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発勁は普通の打撃とどう違う?

 新しく入会した会員さんに発勁を教えると、必ず「本当にできてますか?」と聞いてくるのがいつものことなんですが、“発勁は気と勁の力で打つ特別な打撃技で長年の修練が必要”という説を今でも信じている人が多いからなのかな~?と思います。

 あるいはフルコンタクト空手系の修行者の間では今だに「まやかしのインチキ」だと決めつけている人も多いみたいです。

 私は誰にも習わず自分で研究してサンドバッグ打ちながら体得したのが25歳の時でしたから、それからもうすぐ30年経過しますけれど、随分、あれこれ研究して、「こうすれば誰でもその場で即座に体得できる!」という確信を得ています。

 だから、「インチキ」だと言っている人達は、単純に“知らないだけ”だと明言できますし、気だの勁だのという言葉を使わなくとも説明できます。

 先日のセミナーでは女性会員の牛窪さん(体重40kgくらい)が会員のNさん(推定85kg以上)をキックミット越しの発勁(八極拳の頂心肘)で吹っ飛ばしましたし、翌日の阿佐ケ谷の游心流合気道では新入会員のKさん(45kg)が指導員のTさん(推定85kg)をキックミット二個重ねで打って吹っ飛ばしてました。

 蹴りならともかく、手技の打撃で分厚いミットを持った体重二倍の相手を吹っ飛ばすというのはあり得ないと思われるでしょう?

 だから、「気と勁の威力なのだ」と言ったりする訳ですが、重要なのは初心者ができたということです。

 答えを明かすと、これは「体当たり」なのです。

 拳や掌、肘の先で体当たりしている・・・だから、体重が倍の相手でも吹っ飛ばされる訳です。

 普通に腕の急激な屈伸で威力を出すパンチだと、衝撃力は大きくとも力積は大きくないのでミットが威力を吸収してしまいます。

 しかし、体当たりされたらミットだけで威力を吸収できずに身体ごと跳ね飛ばされてしまいます。これが吹っ飛ぶ現象のメカニズムです。

 発勁が怖いのは、この体当たりの威力を“いろいろなやり方”で自在に引き出して拳・掌・肘・肩のみならず、胸・背中・腹・脚・足・指先・・・と身体中のどこからでも一点に集中して打ち出すことができるようにしているところです。

“いろいろなやり方”というのはイメージの使い方、身体操作のやり方、重心移動のやり方などがありますし、さらに打撃力を効果的に相手に作用させる“打撃訣”というコツもあります。

 私が自由組手をやらないように決めたのも、発勁を自在に駆使できるようになったことが関連しています。

 練習で会員に致命傷を与えないようにするには自由に打ち合うのは事故のリスクが高過ぎると考えたからです。

 最初は練習しようと思って防具も揃えたんですが、今は使っていません。防具があると思って、ついつい強く打ってしまって後遺症が出る危険が高まってしまったからです。

 結局、寸止めするしかないという結論に至り、型稽古中心にせざるを得ませんでした。

 大袈裟だと考えられるのでしたら、二人で互いに体当たりをぶちかましあう様子を想像してください。危険過ぎるでしょう?

 型(套路)稽古を中心にし、組み手は推手というゆったりしたものだけというのも、発勁が自在に打てるようになれば、そうするしかないという事情が理解できるでしょう。

 游心流合気道も“発勁が打てる”ということを前提にしています。

 ちなみにDVD見て練習しただけでできるようになった人も結構いるみたいですよ?

 でも、少しも特別な技じゃなくて、教えれば誰でもできますから!

 基本ですよ。基本!

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
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