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特撮秘宝に『メカゴジラの逆襲』の後日譚小説が?

 昭和のゴジラ・シリーズの完結編であった『メカゴジラの逆襲』は、脚本家で映画監督の高山由紀子さんが脚本家デビューした作品であり、また『ゴジラ』以降の東宝特撮映画の巨匠である本多猪四郎監督の遺作でもありました。

 昨年から『ゴジラ』シリーズのDVDブックが続けて販売されていて、『メカゴジラの逆襲』も出ています。

 これは当時のパンフレットやポスター、漫画まで付録で収録されていたりする非常にお得なシリーズで、私もこの際だから全部揃えようと思っています。

『ゴッドマン』と『ゴジラアイランド』も収録されてるし・・・。

『シン・ゴジラ』の大ヒットで過去のゴジラ・シリーズにも目を向ける人が増えたように思うんですが、日本人がゴジラに代表される日本の特撮映画の素晴らしさを知らないというのは問題だと思います。

 日本人ならアニメと特撮という世界に誇るカルチャーをきちんと知っていないといけませんよ。

『メカゴジラの逆襲』は、メカゴジラのコントロール回路と繋がっているサイボーグ少女真船桂の悲恋の話が入ることによって、他のゴジラシリーズには無い恋愛の要素が入っていて、流石、女性の脚本家ならではの繊細なストーリーが心に残るのです。

 ウルトラシリーズでもセブンの人気が高いのは、やはり、ダンとアンヌの恋愛があるからでしょう。

 で、特撮秘宝vol.5には高山由紀子さんのインタビュー記事と共に、何と! 高山さん本人の手による小説が書かれていたのですが、それが何と何と、『メカゴジラの逆襲』の百年後の世界を描いており、サイボーグ少女桂とチタノザウルスがサイボーグ化されたマイスター・タイターノなる存在が登場しています。

 私も作家の端くれですが、この小説には唸りましたよ。

 メカゴジラもゴジラも出てこないけれども、チタノザウルスと真船桂の物語が百年後に続いているとは?

 思えば、私が昔、学生演劇で殺陣つけたりしていた頃の友人である高山さんの息子さんの高山なおきさんの家で高山由紀子さんとお話した時、デビュー作である『メカゴジラの逆襲』を誇りに思っていらっしゃる様子だった事・・・。

 だからこそ、改めてその続編となる短編小説をも書かれたのだ・・・と。

 この感動は、『ゴジラ対ヘドラ』の研究本で後日譚小説を書かれた鷲巣義明さんの作品を読んだ時に近いかもしれません。

 作品世界への揺るぎない愛情が有り余る形で続編が誕生するというジャンル愛による必然性・・・。

 私の創作衝動も同じなんです。

『最も危険な遊戯』『魔界転生』『子連れ狼・死に風に向かう乳母車』『妖刀・斬首剣』『笑傲江湖』『剣鬼』・・・結局、過去に見て大好きになった作品の影響を抜きにまったく新しい作品なんて書ける道理がないのです。

 しかし、私はオタクであるが故の強みがあります。

 その道の第一人者と呼ばれるような人間は、総じて、オタクなのです。

 はっきり書いておきましょう。

 小説は誰でも書けますが、面白い小説は普通の人間には書けません!

 作家とか芸術家という職業は、頭が狂っている人間でもなれるかもしれないのです!

 妄想力が役立つからです。


 そういえば、小学生の頃、熱中して愛読した『世界妖怪図鑑』の復刻版がメチャ高い値段で売ってたんですが、思い切って買ってみて正解でした!

 メチャクチャ面白いんですよ!

 イラストや写真、昔の絵画がちりばめられているんですが、映画の写真なんかは許可取ってるのかな~?と疑問です。

 水木先生監修の本と比べて、佐藤有文さんが監修してるこの本は、「大御所には負けない!」というようなガッツを感じるんですよね?

 かなり適当に作ってんじゃないかな~?というような妖怪も出てます。

 ブルガリアの妖怪“胃ぶらりん”って、「夜になると、生首が胃と腸ごとスルスルとぬけ、耳ではばたいて生き血を吸いとる・・・」って、これはインドネシアの妖怪だよね?

 漢字で書くと“飛頭蛮”。日本の抜け首(ろくろっ首)の元ネタと言われてる。

“鉄獣イバク”って、普通にアルマジロの絵なんですけど? 塩かけると溶けるって、ナメゴンですか?

 それに、昔の本ならではの放送禁止用語の記載・・・。

“地獄のタイガー”では・・・耳が“ツンボ”になるほど、ものすごく大きいほえ声なのだ・・・とか、“悪魔ブネ”では・・・片“チンバ”の悪魔で・・・とか、読んでいてハラハラさせられます。

 そうそう、放送禁止用語と言えば・・・若山富三郎先生の大傑作『唖侍・鬼一法眼』が時代劇専門チャンネルで久々に放送されます!

 若山先生の実弟、勝新太郎が演じた座頭市は“メクラ”でしたが、鬼一法眼は“オシ”・・・何か、『ミラクルカンフー阿修羅』を思い出しますね?って、誰も思い出さない?

 これに中村敦夫主演の『おしどり右京・捕り物車』を加えて日本三大身体障害者が活躍する時代劇・・・あっ? 丹下左膳を忘れてた? あっ? どろろの百鬼丸はもっと凄かったか?

 劇画だったら『血ダルマ兵法~おのれらに告ぐ~』があったな~?

 いやいや、サイボーグ009とか仮面ライダーとかもヒトであってヒトならざる者の苦悩が一貫したテーマでしたよね?

 今でこそパラリンピックが開催され身体障害者に対する差別意識は薄まっているような印象もありますが、人間は本質的に異質を排斥する心理を持つもので、見かけの美醜にも拘るし、人種や性別、果ては考え方の違いまでも排斥する差別意識が根っこにある。

 在日の人や部落出身の人への差別意識は日本人の心の闇に依然として巣くっていると思いますが、「そもそも、日本人って何なのか? 日本人はどこからやってきたのか?」と考えると、なかなかにややこしい問題がありますよ。

 例えば、沖縄は日本だって言い切れるのだろうか? 北海道や東北はアイヌを追いやって日本人が侵略したんじゃなかったか?

 九州にもクマソやサツマハヤトが居たのをヤマト民族が奪ったのかもしれません。それは神話の中にも象徴的に語られていますよね? 国譲りの話で・・・。

 ウルトラセブンの問題作『ノンマルトの使者』では、地球はもともとノンマルトと呼ばれる先住民族が支配していたのを現在の地球人が侵略して奪い取ったものだ?というテーマが提示されます。

 日ユ同祖論というのがありますが、「日本人の祖先はユダヤ人で、現在のユダヤ人は人種的には別だ」という説もあるみたいです。

 若い頃の私は武術の研究をしていて宗教の伝播も考えないといけないと思い、あれこれと調べるようになったんですが、宗教というのは根っこに民族主義があるんですね。

 つまり、選民思想なんですよ。元来・・・。

 日本人は元来、血の繋がりを重視しています。これが家系という概念を生み出します。

 戦後教育で薄まって個人主義が当たり前になりましたが、今でも田舎では家系を重視する人は少なくありません。

 古流の武術だと代々、家系に伝わっている・・・という流儀が珍しくありませんよね?

 この家系の伝統の最も大きなものが天皇家なのだと考えてもらえば納得がいく人が多いのではないでしょうか?

 だから、「今時、それは無いんじゃない?」というような女性天皇を頑なに認めないのも、思想的伝統の中に「家を継ぐのは男子でなくてはならない。それも長男でなくては」というアンタッチャブルの認識がある訳ですよ。

 つまり、血統の純粋性を守らねばならないとする考えがある訳です。

 が、生物学の基本として近い血統同士で種を継承すればDNAが壊れていく・・・というものがあるでしょう?

 イザナギとイザナミが最初に交わった時に骨無し子“比留子(ヒルコ)”が生まれてしまったので“葦(アシ)の船に乗せて流し去(ウ)てき”・・・つまり、“水に流した(捨てた)”という逸話がありますよね?

“水子”という概念もここから出ているのでしょう。今では流産したり人工的に堕胎した(中絶)子供の供養ということになっていますが、昔は“間引き”した子供のことだったんでしょう・・・。

 だから、ハーフの人って遺伝的に強靭で優秀な人が生まれるという説も、なるべく血筋が遠い方がDNAが強くなるからなのかもしれません。

 そういえば、「京女(きょうおんな)に東男(あずまおとこ)」って言いますよね?

 実際に芸能界で活躍している人達ってハーフの人が多いですよね?

 トーク番組ではイジメられた体験を語っていたりしますが、それは優秀なDNAを持つ人に対する無意識的な嫉妬心なんだと思いますよ。

 超能力者が差別される話と一緒ですよ。

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著者プロフィール

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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