ドラマ・漫画・動画の感想
『古剣奇譚』
中国武侠ドラマのオリジナル作品だそうですが、金庸、古龍、梁羽生という武侠作家御三家の作品を数多く映像化してきた結果、熟練したドラマ作りが感じられます。
ゲームの世界観だそうですが、いろいろな妖魔が登場するのも楽しいです。狐の妖魔は美少女に変身するし、猫の妖魔も青年に変身・・・といった具合ですが、登場人物も普通の人間と仙人を目指して修行している道士(剣仙)が出てきて、剣と魔法のファンタジー世界のような塩梅です。
妖怪好きな私としましては、日本の妖怪うぶめ(子供を抱いた女じゃなくて鳥の方)の元ネタ姑獲鳥(こかくちょう)や、『アルゴ探検隊の大冒険』に出てくる水蛇ハイドラみたいな多頭の大蛇、狼男、蔦の妖怪なんかが出てくるのが楽しいです!
また、武侠ドラマの常連俳優がちょこちょこ出てるのもいいですね?(日本の時代劇も同じか?) ヒロインのヤン・ミーは、『神鵈侠侶』で郭襄を演じていましたし、過去の武侠ドラマに出ていた俳優さんが多く出ているみたいです。
中でも、女道士の紅玉さんを演じている女優さん、チェン・ズーハンさん?は、確か、『新笑傲江湖』で儀玉さんを演じていた人だと思うんですが、脇役だともったいない美しい女優さんで、剣を構えた姿とか非常に極まっていてファンだったので、何かうれしいです。
今回も出番はそんなに多くないんですが、主人公達を見守る姉さん的ポジションでカッコイイです! 主演映画とかないかな~?
『牙狼GOLDSTORM翔』
ダークアクションホラーファンタジー『牙狼』も、深夜の特撮ドラマで、ここまでシリーズが定着したというのは前代未聞でしょうね?
今回のシリーズは、何といっても魔戒法師役の南里美希が可愛い!ということに尽きますね。
前のシリーズではそれほどアクションはやっていませんでしたが、今回は、バリバリこなしています。筋肉が6kg増量したのだとか? この顔でアクション女優になったら無敵ですよ!
雨宮監督の作品では美少女がアクションばりばりこなす!というのがお約束ですが、南里ちゃんで『ゼイラム』の新シリーズ復活させてくれないかな~?と、ふと思いました。
『刃牙道』
宮本武蔵がクローンで蘇り、霊能者が本人の魂を入れて、そのままの宮本武蔵が現代の武術家と戦う・・・という展開は、数多ある宮本武蔵を描いた作品中でも最高に魅力的なキャラクターだと思いますね。
格闘漫画の決定版としてスタートしたシリーズも、完結した・・・と思ったら、復活!
しかし、作者の板垣さんの関心は格闘技ではなく“武術”にシフトしたのでしょう。武術とは何か?という視点から、人間が戦うこと、生きるということ・・・に関する真摯な探究の過程を作品を通して描き出していく作業が楽しくて堪らない?という印象を受けますね。
昔、風忍描く『地上最強の男・竜』に、最強の男二人が蘇って、竜に迫る!という展開があって、それが何と! 宮本武蔵とブルース・リー!
オイオイって思ったものの、“世界的な影響力のある武術家”で考えたら、確かに、この二人が最強ではないでしょうかね?
烈海王VS宮本武蔵って・・・何か? ブルース・リーVS宮本武蔵っぽくない?
某格闘漫画が、イマイチ、精彩を欠く印象が拭えなかったのも、作者の成長が感じられなかったからではないかな~?と、要らぬことも考えてしまいました。
『ツマヌダ格闘街』
書店で見かけなくて二巻、買いそびれてしまっていたんですが、久々に見て、『刃牙道』とはまた違った武術観と技術解説などがあって、本当に感心させられましたよ~。
漫画家とか小説家って、神憑り的に本質を洞察する場合があって、専門家でも気づかなかったことを直感的に悟ってしまうことがあるんじゃないでしょうか?
もちろん、取材もされているからなんでしょうが、この作品には毎回、唸らせられますね。
もっとも、武術の世界では流派毎、修行者毎に「これが正しくて、あれは間違い」という具合に独善思考が支配する世界で“正解が無い”ので、断定的に書くと必ずツッコミがあるものです。
有名だからとか、専門雑誌に紹介されてるからとか、著書があるからとか・・・そういった事柄が「正統性の証明に一切ならない」という凄い世界なので、そういうことに惑わされないように作品を進めていって欲しいと思います。少なくとも私は応援してますよ!
『産業用ロボットVSリアル五エ門』
ユーチューブ動画で出ていますが、産業用ロボットに“リアル五エ門”町井勲先生の居合斬りの技をトレースさせる!という凄い発想のプロジェクトの成果です。
ご存じの方もいらっしゃるか?と思いますが、私、『バイオメカニズム学会』『計測自動制御学会』の会誌に武術の技に関する論文を書かせてもらったことがあります。
無論、ロボットも好きだし、アトム、鉄人28号、8マン、マリンコング、ジャイアントロボ、金目像、マグマ大使、ジャンボーグエース、レッドバロン、鬼太郎第一期白黒シリーズに出てくる対大海獣ロボット、キングジョー、クレージーゴン、恐竜戦車、ロボット長官、セブンロボット、ユートム、ビルガモ、ロボネズ、エースロボット、ガメロット、セブンガー、モゲラ、メカニコング、ジェットジャガー、メカゴジラ、キカイダー、キカイダー01、ハカイダー、ビジンダー、電人ザボーガー、アイアンキング・・・といった、昭和のロボットが大好きですね。
男でロボットに興味が無い・・・なんてヤツはいないでしょう?
ガンダムやマジンガーZ、ゲッターロボに燃えなかった男なんか、男じゃない! 個人的には『装甲機兵ボトムズ』が好きなんですけど・・・。
しかし、そもそも日本のロボットといえば、二代目黄門様(西村晃)のお父さん、西村真琴博士が作った“学天則”が最初ではないでしょうか?
私は、『帝都物語』で初めて知りましたけど、日本の科学者はやっぱり優秀だと思いますよ。
で、今回のプロジェクトは、産業用ロボットアームに日本刀持たせて町井先生しかできない試し斬りの技をトレースさせよう!というもの。
私も試し斬りやっているから解るんですが、原理が解れば、ロボットの再現性からすれば人間以上にできるかも?とは思っていたんです。
ですが、もっと何年も先の話だろう?と思っていましたし、そもそも、そんな物好きな実験をする人なり会社なりがいるんだろうか?と思っていました。
今、カタナ・ブームですが、興味はあっても本物の日本刀を買おうとか、ましてや試し斬りをやってみようとまで考える人は圧倒的に少ないでしょう。
それを「ロボットにやらせてみよう」というのは、ディスカバリーやナショジオくらいではないか?と思っていたんですが・・・。
実験と撮影は相当、大変だったそうです。
しかし、結果は上々。
恐らく、現代最高峰の居合斬りの名手と思われる町井勲先生の技を、見事にロボットが再現してのけていました!
しかも、競演した町井先生は疲労感を拭えないのに対して、ロボットは平気!・・・って、当たり前ですけど。
コンピュータと碁やチェスを勝負して名人がどんどん負ける・・・という構図が当たり前になった現在、『ゴジラ対メカゴジラ』で、ブラックホール第三惑星人総指令(睦五郎)が、「ゴジラめっ・・・メカゴジラがお前と同じ性能だと思うなよ~っ・・・」って、憎々しげに言うシーンを思い出してしまいましたよ。
何か、『ターミネーター』が現実化しそうで、ちょっと怖い印象もありますが、そういう恐れまで感じさせるほどの見事な“技術力”にこそ、これからの日本の発展がかかっていると思うと、“サムライ力”で世界に打って出ていって欲しいですよね?
中国武侠ドラマのオリジナル作品だそうですが、金庸、古龍、梁羽生という武侠作家御三家の作品を数多く映像化してきた結果、熟練したドラマ作りが感じられます。
ゲームの世界観だそうですが、いろいろな妖魔が登場するのも楽しいです。狐の妖魔は美少女に変身するし、猫の妖魔も青年に変身・・・といった具合ですが、登場人物も普通の人間と仙人を目指して修行している道士(剣仙)が出てきて、剣と魔法のファンタジー世界のような塩梅です。
妖怪好きな私としましては、日本の妖怪うぶめ(子供を抱いた女じゃなくて鳥の方)の元ネタ姑獲鳥(こかくちょう)や、『アルゴ探検隊の大冒険』に出てくる水蛇ハイドラみたいな多頭の大蛇、狼男、蔦の妖怪なんかが出てくるのが楽しいです!
また、武侠ドラマの常連俳優がちょこちょこ出てるのもいいですね?(日本の時代劇も同じか?) ヒロインのヤン・ミーは、『神鵈侠侶』で郭襄を演じていましたし、過去の武侠ドラマに出ていた俳優さんが多く出ているみたいです。
中でも、女道士の紅玉さんを演じている女優さん、チェン・ズーハンさん?は、確か、『新笑傲江湖』で儀玉さんを演じていた人だと思うんですが、脇役だともったいない美しい女優さんで、剣を構えた姿とか非常に極まっていてファンだったので、何かうれしいです。
今回も出番はそんなに多くないんですが、主人公達を見守る姉さん的ポジションでカッコイイです! 主演映画とかないかな~?
『牙狼GOLDSTORM翔』
ダークアクションホラーファンタジー『牙狼』も、深夜の特撮ドラマで、ここまでシリーズが定着したというのは前代未聞でしょうね?
今回のシリーズは、何といっても魔戒法師役の南里美希が可愛い!ということに尽きますね。
前のシリーズではそれほどアクションはやっていませんでしたが、今回は、バリバリこなしています。筋肉が6kg増量したのだとか? この顔でアクション女優になったら無敵ですよ!
雨宮監督の作品では美少女がアクションばりばりこなす!というのがお約束ですが、南里ちゃんで『ゼイラム』の新シリーズ復活させてくれないかな~?と、ふと思いました。
『刃牙道』
宮本武蔵がクローンで蘇り、霊能者が本人の魂を入れて、そのままの宮本武蔵が現代の武術家と戦う・・・という展開は、数多ある宮本武蔵を描いた作品中でも最高に魅力的なキャラクターだと思いますね。
格闘漫画の決定版としてスタートしたシリーズも、完結した・・・と思ったら、復活!
しかし、作者の板垣さんの関心は格闘技ではなく“武術”にシフトしたのでしょう。武術とは何か?という視点から、人間が戦うこと、生きるということ・・・に関する真摯な探究の過程を作品を通して描き出していく作業が楽しくて堪らない?という印象を受けますね。
昔、風忍描く『地上最強の男・竜』に、最強の男二人が蘇って、竜に迫る!という展開があって、それが何と! 宮本武蔵とブルース・リー!
オイオイって思ったものの、“世界的な影響力のある武術家”で考えたら、確かに、この二人が最強ではないでしょうかね?
烈海王VS宮本武蔵って・・・何か? ブルース・リーVS宮本武蔵っぽくない?
某格闘漫画が、イマイチ、精彩を欠く印象が拭えなかったのも、作者の成長が感じられなかったからではないかな~?と、要らぬことも考えてしまいました。
『ツマヌダ格闘街』
書店で見かけなくて二巻、買いそびれてしまっていたんですが、久々に見て、『刃牙道』とはまた違った武術観と技術解説などがあって、本当に感心させられましたよ~。
漫画家とか小説家って、神憑り的に本質を洞察する場合があって、専門家でも気づかなかったことを直感的に悟ってしまうことがあるんじゃないでしょうか?
もちろん、取材もされているからなんでしょうが、この作品には毎回、唸らせられますね。
もっとも、武術の世界では流派毎、修行者毎に「これが正しくて、あれは間違い」という具合に独善思考が支配する世界で“正解が無い”ので、断定的に書くと必ずツッコミがあるものです。
有名だからとか、専門雑誌に紹介されてるからとか、著書があるからとか・・・そういった事柄が「正統性の証明に一切ならない」という凄い世界なので、そういうことに惑わされないように作品を進めていって欲しいと思います。少なくとも私は応援してますよ!
『産業用ロボットVSリアル五エ門』
ユーチューブ動画で出ていますが、産業用ロボットに“リアル五エ門”町井勲先生の居合斬りの技をトレースさせる!という凄い発想のプロジェクトの成果です。
ご存じの方もいらっしゃるか?と思いますが、私、『バイオメカニズム学会』『計測自動制御学会』の会誌に武術の技に関する論文を書かせてもらったことがあります。
無論、ロボットも好きだし、アトム、鉄人28号、8マン、マリンコング、ジャイアントロボ、金目像、マグマ大使、ジャンボーグエース、レッドバロン、鬼太郎第一期白黒シリーズに出てくる対大海獣ロボット、キングジョー、クレージーゴン、恐竜戦車、ロボット長官、セブンロボット、ユートム、ビルガモ、ロボネズ、エースロボット、ガメロット、セブンガー、モゲラ、メカニコング、ジェットジャガー、メカゴジラ、キカイダー、キカイダー01、ハカイダー、ビジンダー、電人ザボーガー、アイアンキング・・・といった、昭和のロボットが大好きですね。
男でロボットに興味が無い・・・なんてヤツはいないでしょう?
ガンダムやマジンガーZ、ゲッターロボに燃えなかった男なんか、男じゃない! 個人的には『装甲機兵ボトムズ』が好きなんですけど・・・。
しかし、そもそも日本のロボットといえば、二代目黄門様(西村晃)のお父さん、西村真琴博士が作った“学天則”が最初ではないでしょうか?
私は、『帝都物語』で初めて知りましたけど、日本の科学者はやっぱり優秀だと思いますよ。
で、今回のプロジェクトは、産業用ロボットアームに日本刀持たせて町井先生しかできない試し斬りの技をトレースさせよう!というもの。
私も試し斬りやっているから解るんですが、原理が解れば、ロボットの再現性からすれば人間以上にできるかも?とは思っていたんです。
ですが、もっと何年も先の話だろう?と思っていましたし、そもそも、そんな物好きな実験をする人なり会社なりがいるんだろうか?と思っていました。
今、カタナ・ブームですが、興味はあっても本物の日本刀を買おうとか、ましてや試し斬りをやってみようとまで考える人は圧倒的に少ないでしょう。
それを「ロボットにやらせてみよう」というのは、ディスカバリーやナショジオくらいではないか?と思っていたんですが・・・。
実験と撮影は相当、大変だったそうです。
しかし、結果は上々。
恐らく、現代最高峰の居合斬りの名手と思われる町井勲先生の技を、見事にロボットが再現してのけていました!
しかも、競演した町井先生は疲労感を拭えないのに対して、ロボットは平気!・・・って、当たり前ですけど。
コンピュータと碁やチェスを勝負して名人がどんどん負ける・・・という構図が当たり前になった現在、『ゴジラ対メカゴジラ』で、ブラックホール第三惑星人総指令(睦五郎)が、「ゴジラめっ・・・メカゴジラがお前と同じ性能だと思うなよ~っ・・・」って、憎々しげに言うシーンを思い出してしまいましたよ。
何か、『ターミネーター』が現実化しそうで、ちょっと怖い印象もありますが、そういう恐れまで感じさせるほどの見事な“技術力”にこそ、これからの日本の発展がかかっていると思うと、“サムライ力”で世界に打って出ていって欲しいですよね?
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