コンテントヘッダー

本・アニメ・映画の感想

『日本史ウソみたいなその後』KAWADE夢文庫

 作家仲間が参加した本だということで贈ってもらいましたが、歴史好きにはもって来い! そうでない人も歴史に関心が湧くに違いない内容です!

 こういう“その後”についてというのは、歴史の勉強ではまず語られません。

 歴史の事実としてクローズアップされていることは、クローズアップされた人物にとっても人生の一瞬を切り取られたに過ぎなかったりするのですよね?

 ですが、“その後”、つまり、死にざまにこそがその人の人生の全てが集約されるのではないでしょうか?

 私は『宮本武蔵』よりも、『それからの武蔵』のほうが好きなんですが、どうしてか?というと、「宮本武蔵は佐々木小次郎との対決以降は試合していない」みたいに書かれて、そう信じている人が多いものの、実際はそれ以降の後半生のほうが史実が多く伝えられていて相変わらず武蔵は試合して回っていたりするんですよね?

 武術の世界では、「語られていることより、語られないことに真実が有る」と言われます。

 これは、真相は隠されて秘伝にされるという文化が有るからなんですよ。

 うちの会に入った人は、ほとんど例外なくビックリされることが有ります。

 それは、私が本やブログに書いている内容は、実際に知っていることの1/10にも満たないからだということです。

 知ってても書けないとか書かないことのほうが多い訳ですよ。

 だから、常連で習っている人と、たまにしか来ない人とでは知識量が圧倒的に違ってきます。

 練習後にすぐに帰ってしまう人と、会食にまで付き合う人とも差が出ます。

 つまり、私は知っていても知らないフリをすることがあって、熱心な人には教えるけれど、そうでない人には積極的に教えなかったりするからです。

 だから、何年も習っていながら「長野先生、そんな技も知っていたんですか?」とビックリされたりする訳ですね。

 ある時期に習っていた人は、私が蹴り技を出したら、「ええっ? 游心流に蹴りがあったんですか?」と、えらくビックリしていました。

「当たり前でしょ? 俺、もともと蹴り技好きで得意だったんだから・・・」

「えっ? でも先生、蹴り全然使わないじゃないですか?」

「隙ができるのが嫌だから使わなかっただけだよ。で、今やったのは相手の死角に廻り込みながら蹴ったでしょう? こういうポジションで使わないと蹴り技は墓穴掘り易いんだよ」

「なるほど、そうだったんですか~?」

・・・とまあ、こういうやり取りをしましたね?

 つい最近も、詠春拳で使う八斬刀の使い方を会員が論じていたので、「貸してみて~」と借りて、順手から逆手にくるっと握り返してみたところ、これもビックリした顔をしていて「ええっ? 長野先生、八斬刀も使えるんですか?」と聞かれましたよ。

 あの~、私、何度も、「大概の流派の技はできる」って書いてますでしょう?

 それから、山田師範の講座で初めて刀禅に触れた会員が、「長野先生、うちの丹田歩法や這いの練習と狙ってることは同じのように思うんですけど・・・」と感想を言っていましたが、それはその通りで、何故なら、私も小用先生に何度か習ったことがあって研究させてもらっているからなんですよ。

 ただね? 似ているからといってまったく同じということではなく、目標としているものや稽古法の練度の差とかある訳で、小用先生が長年の実践研究の中で纏められた刀禅の優れた点を洞察していくのは大切なことだと思いますよ。

 私は短気なんで、即席で効果が出ないと嫌な性格で、今のような稽古システムを作った訳ですが、試行錯誤した内容は膨大にありますよ。

 そんな次第で、歴史上の一局面だけを取り出して語られてきた人物や事柄の裏面史を解説したこの本は、教養を深めるのにも良いと思いますよ!


『将軍の太刀・影裁き請負人始末』藤井龍著・コスミック文庫

 これも武芸考証をお手伝いした本です。

 藤井さんは関西在住で合気道の心得があり、剣戟シーンにも力を入れていますね。

 文章がラノベ調で読み易くて助かります。

 いかにも時代小説!みたいなのは読んでて疲れてしまうんですよね。

 売れっ子作家の本はサクサク読める。

 今野敏先生、夢枕獏さん・・・もう一晩で読めます!

 新人賞取ってデビューした作家の本は読んでて疲れて眠くなる・・・。

「新人賞取ってデビューした作家の9割が一年で消える」と言われる恐ろしい出版事情の理由が、ここにあると私は思いますね~?

 本が売れないって悩んでいる編集者はプロの視点を一回捨てて、一般の読者の気持ちで考えればベストセラー出すのは難しくないと思いますよ~?

 私の中では「読んでて疲れる作品はダメな作品」という定義ができあがっています!

 さっ、私もデビュー作の直し、頑張らなくっちゃ~!


アニメ『鬼平』

 あの鬼平犯科帳がアニメになると聞いた時は、ガセだと思いました。

 が、本当で、しかも素晴らしく出来がいい!

 私は、松本白鸚・丹波哲郎・萬屋錦之介、そして中村吉右衛門主演版と一通り見ているんですが、アニメ版を見て一番驚いたのは、ストーリーが非常に解り易い!ということでした。

 正直言って、実写版で何度も見ているのにストーリーがよく理解できなかった話が、アニメだと明確に理解できるんですよ?

 何で?という感じです。

 やっぱり、日本のアニメって凄いな~?と、つくづく思いましたよ。

 こういう本格時代作品がアニメで描けるということそのものが驚異ですよね~?


『パーフェクト・ウエポン』

 1991年製作のジェフ・スピークマン主演のハリウッドB級格闘アクション。

 FOXムービーでやっていたので、ネタになるかと思って見たんですが、格闘アクションがなかなか個性的で面白かった。

 日系俳優(マコ岩松とか)が何人も出てるのに韓国人役で、ちょっと複雑~。

 で、テコンドーVSケンポーカラテの対決となるんですが、ケンポーカラテって、皆、知らないでしょ?

 ハワイ出身の全米武道界のドンと呼ばれたエド・パーカーが広めた流儀なんですよ!

 エド・パーカーと言えば、ブルース・リーを武道家として有名にした功労者でもあるし・・・そうですね~? 日本で言ったら、正道会館の石井館長みたいな人かな~?

 映画の中のジェフさんの技術を見ると、空手プラス洪家拳っぽいですね?

 ケンポーカラテはカジュケンボー(空手のカ・柔術のジュ・拳法のケン・ボクシングのボを併せた流儀で名前だけからは怪しい感じがするけど、合理的ないい武術です)とも親戚関係だし、日本でも知られるキモ・フェレイラ先生の拳法術もそうです。

 なので、キモ先生の技とも似てます。

 でも、日本の空手に伝わらなかった沖縄空手のエッセンスがケンポーカラテには含まれていると言われます。

 それは、沖縄からハワイに移住した人が多いかららしい。

 作品の終わりに“エド・パーカーに捧ぐ”と出て、ちょっとジーンとしますね?

関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

リンク
FC2カウンター
最新記事
カテゴリー
長野峻也ブログ
QR
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索