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スピード水着について

 スピード社の水着を着けた途端、ほとんどの選手が飛躍的に記録を伸ばして日本新、世界新を連発してしまったことは、「スポーツのパフォーマンスを道具に頼るのはいかがなものか?」という論議をふっ飛ばしてしまいましたね。

 選手にとっては、少しでも記録を伸ばせるなら何でもやりたいというのが本音でしょうから、ここまでの明確な差が出てしまった以上、義理人情に縛られて日本のメイカーの水着を着けて試合に臨む人は、まずおりますまい。

 実際に、早々に日本のメイカー各社が選手の自由選択に任せる旨の会見をしたのは、スポーツ用品メイカーらしい潔さだったと思います。

 ですが、スポーツが記録競争になってしまえば、より速く泳げる水着の開発に視線が向いてしまうでしょうし、私は個人的に釈然としませんね。

 ウルトラセブンに、超兵器の開発実験で犠牲になったギエロン星獣が地球に襲撃してくる話が有り、復讐の鬼と化した星獣の猛攻にピンチになったセブンが、逆ギレしたように星獣の翼を引き千切り、アイスラッガーで喉首を切って黄色い血に塗れて空しい勝利を得る・・・という描写が有りました。

 ダンは、超兵器の開発実験を「血を吐きながら走るマラソン」と譬えて中止を訴え、上官も中止を決定します。

 これは日本的な対処でしょうね。自分達で歯止めをかけようとするのは外国の人には理解しにくい面が有るかも知れません。

 民主主義は市場の自由競争が基本原理ですから、革新的な商品ができたら、他社はそれを越えるものを開発することに躍起になる。

 今回はスピード社の独り勝ちになるでしょうが、改良精神の強い日本人は、必ずこれを超える水着を作るでしょう。

 しかし、そうしたハイテク水着に支えられたパフォーマンスを測定するのはドーピングを問題とするのとどれだけの違いが有るのでしょうか。

 スポーツは、フェアに競う点が基本である筈です。水着で差が生じるのなら、すべてを統一すべきです。


 さてさて・・・しかしながら、今回のスピード水着の話で武術研究家として興味深い点がありました。

 それは、この水着を着用した選手達が一様に「締め付けられてキツイ」と、着心地の悪さを感想としていた点でした。

 普通、着心地が悪ければパフォーマンスは悪くなりそうなものです。が、結果は大幅な記録更新となっています。

 スピード水着の秘密に水を弾く機能が解説されていましたが、この身体を締め付ける点にも秘密が有るようにも思えます。

 近年、緊張を緩めるリラックス効果については注目が集まっていますが、締める効果については顧みられていませんでした。

 水中を猛スピードで泳ぐ魚の身体は堅く締まっています。ヒレ以外の凹凸は少ない魚が多い。

 つまり、緩んだ肉は水圧の抵抗を生み出してしまうから、締まっているし、ヌルヌルした粘液に覆われているのも水中での摩擦抵抗を減らす意味が有るでしょう。

 そのうち、冗談でなくウロコ模様でヌルヌルした全身スーツ・タイプの水着が出るのではないでしょうか?

 そこまで行くとしたら、人工エラの着いた息づきしなくていい水着が出るのも時間の問題でしょうね。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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