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小室哲哉は可哀想だと思う

 90年代は時代の申し子だった小室哲哉が、詐欺事件で逮捕・・・。何て可哀想なんだろうと私は同情を禁じえません。

 もちろん、詐欺事件を起こしたことを擁護するつもりは一切ありません。罪は罪です。

 でも、彼が90年代の少なくとも五年くらいは音楽プロデューサーとして日本一の名士であったことは間違いないでしょう? それだけの栄達を達成しながら、なぜ、詐欺をしなければならないくらい落ちぶれてしまったのか?

 何億、何十億もの金が動く業界のトップに立った人間が、売れなくなって坂道を転げ落ちるように借金塗れになって、揚げ句に詐欺までやってしまうというのは、何と悲惨な転落劇でしょうか?

 巨大な金が動くクリエイティブな業界の中にいれば、金銭感覚は麻痺してしまうものかもしれませんが、単に音楽が好きで活動してきて売れに売れて莫大な資産を手にしてしまったからこそ、それを管理することがうまくできなかったのではないか?と思えてなりません。

 ミュージシャンや役者、お笑い芸人などの人気商売は、売れたらデカイけれども、売れなくなったら終わり・・・それを見越して副業で励む人も多いでしょう。

 が、小室哲哉のように頂点を極めてしまった人間は、“自分が売れなくなった時”を想像することはできなかったと思うのです。

 だから、世界進出のためにいろいろな事業展開をしたものの、ビジネスはまた別の才能が必要ですから、うまくいかなかった。そもそも、ミュージシャンが手を出すべきではなかったでしょう。

 逆に言えば、ビジネスに意識を向け過ぎれば作品の純度が落ちていくのは当然のことであり、「売れない」ということは受け手の気持ちを無視していたことの証しだとも言えるでしょう。そこに早く気づくべきでした。

 ニュース番組で彼のかつての友人のコメントで、「彼は音楽バカだったから、ビジネスには向いていない」ということを言っていましたけれど、まさにその通りではないかな~?と思うのです。

 私も武術バカだから、生活設計のこととか全然考えないでやってきました。でも、バカだったから、「しょうがね~な~」と助けたり、応援してくれる人がいたんだと思っています。

 小室哲哉と比べたら微々たるものでしょうが、10月はDVDセミナー予約の申し込み、クエストさんのDVD印税振り込み等々で、最終的に80万円越える金額に達して、目標額の100万円にこそ達しませんでした(足りない分は本の印税で返済する約束で借りられました。いや~、印税はあてにしたくなかったんだけど・・・Sさん、ゴメン!)が、改めて考えてみると、私の人生でここまで短期間で稼ぐことができたのは初めてだったんですよ。だって、本の印税の額を越えてたし・・・。

 ローンの頭金を振り込んで、担当者が心配してるだろうな~と思って、すぐに出版社に電話して無事に振り込んだ旨を報告したんですが・・・ね~? もし、「お金が無くて振り込めません」って泣きついても、契約書を交わしている以上、結論として“詐欺だ”ってことになっちゃいますもんね~。

 世間的にはまったく無名な私みたいな武術バカに、ここまで期待して応援してくれる人達がいるという事実を思えば、私にできることは仕事でお返ししていくことしかないと思うんですよ。

 小室哲哉も、そこまで資金繰りに困るくらいなら、今の生活水準を維持することを諦めて破産申告するべきでしたし、「俺は多くのファンに支えられているんだ」という意識があれば、どんなに追い詰められても、くだらないその場しのぎの詐欺などやらなかったと思うのです。

 つまらない見栄を捨てて現実の自分のレベルを冷静に受け止めるべきでした。目先の金ではなく、その金を払う人達の期待と信頼を感じとっていたら、あんな事件を起こして自らの栄光を自分で踏み付けにし、ファンを裏切らなくとも良かったと思うのです。

 前妻への慰謝料が8億円くらい未納だったそうですが、そんな法外な額を要求するような人間ばかり周囲にいたのか?と思うと、本当に可哀想になりますよ。金で結ばれた関係くらい不毛な人間関係はないですよ。そんなのは家族じゃない。

 本当に可哀想な男だな~としか私には思えない。

 金がある時は皆がチヤホヤしていても、金がなくなればさっさと消えていく・・・。それは人間の魅力は金ではないということの証しでしょう。

 私は本当に幸せな人間だな~と思うのは、私の周囲には金で結ばれてる人間関係って全然ないからね。打算で近づいてくる人は、しばらくしたら消えていくんですよ。甲野氏みたいに美味い汁吸えないし・・・。

 だから、純粋に武術や武道が好きな人しか残らない。私はそれでいいと思ってるし、そもそも高級なレストランや料亭や有名ホテルでパーティーするとか、そういう格式張ってるのが嫌いな人間で、ファミレスで武術や特撮のバカ話を何時間もだべってるほうが幸せに感じる人間ですからね。

 江戸時代の平山行蔵という侍は、質素倹約武芸修行を日課にしている人でしたが、いつもボロい着物を着ている師匠のために、弟子が上等な反物をプレゼントしたそうですが、平山は満面の笑みで「ほらほら、この前、お前がくれた反物で、こんなに上等な刀袋ができたぞ」と嬉しそうに刀の入ったきらびやかな刀袋を見せたそうです。弟子はガッカリしたそうですが、そんな武芸バカの平山だったから尊敬していたんでしょうね。

 小室哲哉も、ここまで至ったら、残る財産を全て処分して借金を返済し、0になってストリート・ミュージシャンからやり直す覚悟を決めるべきでしょう。

 そうすることで本当の音楽をまた掴み取ることができると私は思います。今度は金のためでなく、本物のミュージシャンとしてやり直すことで、本当の人生が歩けるはずだと私は思います。そうなった時に見捨てないでついてきてくれる人こそ本当のパートナーですよね。

 そういうチャンスを与えられたんだと受け止めて、再起されることを祈ります。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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