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東映チャンネルで須賀大観監督特集

 11月の東映チャンネルで、須賀大観監督特集をやっています。

 須賀監督とは、彼が慶応の学生だった頃に撮っていた自主製作映画に武術指導(マーシャルアーツ・スーパーバイザーって肩書でなんかカッコイイでしょ?)で参加して以来、もう20年くらい経過していますけれど、昨年末の忘年会で話したりしていました。

 最初に会った時点で自主映画業界では「物凄い才能の持ち主だ」と誰もが噂していて、確かに高校生の頃から素人が撮ったとは思えないSFコメディー作品を撮ってました。

 だから、周囲の誰もが彼がプロの映画監督になるだろうことを全く疑っていませんでした。

 ちょうど、その頃の少し前までは自主映画の世界からプロとしてデビューする人がざらにいた時代でした。手塚眞、小中和哉、雨宮慶太、飯田譲二・・・等。

 けれども、須賀監督がプロを目指した時期は、ほんの少しだけ遅かった。

 大手広告代理店に就職してからは、企画を出しても出しても映画製作までには至らず、「あの須賀君ですら映画が撮れないんだよ」と言うベテラン映像作家の方もこぼしていたくらいで、数年は雌伏の時間を要していた様子でした。

 周囲にも諦めのムードが漂い、「俺たちの祭りの時代も終わっていたのか?」という沈滞した気分が漂いはじめていました。

 でも、彼は諦めずに地道、かつ精力的に企画を出して動き続けていたようで、最初はクラブ・カルチャーにスポットを当てた作品を撮り、そのスタイリッシュな映像センスが評価されて、その筋の映像作家として注目されたりしていました。

 けれども、私も含めて周囲の人間は、彼が本当に撮りたいのはSFエンターティンメントなんだと知っていましたから、ちょっと複雑な感情だったように思えます。

 無論、本人も自覚していた筈です。それから数年後、ついに念願のSF作品『ブリスター!』を彼が撮っていると噂を聞いた時は、本当に周囲の人間は、自分のことのように喜んでいました。自分たちが自主映画の世界で夢見ていた「プロの映画界で活躍すること」という夢への代表選手として須賀監督を見ていたのかもしれません。

 これだけは断言できますが、あの時、須賀監督の活躍を嫉妬の目で見るような人間はいなかったと思います。まあ、「サイヤ人の恨みを晴らしてくれ・・・」と悟空に頼んでフリーザに殺されたベジータの気分?とでもいいましょうか(ちょっと違うか?)。

『ブリスター!』は、ブレイク寸前の伊藤英明が主演したオタク青年が何か知らずに地球を救う・・・という、そうですね~・・・まあ、いきなり黒豹が現れて「あなたはバビル二世様なのです」って言われてビックリ?みたいな感じですかね~(ごめん。スゲ~違ってるかも?)。

(この作品で特殊効果を担当していた伴野晴彦さんも自主映画時代からの仲間で、教材用DVDを撮影編集してくれたのも、游心流のホームページをリニューアルしてくれたのも彼です。プロがやってくれてるんだよ。ちょっと凄いでしょ?)


 以後、一作ごとに須賀節とか須賀ワールドは広がりつつあり、この度、ついに東映チャンネルで堂々の「須賀大観監督特集!」という自身の名前を冠した特集が組まれるまでに至りました。スゴイッ!

「俺、この人とダチなんだぜっ」って言いたくなるのが私のような田舎者のサガなんですけど、彼の周囲にいる人達は全員、やたらに才能のある人達ばっかりだったんですよね。

「やっぱ、東京は違うな~」って思ったもん。昔。

 私が武術教えるようになったのも、実はこの自主映画時代なんですよね。まさか専門職になるとは思わなかったけどね・・・って言うか、それしかできなかっただけなんだけどね~。本ももうすぐ六冊目が出るしDVDもシリーズ化してるし、まあ、武術の世界では俺も活躍してるよね?(そうだと言ってくれぇぇ~・・・ってトヨエツかよ?)。

 無論、希望の道で充分な成果を挙げている人ばかりじゃないんですけど、自由業の評価は死んだ時の話ですよ。生きている間はとにかく諦めないで続けることが道を開くんだと思います。

 それを身をもって体現してみせた須賀監督の映画を見直してみると、一貫してテーマは一つ。「一途に夢を諦めない」ってこと。思えば、これは自主映画時代からずっと彼の作品の根底を流れている須賀イズム?のように感じます。

 底の見えない不況の中で、将来への希望が持てない時代だからこそ、彼の作品に勇気付けられると思います。是非、ご覧ください。


東映チャンネル“須賀大観監督特集”
17日22:30と29日10:00『ブリスター!』
18日22:30と29日14:00『最終兵器・彼女』
15日16:30と19日22:30『スピードマスター』15日18:15と20日22:30『スピードマスター・メイキング』
21日22:30と30日17:00『ロボ・ロック』

 見れない方はDVDで是非、どうぞ。

 それと、須賀監督の“芸”を堪能したい方には、雨宮慶太監督の『鉄甲機ミカヅキ』の“スタイリッシュな編集テクニックの職人芸”と、オムニバス映画『恋文日和』の、ほのかに切なく温かくバカっぽくカッコ悪い中にビターな味わいのある短編(主演はセーラーヴィーナス)もお薦めです。誰でも昔の終わった恋を思い出すかもね~(ゴメン、ジジイみたいだな~、オレ)。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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