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四月脱力技法感想

 今月の月例セミナーは、游心流がお家芸にしている脱力技法です!

 脱力するのは、重心力を自在に駆使するために必要なものであり、また、相手の加えてくる力とぶつからないで制圧するためにも重要です。

 今回は、久しぶりに、体道塾の仁平師範と、帰ってきた大石総教練も参加したので、游心流としては幸手支部の山田師範を除いてのフルメンバーとなりました。

 また、久しぶりに古武術を専門に修行されている参加者も来られて、大石総教練の動きに「うわ~っ、本当に超達人だぁ~っ?」と驚かれていました・・・。

 ふふふ・・・わかる人にはわかるんですよ・・・。

 まずは、脱力技法の原理から説明するのに、前回の伸筋による合気揚げと、脱力による合気揚げの違いについて説明しました。

 この“脱力による合気揚げ”は、かつて甲野氏がフェードアウト(溶暗)技法と名付けていた技法原理をシンプルにしたものです。

 シンプルな教え方にしたのは、甲野氏の教え方に従っても、何年も会得できないからであり、細かいコツを集積するより、ダイレクトに技法の原理を理解した方が、簡単に体得できることに気づいたからです。

 恐らく、教えたくなかったんでしょうね? 原理が解ると副産物的に封じ方にも気づいてしまうので、自分の神業?が途端に通用しなくなるのを警戒したのでしょう?

 私は自分で気づいたので、誰にも気兼ねする必要がありませんし、合気の専門家ではないので、隠さねばならない義理もありません。

 だから、誰でも即座に体得できるように余計な解説を省いたのです。

「力を抜いてズラす・・・」 たった、これだけ・・・。

 さらにその応用として片手での合気揚げ、複数の相手への合気揚げ、指一本での合気揚げ・・・をやりました。

 普通は、こういう技は達人しかできないものだとされていますが、私にとっては見世物演芸でしかない(実戦に通用する技ではない)ので、教えても一向に構いません。

 で、普通はこれで「はい、達人一丁上がり!」なんですが、今回は返し技のやり方も教えました。

 即ち、“合気破り”ですよ。

 脱力技法を応用すれば合気技を封じることもできるのです! “嫌がらせ”にもなりますが・・・? 教えれば、一瞬で誰でもできます。

 どんな合気の達人でも、これをやられると、まず、掛からない。事実、甲野氏でも木村達夫氏でも掛けられませんでした(嘘か本当か、証明しろと言われるなら、やってもいいですよ?)。

 こういう人達は他流を糞馬鹿にして語ったりしますが、自分の技が通じなかった話を何故、しないんですかね? 非常にアンフェアですよね?

 で、ここまでで「はい、達人破り一丁上がり!」なんですが、今回はさらにその“先の対策”を教えました。

“合気破り”を破る技ですよ・・・(これは、ヒ・ミ・ツ・・・)。

 まっ、教えたら、「な~んだ?」って感じなんですが、「極意は睫の先にあり」って言葉もあるくらいなんで、その「な~んだ?」に自分で気づける人は滅多にいない。

 武術というのは、このように、段階的にどんどんバージョンアップしていかないと、簡単に形骸化してしまうんですよ。

 見世物演芸にばかり血道を挙げて、武術のリアルを目指さない愛好家の増殖が、日本の武術文化を危機に追い込んでいると思います。

 今日では、日本の武術は日々、形骸化の危険性を孕んでいます。まともな専門家がおらず、フェイクとリアルの区別がつかない人達がネットやメディアでどんどん発信しているからです。

 誰かが成功すると、我も我もと似たような物真似やりだすから始末におえません。糞使いものにならない技?を、さも万能の技のように見せかけるだけの猿芝居がブームとなった20世紀終盤から21世紀初頭にかけては日本武道の暗黒時代として未来永劫に歴史の汚点となることでしょう。

「武術の身体操作がスポーツに役立った」から、と・・・介護だ何だ、日常生活の動きが楽になった・・・といった方面での評価ばかりで、ウンザリしますよ。

 肝心の自己防衛術として役立たない技術を持て囃すのでは、武術という概念をイメージ的に利用して自己の売名、権威付けに利用して商売しているだけで、武術そのものを矮小化しているとしか私には思えませんよ。

 本当に、こいつらプライドは無いのか?と思います。素人に誤解を広めて崇められたがってる自己愛性平和ボケ連中に武術を語って欲しくはありませんよ! 個人的にはね?

 むしろ、欧米の武術愛好家のほうがフェイクとリアルの区別がつく人が多いでしょうね~。実際に戦ってみないと納得しない人が多いから。

 私は武術研究家として、日本の、この大馬鹿な悪循環を解いていかなくてはならないと思っています。

 それには、リアルな武術を体現できる人間を一人でも多く育てること!

 これに優る方策はないでしょう・・・。

 合気揚げは、あくまでも原理体得のための稽古法です。

 実際の武技は、殴る蹴る・得物で打ち掛かるというリアルな攻撃をしてくる相手を制圧できなくては意味がありません。

 そこで、今回は突き・パンチ・キックへの脱力技法による対応法を解説指導しました。

 実は、脱力技法といえば合気技の崩しだと考える人が多いと思うんですが、相手の攻撃技を無力化してこちらの攻撃力を倍加することができるのですね?

 もっとも、まともに使うと威力があり過ぎて致命傷を負わせかねないので、理解している人間同士で力を加減しながら練習しないと危険過ぎるのです。

 毎年やっているので、常連さんには新しい発見がないと面白くありませんよね?

 今年は、そういう意味で、パンチやキックへの対処法をいくつかやりました。

 いつもパンチへの対処法ばかりになりがちなので、今回はキックへの対処法もいくつかやりましたが、ミドルキックを脇腹で受けつつ、そのまま蹴り脚キャッチして直下に潰す・・・という技もやったんですけど、北島師範の蹴りが凄く重くて、威力が浸透してきたのでちょっと焦りましたよ。

 仁平師範は脇腹で蹴り受けても全然、平気なんで、私も蹴らせてもらいました。

 すると、太い柱を蹴ったような感触で、まともに蹴ったら、こっちの脚が折れてしまいそうな感じでしたね。

 本当に、凄いことになってきてますよ~? こりゃあ、嫉妬されても仕方ないか?

 また、参加者の質問で「剣術への応用はどうやるのか?」というものがあったので、剣vs剣と、さらにその応用の無刀捕りもやりました。

 これは、目付けもできないと無理なんですが、それはまた次の機会に・・・。


 今回も遠方からの参加者が多くて、有り難い限りでした。

 DVD見ながら練習してもらえば、誰でも体得していけると思いますので、お試しあれ!

 話は違いますが、格闘家の前田日明さんは、何とサバイバルゲーム方面にも進出していたんですね?

 日本刀にも造詣が深いのは知っていましたが、Gunもか~?

 本当に戦闘について考えていたら、当然、そういう風に視点が移っていかないと嘘ですよね~?

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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