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新DVD『剣体一致の原理』

 早くも新作DVDを製作中です!

 前回、前々回が実用的な内容と続いたので、今回は基本原理的な剣の理合が素手の体術とどう繋がるのか?について解説してみようと思いました。

 最近は、いろんな人が「剣の理合」が基になっていると解いているようです。

 が、具体的に「剣の理合」というのはどういうものなのか?について理解している人は少ないように思いますし、中には、言っている本人も剣について全然解っていない場合すらあるように思えます。

 つまり、実際に剣を遣って戦う時代ではない現代に於いて、「剣とは何か?」ということを追求しようとするリアリティーが無い訳で、観念的にならざるを得ないのです。

 例えば、剣道の経験者はざらにいますが、剣道を長年やっていても日本刀を一度も持ったことがない人のほうが圧倒的に大多数ですから、日本刀を持たせてマキワラや竹を斬らせてもできなかったりします。

 理由は、剣道では手の内を瞬間に絞める“茶巾絞り”が大切だとして教えるのですが、これはインパクトの瞬間の衝撃力を高めるものの、真剣での試し斬りでは刃筋を狂わせてしまうからです。

 真剣の操作法は「刃筋を狂わせない」というのが大原則なのです。

 つまり、剣道は「竹刀で強く打つ」ものであり、「日本刀で斬る」ものではなくなっているのです。

 ただし、例外もあります。

 突きと叩き斬りです。

 これは剣道でも古流剣術でも共通しています。

 が、具体的に遣うには、やはり違いがあります。

 剣道の突きは喉しか狙いませんが、剣術だと刃を寝かせて肋骨の隙間に突き刺す“平突き”や、刃を返して刃が上にくるようにして腹を突くのが基本となります。

 叩き斬りは、真剣でやるには刀に負担が大き過ぎて折れる可能性があるので、あまり遣われませんが、“鉢割り”と称して分厚い前頭部の頭蓋骨を一撃で叩き割るのに遣ったりされたようです(鉢というのは頭蓋骨のこと)。

 私が寸勁斬り、零勁斬りという超至近距離から刀を振らずに斬る研究をしたのは、刀への負担を減らす意味もありました。

 ビュンビュン振り回して刀同士がぶつかれば刃毀れは免れませんし、折れたり曲がったりしたら使えなくなりますからね。

 私が拳で殴るより掌を多用するのも同じ理由ですよ。拳で殴り合えば、関節部の皮膚がズル剥けしたり手首を捻って、すぐに打ちあえなくなります。

 多数と戦う場合に拳打は不利なのです。

 ヘビー級世界チャンピオンのマイク・タイソンですら裸拳で殴って骨折してしまったりしているのです。

 素人の場合だと一回殴っただけで怪我してしまう危険性もあります。

 空手がマキワラ突きをして拳ダコ作ったり手首を鍛えるのも一理ある訳です。

 しかし、寸勁の類いの至近距離から突く技は、実は拳よりも掌、前腕、肘、肩や指先を多用します。中国武術の手型が蟷螂手や鶴嘴や鷹の爪や一本拳なんかが多いのも、寸勁打法を基本にしているからだと私は考えています。

 掌打を多用する八卦掌、劈掛掌、通背拳、通臂拳、太極拳、心会掌など、中国武術に掌打が多いのも、打法に秘訣があるのと、掌は打つだけでなくいろいろな拳型に変化したり、掴む・引っ掻く・巻き取るといった攻防自在に遣うことができるからなのです。

 拳を握ってしまうと基本的に殴ることしかできなくなります。変化に乏しくなる。

 最近、研究している八斬刀(バッチャンダオ)は、刃で斬るだけでなく、護拳で殴る・鉤を引っかけるの機能がありますが、実は幅広のブレイドで“ひっぱたく”という遣い方もされるようです。

 沖縄空手は中国南方の武術の影響を濃厚に受けていますから、手型のバリエーションが多くあります。その形そのものに戦闘理論が内蔵されている訳です。

 日本の古流柔術も当て身を秘伝にしていたので、あまり知られてはいませんが、実に多彩な手技の変化技法が伝承しています。

 ところが、これらの柔術の秘伝技は対剣術を想定して考案されたフシがあるのです!

 これは沖縄空手の技(特に首里手)が対示現流を想定していたフシがあるのと同様なのです。


・・・とまあ、今回のDVDは、剣術の理合と体術がどう関連しているのか?を明確にするのが目的です。

 論より証拠で、体術にもすぐに応用できる片手持ちの脇差での零勁斬りも披露しております。

 いや~、最初に寸勁斬りを体得するのにえらい苦労したのが嘘のように、今では接触したところから斬るほうが簡単に思えてきましたよ~。

 つまり、それだけ浸透勁の発勁が身体に馴染んでいる証明でしょう。

 勁力の発生のやり方には、十字勁・纏絲勁・抽絲勁・沈墜勁・弾勁・波浪勁・螺旋勁・抖勁といったいろんなやり方がありますが、発勁(発力)は身体操作を様々に組み合わせたり意念を用いたり、呼吸法による腹圧を遣うことで変幻自在に遣えるようにならねば本物とは言えないでしょう。

 銃で言えば、火薬が爆発して弾頭を弾き飛ばすのを銃身で方向を定める時に螺旋状の溝(ライフリング)で弾頭に回転を与えて弾道を安定させる・・・。

 が、火薬量が威力に繋がるので、中国武術では錬精化気、錬気化神の過程を重視し、それが功夫(クンフーあるいはゴンフーなどと発音)、いわゆるKUNG-FU(カンフー)となる訳です。

 つまり、錬功と呼ばれる日々の地道な鍛練のことですね?

 剣術の場合は直心影流の振り棒鍛練や居合術の数抜きがそれに当たります。

 そもそも、剣の素振り自体が丹田呼吸(腹式呼吸法)鍛練になります。大東流の合気揚げ下げも素振りの応用なのですね。

 見た目で解らなくとも、身体内部の操作は同じ原理である?という場合もあります。

 そういう意味でも今回のDVDは日本武術の原理解明となる内容にしたいと思います。

 例によって、いつものごとく、八月中の予約注文に限り、定価20000円(税込み)のところ、15000円とさせて戴きます。

 ちょっと、いつもと変わってますが、価値が理解されるに従ってプレミアがつくんじゃないかな~?と、密かに思ったりしつつ鋭意、製作中でございます・・・。

 タイトルは、『剣体一致の原理』です!

+++事務担当注+++
新作DVDタイトル:『剣体一致の原理』
価格:20,000円 →2017年8月31日23:59:59までの申込みの場合、15,000円
内容:ブログ(上記)参照
申込み方法:こちらの下方参照
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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