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阿佐ケ谷“游心流合気道”稽古会・報告

 26日は、阿佐ケ谷のオルタナスタジオにて、二回目の游心流合気道の稽古会をやりました。

 この日は新しく入会希望の方が二名来られたので、総勢五人で充実した練習ができました。

 それにしても、前回は板の間でしたが、今回はジョイント畳マットが敷いてあったので、安心して投げることができ、全員が受け身ができたので、非常に合気道っぽい練習?ができたような気がしました。

 何度か書いていますが、私の純粋な合気道経験は一時間半しかありません。

 合気道に関する理解は、清心館道場の佐原文東先生DVD付き教本に参加した時に学ばせていただきましたが、身体動かして練習した訳ではないですからね。

 しかし、昔から、合気に関する映像教材を出していたので、一時期、ネットの「合気武術の使い手」ランキング?に書かれたりしていたのを読んで苦笑したことがありました。

 確かに研究は30年近くやってきていますから、大東流も含めて各派の合気の技術はいろいろできますし、人に教えて体得させられる技能には自信があります。

 けれども、だからといって自分が合気武術家?とカテゴライズされるのは専門に修行されている諸先生方に対して失礼だと思っています。

 游心流合気道を名乗ったのも、私が宗家の名乗りを挙げるつもりはなく、たまたま合気道出身者が何人もいたので、私が日頃から、「合気道はこういう具合にすれば超実戦的な武術になる筈だけどな~?」と思っていたことを彼らに教えて、彼らの中からしかるべき代表師範が出てくれたら面白いよな~?と、最初っから他人任せなんですよね。

 若い頃の私は、「合気道は型ばっかりで実際に空手やキックの敵ではない」と思って、ほとんど興味がありませんでした。

 空手や格闘技の専門誌にそのように書かれていた記事を信じていたからですし、合気道出身の甲野善紀氏に習っていた頃に、いちいち合気道の技がいかに非現実的か?という話ばかり聞かされていたからでした。

 甲野氏に関しては自身が合気道から落ちこぼれたという恨み節でイチャモンつけているだけなのを後に多方面からの証言で知りましたし、基本、平気でウソつける人なので、もう何とも思っていませんが、今だに彼のウソを信じて勘違いさせられている人達がいるか?と思うと、私が誤解されてでも間違いを正していかないといけないと思っています。

 実際、空手や格闘技の関係者で今でも「合気道は使えない」と思っている人は少なくありません。

 実際に合気道を学んでいる人でさえ「実際に戦えば空手や格闘技にはとても勝てない」というコンプレックスを感じている場合が多いようです。

 しかし、自分が40過ぎたくらいからでしょうか?

「もしかして、合気道って応用すればメチャクチャ強いんじゃないか?」と考えるようになりました。

 なぜなら、現実にメチャクチャ強い合気道家がいたからですし、合気道出身者でかなり実力のある人が入会してきたこともあったからです。

 ただし、稽古法には問題があるように思いました。

 手刀で打ちかかったり、合気揚げがかかるかどうか?みたいなことに拘っていては、何年やっても実用的にはならないでしょう。

 だいたい、状況設定使い過ぎなんですよ。

「型は微塵も変えてはならない」と断言する古武術師範もおられますが、それは稽古法の方便として必要だからなのであって、中級、上級になったら型を崩して自由自在に使う稽古法があることを知らないんだと思います。

 だから、延々と型を繰り返していれば、ある日、突然、自由自在にどんな武道や格闘技にも対応できるようになると信じていたりするのです。

 かつて武道界で一世を風靡した『武道の理論』の南郷継正さんの量質転化の法則を絶対視している人もいるのでしょうが、一昔前の武道やっている人には、一つの理論を絶対視して崇拝してしまう信者タイプの人が相当数いましたからね。

 しかし、唯物弁証法を盲信しながら神棚を伏し拝んだりするんだから、外国の人が見たら阿呆に見えると思います。

 意味わかんないですか?

 無神論者なのに神様を崇める姿がヘンだということですよ。

 でも、こういうヘンなことやっているのにヘンだと理解していないところが日本人武道家のスタンダードだったりもするんですよね。

 昔から伝わっているものが正しいのだ!と頑なに信じて疑わないのが正しい姿勢だと思っていたりする。

「疑うこと」が悪なのだと決めつけてしまっている。

 逆説すると、「信じること」が善なんですよね~? この発想からすると。

 しかし、こういう態度は劣化しか生みません。

 なぜなら、ずっと昔に作られた物が現代にも通用すると考えるほうが狂っているのであり、文明の発達を無視していたら、いずれ単なる骨董品的価値しか認められなくなるでしょう。

 私は研究家ですから、江戸時代の古文書も調べたり、中国武術の原書も買ったりしています。読めなくとも絵や写真があれば、解る面もあるからです。

 また、同時代の風俗習慣を調べたり、研究対象は広がりこそすれ終わることはないですよね。

 研究するということは、最初から疑ってかからねばなりません。「これは本当のことなのか?」と考えて調べていると、間違いや嘘が次々に出てくる訳ですよ。

 私は他人が言っていることを鵜呑みにはしません。間違っているかもしれないし、意図的に嘘を言っているかもしれない。

 本当のことを言っていたとしても、部分的であったり、誤解であったりもします。

 昔、取材の時にある先生が、「これが形意拳の“崩拳”で・・・」と実演された技が“劈拳”で、「これは教えてさしあげた方がいいのかな~?」と少し悩みましたが、ぶっ叩かれたら怖いので黙っていました。

 形意拳の基本の五行拳は、劈拳、崩拳、鑚拳、炮拳、横拳という五つの基本技で構成されていて、“崩拳”は特に、「半歩崩拳、打遍天下」、意訳すると「半歩の寄せ足で打つ崩拳の一撃は、あまねく天下を打つ必殺技だ!」という形意拳史上でも有名な郭雲深や尚雲祥の代名詞とも言える技なのです。

 ひょっとすると、この先生の先生が間違って教えていたのかもしれませんが、そういうことって、よく有るんですよね?

 弟子の立場じゃ、「先生の言うことはたとえ間違っていても疑ってはいけない!」という風潮がありますからね~(苦笑)。

 つまり、稽古のやり方を間違っている、ないしは誤解している、あるいは知らないだけなんですよね。平たく言えば・・・。

 私は最初から合理的に使えるようにカリキュラムを組み直そうと思っています。

 手刀打ちをストレートパンチや回し蹴りの攻撃に代えて練習するだけでも相当に実用的になる筈だと考えました。

 無論、何年も何年も研究し試行錯誤を繰り返した結果ですよ!

 合気道に限らず、現代武道でも格闘技でも、練習している双方が同じ技を繰り出して練習している限り、知らず知らず実用性は失われていくと私は考えています。

 下手をすれば、やればやるほど弱くなってしまう?という危険性すら否定できません。

 私が研究している武術は、あらゆる状況、あらゆる武道・格闘技、そしてナイフや銃にも対抗し得る超実戦的進化系の未来志向なんですが、やっている内容は古伝の武術の現代的応用なんですね。

 カウンター理論の交叉法。

 相手の攻撃の出を察知する読み。

 一撃必殺を可能にする発勁。

 体格の差を覆す縮地法。

 素手でも武器でも何でも使える身法原理。

 そして、敵の攻撃を無力化する合気と化勁。

 本当に、いろんな先生に学んだことを自分なりに研究して編成してきただけの話です。

 新しいことをやっているように見えて、実は昔から伝わっている武術の技を組み合わせてきているだけに過ぎません。

 だからこそ、私は伝統的な武術を真摯に追究して研鑽されている先生を尊敬します!

 オルタナスタジオで稽古されている深井信悟先生も、そんな先生ですね。

 この日も我々の時間の前に稽古されていらしたんですが、早く到着されたら遠慮なく入室されるよう事前にメールを頂戴し、何とこまやかな心配りのできる先生か?と、非常に感銘を受けました。

 川保天骨さんとお会いしてから、もう一度、武道武術関係者との交流をやってみようという気持ちになりましたが、それは、深井先生のような実力も人柄も優れた先生方がいらっしゃることを研究家としてもジャーナリストとしても知らせなければならないと思ったからですよ。

 自分の身の程もわきまえないジャイアンやスネオみたいな連中が跋扈する業界ですが、それだけじゃあないですし、私は本当に優れた先生を取材して紹介していくべきだな~と思います。

 もちろん、以前から思いは同じなんですけれどもね~(苦笑)。


 今回、新しく入会された方から感想文をお寄せいただき、また許可を得てブログにアップさせてもらいました。

 いろいろ体験されているみたいで、非常に高く評価していただいて嬉しいです。

 やっぱり、体験された方が楽しかったと言ってくださるのが一番、嬉しいですよ。

 元合気道家のIさんも、私とマンツーマンで練習している時とは違って、水を得た魚のように動きが良くて、達人のように見えました?

 もっとも、相手してくれている新入会員の方が非常に受け身が上手くて、合気道の演武で受けがいかに大切か?とあらためて思いました。

 まだカリキュラムが纏まっていないので、練習内容はアドリブだったんですが、一時間でかなり濃い練習ができたと思います。

 阿佐ケ谷駅から徒歩圏という地の理もいいですよね?

 都内の稽古場所としては二つ目(体道塾を含めると三ケ所目)ですが、まずは月イチから始めて、軌道に乗ったら毎週やってみたいな~?と思っております。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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