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来年の月例セミナー内容について

 今年も24日の補修セミナーを含めて12月7日で2008年は月例セミナー総纏めとなりますが、今年は、毎回、テーマに沿った内容にしたので、はっきり言うと「全部受けないと全体像が解らない」という形になってしまいました。

 来年は、もう少し、基本の大切さを伝えていきたいな~と思っていまして、セミナーの1/3は基礎錬体と歩法をみっちりやって、1/3で毎回のテーマに沿った内容をやり、残り1/3で質疑応答をやっていく・・・という形式にしようと思っています。

 つまり、実際の稽古会に近づけてみようと思っています。

 どうして、そうしようか?と思ったのかと言いますと、結局、技だけ覚えても使いこなせないからなんですね。

 基礎錬体で身体の動かし方を精錬していくことで、技は勝手に使いこなせるようになるんですよ。

 これは、漠然とそう思っていたんですけれど、最近、指導している人達の変化を見ていて、確信に変わりました。

 つまり、教材DVDを買って家で練習している人の動きがガラッと良くなって、それまで教えても上達できなかったのに、吸収率が全然違うようになってきたんですね。

 私の主張していることは非常に簡単で、「力を抜いて骨盤から動け」って言ってるだけなんですよ。スワイショウも三元試力も、その根本的な身体の動かし方を体得するためのものでしかないんです。

 筋トレや様々な訓練法を捨てるように主張しているのも、それらの訓練が肝心要の動きを阻害する場合が多いからであって、阻害しないでできる人なら、別にやっても構わないんです。

 でも、やっぱりやらない方が効率はいいと思いますよ。上達スピードが全然違う。

 競技としてやる場合は、無駄な訓練も効用がありますし、むしろ、そういう部分が大切なんですが、武術の場合は無駄に勝負するのは危険性を高めるだけです。

 第一に、“相手の攻撃を迎え撃ってはいけない”というのが武術の鉄則です。つまり、“受けたらダメ”なんです。

 相手の攻撃を受けると、その時点で足が止まって、正面でまともに闘うことになる。そうすると、どうやったって力対力の勝負になってしまいます。

 よって、力の強い者が勝つ。技術の出る幕ではなくなってしまう。そんなものは武術じゃない。

 BSフジで世界空手道選手権を見ましたが、女子の組手では、日本の選手は直線上の攻撃で最短距離を一気に攻めていこうとしていましたが、外国の選手はサークリングで回り込みながら左右に揺さぶって蹴りで牽制して顔面に上段突きを極めるパターンが多かったですね。

 つまり、直線上のまっとうな勝負をしないんですよ。テコンドーの影響も強いんでしょうね。ステップワークで撹乱していました。

 手足も長いから撹乱して攻めると有利に闘える。しかも、日本の選手が中段を突くのと同時に上段に入れるから、印象として勝っているように見える。

 これはフルコンタクト空手でも同様でしたから、海外の空手選手はスタイルに関係なくいろいろな大会に出たりしているんじゃないでしょうか?

 試合の駆け引きが上手いんですよね。

 日本人の武道家は、自分のスタイルを頑なに捨てないでしょう? 正しいやり方を極めれば勝つと信じているから、「負けるのは自分が未熟だからだ」という結論しか出てこない。戦闘理論や勝負理論が頭の中に入ってないんですよ。

 はっきり言って大間違いのコンコンチキですよ。万能の技、絶対に勝てるスタイルなんかある訳ないんですよ。

 外国の武道愛好家はそういう思い込みがそもそもないから、実際にやってみて有効だと思えばどんどん採り入れる。だから、意外に武術的になっていく。

 日本人は家元意識があるから、そんなのは邪道だと決めつけて自分のスタイルに頑なに拘る・・・。

 これでは、負けて当然。勝てる道理がそもそもありません。

 まず、勝つために何をどうすればいいか?という観点に立って、0から考え直すことが必要です。

 単純に勝負論で考えれば、誰もが第一に相手の弱点を探る筈です。そして、その弱点を突くために自分の持っている技をどのように使えばいいのか?ということを考える。

 スポーツなら当然のことなんですけれど、武道やっている人は意外と考えないんですよね~。一番、考えるべき種目なのに・・・。

 単純に「強い者が勝つ」と思い込んでいる。あるいは「勝った者が強いんだ」と言い換えたりしているけれど、勝負の構造そのものをちっとも検討しない点が理解に苦しみますよ。

 武術の場合は、強いとか弱いとか言ってらんない。勝たなきゃ殺されるという状況で考えているので、競技的な娯楽性は皆無です。

 よって、いかに合理性を以て敵を制圧するか?という一点だけを徹底的に追究すべきだし、本来はそうしていた訳です。

 だから、私は無駄なことは徹底的に省きます。自己満足の訓練法もバンバン捨て去ります。必要最小限で最大の護身制敵効果のある技を生み出せる稽古システムを構築するのが目的です。

 従来の武術・武道の形式から著しく離れてしまうかも知れませんが、効果的ならそれでいいと思っています。“核心”を追究することが“革新”なんですから・・・。

 そういう観点から、来年の月例セミナーは、本気で受講生の技能向上を目指していこうと思っています。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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