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『99パーセントの本当と1パーセントの嘘 ~甲野善紀達人伝説の真相~』⑤

第五章「捏造」

 甲野氏の問題点としては、もう一つ、他人の研究を横取りしているのではないか?とか、捏造の疑惑も囁かれています。

41,手裏剣術研究家の鈴木方山先生が手裏剣術の技術について問い合わせの手紙を送ったところ、イチャモンをつける手紙が返ってきたそうです。が、チャッカリ鈴木先生の研究成果をパクッていたみたい。

42,ナンバについて古武術と結び付けて論じたのは正木流万力鎖術の名和弓雄氏が最初ですが、名和氏のレクチャーを受けた甲野氏が自分の論として発表したのは周知の事実。
ナンバは、もともと舞踊の用語であり、武術に伝わる言葉ではないことを私が繰り返し指摘し続けたら、最近は知らぬフリを決め込んでいる。間違った説を広めたらきちんと訂正する責任があると思うんですが・・・。

43,大東流合気柔術の岡本正剛師範が考案したボールを使った説明をパクッて四方輪の術理を発表した。岡本先生は笑い飛ばして気にしていませんでしたけどね。

44,無拍子打ちは、大東流佐川道場の木村達夫氏からパクッていると木村氏が主張。私は木村氏は嫌いだけど、地力そのものは甲野氏よりずっと上だと思います。

45,「理論を盗まれた」と松田利美伝大東流を伝える人から苦情が・・・。

46,コイン取りは、伊藤昇先生からパクったフシが・・・。というか、そもそもの始まりが伊藤先生の影響で武術をやるようになった訳なので・・・。

47,雑誌の対談記事に、後から勝手に書き加えて、自分の主張をあたかも相手が賛同しているかのように見せかけた。同様の問題でライターの小島一志氏もやらかしてましたけど、これはダメですよね~。相手に迷惑がかかるからね。

48,TV出演の時にアメフトだったとかの選手と紹介した人が全然関係ない自分の弟子だった・・・ということを本人がブログで告白し、すぐに削除されてしまったとか? 公共の放送を使って詐欺やっちゃった訳? スゲェ~・・・。


 このような捏造疑惑に関しては、研究家として私も数多くの流派の技を研究してパクっていますから、一方的に責められない想いはあります。が、できる限り、参考にした流派を明かしていくように努めています。嘘だけはつかないようにしないと文筆業は続けられませんからね。

 そうやって出所を明かすというのは、最低限の礼儀として必要なことで、結局、自分の頭の中だけで考えたところで、多くの場合、既に誰かが考案している場合が往々にしてあるのです。

 甲野氏は、その辺りに関しては正直に打ち明けていると思っていたのですが、やはり、肝心なところは隠してしまっていたみたいですし、最近、TVで護身術の技をやってみせていたのを見たら、私の技とそっくりでウゲゲッ?と思ってしまいました。まさか、私のDVDも観てんのかな~?

 もっとも、「いや、そのやり方だと通用しないけど・・・」とツッコミを入れたくなりましたが・・・。



終わりに・・・

 今回、余計な解説は書かずに事実だけを列挙していこうと思っていたのですが、ついつい所感も書き加えてしまいました。何か、面白過ぎますでしょう? こんな裏表のギャップが甚だしい人って、そうそういるもんじゃないですよ。

 ドキュメンタリー映画も、こういう裏表を描けば、『ゆきゆきて神軍』とか『全身小説家』とかに匹敵する大傑作になったと思うんですけどね。

 親しく付き合っている人達も、これを読んだら呆然となるでしょうね。嘘か本当かは甲野氏本人に質問してください。そして、できれば、どんな言い逃れをしたのか聞かせてくださいませんか? 物凄ぉ~く、聞きたいですっ!

 私と親しい人達は、最初はやめろやめろと言っていましたが、あまりに私が頑なに批判をやめないので、そのうち、笑いながら「長野さんは甲野氏が大好きなんだね~」と言うようになりました。

 いや、実際、そうかもしれません。こんなツッコミ所満載の人って他にいませんよ。どうして誰もいじらないのかな~?と、不思議で不思議で仕方ありません。

 甲野氏が世に出る切っ掛けを作ってあげた新体道の青木宏之先生は、「長野さん、勘弁してやってよ。許してやってよ。甲野さんはいい人じゃないか?」と言われたのですが、私は、「嫌です!」と答えました。

 すると、「う~ん・・・じゃあ、しょうがないな~。いや~、私もねぇ~、お前は着物じゃなくてGパンにTシャツ着て外国を旅でもしてみろよって言ったことあるんですよ。多摩の田舎で日本刀振ってたってダメだよね~」と、笑っていましたけれど、青木先生のおおらかな優しさは、そんなダメな甲野氏をも包み込み、頑迷な私をも受け止める器の大きさがあります。

 甲野氏がてんで実力が無いのは百も承知で、新体道の機関誌に「本物中の本物である」なんて書いてしまう青木先生の文章を読んだ時は、私はプッと吹き出してしまい、「青木先生もシャレが好きだな~。甲野氏がヘタレなの知ってるくせに~」と、クスクス笑いしてしまいました。

 しかし、確かに、ある意味で、私は今でも甲野氏を師匠として敬う気持ちが残っているのかもしれません。あくまでも「反面教師」としてですが・・・。


 ここまで読まれた方は、甲野氏のあまりの羊頭狗肉っぷりに唖然とされたのではないでしょうか?

 でも、ここまでダメ過ぎると、むしろ、面白キャラに思えてきませんか? 漫画のキャラとしか思えないでしょう? でも、誓って誇張してないと言えます。

 現代のサムライと呼ばれ、達人伝説の体現者とメディアが持て囃す人物の、これがリアルな真相であることを、私は誓って断言します。

 はっきり言って、武術をやるのに全然向いていない人としか言えないんですが、それでもどんなに惨敗してもへこたれない?不屈のM的精神は特筆すべきかもしれません。

 あの、しつこさ、性懲りもなさ、とことん見えっ張りなところ・・・まともな神経とは思えませんが、その奇妙奇天烈さに、多くの人が惹かれるヘンな磁力があるのかもしれません。

 あるいは、あのヘコタレナイ精神、とことんナルチシズムに埋没できる点こそが天才性なのかも知れませんね? かの北大路魯山人(海原雄山のモデル)もまた、ナルチシストの典型であったそうですし・・・。

 精神科医の名越康文氏が甲野氏に惹かれたのも、精神病理学的に極めて面白い素材に思えたからだったのかも知れませんね。

 でも、ヘンな人が権力持つと危険ですからね。

 今や、武術の世界の一大権威者としてメディア業界的に認知されてしまっている甲野氏が、実は“トンダ一杯食わせ者”なんですよ・・・と知らせるのは、研究家としての私以外に誰もできないことだと思うのです。

 無論、知ってる人は知っているんです。

 でも、武道の世界は、妙な倫理協定みたいなものがあって、「解っていても指摘するな」という暗黙の了解みたいなものがあるんです。だから、一般の武道関係者は解っていても糾弾しないのです。

 中には、甲野氏の病的な虚栄心の強さ故に、真相が知れ渡ったら、思い詰めた甲野氏が首を吊って自殺するんじゃないか?と本気で心配し、そしてまた、「アンタだって、もしそうなったら寝覚めが悪いだろ?」と窘められたことがありました。

 面白かったのは、そう言った人も偽装武術家だったんですが・・・。

 だから、武術の世界というのは、昔っから偽装捏造が当然のように実施されてきた世界なんです。

 例えば、空手道協会の講師で呼ばれた甲野氏が、並み居る空手家の前で「現代武道はスポーツだから駄目だ」と力説して怒らせ、実技解説の時に散々なていたらくをさらしたそうなんですが、それでもマズイ場面は除いて、専門誌では立派な講演だったように見せかけて紹介記事が書かれる・・・。

 で、普通の神経の人だったら自分から「恥ずかしいから、削除してください」と言うところなのに、甲野氏の場合は自分の都合の悪いところは記憶から排除してしまうらしくて、全然平気なんですね。

 まあ、持ちつ持たれつで成立している業界なので、甲野氏独りが悪い訳ではないんですよ。本当のことを言うと。

 ドキュメンタリー映画にしても、監督のインタビュー記事を読むと、何かマズイ場面があったらしいんですが、結局、削除してしまったみたいですね。ドキュメンタリーだって編集の仕方で全くイメージが逆転することはあるんです。

 そんな訳で、これまで多くのメディアを通じて偉大な達人伝説が伝えられてヒーロー扱いされてきた甲野善紀氏の、私が知り得たダメダメ伝説を紹介することでバランスを取ってもらいたいと思っています。

 ここまで書かれたらスッキリしたでしょ? 甲野先生。

 嘘に嘘を塗り重ねても、事実は事実。消せるものじゃないんですよ。自分は記憶してなくても、迷惑を受けた人、目撃した人は忘れていないんです。ここらで偽装人生は卒業してみませんか。ねえ、甲野先生・・・。


 最後に、読者の皆様に、この言葉を贈ります。

「あなたのハートに何が残りましたか・・・?」



   <完>
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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