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ツマヌダ格闘街にあの技が・・・

 土曜日の橋本支部の稽古会(北島師範指導)には、近いことから、私もちょくちょく顔を出しているんですが、24日は参加している会員のNさんが、『ツマヌダ格闘街』の最新刊(なのかな?)をもってきて見せてくれました。

「これは、長野先生の技だと思うんですけど~」と、微笑みながら見せてくれた箇所は、ドラエさんが畳表を巻いたマキワラを日本刀で試し斬りするシーンでしたが、何と!

 振りかぶらずにマキワラにピタッと刃を当てて、そこからシュパパパーンッと斬って見せるのですぅ~。

 確かに、これは私しか発表していない“寸勁斬り”(私が命名してるんで、さも昔からある技の名前なんだと勘違いしないでくださいね? 寸勁って中国武術用語なんだし・・・)じゃあないですか?

 いやぁ~、これは嬉しかったですね~・・・。

 漫画の参考にしてもらうというのは、何とも言えない嬉しいものがあります。

 要するに、「これはカッコイイ技だな~」と、認めてくれている訳でしょう?

 それと、そのまま連続斬りにアレンジして表現しているところも心憎いです!

 以前も、雑誌で“寸勁斬り”と称して披露していましたが、全然、別物でガックリしたものでした。真似するんなら、オリジナルを超えるものをやらなきゃ~ダメでしょう?

 私は、この技をできるようになるのに、かなり試行錯誤を重ねたんですが、会員も三人できるようになりましたから、単なる見世物芸で終わってしまうのでは意味がありませんし、現在は寸勁斬りを発展させた実戦刀法を工夫している最中です。

 よく、「固定したマキワラが斬れても動き回って攻撃してくる相手と戦うのには役立たない。そんなものは見世物芸でしかない」と、偉そうに言う人もいるじゃないですか?

 でも、論旨は間違いではありません。

 自在に動き回って攻撃してくる相手を倒すのに役立たないと意味がありません。

 だから、寸勁斬りは実戦刀法の必殺技として研究してきた訳で、私は別にマキワラが斬れることを目的にしている訳じゃあないんですよ。

 じゃあ、何を斬るのか?

 それは、ヒ・ミ・ツ・・・(笑)。

 武器の研究は、素手の体術の研究にフィードバックさせています。これは、今度の特別講習会で初公開しようと思っています(まだ、空きがありますよ~)。

 ちなみに、『ツマヌダ格闘街』は『拳児』以来の武術技法の教本的な活用法もできる貴重な作品ですね。作中に出てくる“最速の空手の突き”をどうやるのか?と質問されたので、これもやり方を教えました。これも講習会で教えましょうかね?

 この作品の良さは、武術にしろ格闘技にしろ、作者が敬意を持って描いているところだと思いますね。単なるネタ扱いしていない。


 やっぱり、何事も、始めた時は「道は遠いな~? これ、本当にできるようになるかな~?」と思えるものですが、諦めずに地道に続けていれば、偶然、うまくできた瞬間があったりします。

「あれっ? 今、何で、うまくできたんだ?」と、その瞬間を再現するように試行錯誤を繰り返しているうちに、“うまくできる瞬間”から“コツ”が導き出され、その“コツ”を集積していくことで、最初は、全然無理だと思っていたことが、当たり前にできるようになっていくのです・・・。

 私は、手裏剣が一番苦手なんで、もうちょっと、上手くなりたいな~と思って、先日、早朝暗いうちに道場のゴミ出しに行った時に、ツイツイ1時間くらい練習したんですが、それまで、たま~にしか刺さらなかった三間の距離で続けて刺さり、「むむっ? こんな感じかな?」とか、手首の角度を注意しながら打っていたら、畳み針みたいに細いのでも刺さって、ちょっと驚きましたね~。苦手だからって敬遠していたら、一生、できなかったかもしれない・・・。

 これが、“技の修業”。

 そして、“技の修業”を日常生活にフィードバックさせて考え方や行動原理の規範とすることが、“武術の修行”なんだと私は認識しています。

 しかし、修行って、何かの形がある訳じゃありません。稽古を型通りに繰り返していればいいというのは、多分、間違いでしょう。

 けれども、間違いの中から真実に到達する人だっています。それは、恐らく、形式をルーチンワークとするのではなく、“型破り”に遣う身体感覚を持つ人でしょう。

 幕末のある人斬りは、「剣術の修行をした人間ほど斬るのが容易だ」と言ったそうですが、それは、戦い方がパターン化しているからでしょう。

 予測できる攻撃パターンの相手を倒すのは難しいものではありません。

 パターンの裏をかけば簡単に制圧できるからです。

 私は、「正しい技」なんてものは存在しないと思っています。形があれば、必ず破り方が工夫できます。武術の技は勝てるかどうか?にしか正誤の別はありません。

 予測不能の攻撃をしてくる相手が恐ろしいのです。だから、昔気質の武術家は技を隠して簡単に見せたりしないのです。

 私も自分の本当の得意技なんかは隠して絶対、見せません。自慢気に技を見せたがる人を、私は武術家だとは思いません。

 この点、師範と名乗っていても、今は単なる武術マニアばかりで、武術家と呼べるような人は、ごく少ないですね~。自己顕示欲強過ぎ!

 私が隠しながら小出しにやってる技を、「あんな技じゃ通用しない」とか鬼の首とったみたいに評論する人もいまだにいるんだから、カワイイですね~?

 武術の技なんて、興味のない人に実演したってドン引きさせるだけなんだから、そんな実戦実戦だとはしゃいでみたって、オツム狂ってるアピールにしかなりませんよ~。

 私が尊敬する本物の武術の先生方って、一見、全然、武術家に見えません。ヤクザだって、親分格になると、物静かな爺さんにしか見えないもんですよ~。

 本当に、物事の裏をちっとも考えないで、目に映ったものがすべてだと思ってしまう人を見ると、「この人、世の中で苦労したことないのかな~?」と、ちょっと心配になってしまいますよね?


PS;来年2016年の月例セミナー予約申し込みは、月毎に割引価格が変わりますから、御希望の方は早く申し込みいただいたほうがお得ですよ。

PS2;かなり久しぶりに、動画アップしてもらいました。時代小説家の上田秀人先生御一行が道場見学に来られた時に記録用に撮影した“真剣無刀捌き”です。新作本のDVDに収録していたんですが、発売が遅れに遅れてしまったので、先に見てください(でも、真似しないでね~。死ぬデスよ~)。

PS3;新作本はタイトルが『剣に学ぶ武術の奥義』となりました。11月後半に発売される予定で、現在、仕上げ作業中です! また、昨年出した『重心力を極める武術のコツ』が増刷されて今月末には出ますので、買いそびれた方は是非、どうぞ! 「この本は面白いよ~!」と、道場や趣味のサークル内で宣伝してくださいませ~(笑)。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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