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子連れ狼と天真書法塾発表会

・・・って、何のこっちゃ?と思うでしょうけれど、テアトル新宿の若山富三郎vs勝新太郎の特集上映で、子連れ狼と御用牙の原作者である小池一夫先生のトークショーもあるので、『子連れ狼・三途の川の乳母車』を観てきました。

 会員も四名一緒だったんですが、子連れ狼六部作中でも最もキッチュな味わいのある、裏柳生ジェットストリームアタック、明石柳生の別式女軍団の大根投げ襲撃、黒鍬者の襲撃、弁天来三兄弟との砂丘での対決と見所の多い作品で、皆で堪能致しました。

 やっぱり、こういう活劇映画は何人かで一緒に見るのが最高ですな~。

 鉄砲好きの私としては、『死に風に向かう乳母車』か『親の心子の心』の方が好みなんですが、この『三途の川の乳母車』では、松尾嘉代演じる柳生鞘香が若山先生の真っ向斬りを白刃取りして投げたり、払い斬りを着物からスポーンッとシースルー鎖かたびら姿で脱出して、そのまま凄い真剣な顔したまま後ろ向きに走って去っていくところが忘れ難いんですね。

 この時の嘉代の演技は、『闇の狩人』の時の原田芳雄を付け狙う悪女役やTVスペシャル『丹下左膳・剣風!百万両の壷』の櫛巻お藤役を彷彿とさせます。

 ちなみに嘉代は『唖侍・鬼一法眼』で若山先生の許婚役で共演していて最終回ではハッピーに二人で去っていっていましたよ。

 作品上映の後、原作者である小池一夫先生のトークショーがありましたが、何となくイメージ的に梶原チックな人なのか?と想像していたら全然違っていて、非常に謙虚で気配りされる優しい人柄が滲み出てくる方でしたね。

 若山・勝兄弟との居合抜き合戦の話も出たものの、関口流居合術を修めている筈の小池先生はそれを隠して若山・勝兄弟をたてておられて、流石でござったのぅ~。

 特集は12月5日まで続くので、未観の方は是非、テアトル新宿で真の時代劇を堪能して欲しいものでござりまする・・・。私もあと一回は観に行きたい!


 さて、映画ツアーの後は、飯田橋駅近くの日中友好会館で第七回天真書法塾発表会があるとの青木先生からのお誘いを受けていたので、皆で訪ねてまいりました。

 伝説の日本の最高峰の武道家に会えるというので、皆、期待と緊張(してない?)をしていましたが、青木先生に直接会える機会は滅多にないから、会わせてあげたいと思ったんですね。

 新宿から総武線で飯田橋まで行き、軽くウェンディーズで食べてから、日中友好会館を訪ねました。

 青木先生に御挨拶すると、「吉原義人さんが打った七星刀があるんだけど見たいですか?」と聞かれたので、「それはもちろん見たいですが・・・(って、ここで?)」と言ったら、そそくさと刀の入ったケースを持ってこられて、嬉しそうに見せてくださいましたよ。

 でもね・・・書の発表会場ですからね。書を見に来られている人達は、ヒィ~ッとばかりにドン引きしていたような・・・う~ん・・・私の考え過ぎかな?

 だって、青木先生ってば発表会の後のパーティーで剣の演武をする予定だったそうなんですが、予行練習モードに入っちゃって、ヒュヒュッと振るんですもん。後で会員に聞いたら全員、ビビッてたそうです。

 でも、ここはホレ、私が武術の人間だから「青木先生がサービスしてるんだよぉ~」という光景に見えないと、書道家の青木先生しか知らない人達から青木先生が単なるアブナイ人に見えてしまったらマズイですから、私は内心、コワイよ~と思いつつ、平静に拝観させていただきましたよ。

 実際、青木先生が剣を振ってるところなんて新体道の古参会員でも一生に一度見れるかどうか?ってくらいなんだから、こりゃあもう、有り難~く拝見しなきゃ損なんですよ。

 私も、「これは俺に観盗ってみなさいってことだよな~」と、感謝の気持ちで有り難く注視させていただきまして、翌日の稽古で真似してみせました。

 青木先生は左右の斬り返しの時に足の踏み替えと同時に柄を持つ両手も巧妙に滑らしながら右手と左手を持ち替えていたんですが、皆、驚いたのが先にたって、青木先生の動きが途切れないで流れていたことまでしか観取れなかった様子で、師範代でも気づいていませんでした。

 一緒に行った剣術師範代は気づいていたかもしれませんが、今度、聞いてみようと思います。・・・でも、あれは気づかなくても仕方ないだろうな~。私もDVDで事前に知ってたから見落とさなかっただけで、知らなかったら気づかなかったでしょう。

 まあ、そんな青木先生のファンキー且つ偉ぶらないおおらかな人柄に皆、感銘を受けた様子でした。

 やっぱり、武術家とか武道家って、ある種、拘りを捨て切って心の闇をどこまでも突き抜けて光の世界に至らないといけないんだと思います。でも、闇ってある種の安寧もあるから、そこに捕らわれてしまう人がほとんどなんですよ。

 青木先生の書法は、“天衣無縫”の一言。体技と同じです。

 天の真理に至るのに武術だの何だのとセコイことほざいていてもしょうがない。それゆえに天衣無縫な書が立ち顕れる・・・青木天外先生の無言の教えを聞いたような気がしましたよ。

 書法塾の生徒さん方の書を観ると、私は書は素人ですが、何か感じるところはありました。私は文字のバランスがさっぱり取れないので、小さな文字をバランスを取って沢山書き連ねている点にまず驚きました。

 特に苫米地李紗さん?の書には衝撃を感じましたね。広い紙にビッシリと整然と書かれていて、尚且つ、文字が生き生きとしていて見入ってしまいました。

 せっかくだから、記念に青木先生の書の前で、皆で青木先生と一緒に写真を撮らせてもらいました。今日の一期一会を大切な新生“遊心流”の門出としたいと思います。
20081129.jpg


追伸;丁度、文芸社の新刊『武術と生きる日々』が出来上がって送ってきていたので、会場で青木先生に一部さしあげてきました。そうしたら、お忙しいのに、その日のうちに読み終えられたそうで、翌朝、わざわざ電話で感想を言っていただけました。いや、本当に恐縮です。やっぱり、人間の魅力は“愛と迫力”だね。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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