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六月セミナー合気感想

 游心流を名乗ったばかりの頃、私は、「いわゆる合気の技は見世芸だから実戦には役立たない」と考えていて、そのように言っていました。

 その後、かなり多くの合気系武道武術の修行者や師範と会いました。

 多過ぎて数はわかりませんが、流派会派は、大東流系は、大東館・佐川道場・六方会・幸道会・光道会・琢磨会・松武館・電々合気、植芝合気道系は、合気会・養神館・養正館・冨木式・万生館・氣の研・岩間道場・光輪洞、その他、八光流・親英体道・新体道・円天流道術等も合気武術系統といっていいでしょう。

 武田大東流や西郷四郎伝大東流もありますが、私は仮託だと思っています。

 広い意味で言えば、日本少林寺拳法も合気武道の一派ということになるでしょうし、骨法も無関係ではありません。

 しかし、それを言い出したら、空手拳法系で合気を研究した人はざらにいますからね。

 私自身は、合気武道の修行経験は、ほとんど0です。某合気道場に一時間半、体験入門したのが正式?に習った唯一の経験です。

 甲野氏に習っていた技法も、ベースになっていたのは合気道でしたが、甲野氏は異様なくらい合気道や大東流を目の敵にしていたので、悪口しか聞いたことがありません。

 植芝盛平や塩田剛三、佐川幸義・・・といった合気武道の世界で名人と評価の高い人を貶すのが習性みたいになっていました(武道武術格闘技全般を貶しまくっていました)。

 いかに合気道が非実戦的で形骸化しているか?ということを、毎度毎度、熱弁するので、「へぇ~、合気道ってそんなにダメな武道なんだ~?」と、洗脳されてしまうんですよ。

 今から考えると、タチの悪い冗談でしかありませんけどね? 名だたる合気道師範にボロ負けしていながら、あんな悪口が言えるんだから、裏表の激し過ぎる性格か、あるいは脳に重大な欠陥があるのかのどちらかでしょう。

 素手のミカエル先生に模擬刀で向かって奪われまくって首筋に刃を向けられ続ける、あれが彼の本当の実力です。見世芸しか工夫できないから、なんだかんだと理由をつけて演武するしかできず、まともに立ち合って勝ったことない人ですからね。

 負けた話(私が知ってるだけでも70回超えてます)だけで本が書けますよ。私がゴーストライターで書いてあげたいくらい、コントみたいな負けっぷりばっかりです。マジで面白いと思いますよ。あまりに弱いから、みんな可哀想過ぎて責めない?という前代未聞のトリックスター・・・。

 だけどもう、あんなインチキ親父を持て囃すのはやめた方が日本のタメですよ。日本武術が世界の物笑いにされるだけだから・・・。

 彼に学んだ人達も、実戦力が全然育っていないのに、勘違いして他流を上から目線で見下してしまったりすると危険でしょ? 大怪我しかねないですよ。危なっかしい。

 彼が常に批判している剣道・柔道・居合道・空手道なども、地道に修行を重ねて優れた実力と見識を持つ人はたくさん居るんですから、誤解してはいけません。甲野氏に心酔して偏見を植え付けられないようにして欲しい。

 断言しますが、合気道に秘められた実戦的理合は非常に高いレベルにあります。

 合気道に真剣に必死に打ち込み、その理合を理解して体現できれば、甲野氏のような見解には絶対になりません!

 合気道の遣い手が弱い道理がないのです!

 例えば、私は山口清吾先生のお弟子さんだった清心館道場佐原文東先生の教本作りに参加して佐原先生が研鑽された合気道の理合に触れて、甲野氏の合気道批判がいかに的外れなものだったのか?を確信しました。

 それ以前から、「あれ~? 合気道はひょっとすると、凄く実戦力高いんじゃね?」と思ってはいたんですが、佐原先生の理論に触れて確信に変わりました。

 私自身の研究の方向性と佐原先生の研究されている方向性が、ピタッと同じだったということなのかもしれません。

 だから、手をとって教えて戴いた訳ではないのですが、取材でずっと観ていただけで自然に私もできるようになりました。

 いや、「見取り稽古なんか嘘だ。あり得ない」と言う人も少なくないでしょうが、確かに、まったく何もやったことがなければ無理でしょうが、私は種々雑多に膨大な数の流儀を体験しているので、大抵は観ただけで技を再現することが可能です。

 特に、佐原先生は非常に明晰に理論化して技を教えられていらっしゃるので、教え方も非常に上手い先生だと思いました。~氏(一応、匿名にしますね?)に習うくらいなら佐原先生に学んだ方が遥かに良いと私は断言しますね。

 ただ、型を覚えるのはえらく苦手になってしまいました。若い頃はすぐに覚えられたんですが、最近は型の手順の通りに動くというのが身体が受け付けないみたいですね?

 なので、技の原理を盗んでアレンジして遣う技能が発達しました。

 こうなれば、後は動画でも見ていれば勝手に技ができるようになる・・・という訳で、どれだけ再現できるか練習している時に試す・・・というのが近年のやり方です。

 場合によっては技を見なくても説明されただけで再現できるようになったりもします。

 これらの技能は、脳内にどれだけイメージできるか?ということです。

 要は、「仕組みを理解しているかどうか?」で、技の体得スピードは雲泥の差が出るのです。

 普段の練習ではそこまで説明しません(聞かれたら説明しますが)。

 そういう意味ではセミナーは説明して実演して体得させているので、料金が高いなりの内容にしていると自負しています。

 やっぱり、お金を取る以上、結果が出ないといかんでしょう?

 合気は、毎年、必ずやる、うちの看板テーマみたいなものなんですが、初期の頃は“客寄せパンダ”と割り切ってやっていました。

 しかし、前述したように、合気道の真の実戦力を確信してからは、内容も少しずつ変えてきています。

 今年は、基本の合気上げから、いくつかの手法原理を説明し、演武のコツと封じ方も併せて教えました。

 どうしてか?というと、いつまでも、こういうレベルに立ち止まっていて欲しくないからです。

 合気上げが掛かったの、掛からないの・・・って、一喜一憂しているのを一生続けるんでしょうか?

 アホらしいと思いませんか?

 地力の養成と原理の習得が目的という点には文句はありませんが、延々とそれだけやっていて何の意味があるのでしょう? それでは他流から馬鹿にされても仕方ありません。

 だから封じ方も解説した訳です。

 いかなる武術もジャンケンみたいなもので、万能に通じる訳ではありませんよ。

 で、今回は、佐川先生が体現されたという“体の合気”みたいなこともやりました。

 相手の突きや蹴りをチョイッとはたき落としたり跳ね返す・・・。

 多少の習練が必要なので、怪我人が出たらマズイと思って、腹圧でパンチや蹴りを跳ね返したり、ローキックを蹴られた瞬間に太ももから跳ね返す・・・というのは、演武しただけでやらせませんでしたが。

 こういう「受けたと同時に跳ね返す」というのは、いろいろ応用が効きますから、今回は特に集中してやってもらいました。

 これらを練習し始めた時は、皆、痛い痛い・・・と言いながら練習しましたが、自由組手形式でやれば大怪我しかねず、気心の知れた者同士で慎重に約束組手で練習しないとできるようにはならないんですね。

 タイミングを取るのが難しいんですよ。

 私も、「これはちょっと、理論倒れで、現実にやるのは無理かな~?」と諦めかかったりしました。

 でも、続けていれば段々、自然にピタッとできるようになっていくものです。

 もっとも、できたらできたで、ビシッとタイミングよく相手の突き蹴りに合わせると、瞬間的に凄い力が発生して腕や脚の骨が簡単にベシッと折れてしまいかねない。

 だから、約束組手で慎重にやるしか体得できないのです。

「自由に動き回って攻撃してくる相手にはそうそう当たらない」という意見があります。

 これは間違いではありません。

 しかし、だから、自由に動き回って攻撃しあう練習が正しいということにはならないのですよ。

 双方が同じ戦い方をするのは競い合いの場合であって、実戦は要は勝てば何やったっていいのです。勝つことに目的があるのですから、下手に競い合う必要はありません。

 不確定な要素はできるだけ排除しなければなりません。

 武術の戦術は、「勝つための最も効率的な戦法を選ぶ」ということであり、そのために合気も工夫された訳です。

 合気の戦術は何でしょうか?

「相手とぶつからない」ということです。対立的対抗をしない訳です。ある種、負けて勝つ!という術理なんですよね~。

 だから、体得して駆使することができれば老若男女にできるし、病気で寝込んでいたり泥酔していたりする状態ですら駆使することができますから、本当に凄いよな~?と感心してしまいます。

 また、今回は、剣と合気の関係性を解説するために、無刀取りの合気バージョンもやりました。

 斬ってくる刀を避けて、峰を指一本で押さえて、そのまま床まで刀をじわじわ降ろしていって、奪ったのです。

 これなんか、説明されなければ超達人しかできない技だと思われるでしょう。

 それと、よく混同されるので、“気で触れずに相手を操る技?”についても基本原理を解説しておきました。

 これは、恐らく、一般的に解説した人はほぼいないと思います。

 何故、気で触れずに人を操れるのか?について、技術から心法に到るメカニズムについて少し解説してみました。要するに、見世芸の延長なんですけど、説明する人がいないから専門家でもほとんど解らないみたいですね?

 今回のセミナーの様子はDVD化して販売する予定です。

 いわゆる『合気の応用』の続編です。長年、合気の秘技を体得したくて何百万も金をつぎ込んだ・・・という人が見たら、きっと悔し涙で夜も寝られなくなるでしょう。

 ちなみに太極拳の秘技“ポンジン”なんかもやりましたよ~(苦笑)。


PS;はみ出し情報ですが、本を御紹介します!

凄い!ジオラマ』情景師アラーキー著
タモリ倶楽部でも採り上げられた超絶リアルなミニチュアワークの写真集ですが、特撮大好きな者としては涙物の素晴らし過ぎる本です。『特撮博物館』に行った時を思い出しました。必見です!

マンガでわかる!小説家入門』榎本秋・あがのまこと著
小説家志望の人は必見ですよ! マンガだから非常にわかり易くてタメになります。近年はウェブ作家デビューもあるけど、デビューしても売れっ子になれるのは数少ない。そのために必要な情報まで押さえているのがいいですね。

 どちらの本もアスペクトから出ています。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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