コンテントヘッダー

六月“縮地法”セミナー感想

 今年も半分になりました。早いもんです・・・。

 さて、今回は“縮地法”です。

 毎年やっていて、歩法だけは基礎訓練からやらないといけないので、結構な運動量になって疲れます。夏の暑い時期には避けたいところですが、六月になってしまいました。

「暑くならなきゃいいけどな~?」と思っていたら、割りと風が涼しくて、窓を開け放してやると気持ち良かったですね。

 一応、冷暖房完備なんですが、業務用だから電気代が嵩むので、あんまり使いたくないんですよ。

 この道場も2年経過したので、今月は更新しなきゃいけなくて、お金がいっぱいかかるので困ってたんですが、何とかギリギリ払えそうです・・・。

 余裕があれば二階も事務所に借りたいところですが、流石に今がギリギリなんで小説がヒットしないと無理ですね~?

 本当に50過ぎても生活に余裕が無いとは思わなかったな~? 予定ではブレイクして金に不自由しないくらいになってる筈だったんだけど、さてさて、金の心配しないで研究に専念できるようになるまで、後、どのくらいかかるかな~?

 もっとも、マスゾエさんみたいになるのも悲惨だから、地道にコツコツと実績を積み上げていくのが一番でしょうね?


 今回のセミナーは、いつもはアドリブで進めて教える内容が変動し過ぎるので、今回は事前にやる内容をノートに書き出してきました。

「えっ、それって普通でしょ?」って言いたい人もいると思いますが、私は本当にアドリブ体質でして、計画した通りに進めるのが苦手なんですよね。

 去年の11月3日にやった特別極意講習会の時も、最初のヤツに時間がとられて時間配分がメタメタになりましたもん。

 それでもやるべき内容は無理やり、やりましたけどね・・・。

 結局、私の考えでは、原理を理解し、後はどれだけ応用発展させる応用力を磨くか?ということが肝心だと思うんです。

 なので、縮地法の原理を理解してもらえば、それでOKなんですよ。

 常連の人は理解していると思うんですが、今回は初参加の人も何人もいたので、原理を理解してもらうために、縮地法を使った突きと普通の突きがどのくらい威力が違うのか?ということを体感してもらうようにしました。

 武道・格闘技を長くやっている人ほど、「突き技はこうするもの」という固定観念が強いので、指示した通りにやらせてもできないものなんですね?

 ミットを使って、“腕をまっすぐ突きの形にしたまま歩いていって当てる”というだけのことをやらせても、当てる瞬間に足を止めたり、腕を曲げて打とうとしてしまったりするんですね。

 強く打とうとするから、ついつい、習性でやってしまうのです。

 突きの威力を腕の筋肉の収縮力で出そうとする習性がついてしまっているんですね。

 腕は拳を握って真っすぐ肘を伸ばして固定させておいて、歩いていく時の身体に働いている運動エネルギーをそのまま拳に作用させれば、予想以上の威力が出せるのです。

 イメージしにくいかもしれませんが、例えば伝統空手の追い突きも、原理的にはこれと同じことをやっている訳です。遠い間合からバーンッ!と飛び出す時のエネルギーを拳に乗せるから小柄な選手でも驚くべき威力が出せるのです。

 ただ、当てないで止める(コントロール)のが難しい訳ですね? もし当てていたら、威力が出過ぎて手首や肘、肩を壊してしまう選手が続出するでしょう。

 どうしてか?というと、狙って当てていっても相手は止まって受け止める訳ではないからで、ほんのわずかズレるだけで自分の威力で手首や肘、肩を捻って壊してしまいかねないからです。

 実際、今回、丹田歩法で錬成された腹圧の威力を示すために北島師範に突かせて腹発勁で跳ね返すというのを実演した時、グキッと嫌な音で北島師範が手首を捻ってしまい、危うく折れるところでした。

 約束組手式にやってもこうなるんですから、実際にやったらもっと大怪我してしまうでしょう。

 北島師範も解っているからあまり強く打たないようにしていたのですが、それでは皆が信用しないだろうからと強く打たせた結果・・・危機一髪でした。

「内家拳なんてものは嘘だ!」と言う空手の先生もおられますが、私は太極拳の戦闘理論は凄いものだな~?と思いますし、他の武道にも組み込んでいけるものだと思います。

 日本の内家拳といえば、やはり合気武術だと思います。

 脱力して重力(重さ)を使って威力を出す。これなら体格や体力とは無関係に誰でもできます。

 そして、縮地法も、実は脚力(るろ剣の宗次郎は特別脚力が強いという設定だったけど、これは武芸考証を手伝った加来さんの誤解だったのかもしれない?)ではなく、重心移動をうまく使うことで気配なく迅速に体移動する方法として工夫されたものだと私は考えています。

 中国武術でも類似の歩法はいろいろ伝えられていて、歩法に特徴のある門派としては迷蹤芸(秘宗拳)や八卦掌が有名です。

 歩行というのは最も基本的な重心移動運動ですから、歩行を技化すれば凄いものになります。

 私は20代半ばから関心をもって研究し始めましたが、足よりも体幹部から動くことが重要なのではないか?と思い至り、骨盤の動き(ハラと腰)に注目しました。

 この辺は健康法や舞踊を研究したことも関係していますが、ほとんど直感ですよ。

 私以外の身体運動の研究家の大半が、やはり骨盤の動きに注目しています。これは、それが正解に近いということの証しでしょう。

 私の嫌いな人も言っていたりしますが・・・。

 どんな偉い人が言っていようが間違いは間違い。逆に無名な人が言っていようが正しいことは正しいのです。

「誰が言っているから信用できる」なんて考え方をしてはいけません! ダメ! 絶対!


 言っている内容そのものを吟味しなくてはいけません。信じる信じないで考えるのは愚か者です。

 どんな人間でも嘘をついたり間違ったりします。だから、他者を絶対視して盲信してはいけません。

 無論、私に対してもです!

 自分自身の洞察力を磨くことが大切なんですね。


 ところで、三尺以上の大太刀を遣う居合抜刀術の流派が集まる研究会に参加された方から聞いたんですが、研究会にゲストで参加した甲野氏は、いつもの普通の長さの刀で演武してみせただけで、三尺越えの大太刀の抜きには挑戦しなかったんだそうですね?

 それでは、参加した意味が無いと思うんですけどね?

 システマのシャシュカのセミナーに参加した時も日本刀の模擬刀遣って素手のミカエル先生に向かって奪われまくっただけ・・・一体、何のために参加したんでしょう?

 私は、動画で見た時に、「これって邪魔してるだけじゃん?」としか思いませんでしたね。研究したかったら個人的に別に時間とって頼めばいいじゃないですか? セミナー荒らしと判断されてつまみ出されても文句言えませんよ。

 それでも、敢えてそこまでするなら、せめて、日本刀vsシャシュカの軽い手合わせくらいすれば良かったのに・・・負けまくったら恥ずかしいから、やらなかったのかな?

 郷に入りては郷に従えって言うでしょう? これでは研究にはなりませんよ。

 うちは研究会なので、いろんな流派の人が参加して、時には技を見せてもらったりもしますが、明らかに挑戦的な態度とる人は許しませんよ。許してしまったら他の参加者に迷惑がかかってしまうでしょう?

 地方から高い交通費使って参加している人も多く、満足して帰って戴きたいので、不心得者には容赦しないつもりです。

(最近、兵庫支部も活動し始めたので、関西方面で御希望の方は宜しくどうぞ!)

 余談ですが、セミナーの時に三尺三寸の模擬刀を貸して戴いて抜かせてもらいましたが、帯に挟んだら私はこの寸法がギリギリだろうな~?と思いました。

 あと一寸あったら、ちょっと無理でしょうね?

 確か圓心流の田中普門先生だったと思いますが、三尺八寸の長大な刀を抜いておられて、ビックリ仰天した記憶があります。そんなに大柄な方ではないようにお見受けしますが、いろんな秘訣があるんだろうな~?と思いました。

 普通の居合(夢想神伝流や無双直伝英信流など)の抜き方では、まず三尺以上の刀は抜けません。いや、二尺六寸くらいが限界でしょう。

 そのためか、「三尺以上のあんな長い刀が抜けても実戦の役には立たない」と否定する居合の先生も少なからずおられますが、自分が抜けないから否定したいだけじゃないかな~?と思いますね。

 刃渡り三尺以上の刀を抜刀する方法としては、黒田鉄山先生の民弥流居合術の抜き方ならできると思います。

 私は一回、講習会受けただけ(初期のビデオに私が映ってる? いや~、お恥ずかしい)ですが、現在に到るも、得難い体験だったな~?と思っております。

 ちなみに、この時に、「あっ、流派は関係ないな? 理合が解れば秘密は解けるんだ」と直感したことが今の游心流理論のベースになっています。

 私が持ってる刀で一番長いのは、三尺二寸一分の一貫斎繁綱ですが、長さよりも重過ぎて速抜きできないですね~(苦笑)。まだまだ、修行の道は長いですよ・・・。


PS;今月の木曜日のメイプルホールの稽古会(19:00~21:00くらい)は、16日と30日もやります! 広々としてますから、お暇な会員さんはどうぞ! 最近は、ほとんど個人稽古になっています(苦笑)?

関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索