長野峻也ブログ

武術研究家、長野峻也の色んなエッセイ?を掲載します。リンクフリーです。HPもご覧ください【http://www7a.biglobe.ne.jp/~yushinryu/】リニューアルしました!

四月セミナー報告

 四月二十日の月例セミナーは、『歩法』でした。

 繰り返し、「武術にとって歩法こそが大事なんですよ」と主張してきていましたが、何せ“地味”なテーマなので参加者が少なくなるだろうな〜?と思っていたんですが、「これが一番大切なんですよ」と書き続けた甲斐もあって、初めての方も数名来られて盛況に開催できました。

 調子に乗って、八卦掌の用法を説明している時に、ついうっかり師範代の脚をフックしたまま発勁したので、凄い勢いでズデーンッ!と倒してしまって、慌ててしまいました。

 でも、ヤバイッと思って、師範代が咄嗟に受け身をとったので大丈夫でしたけど、他の人だったら後頭部打って失神してただろうな〜と・・・。

 最近、ちょっと勁力が出過ぎてしまうので、注意していたんですが、はしゃいじゃってスンマセン!

 芦原先生の道場破り撃退の逸話とか読んでいて、高揚しちゃってたりもしたもんで。

 このブログを読まれている方は御承知と思いますが、最近、私、相当、過激なこと書いてますでしょ? 当然、怒って乗り込んでくる人がいるかもしれないと思って、「セミナー中に腕試しみたいな怪しい真似するヤツがいたら、構わないから、やっちまいな!(byルーシー・リュー?)」なんて言ってたりして・・・(本気か本気でないかは御想像にお任せしまっす)。

 でもまあ、いつものことながら、参加される方の協力的な態度で滞りなく、不愉快な事件も起こらず進行できて感謝感激です(参加者の御感想もお待ちしています)。


 さて、歩法というテーマがいかに大切なのか?ということをあれだけ書いていた以上、単に形式的な内容で終わったら暴動が起こりかねない・・・と思いまして、いつもの資料にも、これまで頑なに隠してきた秘伝中の極秘伝についても書いてしまいました。

 書いてしまってから、「やっぱり削除しようか、どうしようか?」とK師範代と相談したくらいだったんですが、参加料も安くありませんし、遠方から高い交通費を使って期待して足を運んでくれている人達を裏切る訳にはいかないと思いまして、削除しないままにしておきました。

 その代わり、「これをバラした人には隠密を送り込みま〜す!」と釘を刺させていただきましたけど・・・(冗談だよ)。


 普通、歩法というのは間合を詰めたり外したりするためのものだとされています。

 まさか、誰も“歩法が攻撃技になっている”とは思わないでしょう。ところが、日本でも中国でも伝統的な武術に伝わる歩法というのは、裏技としての攻撃技を組み込まれているのです。

 沖縄空手でも、「蹴りは腰より上を蹴ってはいけない」なんて口伝がありますけれど、これは、腰より高い位置を狙って蹴るということは、飛び蹴りか、軸足を固定して蹴るかしなければならず、必然的に歩法を捨てる必要があるからなんですよ。

 低い位置を蹴るという技の秘訣は、“歩法の延長上で蹴りを用いる”ということなんです。歩きながら技を出す・・・そうです! 上原清吉先生の御殿手(うどぅんでぃ)の発想ですよ。

 これ以上の技術論は、セミナー参加者の特典として、ここには書きません。タダで情報を得ようという不届きな根性の人も多いので・・・。

 内容的には初心者にはちょっと専門的過ぎるかな〜?と思ったものの、皆さん、問題なくついてこれていたので、密度の濃い講習会になったと思います。

 でもな〜・・・ちょっとバツが悪かったのは、セミナーの常連さんの方が、うちの正会員より這いが上手だったりして・・・もっと、細かく教えないとダメかな?

 セミナー後の懇親会も、武術の世界に詳しい人も参加されていたので、随分、突っ込んだ内容の裏話をしましたし、私が初めて聞くようなこともありました。

 それで、福昌堂でライターやっていた頃のこととか、色々と思い出しましたね〜。

 佐川先生が亡くなられた時に取材でお会いしたT先生なんて、他流を非難するようなことは少しもなかったのに・・・良くも悪くも年月は人を変えるものだな〜?と・・・。

『マーズアタック』の火星人みたいな風貌の中国武術家?に、非常に嫌な印象を持っていたら、そう感じていたのは私だけじゃなかったとか・・・。

 何か、やっぱり、武術の世界って根性がねじ曲がっていってしまうのかな〜?なんて思いましたね〜。私自身、ずうっと武術を続けてきたのは、普通の人は「日本は法治国家なんだから・・・」と考えるところを、「日本は放置国家だから、いざとなっても頼りにならん! 頼れるのは自分だけなんだよ」と確信して露ほども疑わなかったですからね。

 他人のこととやかく言えない。私は相当、重症だと自分で思ってますよ。「俺、気違いかもしれないな〜?」って、たまに思いますもん。DVDの撮影の時、無刀捕りなんて模擬刀使ったって見てる方は判らないのに、真剣に拘って、全然練習もしてないのにぶっつけ本番でやった(つまり、その場で“できるかどうか実験”した)し・・・世間のルールより自分のルールを優先して考えてしまう瞬間があります。

 そうそう・・・余談ですけど、光市母子殺人事件の判決が出て元少年に死刑が出ましたけど、あの被害者の夫であり父である本村さんは、立派でしたね。本当に凄い立派だと思いました。事件の直後こそ怒りの感情に塗れていたものの、九年間、法に則った裁きを求めて自分でも凄く勉強されただろうし、死刑の是非に関する社会的な影響についても考えているし、被害者の意識と加害者の意識についても懸命に考えてきたことが会見の話ぶりからうかがえました。

 あの人みたいな人材が政治家にいたら日本は変われるのかもしれないな〜と思いましたよ。

 もし、私が本村さんの立場だったら、怒りに任せて加害者を殺そうとするでしょう。とても法の裁きに委ねるという気持ちにはなれない。

 実際、かなり本気で人を殺したいと思ったことあります。夢の中で暗殺するシーンまで見ましたよ。あんまり生々しくて、刺した瞬間に「あ〜、これで俺の人生は終わった」って思ったくらい、リアルでした。

 目が覚めた時は汗びっしょりで、本気で夢だったことに安堵しましたよ。それで冷静になって殺人計画も忘れられたんですけどね。

 多分、誰もが一度や二度は「あのやろー、ぶっ殺してやりたい」と思うことはあると思うんですよ。でも、自制心が働くか、怒りの感情そのものが殺人を選ばせるほど激しく噴出する人が滅多にいないだけなんじゃないでしょうかね?

 私は怒りの感情は多分、相当、激しい方だと思います。が、自制心も強いから、大概はギリギリで抑えられます。自制心が人並みだったら、とっくに死ぬか刑務所に入ってるかのどちらかだと思いますね。

 でも、武術やってたのが良かったのかもしれないな〜? 身体動かすとストレス解消になりますからね。

 それに上達するにつれて、「こんな技、本気で使ったらシャレにならないよな〜」って思うと、自然に自制する気持ちが強くなってくるんですよ。だから、腕前を競いたがる人達の気持ちがどうもよく解りません。スポーツ的な感性が無いのかも?


 いや〜、余談が過ぎましたかね?

 そういえば、師範代から教えてもらったんですが、また2ちゃんで私の批判書いてるヒマ人(ジェラシー燃やしてるヒマあったら練習したら?)がいたそうです。

 武術家とか武道家なんて自分で言う人って、やっぱり人格が破綻しちゃってたりする場合がビックリするほど多いですから。自己顕示欲しかない。自分のことしか考えていない世の中とは断絶して自己愛のみに生きているナルシスト・・・。

 そういう人達って、DVDを連続して出している人間を見ると嫉妬心に燃えてネットで発狂しちゃってたりするみたいです(そういえば掲示板のケンカから発展して金属バットで中坊殴った少年がいたそうですが、武道系ではザラにある話だよな〜?)。

 松田隆智先生も、「本を出しただけで恨まれる。嫉妬心に凝り固まった人間が武術の世界には多い」とおっしゃられてましたけど、本当ですよ。

 でもね〜、ゴメンね〜、私、次の本のための勉強とか、いくつも同時進行で企画や原稿執筆で忙しくって、相手してあげるヒマないから、好きに遠吠えしててくださいね〜(って言うか、タダで一所懸命、宣伝してくれてサンキュッ!)。


追伸;次回5月4日の月例セミナー『合気と化勁』は、脱力技法の基礎から実用法まで徹底指導いたします。この脱力技法は非常に応用性の高い身体運用法であり、訓練も要らず年齢性別体格体力に左右されずに誰もが用いることができる点に特徴があります。高岡英夫さんの“ゆる体操”とか、その本ネタ?と言われる新体道の“ワカメ体操”など、脱力を利用した健康法は少なくありません。また、武術としても極意に到る重要なポイントが脱力ですから、初めて武術に触れる人には最適でしょう。ほとんど問題点もありませんが、注意点については語られてこなかったようですから、それも解説しておこうと思います。ですが、このセミナーを受ければ、三時間前と三時間後では別世界に到ったように感じられる方もいると思います。そのぐらい効果テキメンですから、イチゲンさんも歓迎しますよ。長年武道を修行してきた人にとっては、初心者が先にできてしまって、泣いちゃう結果になるかもしれない点だけは御了解ください(過去にそんな人が本当にいた)。

追伸2;オーラの泉に榎木孝明さんが出演していて武術の軸の操作で崩す技法を披露していましたけれど、教え方が上手いな〜と感心しました。甲野氏に習っていると新聞で読んだ時は「オイオイ、貴方が本気だしたら勝っちゃいますよ」と思ったものですが、俳優で武道家で芸術家で旅人・・・というのは面白過ぎるキャラクターだな〜と思いました。『密命〜寒月霞斬り』の今後に期待!(殺陣も榎木さんが自分でつけたらどうかな?)


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