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なんじゃ~こりゃあ?

 23日の日曜日の本部稽古栗原師範独りしか参加者がいなかったので、二人であれこれダベりながら細かい技の秘訣とか説明したり、拳銃の持ち方・構え方・狙い方などをガスガンで指導しました。

 銃に詳しくない人だと、「鉄砲なんか誰でも簡単に撃てるから卑怯者が使う武器だ」と馬鹿にしていたりするものなんですが、銃は種類やメーカーによってメカニズムも異なり、基本的な扱い方を知らないと素人には使うことができません。

 基本は・・・拳銃は大別して回転弾倉式のリボルバーと半自動式のセミオートマチック(単にオートとも言う)。散弾銃は、水平二連式と上下二連式とポンプ(スライド)アクション式とガスオート式。ライフル銃は、ボルトアクション式とレバーアクション式と半自動式と突撃銃(アサルトライフル)。機関銃は、拳銃弾を使うサブマシンガンとライフル銃弾を使うライトマシンガンと50口径弾を使うヘビーマシンガン。

 使い方は機種によって全部違いますし、例外的な特殊な銃もたくさんあります。

 極論すると使い方は全部違うんですよ。機種が同じでも改良(チューンナップ)されてる場合も多いし・・・。

 日本刀や槍、薙刀なら使い方を知らなくとも振り回して刃を当てさえすれば敵を撃退することができますが、銃は使い方をきちんと知らないと持っていても武器としての機能を発揮できません。

 早い話。初めて触ったという人間が弾丸を込めることはできないでしょう? つまり、銃と弾丸が有っても、弾丸の込め方を知らない人間には撃てない訳です。

 私が銃に興味を持ったのは中学生の頃。銃の専門雑誌を買うようになったのは高校生の頃です。

 最初は、専門誌の記事に書かれている専門用語(カートリッジ、リアサイト、フロントサイト、バレル、フォーシングコーン、シリンダー、スライド、フレーム、サイドプレート、トリガー、ハンマー、エキストラクター、グリップ、マガジン、ベンチレイテッドリブ・・・)といった言葉の意味が解らず、チンプンカンプンで、写真を眺めているばかりでした。

 初めて買った専門雑誌『Gun』の特集記事は“ベイビールガー”というドイツの名銃ルガーP08の銃身とグリップ(とマガジンも)を切り詰めて小さくしたカスタムガンの紹介記事でした。

 ドイツのルガーP08拳銃とワルサーP38拳銃にほれ込んで、様々な改造(カスタマイズ)を行うガンスミス(銃の専門職工のこと)のジョン・マーツという人が作ったものだそうで、業界では“マーツカスタム”と呼ばれて珍重されていたそうです。

 何号か買って読んでいるうちに知識も増えて、エアガンやモデルガンを買うようになって拳銃を使った実戦戦闘術(コンバットシューティング)のテクニックを練習したりするようになりましたが、これはアメリカの警察で考案されたものだそうで、それが競技化されて広まっていったそうです。

 さらに特殊部隊で使う、より戦略的なアサルトライフルやショットガンも使ったタクティカルシューティングや、最近はスナイパーを教えるスクールも出てきますが、こうなると銃を用いたアメリカ流の武術みたいなものでしょう。

 これは弓道を考えれば理解し易いでしょう。

 流鏑馬みたいなものなんですよ。

 最近、時代小説の執筆のために調べ始めた日本の砲術も、想像していたよりずっと流派も多く、少なくとも火繩式(マッチロック)の銃としては世界一の高品質の銃を作っていたものです。

 もし、銃の規制が無ければ剣術を凌駕する“銃術”が日本武術の表芸になっていた可能性は否定できないように思われます。

 とまあ、私の考えもあるので、会員には銃の使い方は覚えて欲しい訳です。

 コルトガバメントM1911系の海兵隊仕様のMEWピストル(東京マルイ)を使って握り方、構え方、狙い方を指導して空の250mmペットボトルを4mくらい離れて撃ってもらいましたが、この距離なら当たって当たり前なのに、銃を安定させられず外れたりしています。

 次はS&WのM586の4インチ銃身(マルシン)で撃ってもらいましたが、こちらは全弾命中していました。

 BB弾の威力はMEWピストルの方があるんですが、リボルバーの方が初めての人は狙い易い場合が多いようです。

 実銃の場合も、初心者はリボルバーの方が当て易く、セミオートマチックは慣れるのに苦労するらしいです。

 昔は、ヤクザのヒットマンに持たせるのはリボルバーと相場が決まっていました。少々、オツムの弱い者が多かったので、操作が複雑(マガジンの弾込め・スライドの操作・セフティの操作)なセミオートマチックではし損じる危険性があったからだそうです。

 事前に装填されたリボルバーを渡して引き金を連続して引くだけで連射できるので全弾発射するまで撃たせて、そのままリボルバーを捨てて逃げる・・・ということをやらせたそうです。

 それじゃあ、銃から足が付くのでは?と考えるでしょうが、オツムの弱いチンピラは弾倉を開いて空薬莢を排出して再装填するなんて芸当はできないからなのだそうです。

 話だけ聞くとギャグみたいでしょう?

 でも、銃を触ったこともない日本人だと、大概、そうなってしまうのですよ。

 ガスガン使ってセミナーで解説して撃たせる場合、ほとんどの人が銃の知識が無く、まともに使えませんでした。オモチャでさえ、オッカナビックリなんだから、本物の銃を持っても到底使いこなせないでしょう。

 武道や武術に一定以上の関心がある人間でもそうなのですから、喧嘩の一つもしたことないような日本人が海外旅行した時に銃で武装している強盗やテロリストに囲まれたら、反撃は到底望めないでしょうね?

 仮に北朝鮮から武装した特殊部隊(数人でも)が侵入してきたら、自衛隊が駆けつけるまでに相当な範囲が制圧されてしまうでしょうね?

 その上で政府に脅しをかけられたら、対応できないんじゃないかな~?と思います。

 左翼系の論客が、そのような状況にどう対応するのか?と質問されると、すぐに「国民がゲリラになって対抗すればいい」と言ったりするんですが、呑気過ぎて笑い話にもなりません。

 戦い方を知らない人間が立ち向かっても死体の山が増えるだけでしょ? 日本人はいつまで経っても精神主義、根性主義でしか考えられない。バッカじゃなかろうか?

 これはネトウヨ論客の人達にも共通すると思うんですが、闘争は気合や思想ではできませんよ。

 具体的な戦闘の手段に熟練している人間しか対処できないんですよ。

 国家という共同体にとっては、それが警察であり軍隊である訳です。戦争を放棄している筈の日本で自衛隊が存在している事実が、必要悪?という“現実”を示しています。

 よって、いつまでも必要悪の存在にしておくのは自衛隊員にあまりにも失礼だろう?という理由で正式に“軍隊”にしよう!としているのが安倍首相な訳ですね。

 でも、実際の自衛隊員がそれを本当に望んでいるのか?というと、私は疑問。正式に軍隊と認められれば、現実の戦闘状況に対処しなければならなくなりますからね?

 私の田舎では「戦争に参加しないから死ぬ心配なくて安定してる・・・」という理由で馬鹿息子を自衛隊に入らせる家が結構ありましたよ?

『野性の証明』でも田中邦衛が「自衛隊やめるヤツは馬鹿でぇ~」と、この説を披露していましたね?

 自衛隊員や警察官と言えども、職務に強い責任感を持っていて、尚且つ戦闘技能に秀でて戦略的思考力を持っている人間というのは、ほとんど皆無に近いと思いますよ。

 何故、そう思うか?というと、現代の日本社会にそういう基盤が全然無いからですよ。

 本来、武道というものはそういう人材を養成するものだった筈なんですが、実際は競技スポーツ、社会体育としてしか認識されていませんし、それを逸脱した戦闘状況を想定している人は非常に稀で、むしろ変態扱いされてしまいます。

 私の考えでは、「本来の武術とは突発的に発生する戦闘状況に対処するための平時の備え(平法)」だと認識しています。

 であるならば、現代の戦闘状況で銃を無視するのは、あまりにも平和ボケの度が過ぎますね。

 左翼系の人達は、「スイスみたいな永世中立国にすればいい」と言う人が多かったんですが、スイスは国民独り独りが民兵として戦えるように各家庭にアサルトライフル配備させたりしているという現実を知らずに言っていましたね?

 いや・・・こういう戦闘そのものを具体的にイメージできない頭でっかちな人達には私は全然、何の期待もしていないからいいんですけど、本当に情けなくって仕方がないのは、武道や格闘技、武術の愛好家が、このような危機意識をさっぱり持っていないことなんですよ。

 パンチやキックがどのくらい効くか?とか、阿呆じゃないの?というくらい低レベルな話を喜々としてやっている訳ですよ。

 それだけなら別に「あ~、楽しくって良かったね~」って無邪気な子供を見る親父目線で見れるんですが、何を勘違いしているのか、パンチやキックで人を殺せるか?とか実戦がどうしたとか、そういう誇大妄想みたいなことを話してナルシシズムに浸ってたりする様子を見ると、物悲し~くなるんですよね~? 幼稚だな~っ?って・・・。

 確かに武術は人を殺す技術を追究するものです。それは厳然たる事実であって、私は綺麗事は断じて容認できません!

 しかし・・・であるならば、古典としての伝承されている技術体系だけを以て武術の実戦を語ることの何と時代錯誤で現代の戦闘状況に対する無知蒙昧なアンチ・リアリズムのファンタジーに洗脳されているのか?ということくらいは弁えていて欲しいのですよ。

 聞いてる、こっちが恥ずかしくなります!

 武道や格闘技の技を素人に思いっきりかけたら実に簡単に殺してしまえるでしょう。だから、危険性の高い技は禁止したりルールを設けて競い合う試合競技を作ったりしてスポーツとして“社会化(社会的認知化)”させてきた訳ですよ。

 ただし、武術に関しては、本質的に個人的な“平法”として「戦いに備える生き方」を選ぶということなんですね?

 一言で言うと、「護身術」なんですよ。個人的な・・・。

 だから、護身のために役立たないと意味がないんです。刃物や銃を出されたり、複数で襲われたりするのにも、何とかして危機回避できないといけない訳です。

 そこにはもう、「どっちが強いか?」という比較論は介在できません。とにかく、戦う以上は勝たなきゃいけない訳ですから・・・。

 20代までの私は、武術にそんな期待は持てませんでした。現実には無理だと思っていたからです。

 インチキな武術家?に何人も会って幻滅していたのと、自分が未熟で見識も何も無かったからです。

 でも、私がラッキーだったのは、その後、次から次に本物の武術家に出会えたことでしたね?

「やっぱり、武術はスゲ~ぞっ!」っと思うようになり、その凄さを現実に体現できるようになりたい!と念願して二十年以上、実践研究を続けてきて、ようやく、「これで間違いないだろうな~?」と思えるくらいになりましたよ。

 で、その研究成果は何か?というと、「教えた人間がどれだけ体得できたか?」ということですよね?

 いや~、今回は私の武術研究40年の中でも初めての経験で、本当に驚きましたよ!

 16日のほびっと村の講座北島師範のローキックを抖勁で跳ね返した時に、少し威力が残ったな~?と思っていたら、翌日、翌々日は右脚を引きずって歩かなくてはならないくらいになりました。

 ところが、これだけダメージがあるのに痣が出ない・・・。これまでなら打撲傷の痣が黒々と出てきていたのに・・・と、実に不思議でしたね?

 三日目、四日目からは痛みも和らいできたので、筋肉痛程度で終わるか?と思っていたんです。が・・・。

 丁度、一週間後の23日。

 栗原師範稽古後に食事に行って(奢ってもらった!サンキュー!)長々とダベッて帰ってきてから、ズボンを脱いで着替える時に自分の右脚の膝上内側を見て、思わず、「何じゃ~こりゃあ?」と、声を出してしまいました・・・?

 そこには直径6~7cmくらいの円形にうっすらと変色した痣があったのです!
20161025_001.jpg

 北島師範のローキックを受けたのは右脚の膝上“外側”です。

 しかし、そこには痣はできていません。筋肉が少し堅くなっているくらいです。

 ところが、痣が浮かんできたのは“内側”なのです。しかも、一週間後・・・?

 不可解ですが、考えられるのは、北島師範の蹴りの威力が浸透勁となって太ももの筋肉の奥深くに作用していて、それが一週間かかって反対側に汚れた血となって浮き出てきた?ということでしょうか・・・?

 重心力を用いた脱力技法による発勁打法を全身のどこからでも打ち出す!という私の考案した武術理論は、同時に中国武術の秘伝“浸透勁”を自然に体得させると考えてはいたんですが、今回の現象は流石にビックリさせられましたね。

 そもそも、発勁をローキックに組み合わせるのは十年以上前に考えついたものでしたが、これは危険過ぎるかも?と思ってはいました。

 だから、かなり加減して蹴るように皆に注意していたんですが、講座の時も栗原師範のキックを受けた小塚師範が悶絶してしばらく立てなかったりしていましたし、軽く蹴っても異様な効き方をするのですね。

 それは重心力が浸透するから・・・。勘違いしているかもしれないから断言しておきますが、蹴り方の角度とかそういう細かいことじゃないんです。威力の質の問題。

 北島師範も、今回は普通に蹴っただけなんですよ。それでいて、この異様な結果を見ると、本気で蹴ったらどうなっちゃうの?という感じでしたね。

 しかし、これこそ、私が研究してきた武術理論の成果を示してくれた訳ですから、まさしく名誉の負傷というヤツですよ。

 蹴られた一週間後に痣が、しかも反対側に現れる・・・何とも、恐るべき技です。

 抖勁で跳ね返してなかったら、どうなっていたかな~?

 骨折くらいしてたかもしれませんね?

 発勁ローキックの威力、身を以て体験しましたよ!

 護身術の技としては完成度が高い! 女性が蹴っても大の男を悶絶させられる筈だからです。

 女性、老人、子供という身体的弱者が護身術を学ぶ場合、最も重要なのは確実に相手を戦闘不能にできる“威力”を出せるか?という点なのですが、発勁ならそれが可能である!と、今回の件で、私は声を大にして言えますよ。


■□■□■ 事務連絡 11/3文化の日特別稽古会 ■□■□■

●特別稽古会
内容:ブログ記事参照
日時:2016/11/03(木・祝) 15:00~17:00
場所:MAPLE1990内 メイプルホール(Maple Hall メイプルビルB1F)
  地図:http://www.maple1990.com/menu/access/access.html
   〒229-0037 神奈川県相模原市千代田2-2-15
   TEL:042-751-5011
アクセス:JR横浜線 相模原駅より 6番バス停『高校入口』下車2分
参加費:
 ・一般(初めての方含む) 3,000円
 ・游心流会員 2,000円
 ・セミナー予約一括申込していて不参加分の振り替え参加希望の方は無料です!

※一括申込じゃないセミナー常連の方もモチロン参加可能です!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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