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健身法と、『セーラー服忍者』予告編の感想

 11月の月例セミナーは健身法でした。「健身法」という言葉は、私以外はあんまり使わない言葉(私の造語ではありません!)なんですが、“健康法”とすると、イメージが固定されてしまうかな?と思って使っています。

 具体的には、普通に健康法でありつつも、強いて言えば、予防医学的体操や手技療法ですね。

 游心流の健身法部門(特に療術系)は、体道塾の仁平師範に任せているんですが、今回は彼が試験勉強のために参加できなかったので、私が研究してきたものから選んで解説指導することにしました。

 どうも、季節の変わり目で体調を崩した人が多かった様子で、今回は10人くらいの少人数になりましたけれど、あまり人数が多いと教えづらくなるので、このくらいが丁度、良かったですね。

 まず、スワイショウも、いつもは横回転だけしかやらないのですが、縦に腕を振るやり方もやりました。会員にもほとんど教えていなかったので、縦のスワイショウがあるのを知らなかった人もいたようです。

 本来のスワイショウは、この横と縦があるのです。これは今月末発売される新刊『剣に学ぶ武術の奥義』で紹介していますので、是非、御参照ください。

 それから、立禅も、意拳養生功の站椿と、形意拳の三体式の圧縮タイプ、洪家拳の馬歩もやりました。

「立禅(站椿功)は意拳、太気拳にしかない」と思い込んでいる人もいますが、そんなことはありません。ほとんどの門派に一定の姿勢でじっと静止する錬功法があります。

 少林拳には羅漢功がありますし、八卦掌にも八卦椿功(独立式・つまり片足立ちでやる)、八極拳の馬歩站椿功も有名でしょう。陳式太極拳の採気法も站椿功と同じです(意拳から採用したという説もあり)。

 意拳はそれを中心に稽古法を体系化したに過ぎません。

 では、なぜ、そうしたのでしょう?

 それは、中国武術の本質が套路よりも内功(内力)にあると考えたからでしょう。

 余談ですが、武侠小説では、虚弱な主人公が偶然、秘伝の錬功法を修練して突如として超人的実力を会得してしまう描写が頻繁に描かれますが、中国武術の本当の秘伝は錬功法だと考えられているんですね~?

 つまりは、技よりも功力を重視しているのです。だから、功力(クンリー)拳なんて門派もあるのです(『北派中国拳法入門』では、数々のアクション映画や時代劇で本格的な武術殺陣を披露している俳優で、『世界忍者戦ジライヤ』でフクロウ男爵も演じていた須藤マサヒロさんが演武しています! 古書店で見つけたらゲットだぜっ!)。

 このような功力を養成するトレーニング法を、“基盤錬法”(昔からある言葉かは不明。刀禅の小用茂夫先生から聞きましたが、ひょっとすると小用先生の造語かもしれません)と呼びます。

 站椿功や、八卦掌の走圏などは基盤錬法なのです。

 特に歩法で鍛えるというのが私の研究テーマでもあるので、今回は丹田歩法、這い、練りに加えて、意拳の摩擦歩もやりました。

 また、宋世栄の伝えた形意拳には“内功盤根”と呼ばれる錬功法がありますが、これは八卦掌を参考に作ったとされ、これも解説実演しました。こちらは、何度か、やっている人から見せてもらったことがあり、時たま、独りで練習している程度で、確か北島師範にしか教えていなかったような・・・?

 とにかく、今回はなるべく、普段、やらないことをやろうと思った訳です。

 後は、易筋経の前半をやってから、カイロプラクティックのマニピュレーションと背活、脳活、金活もやりました。

 易筋経は昔習った中国拳法の先生のところで練習しましたが、呼吸法が私には合わず、いわゆる内傷(鳩尾に硬結ができた)を負ってしまったので、あまり人には教えていませんでした。

 その後、研究を進めて安全にやる方法を考案したので、今回はそれを教えました。

 最後に簡化24式太極拳をやって終わりましたが、せっかくなんで、太極拳の動作から四手ほど、実戦向けの技の解説もしました。

 起式と野馬分鬣、雲手、楼膝拗歩です。ここから掌打、肘折り、捻り手、相手のパンチを跳ね上げつつ顔面掌打に繋ぐ・・・とか。

 太極拳は護身術としては非常に優れていると思いますね~。

 実際、他流の人やヤンキー君と手合わせする時に、よく使っていますよ。蹴り足を掬い取って、そのまま投げ飛ばしたこともあります(放物線描いて飛んだ)が、凄い驚かれましたね。「まさか、太極拳がこんなに強力だとは?」と、唖然とされました。

 この時、遣ったのは、斜単鞭の鉤手の動作です。下勢独立でもできるでしょう。要は、交叉法を使えば何でも遣えるんですよ。

 別に「実戦的な陳式太極拳でなければ戦えない」という訳ではありませんよ。太極拳の動作そのものが戦闘理論に適っているのです。派閥は関係ありません。逆説すれば、戦闘理論を知らなければ、どんな実戦的な技を習っても遣いこなせません。

 さらに、抖勁(身体中のどこからでも発勁できる)ができるようになれば、もう「くっついたら勝ち!」って感じで無敵感があります。パンチやキックを当たった瞬間に抖勁で跳ね返すこともできますから。

 この「抖勁で跳ね返す(打たれた瞬間に打たれた箇所から発勁する)」というのも、八極蟷螂門の蘇イクショウ老師が雑誌で言われていて、それを読んだ時は、「そんなのできる訳ないじゃん?」って、信じてなかったんですけど、自分でやってみて、「ええ~っ? できるんじゃ~ん?」って、驚いたこともありました。

 私だけできても意味ないんで会員にも練習させて、皆、痛い痛い・・・とヒイヒイ言って練習しましたが、何とか体得できるもんです。

 私はまだ六~七割くらいしかできませんけど、それでもかなり余裕感じます。

 特に、こちらは一切、反撃めいた動作をしない(体内の高速重心移動で打ち返す)のに、殴ったり蹴ったりした方がダメージを受けてしまう(自分の打った威力も戻ってくるので打った手足を痛め易い)のですから、正当防衛にも好都合です。

 まあ、この技ができるようになったのと、真剣を捌いたりする練習しているんで、多少武道やった程度の人間の素手の攻撃なんぞ怖くなくなりましたね。

 最近、『ワンパンマン』見ていて思ったんですけど、やっぱ、一撃の威力が圧倒的に強ければ怖いもん無しだと思います。「長野峻也に二の打要らず」と呼ばれるくらいにならなくっちゃ・・・。

 目指せ! 無敵爺さん!

 やっぱり、うちに来る人達は、技の掛け合いをやらないと単なる健康体操だけだと納得できないんじゃないかな~?と思いますね。喜々としてやってました・・・(笑)。


 さてさて、セミナー後に、最近行きつけの和食よへいの座敷で食べてたんですが、会員の一人が『セーラー服忍者』の予告編が「スゲー、面白いですよ~」と言っていたので、その場で見せてもらいました。

 編集はまだ粗削りだけども(本編ができあがっていないんだから当然)、映像のクオリティーは高く、アイドル映画としてかなり良い出来のようでした。

 もう名前出してもいいと思うので書きますが、主演の鶴巻星奈さんのスタントを努めてくれた、つばさプロ岩下めぐみさんと、主人公のライバル?で出演した下田愛璃さんアクションがいい感じなんですよ~。

 岩下さんは、前の作品でもスタントアクションやってもらったので、今回は最初から御指名だったんですが、下田さんは中国武術のJr世界チャンピオンという逸材(秋本先生イチオシ)なので、最初はスタントだけとか監督が考えていたのを私が押し切ってメインキャラにしてもらったんです。

 それでも、中国武術に全然理解がないから、「空手やってる設定にしたい」って監督が言い出すから、プロデューサー権限(金出してるからねっ!)で却下! 空手もいいけど、「中国武術の多彩な技と華麗な動きを見せないでどうする?」って、説得しましたよ。

 まあ、武道の世界でも実戦的なのは空手で、中国武術は見てくれが派手なだけと思われているんですが、私に言わせれば、「カンフー、なめんなっ!」って感じですよ。

 絶大な打撃力、高度な戦闘理論、ファンタスティックなテクニック、回避不能のスピード・・・真の中国武術の凄さを、皆、知らないだけなんですよ。それはスポーツとしての表演武術も基本は同じなので、私が指導すれば、いきなり“超達人”になります!

 嘘か本当か、現在、第二版発売中の『重心力を極める武術のコツ』を買って確かめよ!(商売上手・・・)

 下田さんは演技経験が初めてだったそうなので、芝居はまだ堅いかな?という感じでしたが、演じているうちにどんどん上手くなっていたので、これから現場の経験を積んでいけば世界で活躍できるアクション女優に成長できるだろうな~?と思います。

 一方、岩下さんは芝居も上手いので、アクションだけでなく万能型の女優を目指して欲しいですね~。顔出せなかったのが、もったいない。監督が気を利かせてエキストラとして出てもらったけど・・・。

 今回、私が殺陣アクション初めてだったので、大分、助けてもらいました~(苦笑)。

 二人とも主演の鶴巻さんや青木先生のお孫さん役で出演した駒形梨乃さんとも仲良くなっていた様子です。同世代の女の子は、すぐ仲良くなっていいよね~。

 そうそう、駒形さんは剣武天真流の師範代という役柄だったんですが、刀剣店でバイトしている設定で大人の雰囲気があり、刀の礼法所作もすぐに覚えて天真会の吉田先生母娘もビックリしていました。

 普通、何カ月も覚えられなかったりするのを、その場で覚えて、しかもちゃんと師範代に見えるんだから、本当に凄いですよ。

 監督の前作『いちごジャム』ではドラムの上手いヤンキー娘役でしたが、私的には一番芝居が上手いな~と思っていました。

 しかしながら・・・芝居が云々という以前に、今回、物凄い大変な撮影を頑張り抜いたのは、やはり、鶴巻さんでしたね。

 一人で二役、しかもアクションもある。

 キャラクターの演じ分けもあるけれど、衣装の着替えとか本当に大変だったと思いますよ。

 私は、ほぼ自分の出番のある日しか参加していないんですが、参加した日だけでも「いや~、頑張るな~」と、感心するばかりでした。

 何しろ、監督はアイドルの芝居に関しては凄い拘るので、何度も何度もリテイクしますし、着替えだ何だと、も~、大変!

 それほど怒鳴ったりするような監督じゃないけど、十分、厳しいと思いますよ。一言も文句言わないで頑張ってる姿を見ると、スタッフも皆、応援したくなりますよ~。

 冒頭のアクションシーンなんて、夏に林で撮るってだけで、私はいや~な予感がしたんですよ~(苦笑)。

 案の定、異常なまでの蚊の大群に刺されまくりながらの撮影になり、虫よけスプレーを大量噴射しながらアクションやらなきゃならないんですが、「おいおい、現役アイドルにこんなことやらせるって事務所的に大丈夫かよ~?」って思っていたら、やっぱり監督、事務所の社長さんに後で叱られたそうです・・・(そりゃあそうだ)。

 私も虫よけスプレー使い過ぎたためか、後ろ首の辺りが、かぶれちゃいましたもん。

 でも、この地獄のような撮影の時も、鶴巻さんは一切、文句言いませんでした。もう、メチャクチャ性格がいいんですよ!

 まっ、今回の映画のスタッフ、キャストで性格の悪い人は全然いませんでしたけどね。

 私自身は、アクション映画として斬新なものにしたいと思って臨んでいたんですが、自分自身が思うようにアクション演技ができなかったのと、監督が目指している方向が、あくまでもアイドル映画なのだということが解ったので、途中で、「今回はアクションもあるアイドル映画ということでの完成を目指そう」と、プロデューサーとして路線変更して考えました。

 けれども、つばさプロに参加してもらえた時点で、アクション面のグレードは保つことができたと思っています。もし、私が考えた殺陣アクションだけだったら、マニアックなだけで見栄えのしないものになってしまい、結果的に自己満足の映画にしかならなかったでしょう。

 それがはっきり解っただけでも、次回に繋がります。

 多分、アイドル映画として面白い作品になるのではないか?と思います。

 何しろ、ポール・ソロモンが「これから現れる世界を救う救世主は、日本の武道家アオキの弟子だ」と予言した、その伝説の武道家(青木先生)は出てるし、モノホンの忍者(妃羽理さん)は出てるし、戦う女社長(秋本さん)は出てるし、「何コレ?」という低予算とは思えない布陣ですから・・・。

 あっ、そうそう・・・刀剣女子は泣いて悶える名刀、大和守安定(やまとのかみやすさだ)と同田貫上野介正国(どうたぬきこうずけのすけまさくに)も“本物”が出てますよぉ~! そうそう、本物見れないよぉ~?


PS;青木先生はポール・ソロモンには会ったことないそうで、「何で私のこと知ってたのかな?」って首捻ってましたが、海外のニューサイエンス系の学者や精神世界関係者の間では青木先生は人類を導く偉大なメッセンジャーとして崇められてたりするんです(その偉大な武道家に対して、“妖怪ジジイ”とか言っちゃうオレ・・・冗談ですばい!)。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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