人一人、自己紹介して、上田先生への質問は一つだけにしてくださいね~」と、順番にやってもらったんですが、結局、時間ギリギリまで質問が続いてしまいましたよ。

 お金払う時に足りなくてビビッてしまいましたが、後から払い損なっていた人が払ってくれたんで大丈夫でした・・・が、飲食代で20万超えると大変ですね~? 新年会の幹事やった人が体調崩したって聞いていたんですが、なるほどね~?と思いました。

 小説講座では、いかにして新人賞取ってデビューするか?ということまでしか皆さん、考えていないので、その先の、デビューしてから売れっ子作家になるにはどうすればいいのか?ということについて上田先生の日々の実践についてお話戴いたことは、皆さんに大いに参考になるだろう・・・と思っていたので、非常に有意義な機会だったと思います。

 何よりも、上田先生御自身が、プロ作家としての覚悟を話してくださったので、デビューした後からが大変なんだということを皆さんが理解されたと思うので、本当に有り難いことだと思いましたね。

 何しろ、新人賞取って鳴り物入りでデビューした新人作家が一年後にはいなくなっている!という恐ろしい現実が、今の小説の世界の真相だからです。

 実は、新人賞を取る人のかなりの割合が、プロ作家として何年もやってきたものの、鳴かず飛ばずで再デビューを目指した人だったりしているのです。

 売れっ子になることがいかに大変なことか? 印税生活がいかに夢物語なのか?

 私も、いつまでも武術の本ばっかり書いていても埒があかないと思ったからこそ、創作文芸作家を目指して勉強し始めた訳ですよ。

 でも、小説で食うのはさらに難しいと判ったので、今はいろいろ書けるマルチ作家目指しています!

 この日も親睦会の後は、小説講座の先生との共著の新企画で、フリーの編集者さんと歴史謎オカルト本?の企画打ち合わせをしました。

「これは山口敏太郎さん向きの企画でしょう?」という感じの内容でしたが、まあ、私も、かつてムーに何回も名前が載った男で、オウムから勧誘の葉書が来たりしているくらいですからね~(自慢にならねぇ~!)?

 洋の東西問わず、オカルト系(秘密結社・悪魔・妖怪・神秘思想)は結構、詳しいんですよ! 「普通のオカルトだと山口敏太郎さんにはとても敵わないけど、武術や刀とからめれば俺の右に出るヤツはおるまい?」と、結構、自信満々です。

 特撮物も自信あるんですが、そっちの業界はプロのマニアには素人では到底、及ばないですからね~?

 ちなみに、昔、『怪獣王子』という特撮ドラマがあって、恐竜がいっぱい出てきていたんですが、当時は恐竜だから20m~30mくらいの設定なのかな~?と思ってたんですよ。

 ところが、ケイブンシャの『原色怪獣怪人大百科』によれば、この作品に出てきていた恐竜たちの設定は小さいヤツでも100m超えてて、ビックラこいてしまいました!

 巨鳥ジアトリマは100m、巨大猿ゴズラスは150m、サンドラゴン、ジゴロドンが200m、シシ竜に至っては300m!

 でも体重は軽目で、~千トンくらい。300mもあるシシ竜でも1万トンなんですよ。

 初代ゴジラは50mで2万トンでしたね。身長が6倍なのに体重は半分ですよ?

 しかし、驚くのはまだ早い! ウルトラQに初登場したゴメスなんて、身長は10mなのに体重は3万トンなんですよ!! シシ竜の1/30の身長なのに体重は3倍もあるんですよっ!!!!!

 想像してみてください・・・体重3万トンのアミメニシキヘビ・・・。太り過ぎっ!

 でも、初代ガメラは60mで80トンだったからな~? これ、比重でいうと発泡スチロールより軽いらしいよ?

 こういうのって、皆で酔っ払いながら設定決めるんですかね~(笑)?

 ちなみに、『怪獣王子』トリビアです!

 この作品に博士役でレギュラー出演していた及川廣信氏は、舞踏の大野一雄氏の友人で日本に初めてパントマイムを伝えた舞踊の世界の重鎮なのです。

 パフォーミングアーツ批評家として知られ、赤羽にアルトー館(アントナン・アルトーからネーミング)という自宅兼バレエスタジオを持っておられます。

 禅や太極拳も学んでおられて、精力的に身体運動と芸術の関連性を思想的に追究されていらっしゃいました。

 私、及川先生の勉強会に呼んで戴いて武術の身体論とかお話させて戴いたこともありました・・・。非常に温厚で知的で情熱的な方でした。及川先生、お元気かな~?


PS;翌々日、上田先生から御礼のメール頂戴しました。小説では使いにくいな~?と困っちゃったみたいですぅ~。張り切り過ぎちゃったか(苦笑)?

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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