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青木先生久々にTV登場

 TV東京の名物番組『YOUは何しに日本へ』に、剣武天真流の合宿に参加するイタリア人二人が空港で取材スタッフに捕まり?「けんぶ? 剣道のことか?」と、荷物を見せてもらって模擬刀を見て「剣道じゃないみたい?」と興味を持った取材スタッフが調べて剣武天真流の合宿を取材した・・・ということでした。

 確かに「けんぶ」と聞いても、ピンとくる人は少ないでしょう。多少詳しい人なら“詩吟・剣舞”の剣舞を思い浮かべるかもしれませんが、一般人のみならず一般的な武道しか知らない人だと「武道に“けんぶ”なんてのあったっけ?」と思うでしょう。

 そもそも剣舞は日本舞踊の一種として認識されていますが、古流居合や剣術の流派が明治以降に存続が危ぶまれた時に“踊り”として伝承されていった裏事情があるのです。

 例えば、田宮流居合術の先代宗家である妻木正麟先生は田宮神剣流という剣舞を主体とする流派を継承されていて、田宮流の正統嫡伝が途絶えていたことを憂いて居合術の名門である田宮流の再興を祈念して田宮流を名乗られた・・・という経緯があったと聞いています。

 妻木先生が立派だな~と思うのは、他流の居合師範にも教えを受けにいって技術的な田宮流の再興に努力されたという点でしょう。古流武術の世界に圧倒的に多い名前の権威にばかり固執している人にはできないことですよね?

 青木先生にお聞きしたところでは、剣武天真流のコンセプトをスタッフに説明して理解してもらうのに、えらい苦労をしたということでしたが、仮に武道やっている人だったとしても同じだったでしょうね。

 私は青木先生が剣武天真流を創始する過程を見ていたので、よく解りますが、そうでなければ演武だけ見ても意味が解らないでしょう。

 かつて青木先生が新体道を創始した時、従来の空手道のほとんどの形を分析してエッセンスを抽出して作ったのが天真五相であり、インスピレーションを得て極意として纏めたのが栄光。基礎的心身を作るのがワカメ体操であったり開脚前進、連続反り跳び。

 これらは親和体道(現在は親英体道)の理合を融合した中から武道の根源的理合としてエキスを絞り出したものでした。

 具体的な武技としては新体道棒術や新体道空手、新体道剣術、新体道柔術、新体道杖術などで交叉法と縮地法、読みなどを養成する構成になっていた訳です。

 青木先生自身は気合術や催眠術、ヨガの瞑想といったことを研究しつつ、手裏剣術やナイフ術なんかも研究したらしいですね。

 なので、新体道は一般的には武道らしくないし稽古体系が見えにくいのですが、私にとっては非常に示唆に富んだ優れた武術となりましたね?

 実際、新体道の技だけ使って手合わせしたこともありますよ。「あんなの使えない」と馬鹿にした人に対して・・・。

 結果、その人は放心状態になっていました・・・。

「ねっ? 私みたいにちょっと真似しただけでも、これだけ威力があるんだから、青木先生が弱い訳ないでしょ?」って言っときました。

 で、この新体道と剣武天真流は別々に考えられたものだそうですが、最近は融合してきているように見えます。

 新体道の欠点としては、異常に体力を使い過ぎるように思いますし、だから私も入会はしなかった訳です(陽性気質の人向き。私のように元々が陰性気質の人間だと体力的についていけません)が、剣武天真流は体力の無い中高年が始めても無理なく上達していけるように作られています。

 これは、やはり、青木先生が70歳を過ぎてから創始したという事情とも関連しているでしょう。

 日本刀を使うことに抵抗感を持つ人もいると思いますが、日本刀というのは身体操法を助けてくれる道具として非常に優れているのです。

 私も独己九剣の型を作ったのは、素手では会得できない武術の奥義(読み・見切り・無刀取りなど)を体得するのに手助けになると考えたからでしたが、もしかすると青木先生もそう考えておられたのかもしれません。

 番組は、取材スタッフが“けんぶ”という謎の武道を探る・・・という展開で進みましたが、非常に楽しくドラマチックでもありましたね。

 主人公であるイタリア人二人が昇段審査に挑むも落ちてしまう・・・という展開が、嘘が無くて逆に良かった!

 番組中、武神館に行く外国人を捕まえて、ちょこっと初見先生が紹介されるのも面白かったですが、多分、あまりに多いので今回はパスッてなったのでしょう。

 それにしても、日本のTVメディアは本物の達人を紹介しないでインチキ達人ばっかり紹介する傾向がありましたが、少しは見る目ができてきたのかな~?と・・・。

 BSプレミアムの初見先生といい、今回の青木先生といい、海外で評価されている凄い先生をもっと紹介していって欲しいですね?


 話は変わりますが、東京都知事選、鳥越さんが決死の覚悟で出馬し、宇都宮さんが断腸の想いで断念されたのに、私は何か非常に感動しました!

 男は負けると判っていてもやらなきゃならないことがあるんですよ!

 戦争を知らないボンボンに好き勝手にさせていてはいかん!という老兵の覚悟を見せてもらった気がしますよ。

 権力にくるまって自分の安全しか考えない小市民しかいなくなったと思っていた中、このお二人はカッコイイな~?と思いました。

 保守だの野党だのうるせーって言いたいんですよ!

 私は組織だの権力だのクソみたいなもんに奴隷根性で従う国に未来はないと思います。

 周囲の顔色うかがって自分を殺して生きる人生に何ほどの価値がありますか?

 先日のセミナーの後で、「先生は猪木とアリの番組についてどう思われますか?」って質問されたんです(技術的なことが聞きたかったんでしょうね?)が、「試合なんぞどうでもいい。アリがベトナム戦争の徴兵を断って非国民扱いされながらも“どうして恨みもない人間と殺し合わなきゃならないんだ”と言ってのけた姿勢こそが素晴らしい!」と答えました。

 生前退位を示唆されたという天皇陛下も、同じ考えだと思います。

 民衆を大切に思わない国家観はダメですよ。自国民を護るためなら他国民は殺して構わないんですか?

 戦争の論理は国家が主体であって国民は蚊帳の外。

 でも、天皇陛下は本当に国民のためを考えていらっしゃるんだな~・・・と思います。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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