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九月セミナー報告

 はいっ、九月のセミナー“型の研究”も、無事に終了しました。

 でも・・・今回は反省・・・。

 私、張り切り過ぎちゃって、伝統武術では極秘扱いにされているような技の秘訣について、バンバン解説して教えちゃいましたよ・・・あ~っ、やっちまったぁっ!

 いや、実際、今回はこういうことになるかもな~?と自分でも思っていたんですけど、何かね~、型の中に隠されている技の用法や変化応用の術式(術の公式という意味)について解析していけば、必然的に型を創案した人が本来は何を目的にして型の動き、所作を決定していったのか?という根源的な地点まで逆上ってしまうんですね。

 お断りしておきますが、私は型の用法なんてほとんど習ったことはないんです。

 けれども、自信を持って申し上げておきますが、習ったことのない型であっても、その型の動き、所作に秘められている意味についてはすぐに解読してしまえる特殊能力が育ってしまったんです。

 それは、読みと交叉法を探究し続けた結果、自然に解読できるようになっていったのです。

 で、それが解ってしまうと自分が習ったことのない流派の型を見ても、「あ~、この技はこうやって使うんだな」と直感的に解読できるようになっていたのです。

 でも、これは超能力でも何でもない。“型を読み解く公式”が私の脳内と身体感覚に自然に芽生えて育ってきたからなんですよ。

 こういう能力は、私の師匠にあったもので、師匠は自分が習ったことのない八極拳や心意六合拳、あるいは二天一流なんかの用法も即興で解析してみせていたんですけれど、これも読みと交叉法を探究した結果、身についたんだろうと思っています。

 ですから、今回のセミナーでは、その種を植えてチョビッと肥料と水を撒いたんです。

 具体的なやり方は参加者の特典として、ここには書きません。いずれ、一般公開する時をお楽しみに・・・。


 さて、それはそれとして・・・極秘中の極秘伝(いや、ホントにこれは公開しちゃマズイだろ?って秘訣)をいくつも教えてしまったんですが、それって何?と読者の皆さんは興味津々だと思います。

 だから、はっきり書いてしまいますけれど、要するに“禁じ手”をバシバシ教えてしまったんですね。

 えっ? 意味が解らないですか?

 じゃ、言葉を換えてみますと、“効率よく致命傷を与えるやり方”、簡単に言うと“殺法”をいくつも教えてしまったんです・・・あ~、下手こいた・・・。

 こういうのって、伝統武術ではよっぽど信用のおける弟子とか跡継ぎだけに、こっそりと教える性質のものなんですけど、私、最近、護身術を突き詰めて考えているせいか、どうすれば効率よく殺せるか?というところまで真剣に考えていて、当たり前になっちゃっていて、ついつい教えてしまった訳なんですね。

 でも、無論、「こんな技をちょっと本気出して使ったら人殺しになってしまうから、使っちゃダメですよ」と言ってはいるんです。

 それでも、型の動作を解析していくと、禁じ手ばっかり入ってる訳で、「な~るほど、型の意味を容易に教えなかったのは、危険性を考えたからなんだろうな」と思う場合が多かったんですね。

 今回、過去に二回くらいやったことのある保健体操として広まっている簡化24式太極拳に含まれる技の実戦的な応用法を解説指導した訳なんですが、何と! 半分くらいしか教えられなかったんですよ。

 何でか?と申しますと、過去に二回もやっているから同じやり方を教えたのでは意味がない。しからば、今回は新しいパターンを・・・と思って、一つの技で三つも四つも用法を気張って指導してみたところ、爺さん婆さんがピロリ~ンとラジオ体操代わりに練習している簡化24式太極拳が、あっと驚く“地上最凶の武術・殺人太極拳”に変貌してしまったから、あ~ら、不思議・・・。

 鼓膜を破って脳髄に衝撃波を送り込む技、一瞬で肘を破壊し頸動脈を突き刺す技、肋骨をへし折って内臓に折れた骨片を突き刺す技、瞬きする間に頸骨をへし折る技、無防備にして喉仏を圧殺する技・・・「陸奥圓明流ですか?」って聞かれそうですね。

 でもね・・・これって簡化24式太極拳の技を掘り下げたら発掘された必殺術なんですよ。「コワイ・・・コワ過ぎる・・・こんなん使ったら一生、ブタ箱から出られなくなるかもしれん・・・?」と、流石に途中で気づいて抑制したんですけど、それでも、「ぶぅげぇっ!」とか鶏が絞められたみたいな声が・・・オイオイ、ダメだよ、やり過ぎだよ・・・でも、加減してもこうなるんだから、ちょいと本気でかけたら確実にやっちまうな。

「はい、皆さん、力入れてやったらダメですよ~。“死ぬ”から・・・(オイオイ)」


 その他、空手の型の意味もいくつか解析してみましたけど、これだって試合じゃ使えない技ばっかりだもんね。

 ナイファンチンの動作の意味だって、相手と正対して使うものと考えると丸で意味が解らなくなってしまう。おっと・・・これ以上は、ヒ・ミ・ツ・・・。


 何ちゅうかね~、最近は人の技や理論を平気でパクッて「自分が研究しました」って言って発表しちゃうことに罪の意識を丸で感じない人が多いから、私も気をつけなくちゃいかんと思ってます。

 だって、効かない技や特別な才能のある人にしか駆使できない技だったら別に広まっても構わないと思うんですけど、私の考えた技って、「命を奪いにくる相手をいかに効率よく排除抹殺するか」というテーマで考えているんで、ド素人が覚えても十分過ぎる殺傷力が発揮できちゃうんですよ。

 セミナー受けた人は「なるほど、確かにそうだろうな」って納得されると思います。身をもって体験したら危険性が理解されると思うんですね。いつもは肘を折る程度の技で済ましてますけど、今回はあからさまに瞬殺できる技を指導したので、むしろ、武道をある程度以上修行していた人のほうが驚いていたみたいです。現代武道ではこんな技はやらないから・・・。

「武術の技は上達すればするほど、使えなくなるんですよ」と私が言ってきていた意味も少しは理解してもらえたかも知れません。簡単に人殺しになってしまうから・・・。

 やっぱり、ここまで来ると、腕前を競おうという意識は無くなってくると思います。こんな技は使う訳にはいかない。

 でも、格闘技やっていると神経が麻痺するというか人間性が壊れるというか・・・相手に致命的な傷害を与えるような必殺技を嬉々として学びたがるものです。

 私も本質的にはそんな変態の一人でしかないと思いますよ。残酷な技も随分研究してますからね。多少、自己嫌悪も感じているので、こういう技はあんまり見せないようにしてきていたんですが、最近は通り魔事件が多発しているから解禁して教えるようにしてきたんです。

 余談ですが、私が腕試しに来られるのが凄く嫌なのは、危なくなったら、そういう歯止めの利かない殺人術を使っちゃいそうになるからなんですよ。実力差があったら加減することもできるけど、現実的に私より実力が上の人と戦う場合、殺す気で立ち向かうしか突破口は無いですからね。

 はっきり申しますと、武術というのは相手の知らない技で殺すやり方を無数に研究されているので、どんなに実力差があっても関係なく簡単にブチ殺せますよ。ホントの話。

 だって、命がかかっているんだから刃物だって飛び道具だって毒だって何だって使いますよ。格闘技じゃないんだから、技量を競うものじゃないんです。本質的に。ここを絶対に勘違いしちゃいけません!

 だから、「決して使っちゃいけない」という自戒の心が必要なんです。使ったら人殺しになってしまうんですから、現代社会でまともに人生を送れなくなる。

 そして、どれだけ武術を修練したところで「俺は強い」と自惚れるのは間違い。サバイバル技術を磨いて強いとか弱いとか言う人はいないでしょ? 強いとか弱いとかはスポーツの枠組みを設定することで成立する考え方なんですよ。

 甲野氏もそうだけど、すぐにスポーツ化した現代武道を批判する武術家がいますけど、立脚点が違うんだから比べることが間違いなんですよ。どっちが正しくてどっちが間違っているという問題じゃないんです。“違う”というだけの話。

 私は武術の本質を目指して“絶対に勝つためにはどうすればいいか?”という観点だけで考えてきたんで、必然的に、倫理上の観点からも、こういう技を考えも無しに誰にでも教える訳にはいかなくなったと思っています。

 私はこの認識があるだけ、何も考えずにただ強くなりたいと考えている武術マニアとは一線をひいていられるし、それがなくなったら、指導者失格だと思っています。世の中に暴力を撒き散らすだけですからね。


 話を戻しますが、パクるのが悪いとは、私には到底、言うことはできません。多くの先生の技をパクりまくってきた私にそれを言う資格はありません。

 が、出典を明かして仁義を切るなら、“盗作”と見なされることはない筈です。それは先人への尊敬の念を表明することだからで、技の背景にある“技を工夫してきた人達の努力と想いを尊重する気持ちの現れ”だからです。

 その気持ちが無いから、平然とパクっておいて、パクったことを隠していられるんでしょうね。

 皆さん、注意しましょう。

 専門誌や本を読んで、書かれている事柄を無批判に信じてしまうのは危険なことなんですよ。書かれていることよりも書かれていないことを洞察していかないといけない。

 見えないところを読むのが“読み”なんです。

 その意味で、詐欺的匂いを嗅ぎ分ける嗅覚が鈍くなっている人が多いように思います。

 人間は嘘をつくのが普通だし自分の恥は隠したがるものです。雑誌や本、あるいはテレビなんかも原則として宣伝が目的です。売れるためにはいかに上手に嘘をつくか?というのが本質です。

 だから、本に書かれていることをそのまま疑いもしないで鵜呑みにするのはおバカさんというものです。もっと、大人になりましょう!

 それから、「自分で確かめてみないと分からない」とか、「見れば分かる」とか、「体験すれば分かる」と言う人もいます。

 でも、素人が手品のタネを見抜けますか? 武道をやったことのない人が武道家の実力をきちんと測れますか? 自分が修行したことのない流派の技を見ただけで破り方が解りますか?

 観る目というのは、相応の訓練を持続的に続けていなければ育ちません。初心者がいろんな道場を回って「あそこは良いが、あそこはダメだ」みたいな批評をしているのを何度も聞きますが、全てピント外れの勘違い。自惚れるのも大概にしろと言いたくなります。

 謙虚に見ることと、角度を変えて見ること、それと体験を積み重ねること・・・これらが武術修行の要点です。自惚れは修行者の最大の敵です。

 まっ、以上は、“自戒を含めての話”です・・・。


追伸;セミナーの感想文、お待ちしています。また、質問もどうぞ。例えば「あそこまで書いて名誉毀損で訴えられないんですか?」とか・・・。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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