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DVD『化勁の極意』

 最新作化勁の極意』、柔道やっている人が申し込みされる率が高いですね?

 確かに柔道には応用しやすいと思います。

 今の柔道は筋力で技をかけるのが当たり前になっていますが、これだと年齢を重ねると辛くなる一方です。

 以前、柔道の道場をやっている年配の方とお話した時、腰痛持ちで受け身とるのも辛いし、若い者と乱取りするのは体力的に続かない・・・と本音をこぼされていました。

 それで、筋肉に力を入れて対抗することをやめて、脱力して“いなし”、返し技を主体にすることをアドバイスしたんですが、その後、楽にやれていると御礼状を戴いた記憶があります。

 その時に実演して背負投げや体落とし、大外刈り、内股などをかけてもらって潰すコツをお教えしたんですが、随分、ビックリされていましたね。

 でも、タネを明かせば、技をかけようとする瞬間は力の方向が一点に集中するので、その方向を、ほんのちょっとでもずらしてやれば嘘みたいに簡単に潰せるんですよ。

 この事実に気づいている人は非常に少ないですね。力を集中すればするほど、実は隙だらけになってしまうのです!

 だからこそ、力を抜いて重心操作で相手をいなすという化勁の技術は年齢重ねても熟練していけるのですね?

 そもそも、「柔道」という言葉そのものが脱力することを極意なのだと示唆している訳ですよね?

 まさしく化勁と相性が良い!

 もっとも、実は剣道、合気道、空手道、杖道など、何にでも応用が利きますし、ボクシングやキックボクシング、総合格闘技、ブラジリアン柔術などにも隠し味的に使うことができます。

 数年前に、現在はブラジリアン柔術の女子世界チャンピオンになっている、りかっくまさんが来られた時、腕力は強くないのですが、相手の力を働かなくする化勁の技術を天然で気づいて使われていることが判ったので、「僕が教えることは何もないですね~?」と苦笑いしてしまったことがありました。

 その時はまだ日本チャンピオンだったのかな~? でもトップになる人というのは常識とされている練習法以外のことまで研究するものなんだな~?と思いましたし、その後、世界チャンピオンになられたのも納得でしたね。

「俺が教えてやった」と言いたいところですが、実際はな~んにも教えていません! りかっくまさん本人の努力と研究の賜物ですよ。


 今回のDVDは、いつもと比べると売上は宜しくないんですが、化勁というのは味の素みたいな万能調味料みたいな働きを武道や格闘技にもたらすものなので、本当は最高に役立つんですけど・・・結構、価値が判らない人が多いのかな~?と、思いますね。

 案の定、システマとの類似性を指摘する意見もあったんですが、DVD中で明言しているように、主な参考にしているのは新体道のワカメ体操なんですよ。

 それと太極拳ですかね~?

 化勁で崩して発勁でトドメを刺す?みたいなイメージを最初は私も持っていたんですが、どうも違いますね?

 化勁だけで相手は自滅してしまうので、わざわざトドメ刺す必要もないのです。

 また、発勁も、相手を化勁で崩しているからこそ完璧に食らわすことができる訳ですし、熟練すれば発勁の中に化勁が、化勁の中に発勁が融合してくるような感じになります。

 例えば、鞭手打法を使う場合も、会員がやるとペチペチッとなるのですが、私がやると、一発目で相手がガクッと崩れる・・・つまり、弾勁の中に化勁が交じっているのです。

「触れたら勝てる!」と私が豪語しているのも、触れた状態で相手の重心を奪う化勁を会得しているから、自在に0インチ打撃を打ち込む自信があるからなんですよ。

 これも、人間は重心が崩れていると力が半減してしまうというキネシオロジーの理論を応用しているからです。

 だから、逆に、自分が重心が崩れた状態でも戦えるにはどうすればいいか?と考えたりもして、結果的に酔拳の戦闘法を応用した訳ですが・・・。

 普通、何か有効な理論に気づいたら、それに沿って技を考える人が大半なんでしょうが、私は「逆もまた真なり!」と考えて、正反対のやり方も研究するのが癖です。

 その上で、どっちが有効性が高いか?と考えてきています。

 筋肉を鍛えてパフォーマンスをアップしようという運動理論も間違いではありません。

 しかし、だれもが思っているほど効率的ではないし、効果が出るまで時間がかかり過ぎます。

 そして、結局は力と力の対抗戦になってしまい、そうなると体格や体力に左右されてしまい、子供や老人、女性は屈強な若い男性には絶対に勝てないという結論になります。

 私自身、30歳前まではそう考えていました。

 筋肉も並み以上に鍛えていましたから、腕や脚も結構太くて筋肉質なのに驚かれたりしますし、「実は筋力でかけているんじゃないですか?」と疑われたりします。

 だから、脱力技法を体得するまでは相当に苦心したんですよ。

 信じていないと本当に脱力したりできないですよ。相手がマジでキックやパンチしてきたのを脱力したまま受け流すなんて、達人中の達人しかできないのでは?と思っていたからです。

 でも、四十を過ぎ、五十を過ぎて、体力そのものがガクッと落ちてくると、筋力に頼れなくなるんですよ。

 そこで初めて、真の脱力技法の威力に気づいた訳です!

「ええ~っ? こんなに威力が出るの?」と、ビックリしましたもん。

 普通はガンガン打ち合っても大丈夫なものなのに、ポンッと発勁一発で相手がぶわ~んっと吹っ飛ばされたり、ヒョイッと化勁しただけでべっちゃ~んと潰れてしまったりするのです。

 何じゃ~、こりゃあ?という感じの、あまりにも圧倒的な威力で鉄人のように強いと思っていた相手がヌイグルミみたいな軽さで吹っ飛んだり潰れたりしてしまうのです。

 神秘の気のパワーだとでも思うしか納得できないでしょうね?

「あ~、そうか? これは重心移動の問題なんだ」と気づいて理論化してからは、人に教えて体得させることも容易になりました。

 神秘武道の仕組みを解明できた訳です。

 だから、私はあくまでも普通の言葉で誰もが理解できるように教えることを追究したいですね。

 そうしないと、いつまでも怪しいものだと偏見を植え付けるだけだし、無知な人達が奉ってカルト団体化してしまう危険性があるからです。

 この前、仁平師範の伝承する刀功門について武術としては非常に価値ある貴重な門派だと思いつつ“普及すべきでない”と断腸の思いで批評したのも、社会常識を破壊しかねない要素があまりにも濃過ぎたからなんですよ。

 仁平師範も若いからオウム事件の時のスピリチュアル業界が危険視された時代を知らないので(当時、ヨガや気功のサークルがどんどん潰れた)、オカルチックな言説がどれだけ社会の潜在的圧力を高めてしまうか?という恐ろしさを丸っきり解っていません。

 彼の周囲の人達も、手放しで称賛するばっかりで、少しも冷静なアドバイスをしようとしない。いや、できないのでしょう?

 無責任に煽るばかりで、既にプチ・カルト宗教化しそうな勢い・・・。

 この際ですから、はっきり明記しておきますが、游心流はオカルト禁止です!

 私は作家や研究家としてオカルトには拘わりますが(現にあるものは否定しない)、それを一般に普及するのは、どうやっても害悪にしかならない(偏見と盲信を広めるだけ)と考えています。

 だから、游心流の理論からはオカルト的な理論(気功的神秘主義的な理論)は除きます!

 世間的に怪しい団体だと思われてしまうのはマイナスにしかならないでしょう?

 それに、10年前くらいに分裂騒動が起こった時とまったく同じような振る舞いを無邪気にはしゃいで大石さんが暴走していたお花見会を見ていて、「これは厳しく禁止するって言うしかないな~?」と、悲しい気持ちになりましたよ。

 オカルトは楽しいんです! 百物語や稲川さんのイベントは人気があるじゃ~ないですか?

 私だって、大好きなんですよ。

 でもね。オカルトの世界観で世の中を生きていくことはできません! 見えない世界を語るのはアリだけれども、見えない世界を見えるものとして普及することはできないのですよ。

 それをやったのがオウム真理教であり、その結末は反社会テロリズムだったという現実をしっかりと認識しなければなりません!

 オカルトとは隠秘学と訳しますね? 公にしてはいけないんですよ。

 山口敏太郎さんはオカルトはプロレスだと言っていますが、そういうシャレっ気のあるエンターティンメントとして扱うのが健全なんだと私も思いますね。

 広義のサブカルかな~? メインストリームではないからメジャーにはなれないし、してはいけないんですよ。

 これは余談ですが、4スタンス理論って鳥居先生に習ったものなんだそうですね?

 出自を隠して普及するというのは随分、失礼な話だとは思っていたんですが、「いいや、待てよ~? もしかして、そのまま出したらオカルト理論的過ぎてメジャーになれないと考えて、わざと簡略化した理論にしたのかもしれないな~? ビジネス展開を考えたら、それが賢いやり方だよな~?」と考え直しました。

 普及するということは、できるだけシンプルにした方がいいんですよ。

 ほら、180度開脚ができるというだけの本が100万部突破したでしょう?

 あれやこれやとネタを提示するより、これだけやればオールオッケー!と言い切ってしまう方が売れるんだ・・・という話を聞いたことあります。ヒットの法則ですね。

 じゃあ、私もやるかぁ~?

 脱力すればいいんじゃあ~~~~!!!(何か、ヤケクソだな~?)

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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