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10月セミナー隠し武器護身術感想

 いや~、今回は真面目にやったぞ~!

 隠し武器は、万力鎖・九節鞭・カランビットナイフ(エンジェルハートに出てきた!)・南蛮千鳥鉄(なんばんちどりがね)、中国扇子等を見せたんですが、こういう武器を素人がいきなり使いこなせる道理もありません。

 特に鎖系の武器は自滅必至ですし、蛍光灯割りそうなので、これらは見せただけです。

 では、何をやったか?

“タオル・ヌンチャク”です!

 何のこっちゃ?と思われるでしょうが、実は日本古武術にもある伝統的な隠し武器なんですよね~。

「ヌンチャクは琉球古武術だろ?」って、言いたい人もいるかもしれませんが、類似の武器(中国では双節棍と呼ぶ)は東南アジア全域にあるんですよね。

 日本にも肖子棍という武器がありますよ。棒の長さは非対象だけど・・・。

 ただ、正確に言えば、今回指導したタオル・ヌンチャクは、「濡れ手拭を使う護身術」として武術の裏技として伝えられたもので、特に名称はありません。

 専門に作られた隠し武器を持ち歩くのは下手をすれば違法性を問われますが、タオルを持ち歩いていてお縄になることはないでしょう?

 護身用と言うと、誰もが伸縮警棒やスタンガン、催涙スプレーなんかを連想するんですが、これらを使って身を護っても過剰防衛にされる可能性が高いでしょう。

 だから、日常的に持ち歩ける物を転用するのが一番いい訳です。

 もちろん、タオルが難しければ、フェイスタオルや大きめのハンカチでも代用できますよ。

 これを指導したのには、もう一つ理由がありまして、“素手でも応用できる”から。

 実は、今回、護身術に最適な拳法を教えるためにタオル・ヌンチャクをやった訳なんですよ!

 その拳法の名前は、“通背(トンペイ)拳”!

「トンペイは神拳なり!」と、数多ある中国武術の中でも最も実戦的実用性が高いと専門家筋から評価されている拳法で、伝説的な超人とされる酔鬼張三が遣った?とされる拳法です。

 恐らく、女性が使っても男以上の威力を出せる可能性のある拳法でしょう。

 五行通背、白猿通背、牛街通背・・・など、いろいろ派閥があり、通臂拳という門派もほとんど同種で、劈掛掌や孫ビン拳、翻子拳なんかとも発勁原理が近い。

 鞭の原理で脱力した腕を振り出すことで威力を出す鞭手打法が特徴です。一撃の威力は八極拳などには及びませんが、とにかく高速連続打撃を雨あられと打ち出すので、非常に攻撃的です。

 脱力技法を主体とする游心流にとっては、攻撃技の要になるものとして研究してきましたから、ここぞという時(対腕試し)は、これを使っています。

 やっぱり、普通の拳法と異質な速度とサイコガンみたいに婉曲して打てるから、これを使うと相手は為す術なくめった打ちになりますね?

 私は、通背拳の身法が形意拳と近似していることに気づいてから、両者を融合する工夫をしてきたので、相当、鞭手も重い威力になったと思いますよ。

 形だけ教えても威力が軽いんですよね? 内面の重心力を効かせるようにすることで、見た目からは想像もつかない重い威力(浸透力)が出ます。

 また、この打法は、相手が受け止めた腕に巻き付けるようにして瞬時に巻き込み投げとか関節技に変化させることもできます。

 あるいは、重心力を効かせることで相手の突き腕や蹴り脚を破壊するような打ち払い技もできます。

 使いこなせると恐ろしいと言うか、超絶的な武術になります。

 ただし、この拳法は通常の武道をしっかりやり込んだりして筋肉が堅く盛り上がっている人だとあまり威力が出せません。「背中が通じる」と書くごとく、背筋から手先までしなやかな鞭のように身体を遣うのが特徴だからです。

 女性でも男性以上の威力が出せる可能性があるのも、この筋肉のしなやかさが重要だからです。

 北村龍平監督の出世作『VERSUS』に出てくる女殺し屋が、この通背拳を遣っていたと記憶します。普通の格闘アクションと全然違うので、面白かった。


・・・とまあ、こういう技を指導したんですが、鞭手打法だけではなくて、護身術として有効な点穴技法も指導しました。これは通背拳の透骨拳や、戸隠流の拇指拳(指刀拳)、骨法拳、鷹爪拳の鷹爪手・・・なんかをやりましたけど、こういう技って、指の細い女性の方が骨が当たって効きますね?


 最後は、銃の構え方と撃ち方をやりました。使ったのはすべてBB弾を撃ち出すエアガン、ガスガンです。実際に狙ったところに弾が飛ぶのは手裏剣と同様で面白いし、ちゃんと狙えているか?の確認にもなります。

 ボルトアクションライフルで、スタンディング(立ち撃ち)、ニーリング(膝立ち撃ち)、プローン(伏せ撃ち)のやり方。ハンティングやスナイパー、ターゲットシューティングの構え方の違いも実演解説しました(Gunマニア歴長いから一通り知ってます)。

 日本国内で所持できる銃といえば、ライフルかショットガンですから、基本的な構えを知らないと使えませんからね。

 特に、初心者が必ずといってよいくらい間違うのが、銃床の台尻を肩に当てることを知らずに腋の下に挟んでしまう点です。肩に当てて銃の反動を受け止める訳です。

 ちなみに種ヶ島銃にはこれが無いので、反動の逃がし方が判らずに現代のライフル射撃のチャンピオンが試し撃ちで引っ繰り返ったという事件があったそうです。

 プロでもこういうことがあるんだから、知識は大切ですね?

 拳銃は、リボルバー(回転弾倉式)と、セミオートマチック(半自動式)。どっちもガスガンを使いました。やっぱりガスガンは手軽でいいです。ただ、気温が低いとガスの圧力が低下して威力が弱くなるのが難点ですが・・・。

 サブマシンガン(MP7A1)とレバーアクションライフル(ジョン・ウェインが使ってたヤツ)、アンチマテリアルライフル(チェイタックM200)も参考までに操作法を解説しました。

 レバーアクションのライフルは現在ではほとんどありませんが、サブマシンガンやアンチマテリアルライフルは特殊部隊御用達の銃です。

 もっとも、サブマシンガンは拳銃用の弾丸を使うのに対して、MP7A1は、正確にはPDW(パーソナル・ディフェンス・ウエポン)と呼ばれる個人自衛武器として開発されたもので、拳銃弾より貫通力の高い小口径高速弾が使われています。

 これはボディアーマーを撃ち抜ける中距離射撃もでき、片手でも撃てる携帯に適したサイズの小型の自動小銃を目指して開発された新しいカテゴリーの銃なので、サブマシンガンと言い切ってしまうと少し違うんですが・・・。


 やっぱり、銃に対する知識が無いと、使えないんですよね。構え方や狙い方すら知らないと入手しても意味がありません。もし海外で武装テロリストに拉致された時も何もできずに殺されるより、銃を奪って逃げるなり何なりできた方がいいでしょう?

 これまでは遠い国の話だと思えたでしょうが、これからの時代はそうもいかなくなると思いますよ。備えておくのは重要だと思います。


 それと、拳銃の奪い方。

 これは至近距離に限られますが、ナイフを捌くのと同様のやり方で奪うことも不可能ではありませんから、絶体絶命の時はやってみる価値はあると思いますね。

「どうせ、死ぬならお前ら道連れじゃあ~っ!」と、竹内力みたいに叫んでみたい?


 武器というのも道具ですから、使い方を知らないと意味がありません。一見、おかしな形をしている物でも、使い方を知ると、「な~るほど~!」と感心させられたりする場合もあります。

 先日、ディスカバリーチャンネルで『アメリカンガンズ』という番組を見ていて、南北戦争時代の軍用ナイフというものが出てきたんですが、刃と反対側に護拳のガードが付いていて、何かの間違いか、シャレで作られたイミテーションなのか?と、店長達が首を捻っていたら、ナイフ研究家が呼ばれて鑑定。

「これは間違いなく南北戦争の頃のオリジナルの軍用ナイフだ。しかも左利き用に作られたもので、俺も実物は初めて見る」と言うと、使い方を実演。

 何と、このナイフは刃を上向きに握り、下から切りつけるのだそうで、だから護拳のガードが反対側に付いていたという訳・・・。

 通常のナイフの構造からはヘンテコに見えたのも、特殊な使い方に特化したものだったからなんですね~?

 かくして、さして価値がないと思っていたナイフが激レア物で、店長達はウハウハになりました・・・という話でした。

 武術の秘伝も、これに近いですね~。

 教えられると、「な~んだ。そういうことか?」ってなるんですが、知らないと摩訶不思議に見える・・・。

 セミナー後に、ヤヌシュ先生との交流会に同行した会員から聞いた話・・・。

 私が横浜支部長が持つキックミットに八極拳の冲捶(中段突き)で発勁打ってみせた時、ヤヌシュ先生達はキョトンとしていたんですが、隣で練習していた空手の団体の人達が、ビックリ仰天した顔をしていたのだとか・・・?

 空手やっている人達は「中国武術なんかカッコウばっかりで全然使えない」って思い込んでる人が多いし、普段からミットトレーニングやってるから、直突き一発でミット持ってる人間が吹っ飛んだりすると驚くでしょうね?

 うちのセミナーに来た空手修行者が一番、驚くのが発勁ですね~(合気に大喜びする人も多い。何で?)。

 打ち方の原理が違うのと、ほとんど予備動作無しで、いきなり凄い威力で吹っ飛ばされるから、何か神秘的な力なのか?と誤解してしまうみたいです。

 でも、自分ができるようになると、嬉しいような困ったような不思議な顔付きになりますね? 「えっ? こんなんでできるの? 本当に俺、できてんの?」って感じ・・・。

 本当です!

 11月3日の特別講習会に参加した人はネイルさんと合体したピッコロみたいに5時間で戦闘力数倍にして帰しますよ! 信じるか信じないかはアナタ次第・・・。

 フッフッフ・・・(不敵な笑い)。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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