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8月セミナーは剣と棒

 夏真っ盛りの月例セミナーは、剣術と棒術です。

 一般に、剣と言えば剣道、棒と言えば杖術や琉球古武術の棒術を思い浮かべる人が多いと思うんですが、游心流では剣と棒は武器術の基本であると共に、体術を精錬するために練習するものと位置付けています。

 私が剣術で研究したのは、剣道、居合道、古流剣術、古流居合術、新体道剣術、剣武天真流居合術などですが、特に古流は一通り、有名な流派は実際に習ったりビデオで研究したりしましたね。

 ただ、本格的に研究し始めたのは40半ば過ぎてからですかね~? 交叉法を知ったのが30過ぎてからで、そこからいろんな武術に応用研究し始めて、「これは日本刀について研究しないといけない」と直感してからは、まだ10年経過していないと思います。

 10年というと、随分、長くやっているように思われるかもしれませんが、私にとっては熟成期間には全然、足りません。

 武術の研究家を志したのが、まだ20代半ばから後半の頃でしたから、修行期間は約40年ありますが、没入してからは、まだ30年にもなっていないんですよ。

 何か、数年修行した程度で一人前の腕前になったつもりになる人とかいるみたいですけど、よく、そんな気持ちになれるもんだな~?と、私にはまったく理解の外です。

 情報集めて解ったつもりになってる人にも随分と会いました。

 でも、こういう人は、情報の真偽を判別する洞察力に欠けていて、単に物知り顔で自己満足になっているだけだったりしていましたね。

 ちょっと、突っ込んで話すとボロボロになって、結局、大切なことは何一つ知らなかったりする訳です。

 情報通という点に限れば、武道武術マスコミで仕事している人間が一番、詳しいと思います。他方面から様々な表沙汰にできない裏情報を聞く機会がありますからね。

 ただ、なまじ裏情報に通じているという自覚が自惚れを育ててしまう場合があるので、自分の実力を勘違いして達人気分に浸ってしまう人が出たりもするんですよね?

 これは、修行者としては気をつけないといけません。

 もっとも、武術に関しては知識の量がものを言う世界であることは確かなのですが、偽の知識も意図的に混ぜ込まれてしまうので、結局、洞察力が決め手になります。

 つまり、バカではものにならない訳です。武術を単純に体育だと思い込んでいる人は、決して大成することはないでしょう・・・。

 一例を挙げると、剣術で上級の構えとされる無構えですが、これは居合術と近くなる訳です。

 そして、居合の極意は「抜かずに制する」というものなんですが、これは無刀捕りに通じている訳です。

 私が游心流の上級型として独己九剣というのを考案したのは、この無刀捕りを養成するものとして考えたんですね。

 つまり、「素手で武器を制圧できれば、素手で素手の技を制圧するのは遥かに簡単になる」と考えたからです。

 これは、新陰流転會の渡邊忠成先生の実技を体験して確信に変わりました。

 40代は「いかにして接近密着するか?」と、“差し手”の研究を主にやってきましたが、50過ぎてからは、攻撃してくる瞬間の相手の心身の隙間を読んで先回りする研究をしています。

 つまり、避けると同時に相手の隙間にプスッと刺す・・・ということです。

 恐らく、昔の剣の遣い手は、こうやっていたと思うのです。

 ガチャガチャと敵と打ち合っていたら、結局、力比べになってしまいます。完全に“受け”を無くして、一方的に勝ちを制するには、これしかないと思います。

 その、“これしかない”の訓練法を、今回の剣と棒でお教えしたいと思っています。

 つまり、武器術の本質は、徹底的に“読みの訓練”なのだと私は考えている次第です。

 高度な武術の理論を求めている方の御参加を期待しています。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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