『千葉真一改め和千永倫道』を読んで2008-10-25 Sat 11:42
営業で神保町に行った時、書泉グランデの地下の映画本のコーナーを眺めるのが習慣なんですが、千葉ちゃんの自伝エッセイが出ていたので、ソッコーで買いました。
文章量はそんなにないので、サクサクッと一気に読めます。 そして、感想を述べれば、「流石は世界の千葉ちゃんだ」の一言。 真田宏之や堤真一が去っていったところも悔しかった気持ちを吐露しつつもサラリと流して無問題! 爽やかなスポーツマンのイメージのまま。 いや、実際はそんな割り切れるようなもんじゃなかっただろうと思いますよ。私も何人か破門にした会員に関しては、残念だったり腹立ったりだから、そんなに簡単に割り切れるものじゃないと思いますよ。 まあ、時間も経過して活躍している元弟子たちの姿に嫉妬するような男にはなりたくないというプライドが働いているんだとは思います。 けれども、真田さんや堤さんには、日本の芸能界に於ける千葉真一の存在は大きかったですから、その庇護下にいたら、いつまでたっても自分の理想には到達できないという気持ちもあったと思いますよ。 これは普通のことであって、親から離れて独り立ちするのが男として当然ですからね。 男として生まれたからには、第一の目標は“親父超え”なんだと思います。 『巨人の星』も『刃牙』もそうでしょう。 私も高校の校長までやって地元の教育現場で若い先生たちから慕われていた親父を尊敬していたし、だからこそ、「教師にだけはなるまい」と思いましたね。 何故か? 教師になったら親父と比較され続けるでしょ? 絶対に勝てないと思ったから、最初は医者を目指した訳です。漠然とだけど、親父はよく医者と間違えられていて、そのうち教師じゃなくて医者になった方が良かったと思っていたらしく、息子三人に医者を目指すように言い続けていたみたい。 ところが息子は親ほど勉強の出来が良くなかったから医者にはなれなかった。それでも兄貴と弟は医療関係の大学に進んだ。私だけは完全に普通の人生のレールから脱線したままフルスロットルで突っ走ってしまった・・・。 親父にはもうちょっと私が活躍しているところを見せてやりたかったんですが、2006年に亡くなりました。アスペクトの最初の本を見せられたのがせめてもの救いです・・・。 千葉ちゃんの主張は男のロマンそのものだしサラッとし過ぎている感じもするんですが、それこそが数々のヒーローを演じ続けてきた男の意地なのかもしれません。 男は笑って過去を水に流して明日だけを夢見るものなんだぜっ!とか言いそうです。 あ〜、この時代錯誤なまでのアナクロ野郎っぷりは素敵過ぎますぜっ! 大麻で騒がれてる相撲界やエンセン井上とか、格闘技の世界にダークな話が蔓延する御時世ですが、何か金に心奪われ過ぎてる人間が多過ぎるんじゃないスかね〜? 千葉ちゃんの暑苦しいまでの理想を求めるロマンチストっぷりは、格闘技の世界に住んでる人達が忘れ果ててしまったものを感じさせます。 もっとも、私は何でそこまでハリウッドに拘るのか?が解らないんですけどね。映画俳優にはハリウッド・コンプレックスがあるのかな〜? 世界のクロサワ、世界のキタノ・・・日本映画の素晴らしさを見せつけたからこそ世界に注目されたんじゃないかな〜? |
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