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『ツマヌダ格闘街』が終わるの?

 5日の日曜日の稽古会は、入会希望の人が来るとのことだったので、まずは面接をして・・・と思って道場に行ったら、非常に真面目な学生さんで武術経験は無かったそうですが、覚えが早くて、なかなか将来性が有りそうな人でした。

 もちろん、断る理由もありませんから、すんなり入会してもらいました。

 どうも、武道とかの経験よりは年齢が若いかどうか?で習得スピードが違うのかな~?という気がしていますね。

 もちろん、若い方が覚えが早いです。

 正直、「こんなに若いうちに武術の極意みたいなことをバンバン教えてしまっていいのだろうか?」という気持ちもあります。

 DVDを買って練習していたそうなので、普通は数カ月は苦労するようなうちの基礎錬体もあっさりできてしまいました。

 数年やっていても満足にできない人がいたりするんですけどね?

 やはり、理論が解っていたら、習得は早いです。遅い人は、質問してみると練習している内容の意味をちっとも理解していなかったりするんですよね。

 恐らく、武道を習うのに理論とか練習の意味とかを考えた経験が無いのかもしれませんね。習うより慣れろ!と、ひたすら頭をカラッポにして身体を動かすだけだったのかもしれません。

 上達する人に共通しているのは観察眼があることと、やっている内容の意味を考えることです。

 極論すると、私が一から十まで手取り足取りして教えたのは北島師範だけ。その他の人達は、やって見せて解説するだけなのがほとんどです。

 私自身がそういう学び方をしてきたので、手取り足取りして教えるのが面倒臭くてやりたくないだけなんですね。本心を言えば・・・。

 もっとも、差し手とか推手とか合気とか、どうしても直に触れて体感させないと教えられない技術もありますから、そういうのは最近は具体的に技をかけたりかけさせたりして伝えるようにしています。が、これも最近のことです。

 良いか悪いかは結果次第ですし、私は游心流という流派を広めることより、私が教えた人が独自の道に進んでいったとしても最終的にひとかどの人物として活躍してくれればいいと思っています。

 逆に、どれだけ武術の腕が上がっても、世の中に埋もれたまま人生を浪費して死んだらそれまでで何も残せないような“しょうもない自己満足人間”にはなってもらいたくありません。

 私は若い頃に漠然と「武術の達人になりたい」とは思っていましたが、それが最終目標ではなく、世の中で活躍して歴史に名前が残るような偉大な業績を挙げてみせたい!という意志がありました。

 20歳頃のことです。

 もちろん、漠然とした誇大妄想に近いものでしたし、具体的に自分に何ができるのか?ということはさっぱり見えていませんでした。

 しかし、30半ば過ぎた頃からは具体的な目標ができてきましたね。

 それは、武術の研究それ自体が世の中に多大な貢献をすることに繋がるのではないか?という直感があったからで、それから20年近く経過して確信に変わりました。

 が、それは「武術修行が人間を根底から変えてしまえるものである」という確信であり、同時にそれが「とても危険で有害な要素を抱えているのだ」ということにも気づかせられました。

 なので、「果たして、これを広めていいのだろうか?」と、現時点で私は逡巡しています。

 何しろ、上達すればするほど、単純に戦闘能力が肥大するだけで、生産的な技能には結びつかないからです。「この技、本気でかけたら確実に相手は死ぬな~?」と・・・。

 また、危険で有害というのはどういうことか?と申しますと、誇大妄想的に万能感が高まって自分の“分”が見えなくなることと、稽古法を間違うと逆に弱くなったり心身の健康を害するということ。

 事実、このような害毒に塗れてしまっている武術家?はかなり多くいます。

 これでは、武術なんかやらない方がマシだったのではないか?と言いたくなります。

 私は長年、人を指導してきて問題のある人を何人も破門にしました。その人達は、明らかに武術なんかやらない方が良かったのです。最初からそこまで見抜けていれば教えなかったのにな~?と思うこともあります。

 ここ数年は、そういう失敗をしないように慎重に人を選ぶようにしているので、実に雰囲気の良い道場になったと思います。

 DVDを見ながら練習して、地方から通ってくる人と話すのは非常に楽しいですね。

「直に教わると全然、違うな~と思いました」と言われるんですが、「最初、インターネットで長野先生を調べて、とんでもない人だとビビッていたけど、DVD映像で見ると楽しそうに練習しているから、これなら大丈夫そうだと思い切って訪ねました」という人が多いんですね?

 私は気分が悪くなるだけなので、ジェラシーで発狂して戯言書きまくってるイカレポンチな人達の文とか読みませんけど(時間の無駄)、「宣伝にプラスもマイナスも無い」というのは本当だな~?と思っています。

 悪口書いてる人達も、そうすることで自分を卑して?・・・じゃなくって、癒しているのでしょうから、まあ、ここは月光仮面方式に(憎むな、殺すな)許しましょう。

 そういえば、松田隆智先生が、「光が射せば影ができるんだよ。本当のことを書いただけで恨まれるんだから、やんなっちゃうよな~(笑)」と言われていましたが、本当にその通りだよな~?と思います。


 最新作『交叉法2』、思った通り、“察気術”と“歩法”の感想をくれる人が多かったですね。

 厳密に言えば、この二つは交叉法とは“関係ない”んですが、敢えて入れたのには理由があります。

 ズバリ、交叉法の“弱点を補ってくれる”ものなのです。

 交叉法を成功させるには読みが重要なんですが、目付けだけに頼っていては暗いところでは使えません。どうしても勘を鋭敏にしないといけないんです。

 だから、殺気とか闘気を察知する感受性を磨く必要があるんですね。

 もっとも、感覚のトレーニングというのは論理性がありませんから、これまでは発表しなかった訳です。誤解されるのがオチだから・・・。

 でも、できる人間を量産できれば否定できなくなるでしょう? だから今回の最新作では収録した訳です。できる人もいれば、できない人もいる・・・それがリアルなんです。

 また、歩法を使って差し手するというやり方は、交叉法そのものがカウンター理論だと限定して考えていると、先々で攻めてくる相手にパワーとスピードで押し切られてしまう危険性があるので、“自分から攻撃していく方法”として考案したものです。

 相手が攻撃してくるまで待たない。

 従来の交叉法には歩法を使って自分から入身していくというやり方は無かったんですが、個人でやっている人はいたんですね。それで、私もいろいろ実験しているうちに歩法と交叉法を組み合わせればいいじゃないか?と直感して始めた訳です。

 これはごくごく最近ですよ。思いついたのは。

 だから、これまでは誰にも教えていないし、習ったこともありません。

 私は歩法を超神速でできるようにすることを目指していたんですが、あまりにも難しいので、最近は普通に歩くようにしてやったり、一、二歩の縮地法で用いるやり方とかに研究の方向性をシフトしてきています。

 武術は要するに、より簡単にできて、より効果が高い技を目指すのがいい訳ですね。

 シンプル・イズ・ベストですよ。

 普通、武術は形で覚えるものだという固定観念があり、複雑な形が高度なんだと思いがちです。

 しかし、実際に戦う場合は一瞬で終わるようにしないといけません。つまり、交叉法は本当の実戦のための理合なんですね。

 よく、「たった10秒で倒した」とか、「5秒もかからなかった」なんて達人を称賛したりしますが、これでもかかり過ぎなんですよ。

 1秒以上かかったらダメだと私は思います。一瞬で倒せないと・・・。

 だから、試合のイメージで考えたらダメなんですよ。一瞬で3、4箇所同時に攻撃するくらいでないといけませんし、一撃で倒せたらモア・ベターです。

 こう考えた場合、“相手の攻撃を受ける”という暇が無いことに気づかれるでしょう。

 受けて返していたらダメです。“受けて・返す”という二拍子になったら、まず通じません。

 無論、戦術的にはそういうのもありますが、それは下策だとして極力、やらないようにしないといけません。現実的だからと、低い目標を掲げてはいけません!

 練習型として、これまで初級対練では敢えて二拍子でやっていましたが、これも変えた方がいいかもしれないな~?と、最近、思うようになりました。

 何でか?というと、二拍子で動く癖がついてしまうからです。“避けて・攻撃”というパターンで覚えてしまうんですね?

 この欠点を改善するのに察気術があり歩法がある・・・ということで、難しいと言えば難しいかもしれませんが、練習すればできるようになるということを『交叉法2』では敢えて収録した次第です。


 そういえば、稽古会の時に聞いたら、私が熱烈愛読している『ツマヌダ格闘街』が終わってしまうのだとか?

 ガビ~ンとしました・・・。

 これでは、武術系漫画が『刃牙道』だけになってしまうではありませんか? 

 新展開シリーズとかやってくれないかな~?(ションボリ・・・)

 そういえば(はっ、また使ってしまった)、セブン・イレブンだけで売ってる月刊ヒーローズに連載している『BABEL』に登場するキャラが、いきなり八極拳の技を使い出して、たまげてしまいました。

 絵柄が『男組』の池上遼一さんに似ているのでお弟子さんなのかな~?とか、原作者が『拳児』を読んでいたのかな~?とか、いろいろ想像してしまいました。

 ウォン・カーウァイ監督の『グランドマスター』を観て八極拳に目覚めた人もいるかもしれませんね~?

 私も八卦掌の次に八極拳が好きです。やっぱり威力がず抜けて凄いですからね? 交叉法と合わせると天下無双ですよ!

 まあ、弱点といえば、交叉法知らないと墓穴掘ってしまうと思いますが・・・?

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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