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7月セミナーは当て技

 月例セミナー7月12日は、「当て技」です!

 中国武術の「発勁」と、日本柔術の「当て身」、琉球手の「裏当て」をミックスして解説指導しようと思っています。

 よく、聞かれるのが、「長野さんは一体、誰に習ったんだ?」ということなんですが、これらの当て技は習ったというより自分で研究したと言った方が正確でしょう。

 もちろん、誰にも習っていないという訳じゃありません。

 ですが、事細かく教わったことはありません。

 直接、教わったこと。本から学んだこと。映像で学んだこと。見て覚えたこと。説明を聞いて考えたこと。

 そんな諸々の情報をベースに研究して整理したと言うのが一番、正確かもしれません。

 そして、サンドバッグを打ったりしながら検証していったんですね。

 もっとも、ミットを持ってもらって打つのは、当て技の本質が分かってからは避けています。

 いつも言っているように、後遺症が出て危険だからです。

「打たれた相手がふっ飛ぶのは、一見、派手だけれども効いてはいない!」と、武術マニアの人は言ったりするんですが、安全性を考えれば派手にふっ飛ばすようにした方がいいと思いますね。

 人間がふっ飛ぶようなエネルギーが働いているのは事実なんですから、そのエネルギーを破壊的に作用させるような“打ち方”をすればいいだけでしょう? 「効くかどうか?」を問題にするのであれば・・・。

 当て技は内臓にダメージを与えてしまうので、後からどんな後遺症が起こるか判らないので、「効けばいい」という問題じゃないですよ。

 そもそも、効くかどうかわからないような技だったら意味がないでしょう? 「効くかどうか?」と不安が残るような技しか持っていないのでは武術として意味がありません。

 パワーの大小でしか考えていないから、そんな考え方になってしまうのでしょう。

 もちろん、その場で打ち倒す必要があるなら効かないと困る訳ですが、練習相手に後遺症が出るような打ち方をする訳にはいかないでしょう?

 現実問題として、「相手を確実に打ち倒す打撃力」さえあればいいと思うのは、素人考えです。

 何故なら、人間は個体で耐久性が大きく異なるからですし、打撃力があっても当てられないなら意味がないのですし、当てられても充分に威力を作用させられなければ、結局は「効かない」ということにもなりかねないからです。

 例えば、私が一番、身体能力が高かった19歳の時のパンチ力と、一番、猛練習していた29歳の時のパンチ力と、50過ぎて体力が全然無くなった現在のパンチ力とを比べたら、普通なら前二者の時の方が上ですよね? 常識的に考えても・・・。

 でも、今の方が圧倒的に威力があるんですよ。

 つまり、「体力や技術力を上回る当て技の本質を体得しているかどうか?」は、肉体の条件を超えているということです。

 今回のセミナーでは、それを指導しようと思っています。

 まったく何の経験もない素人であっても、武道や格闘技を長年やってきた人以上の攻撃力を発揮することが可能なんですよ。

 換言すれば、戦闘力ではなく、「戦闘理論に沿った攻撃技としての当て技」を指導しようと思っている訳です。

 長年、修行してきた人ほど、「そんなの嘘だ! インチキだ!」と信用しないでしょうね?

 いや、信じてもらわなくて結構です。

 事実は事実!

 常識を超える発想力が武術文化を醸成してきたという“事実”を伝えたいだけです。

 武術は科学的なんです。何百、何千年もの長い期間を無数の人間が研究して伝えてきたものが、非科学的な迷信である筈がないでしょう?

 非科学的に見えるのは、原理がわからないからです。手品のようにタネも仕掛けも隠して伝えられてきたから摩訶不思議な怪しいものに見えてしまうだけなんですよ。

 お陰で、専門家でさえ勘違いしまくっている情けない業界になってしまいました。

 最近の武術、武道、格闘技の漫画は、技の原理を解説するものが増えてきています。が、肝心の専門家が書いている本では、トンチキな理論ばっかり示されて余計に間違いと妄想が広まっているように思えます。

 何でそうなるのか?というと、「愛が足りない」からでしょう・・・。

 武術を利用して名前を売りたいのが本心なんじゃないの?としか思えない人が多いように見えるのは私だけなんでしょうか?

「この人達、本当に武術や武道を愛しているのかな?」と疑問に思う人ばっかりです。

 贔屓目に見ても、自分の流派のみ愛している人ならざらにいますが、文化としての武術、武道、あるいは格闘技全般を愛している人って、意外に少ないんじゃないかな~?と思えます。

 恋愛でもそうでしょう? ストーカーに変身するヤツって、要するに自己愛を満足させる対象としてしか相手を見ていなかった訳で、勝手に「裏切られた!」と思い込んで憎悪を燃やしてしまう訳ですよ。

 純粋に相手(対象)の幸せだけを願うのが“愛”ですよ。そこに自分への見返りを求めてはいけません!

 私なんか、「武術に裏切られた!」と思ったことは数知れないですよ。それでも続けてきたのは、やっぱり、“愛”があったからでしょうね~?

 私が付き合いが長く続いている人も、そういう純粋に何かに打ち込んでいる人ばっかりですね。

 たとえ、現時点でその愛が報われていなかったとしても、そういう人は必ず世に認められて活躍することになると思いますね。

 まあ、それでダメになっていく人もいますが、ダメになる人は純粋さが足りなかったんだと思いますよ。誇大妄想に浸って現実が見えなくなる人は欲望に振り回されてしまうんでしょうね?

 芸能、芸術、創作の分野なんか、まったくそうですよ。どれだけ自身の想いを純化して結晶化していけるか?が重要です。

 私なんか多芸多才なタイプになるかもしれませんが、一芸を極めた人の問答無用の凄さを見せられると憧れますよね~。

 武術愛が失われなかったのも、本当に物凄い先生に何度もお目にかかったからでしょうね~?

 誰とは申しませんが、インチキで見せかけだけで口先だけ達者で自惚れの酷いゴミ人間しかいなかったら、流石にやめていたかもしれませんね?

 純粋に一つの道を極めた人って、やっぱり迫力が全然違うし、感動しますよ。

 そんな人達に多く出会えた私は、本当に幸せ者だと思います!

 ただ、そんなスペシャルな人間に多く出会えた私は、普通の人間にはずぅ~っと興味がありませんでしたが、最近はちょっと違ってきましたよ。

 普通の人間でも磨けば輝き出すということを確信したからです!

 人間、やっぱりベースは同じなんだよな~?と、思うようになりました。

 うちに入会してきた人でも、何カ月もすると別人のように変わりますよね?

 単純に考えても、普通の人間には戦闘力なんか何にもないでしょう?

 でも、うちの道場に通っていれば、現実の戦闘について考えるようになる。そうすると、戦闘状況になった時にどう対処するか?と考えるようになる。

 つまり、世界観が広がっていくんです。

 日常生活の中で当たり前だと思っていた世界観が広がっていくことで、考えもしなかった・・・言葉を換えると「使われなかった脳の領域が使われて活性化していく」ということが起こっているのでしょう。

 運動することとか本を読んだり映画を見たりすることで脳に刺激が加わると、その領域が活性化して働き出す訳ですよ。

 それはルーチンとしての日常生活を毎日同じように繰り返していると得られない刺激なんですね。

 刺激が無いと活性化しませんから、毎日、同じ生活をダラダラと繰り返しているだけだと脳は萎縮していくんですね。「使わないから必要ない」と判断してしまう訳です。

 無論、ルーチンだからダメという訳ではなく、無意識にも繰り返し使っている脳の領域はそうそう衰えません。自転車や車の運転がいきなりできなくなったりしないようなものです。

 ゲーム脳の問題点がよく指摘されていましたが、これもゲームだけやっているから問題が起こる訳でしょう。

 余談ですが、夏に撮る映画の打ち合わせで、監督と一緒に、久々に、つばさ基地に行ったんですね。その時に、ある番組の準備でトレーニングに来られたアクション好きな芸能人が、最初は全然できなくて企画が成立するのか?と思えるくらいだったのに、最後の方になったらバリバリに動けるようになって現役の時より元気になってしまった・・・みたいです。

 秋本さんは整体療法やら健康法やらいろんなことを総合的に勉強してトレーニング法も工夫されているので、こういう現象も起こるんだと思います。

 まあ、普通はそうそう、そんなにうまくはいかないですよ・・・(苦笑)。

 でも、アクションやスタントのプロの方は指導能力はその辺の武道の先生より遥かに上だと思いますね。

 何でか?というと、まったくのド素人を撮影現場で剣の達人みたいに見えるように教えなくちゃならなかったりするでしょう? そりゃあもう、とんでもなく教えて上手い!

 私が武道家なんかよりアクション指導のプロを絶賛したりするのも、そういう現実を見てるからなんですよ。

 そう言うと、「演技で見せる技はリアルな技とは別だ!」って批判する人も多いですが、判ってないですよね~?

 芸能の世界には現役時代に世界チャンピオンになった武道家や格闘家がゴロゴロいるんですよ?

 ボクシングやプロレス、キックボクシング、総合格闘技、空手、柔道、剣道、中国武術なんかの世界チャンピオンだった人が芸能活動している例が多い。

 そして、芸能人も武道や格闘技に打ち込んでセミプロ級になる人がざらにいます。

 まあね~・・・思いつくまま御名前を挙げると・・・ガッツ石松、藤原組長、倉田先生、武田梨奈、長谷川初範とか・・・。

 そんなレベルの人達を二段やそこら持ってる程度の人間がとやかく言えますか?

 笑われちゃいますよ。

 勘違いしちゃ~ダメですよ~。

 そういえば、深夜番組で外国人サラリーマンが形意拳やってみせていたんですが、スッゲー上手くてビックリしましたよ。形意拳の動画出してる人よりずっと上手だった。

 世の中、どこにどんな才能ある人が隠れているか判らないですね~?

PS;セミナーでは最新作DVD『続・合気の応用』も販売します。最新作なんで割引は勘弁してくださいね~(泣)。

PS2;今回の“当て技”は、拳・変化拳・掌・手刀・前腕・肘・肩・背中・腰・脚技等々、膨大にやるつもりです。前回の体の合気の延長として“抖勁”の練習法も解説しますよ。もちろん、当て方も練習しますから安心してください。ただし、これらの技は体得しても危な過ぎるので試したりしないでくださいね? 事故死したらマズイから。まあ、多少やってる人なら「こんな技やったら殺しちゃうかも?」って気づくと思いますけど。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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