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月例セミナー三月“伸筋技法”

 最新作DVD、先行予約申し込み、全国多数の方から頂戴しまして、個別対応ができなくなってしまいました。申し訳ありません。(最近、仕事が立て込んでます)

 編集で、ちょっとばかり問題発生して、やり直しております。

 完成次第、順次発送していきますので、もうしばらくお待ちくださいませ!

 また、割引セールは終了しましたので、通常価格にて販売させて戴きます。悪しからず、御了承ください。

 唯一、書店店頭売りをお願いしている神田神保町の高山本店さんでは一割引きですので、都内にお住まいの方は、そちらで御購入戴くのも良いかと思います。


 さて、三月の月例セミナーのテーマは“伸筋技法”です。

 伸筋技法は主に拳法系の突き技で多用される技法ですが、大東流合気にも見られますし、古流柔術にも見られます。

 伝統的な武術では、「肉ではなく筋を鍛える」ということを厳しく言われます。

 武侠小説でも、「筋を切られて武功を失ってしまった」という描写がよく出てきます。

 筋を鍛えるという点では、達磨大師が伝えたと言われる少林寺伝統の“易筋経”があります。が、易筋経の錬功法はごく近代に作られたものだとされています。

 そもそも、達磨の存在そのものが架空ではないか?という学説もありますから、「達磨が伝えたインド拳法“易筋経”を母体として少林拳が興った」という説を信じている研究家はほとんどいません。

 もっとも、だからといって易筋経がデタラメで効果がない錬功法であるということにはなりません。

 三戦をもっと多角的にしたエクササイズだと思ってもらえばいいか?と思います。

 ただし、三戦も易筋経も呼吸法と筋肉操錬の一致が難しく、私は失敗して内傷を負ってそのまま治っていません。

 効果的なものは副作用も強いので慎重にやらないといけません。これは気功も同じですね?

 何度か書いていますが、伸筋技法に関しては、私自身はあまり重視していません。

 武侠小説で筋を切断されて武功を失った主人公が、特殊な内功法を学ぶことによって、以前に倍する圧倒的な武功を会得する・・・という描写がしばしば出てくるのですが、私は、ここに重大なヒントが隠されていると思っています。

 詳しいことは当日、受講した参加者にはお教えしますが、大雑把に、筋を鍛えるのは伸筋技法で、内功で鍛えるのが脱力(重心力)技法であると言えるでしょう。

 つまり、一般的な武術は伸筋技法を用いると考えてもらえばいいか?と・・・。

 何事も、万能なんてものはありません。

 長所を知り、短所を知り、状況に応じて長所を活かすように使えばいいだけです。

 そういう臨機応変さを養うのが武術にとって最も重要なことです。

 けれども、実際には臨機応変に立ち回れる武術関係者は非常に少ないですね~?

 臨機応変さを“小賢しさ”だと決めつけている人も少なくありません。愚直に師匠の言い付けに従う将棋の駒みたいな人間を善しとする風潮が蔓延しています。

 しかし、私はそういう人間は嫌いです。愚直さを誠実で謙虚な証拠と考えるのでしょうが、私から見たら、単に思考力の足りないお馬鹿さんにしか思えません。

 何でもかんでも他人の指示が無いと自分で適切な対応法を考えられないのでは、無能なだけです。組織の中では重宝されても、一個の人間としては誉められません。

 要するに、こういう人は機械で代替できてしまうのです。取り替えの効く人間になっては意味がないでしょう?

 一つでもいいから、「これに関しては、あいつでなければできない!」という風にならないと存在意義がありません。人間はそういう存在になるべきだと私は思っています。

 そのためには頭は良いに超したことはありません。頭の悪さは何の自慢にもなりませんし、頭の悪さを自覚するなら少しでも良くするように勉強しないといけません。

 一方、腕っぷしの強さは使い道がほとんどありません。

 スポーツや格闘技では礼讚されても実社会でさして役に立つ訳ではありません。

 一流スポーツ選手が現役を離れて荒んだ人生を送り、社会的な問題を起こして注目されたりするのも、彼らが首から下しか鍛えなかったせいだと思います。

 無論、別に頭を使わなくてもできる仕事はいくらでもあります。しかし、そういう仕事をしていても勉強を続けていれば、新しい人生を開くことはできるでしょう。

 武術も、単なる肉体的な強さしか求めなければ、実人生で、ほとんど何の役にも立ちません。

 せいぜい、「身体の動かし方が変わって楽に動けるようになった~!」と、はしゃぐくらいしか役に立たないでしょう。

 私はそんな鼻糞みたいなことのために続けてきた訳ではありません!

 社会と対立しないで自分自身の自由を確保して生きる知恵を磨くことが目的です。

 まず、社会と対立したらアウトロー(無法者)として生きるしかなくなりますね? だから、これはやらない!

 次に、自分自身の自由を確保するには、外圧に押し潰されない強靭さと、賢く立ち回る知恵、そして、場合によっては具体的圧力を跳ね返すチカラが無いといけません。

 私が武術を続けてきたのは、すべて、このためです。

 実際に生活の糧を得ているのも、ほとんどすべて武術を研究し続けてきたお陰ですし、文章書く能力だけだったら、本も出せていなかったでしょう。

 私以上の腕前の武術家も、文章力のある人もゴマンと居るでしょうが、私の代わりができる人は日本中に一人も居ないでしょう。

 特に技術と戦術の分析ができる人は皆無に近いですね。

 大抵の人は身体操作で解釈していますし、特定の流派のやり方しか知らない人が大半でしょう。

 理合(戦闘理論)に関しては、納得できる解説をこれまで一度も読んだことがありません。大抵は解説し過ぎて逆に意味不明になってしまっています。

 私は、やって見せてもらえば解るので、解説文は無視することが多いです。だから、最近は本も選んで買うようになりました。

 また、「これは良い本だな」と思っても、書いてある内容は信じません。

 正しいという前提で読めば、それ以外の説を間違いであると認識しなければならなくなるからです。

 最初に「おそらく・・・」と付けて読むようにしています。

「おそらく、この人が言いたいのはこういうことだろう?」「おそらく、これはこの人が考え出したことだろう?」「おそらく、この人が習った先生が言っていたことなのだろう?」「おそらく、あの本に書かれていることを鵜呑みにしているのだろう?」・・・と、すべてを“仮定形”で読みます。

 日本刀の造り込みに“おそらく造り”というものがありますが、それに倣えば、“おそらく読み”とでもなりますか?

 こういう読み方は思考力を高めるのに良いですよ。

 バカな読み方は、本の内容を何も考えずに鵜呑みにする態度です。逆に、「信じられない」と単純に否定する読み方もマズイですね?

 信じる信じないという考え方を捨てた方がいいです。

 情報に対してニュートラルに受け止めて、多角的に吟味する習慣をつけた方がいい。

 たまに読者から、「長野先生は信じられる」みたいな意見を頂戴するのですが、信じてもらわなくていいです!

 私は信じてもらいたい訳じゃありませんし、信者タイプの人は嫌いなんですよ。

 事実を事実としてきちんと観察し、そこからいろいろな背景まで洞察できる賢い人が好きだし、賢い人になってもらいたいんです。

 何故なら、武術は賢い人間しか奥義に到達できないと思いますし、学ぶ過程で賢くなっていくカリキュラムを秘めているからです。

 そういう意味では“オカルト”なんですよ!

 誤解しないでくださいね? ここで言ってる“オカルト”というのは、“隠された叡智”という秘教的な意味合いのものであって、胡散臭い詐欺商法のことじゃありません。

 40年くらい昔に映画『エクソシスト』や『オーメン』によってオカルトブームがありましたが、これらはホラー映画の文脈とは別のものだったんですよ。

 キリスト教の秘儀の存在や、黙示録の獣の解釈、キリスト教によって邪教の神に貶められたバビロニアの神パズズ等々・・・や、神智学の登場以来、悪魔主義的教団ができてきたりしていたカウンターカルチャーのムーブメントの影響を受けたものだったのです。

 その当時は秘匿されていたエクソシストの存在も、今では公式に認められています。

 武術に関しても、現代武道の観念からは理解できない秘密伝承されている部分が多くあって、「あ~、やっぱりオカルトなんだな~?」と、最近、思うようになりましたね。

 何故なら、伝統的な武術流派って、秘密結社に入るようなものなんですよ。中国でも日本でも同じなんですが、多分、どこの国でも似たようなものだと思います。

「そんなことはない。今は何でも隠さずに教えてもらえる」と言われたこともありましたが、その方は戦闘理論をまったく知りませんでした。つまり、「包み隠さず何でも教えてやる」と言われながら、肝心なことは隠されて教わっていたのでしょうね?

 日本だと金許し、義理許しと言われて昔からあったんですが、今でも、一度も練習したことない政治家とかに名誉段とか出したりするじゃないですか?

 アレと一緒ですよね。

 おっと、またまた大脱線してしまった・・・。

 という次第で、今回は伸筋技法をいろんな流派でどのように教えているのか?を中心に解説します。盲信してる人もいるでしょうから、破り方(閉気栽脈法)も教えますね。

 何事も、万能ということはないんです。情報は多ければ多い程いいんです。取捨選択する選別眼が重要ですけどね~。

PS;セミナー会場では最新作DVDは15000円の割引価格で販売します。欲しい方は是非!

PS2;三月のメイプルホールの稽古は、3日と17日の二回で、31日はお休みします。ちょっと出張する予定があるので・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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