コンテントヘッダー

新体道DVDはスグレ物!

 皆さんの中で新体道を知っている人、もしくは見たことのある人は、一体、どれくらいいらっしゃいますか?

 私は、松聲館時代に知り合いになった人のツテで慶応大学の新体道棒術部に体験参加させてもらったのと、中村晴一先生の御紹介で合宿や練習を見学したり少し参加させてもらったり、あるいはムック本の取材で岡田満先生の技を体感させてもらったり・・・みたいな経験があるものの、実は会員にはなっていないんですよね。

 それなのに、新体道の創始者である青木宏之先生は非常に親切に、私みたいな変節漢を友達に接するみたいにしてくださいます。

 多分、誰に対しても別け隔てしない方なんだと思います。

 そして、そんな師あれば弟子もまた同様。

 武術・武道の世界は、押し付けがましく、ややこしく、俺様なタイプの人達ばっかりで、私はほとほと嫌気がさしているんですけれど、新体道をやっている人達に関しては、ただの一度もそんな嫌な印象を受けたことがありません。

 これは、奇跡と言っていいと思います。この業界では・・・。

 何と言うか、皆さん、明るいんですね。

 武道家とか武術家って何か妙に芯が暗い人が多いんです。人に対してどこかシールドを張って接して、ちょっとした切っ掛けでいきなり威圧する。非常に付き合いづらい人が多いんですね。ちょっとでも相手より自分が優位でいないと不安で仕方がないような小心っぷりが透けて見える・・・。

 強さを求めるってそういうことなんだと思います。オレも本質的に同じ穴のムジナだよな~って思いますよ。

 新体道の良さは、そんな強さへの拘りとかヴォ~ンッ!と、ふっ飛ばしてしまったような型破りな稽古体系にありますね。

 従来の武道の感覚で見ると、恐らく、百人中九十九人が、「なんじゃこりゃ?」と思うでしょう。

 でもね。「何やってるかわからない」っていう技に対しては防ぐ手立ても工夫できないものです。

 グレーシー柔術を初めて見た武道家・格闘家は、全員が、「なんだこれは? 子供のケンカじゃないか?」と嘲笑していましたが、実際に闘うと為す術なく無残に破れていきました。

 新体道には、昔から名のある他流のトップレベルの武道家がお忍びで習いに来ていたという裏事情があります。

 私も目の前で見ています。

 自分でも体験してみて、見た目ではうかがい知れない新体道の凄みを感じました。

 その秘密を研究家なりの私の解釈で述べれば、「脱力技法・浸透する突きの威力・逆らわない心法・体幹部を鍛える・類い稀な読み」といった武術の原理的極意をストレートに追求していたことに驚かされるのです。

 新体道といえばお家芸としての遠当て(真空突き)が看板です。“気の武道”の老舗としても認知されています。

 ですが、私は、それが新体道を武道の世界で誤解させてしまった原因だと思っているのです。

 無論、青木先生も新体道を実際にやっている人達も、そんなの関係ないと思っていることでしょう。この素晴らしさは体験していない人には理解してもらえないし、その必要もないという達観すら感じさせる屈託のなさです。

 新体道は、体験して自分の心身が変わっていく過程で真の魅力が理解できるものです。

 やらない人に説明しても伝わるものではないと考えられているのでしょう。

 それはそれで部外者がどうこう言えるものでもないと思うんですが、やっぱり、縁あって素晴らしい極意の秘密を解く切っ掛けを与えていただいた身としては、少しでも恩返しはしたいんですね。

 だから、これまでも度々、新体道について採り上げて論評してきました。少しでも武道・武術の世界での誤解を解ければ、新体道のためにもなるし、他流の真摯な修行者の参考にもなる筈だ・・・と思ったからです。

 実際、見た目ではあまりに一般の武道と違うものだから、全然理解できないだろうと思われる型にも、実はエッセンスとしての武術の極意が濃密に組み込まれているんです。

 例えば、ワカメ体操・・・これなんて“ゆる体操”の元ネタでしょう。細かく早く身体を揺する“ゆる”は、頭部を高速で揺らす間違いを初期の頃はやっていました。

 あれをやると頭蓋骨内部で脳がぶつかって非常に危険でした。今は改善されている様子ですが、もし実践していて違和感を感じるようだったら中止した方が無難でしょう。

 柔らかく海底で揺れるワカメのように、じっくりゆっくりと身体をほぐしていくワカメ体操は、ネーミングの?感覚とは違って、極めて優秀な健康体操です。ゆっくりやるからいいのです。

 栄光の型は、心法の剣としての夢想剣や一つの太刀、相ヌケ・・・といった技に通じる心法色の強いものですが、相討ちで勝つ日本武道の極意をそのまま体現していくものです。

 天真五相の型は、発声(呼吸法と気合)しながら体幹部を開いたり閉じたりしつつ、腕でポーズをつけていく型ですが、実はこれ、空手の基本技の原理を全て融合一体化した革命的な型なんですよね。上段揚げ受け・下段払い・内受け・外受け・手刀受け・掛け手・払い手・差し手・引き手・諸手突きといった所作を体幹部から目一杯全力全身全霊で発する超前衛鍛練型なんですよ~。

 白状しますと、私、この型だけは密かにちょっとアレンジして時々、独りでやっているんです。やればやるほど、「あ~、この技はこう使える。これはこういう具合に応用できる。あ~、そうか諸手突きも片手で突くのも骨盤の使い方に別に違いはないんだな~」なんて、やっている最中に次から次に発見するんですね。

 普通の型だと一つの所作で三つか四つくらいしか応用法が出てきません。それは具体的に技を使うシチュエーションが想定されているからです。

 しかし、新体道の場合はそういった想定された状況設定がそもそもないので、動きの原理だけからシチュエーションに応じて変化させていく可働域がいくらでも想定できる訳なんです。

 発想としてはシステマに近いと思います。

 けれども、新体道の場合は、具体的な稽古体系を豊富に型として整理しています。

 先日、青木先生から会内の極秘映像資料をプレゼントしていただいたことが切っ掛けで、もう一度、基本的なところから新体道を研究し直してみたいと思うようになり、クエストさんから出ているDVD『新体道~気の栄光~』を購入してきました。
新体道~気の栄光~

 随分前に、新体道会員だった、天草の小学校時代からの親友の家で見せてもらったビデオをDVD化したものです。

 これまでいくつか新体道の映像作品を見た中で、これが最も素晴らしい内容だと感じていたので、買いに行った訳です。

 久しぶりに見ましたが、やっぱり、このDVDは素晴らしくいい出来です!

 本当に、このDVDは、武術の最も深いレベルの極意を追求したい人には、是非とも見て練習してもらいたいと思いますよ。特に基礎鍛練法の素晴らしさ・・・改めて、驚きました! 昔は解らなかったところが、今は明確に解ります。

「俺、新体道に入門していれば良かったな~」と、思いましたよ。

 私自身が、身体の動きがどうこうとか、技がどうこうとかいった研究がどうでもよくなってきていた時期なので、新体道の本当の素晴らしさが物凄く明確に理解できるような気がしています。

 もう、武道・武術の世界の嫉妬に塗り込められたせちがらさにウンザリさせられていたので、この、おおらかで突き抜けた圧倒的な無心にして無邪気な境地には涙が出てきそうですよ。

 本当の強さは、やはり、闘争の術の中には無い! 俺はそんな強さを求めていたんじゃない! そんなの突き抜けた先にしか本当の強さはないんだよ! オメーら、人間が小さ過ぎるんだよぉ~!


・・・とまあ、そんなことを考えていたら、久しぶりに中村晴一先生からもお葉書を頂戴し、なんでも、新体道のアメリカ支部の伊東不学先生が私の本を読んで、新体道を好意的に紹介していることに感動して、是非、見てくださいとのことでアメリカで制作されたアメリカ国内向けの新体道DVDを贈ってくださいました。
ShintaidoFront.jpg
ShintaidoInsideRight.jpg

 青木先生に続いての新体道の大物からの予想外のプレゼントに、感謝の気持ちでいっぱいいっぱい・・・。

 しからば、謹んで拝見致します・・・。

 う~む、流石は伊東先生。私は英語はからっきしだけど、言葉じゃないんだよ。カラダは宇宙のメッセージなんだよ。考えるな、感じるんだぁ~っ!

 えっ? アレッ? 伊東先生・・・今、思いっきり失敗してんスけど・・・あの・・・撮り直したりとかしたり・・・えっ? あのぅ~・・・そんな照れ笑いしながら続けられても、ちょっと困っちゃうと言うか何と言うか・・・どひゃあ~・・・。

 う~ん・・・あのですね。ちょっと、読者の皆さんに解りやすく書くとですね。

 このDVDで伊東先生が試し斬りを披露されているんですね。確か林邦史朗先生のお弟子さんだった小幡利城先生(ニンジャタートルとかソードキルなんかに出演されているハリウッドの殺陣コーディネーターとして有名です)に試し斬りを学ばれたというお話を聞いたことがあるんですね。

 で、私も最近、試し斬りの研究始めたところなんで、ドキドキして見ていたんですよ。

 するってぇと、伊東先生ってば、思いっきり失敗しちゃうんスよ。そんでもって、エヘヘッて照れ笑いしながら、そのマンマ続けちゃうんですけど、何かもう、はっきり言っちゃってグダグダんなっちゃってんですけどね~、そこのところは・・・。

 いや、武道のDVD撮る時って、こういうことはしょっちゅう起こるんですよ。手裏剣のビデオ撮影で一本も刺さんなかったとか、脱力してブロックを叩き割ろうとして逆に腕の骨が割れちゃった・・・とか。

 当然、失敗したのは編集でカットするもんです。私のDVDだって、無論、そうしています。失敗したら撮り直し・・・それが当たり前です。特に武道・武術だったら、カッコツケマンの先生ばっかりだから、異常なくらい気にするんですよ。整然とカッコイイ映像が続いていたら、相当、編集されていると思って間違いありません。

 だから、私は逆に感心してしまいましたね。失敗しても隠さないで、ありのままをさらけ出して見せる・・・それが新体道イズムだよ!みたいな・・・(ホントか?)。

 そんなお茶目な伊東先生が作られたアメリカ新体道のDVDには、特に新体道武術(剣術など)の独自の工夫も盛り込まれている様子で、全体的に「知られざる新体道の武術性」をテーマとして作られている印象を受けました。

 中でも剣術の組太刀の数々は、非常に貴重なものです。私も中村先生にその一端を教わったことがあるんですが、これは本当に優れた剣術ですよ。

 新体道は空手を母体にしていますが、合気と剣術の理合を色濃く継承しているんです。

 それが見られるだけでも極めてお徳です! 市販もしているそうですので、是非、新体道のおおらかで大胆な技と緻密な理合に触れてみて欲しいと思います。

 日本初で世界に広がる新体道には、武道・武術の未来の姿を見るような気がします。

 私も新体道と縁ができて本当に良かったな~と救われる気がしていますよ。人間関係のしがらみから解放された自由な生き方を提示するところが私の感性にピッタリです。


追伸;え~っとですね。来年の游心流月例セミナーの予約半額セール期間は終わっているんですが、その後も申し込み希望される方が複数いらして、何度も期間延長するのは既に申し込みされた方に申し訳ないと思って10月で完全に打ち切るつもりだったんですけれど、事務局と相談しまして、11月一杯までは受け付けることにしました。麻生さんみたいにコロコロ変えるのは忍びないんですが、宜しく御容赦ください。でも、本当に11月一杯までですので、予約希望される方はお早くお願いしますね。
関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索