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宇宙刑事と宇宙海賊と私・・・

 行って参りました。『アクション・パーティ・ナイト2』!

 当日、朝の定期練習やってる時から頭がボケボケ、風邪かな~?みたいな冴えない体調で、練習後のファミレスでもドリンクバーのアイスコーヒー飲んで、「何、このコーヒー。甘くないぞ?」と思ったらシロップ入れ忘れてた・・・みたいな感じ。

 前日、ほとんど寝てなかったからか異常に眠い・・・。

 こんなんでアクションの審査員できるかな?と思いつつ(でも、やるんだよ)、渋谷にGO!

 連れの皆さん(特撮ヒーロー大好き師範代と、ビジュアル系アニソン・コスプレバンドやってる勝負アオザイ着てきた会員と、いつも本のイラスト描いてもらっている漫画家の先生)と別れて審査員席に座ると、まだ私だけ。

 早く来過ぎたかな?と思ったものの、開始時間ギリギリになっても審査員席に座ってるのは私だけ?(エエ~? 放置プレイ?)

 で、開始されて、「それでは、審査員の御紹介を・・・」となってスポットライトが当たって名前が告げられるものの・・・私だけ・・・う~ん・・・気まずい・・・。

 あのぅ~、映画監督やアーティスト、アクション俳優、大御所声優という審査員なら、なるほど、納得なんですが・・・会場の観客の声を代弁しますと・・・「武術研究家って何? 何者っスか? 全然、知らんよ」・・・って、フツー、なるってば~。

 審査員席にいるのが最も知名度の無いオッサンというのは、客観的に見ても、ちょっとマズイよね。

 でも、流石に秋本つばささんがすかさずフォローして、「武術研究家で“文筆家”の長野峻也先生です」って、“文筆家”のところを強調して紹介してくれたんで(そうです! そこを強調してくださいっ! 五冊目の著書『もっと知りたい武術の極意』ヨロシクねっ!)、ホッとしました。

 私、コアラ並にストレスにめっちゃ弱くて環境変わると死ぬ?から・・・。

 結局、少し遅れて審査員の先生方も来られたんですが、いや~、正直、焦りました。

 でもね、審査員席に座ってて最初に来られたのがアーティストの西司さん。「こういう場合は取り敢えず名刺をお渡しして・・・」とそそくさと御挨拶しました。

 しばらくは西さんと私だけ。他の審査員の方は来られるのかな?と思っていたら、次に来られたのは、渡洋史さん・・・って・・・う、宇宙刑事シャリバン!(伊賀電!)だよ。ジャスピオンのブーメランだよ。スピルバンだよ! ゼブラーマンだよぅ~!(「ヴェッカー・シグナも宜しくね!」って、笑顔で渡さん。はいっ、MXテレビで見ておりましたぜよ。制作のレイアップの社長さんとも会ったことあって、シリーズ通して見てました。それからウルトラマンレオの真夏竜さんが悪役で出たのも驚いたけどな~。変身ポーズがレオなんだよ~)

 ここで興奮してミーハー丸出しになったらオタクの正体モロバレでカッコ悪過ぎるから、かろうじて大人の分別で理性で抑えましたが、私、もうカチンコチンに緊張してましたよ、実際・・・。

 その次に来られたのは、大御所声優としてアラン・ドロンやブルース・ウィリスの声でおなじみ、野沢那智さん! ひょぇ~、コブラだよ! ムナカタ・コーチだよ! 大物過ぎだよ! どうすんだよ、オレ・・・私、もう固まっちゃいました。

 あ~、なんか私の耳元でセンバキッチョウのオカミが「・・・“頭が真っ白になって”っていいなさい・・・」と囁いているような気がする?・・・幻聴?

 私の隣に座ってらした西さんが野沢さんに席を譲られて一段上の審査席に移られます。

「はっ? こういう時は一番、無名なあっしが移るべきなのに・・・すんません、御隠居」と、もう気分はすっかり、うっかり八兵衛状態・・・でも、緊張し過ぎて気が回りませんでした。西さん、恐縮です。それから、つばささ~ん。誰が来るか教えといてよ~。

 渡さん、野沢さんにも名刺をお渡しして、「シャリバン見てました」「コブラ見てました」と、オタクの地が出る御挨拶・・・(あ~、やっぱり言っちゃった。もう少しで「サイン書いてください」って言いそうになったけど、審査員がそれやっちゃマズイよな~と自制しましたぜよ・・・あ~、でも、やっぱり貰っとけば良かったよ~ん・・・)。

 でも、渡さんも野沢さんも照れ臭そうに笑ってくれたので、ほっとしました。

 いんや~、それにしても・・・審査員席に、宇宙刑事シャリバンと宇宙海賊コブラと並んで座ってるオレって図はどうよ?

 分かるっかな~? この昂揚感。

 特撮アニメのオタクにとっては『柳生一族の陰謀』(ちなみにテレ朝でリメイクして日曜日に放送されるって知ってビックリ!)のラストで「これは夢じゃ、夢じゃ、夢じゃ夢じゃ夢じゃ夢じゃ・・・夢でごぉざぁるぅ~」とイッちゃった目で叫んでるヨロキン(萬屋錦之介)演じる柳生但馬守の気分なんですよ(って、余計に訳が分からなくなる譬えでスマン!)。

 何か、パーティナイトのチラシに「忘れられない夜にしてやるぜ」って、ちょっとイヤ~ンなコピーが踊っていたんですけど、確かに私にとって一生、忘れられない夜になったことは確かです。

・・・っちゅうか、一夜明けて、今、原稿書いていると、どうにも現実感が無いです。

 でも、本当に渡さんも野沢さんも全然気取らないし優しいし、渡さんがお茶注いでくれた時は、「ひゃあ~、シャリバンがお茶注いでくれたよ~。イガ星からいつ帰ってきたんや~? めちゃめちゃエエ人やぁ~。TVで見たマンマや~」って、何か、私、オタク妄想が頭の中でグルグル渦巻いて軽く発狂してましたよ。

 ライブが終了した時、ヒーロー大好きな師範代が瞳孔を全開にして「せっ、先生・・・渡さんに御挨拶してもいいですかね? 握手して欲しいんですけど・・・」と言いつつ、もう向かおうとしていたのを、「待て! 渡さんは今、昔馴染みの方とばったり出会って話されているから邪魔しちゃダメだ。遠慮しなさい」と引き留めましたが、スッゴク悲しそうな顔をしてました(気持ちは解るけどな~。目がコワイから渡さんが引くって)。

 それに今、ちょうど『コブラ』の新作が作られてたり、アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』のスペシャル・エディションが発売されたり(野沢さんの特別インタビューも収録されているそうな)してますけど、野沢さんの生声シャウト(これ見れた会場の人達。奇跡だよ。一生の宝っスよ。野沢那智が生でブルース・ウィリス演じてくれたんだよ~)も聞けて、何かもう、言葉が出ないっス・・・(感涙)。

 同行した漫画家の黒谷薫先生は「野沢那智さんが見れただけで満足・・・」と、“このまま死んでも本望です”みたいな言い方してました。

 田舎の兄貴も野沢那智さんの大ファンで、日曜洋画劇場でアラン・ドロンのハードボイルド作やジュリアーノ・ジェンマのマカロニ・ウエスタンを喜々として見てたんです。帰省したら、兄貴に自慢しま~す。


 さて、しからば・・・パーティナイトの感想をば、書きますと・・・。

殺陣・寸劇コント・シアターダンス・太鼓・モダンダンス・アクションコント・キックボクシング(ボディビルだったのかも?)・ヌンチャクデモンストレーション・歌・キッズアクロバット・創作剣舞が出場・・・。

 う~ん、「ちょっと待て」と言いたくなるのもあったけど、去年より高水準だな~。でも、審査員全員一致で優勝は“ジャグリング”でした。

 これはもう、誰が見ても意見は一致するだろうという納得の芸でした。

 私、「素人さんが勘違いして出ると恥かくよ」みたいなこと書いて、「ヤベッ、書き過ぎたかな? ゴーマンだったかな?」と、ちょっと反省してたんですけど・・・やっぱり書いといて正解だったかなと思いました。

 それくらい前回にもました高水準で、審査員をやる以上は責任があるからと思って、目を皿のようにして観ていましたが、いずれもプロの水準の芸で甲乙つけ難い・・・。ジャグリングを見るまでは結構、悩んじゃいましたね。

 だから、ジャグリングが頭一つ二つ抜けていたので、審査は迷わなかったですよ。


 そして、ラストは主催者である秋本つばささんのポールダンスとパフォーマンスが披露されたんですが・・・う~ん・・・帰り道で一緒に行った黒谷先生も言っていたんですが・・・もうねぇ~、“別格”なんですよ。

 勝負アオザイ着てきたビジュアル系会員のT君(性別もどこの国の人かも全然判んねえよ。私と同じカバラ数秘術で運命数22だから普通に生きたらダメな人間なんだよ)も、「俺もつばさ基地に通おうかな~?」と、のたまっておりました(うちの会だといつも浮くけど、パーティ・ナイトじゃ違和感なかったな~。芸能の才が開花するかもしれん)。

 考えてみたら、私は秋本さんの生のパフォーマンス演技を見たことは無かったんですよね。去年はまだ膝の故障が完治していなかった筈で、ほとんど動きは見せられなかったと記憶しています。

 私、洞察眼だけは自信があって、たとえ動きを見なくても、「あっ、この人だったら、このくらい動けるだろうな」というのが判る。これまで目測を誤っても最大で二割くらいの誤差です。

 何でか?というと、普段の動きの延長線上だから予測できるんです。極論すると武道家の実力も電話で声聞いただけで判る。これは声の響く深さで腹圧の強弱が判るから、地力のレベルが察知できるからです。

 書き文字にだって現れますからね。筆圧や文字の癖で元気なのか病気なのか意外と判るもんなんですよ。

 ですから、私は秋本さんと何度かお会いした時に動きを見ていて、「この人は凄いな~。かなり動けるだろうな~」と思ってはいたんですね。

 でもね~。正直、「えぇ~? こんなに凄いの?」って、絶句しちゃいましたよ。私が予測してたのと誤差が五割くらいありました。こんなの初めて!

 あのですね~。譬えて言うと、サイヤ人がスーパーサイヤ人に変身したって感じですかね。でも、恐らく、スーパーサイヤ人2、3、4と、まだ変身できそうな感じ。

 ポールダンスも、技術性、芸術性もハンパなく、全身くまなく筋力のバランスが絶妙に組み合わさっていて唖然となりました。

 壇上でのパフォーマンスも、喜怒哀楽の表現も交えたダンス、キックアクション、棍術、新体操のリボン・・・と、しなやかな動きの中でチラッとのぞくキレ味の鋭さに並々ならない身体能力をうかがわせます。

 が、表現力が特に素晴らしい! 全身を目一杯使って指先まで意識が行き渡っていて、私は世界レベルの舞踊家と付き合いがあるから随分、見てる訳なんですけど、決して遜色ないですからね~。棍やリボンを使うところもスピード感や力感よりも女性らしいしなやかさを表現していたところにエンターティナーとしての志しの高さが感じられました。

 ビックリさせるのと感動させるのは、ちょっと違うからね。自分のことしか考えない人にはできない演技です。女優さんは高飛車な人ばっかりというイメージがあったんですけど、“女優”って言葉は引っ繰り返すと“優しい女”って書くでしょう? 本来、他人に思いやりのある女性が向いてる仕事ですよね。でないと感動は与えられないと思う。

 これは個人的な想像ですが、器械体操で養った基礎体力と身体操作能力の上に、バレエの表現力、中国武術の動き(棍法の操作法が中国式でした)、新体操の演技、格闘アクションの動き、そして純然たる演技表現の訓練が全て融合して、つばさ流アクション・パフォーマンスを生み出しているんだな~・・・と。

 才能ももちろん、努力と根性、そして前向きにプラスに考える発想の成せるミラクルとしか言えませぬ(唐突に“大奥”かよ?)。これは今の日本に一番欠けている要素じゃないですか?(って、突然、社会派発言・・・)

 アクション女優ということで言えば、例えば志穂美悦子やアンジェラ・マオといった往年のアクトレスが思い浮かびますが、今、自覚的にアクション女優と胸を張って言える人はミシェール・ヨーくらいじゃないでしょうか。

 やっぱり、“アクションもできる女優”と見られたい人がほとんどだと思うんですけれども、ここまでトータルにアクションを極めて「私はアクション女優です」と言い切れる女優さんは、他にはいないんじゃないか?と思うんです。

 黒谷先生が評していたように、正に「格が違う」んですね。その格の違いはアクション演技で魅せることに対するプライドの差だと思うんです。

 結局、想いの深さが人間力の素になる。諦めないで続けていくことが道を拓いていくものです。


 私事ですが、去年は研究会内部の問題でクサクサした気分で足を運んだんですが、今年は別に何のトラブルも無く、本も順調に出たばっかりで楽しませていただいただけでしたけれど、年内は資金繰りで来年の飛躍の下準備をしなきゃいけないから、多少、心配事でもあったんですが、またも元気を分けていただきました。

 帰り道、「先生、体調は良くなりました?」と師範代から聞かれて、「あっ、そういえばスッカリ治ってる?」と浮き浮きして帰りましたよ。

(にしても・・・我ながら田舎者のミーハー気質というのは抜けないもんだな~)


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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