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大槻ケンヂさんの古武道大会鑑賞記に複雑な気持ちですぅ~

・・・っていうか、『ぴあ』の大槻ケンヂさんの連載エッセイ「神菜、頭をよくしてあげよう」に、日本古武道演武大会をレコーディング中に観にいった話が書かれていたんですけど、うむむぅ~って感じでしたね~。

・・・っていうか、やっぱり大槻さんは古武道なるものに興味津々なのは間違いないんでしょうけど、「アレを見ましたかぁ~・・・」って感じで、私はコメントしづらいんですよね。

“今時、鎖鎌が見られるなんて滅多にあることではない”とか書かれていて、「スンマッセ~ン。ワシ、鎖鎌もっとりま~す!」って思いましたとですよ。
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「いや~、やっぱ、オレは相当にヘンなオジサンに見えるかもしれんな~?」と思いつつ、「まっ、別に面白いからいいけど・・・」と、全然、反省したりしませんからね。

(でも、甲冑着て演武する“刃實剣理方一流甲冑抜刀術”って書かれていたのは、“初實剣理方一流甲冑抜刀術”の間違いですよ。この流派は戦国末期に今枝佐仲によって創始された流派で、今枝流という名前で各地に広まっていたそうです。竹内藤一郎系・竹内藤十郎系に続く第三の竹内流といわれる備中伝竹内流とも関係があるみたいです)

“二丁鎌(二丁鎌・・・書くことも、口に出すことも一生に一度あるかないかの言葉だ)”って・・・「スンマッセ~ン。ワシ、既に何十回もいったり書いたりしてま~す!」って思いましたとですよ。

 二丁鎌といえば、角川映画の集大成的超大作『里見八犬伝』で、犬江親兵衛役の真田広之が使っておりましたな~。侍じゃないから刀は使えないという設定だったんでござろうのぅ~(って、何か、オレ、サムライ言葉になってるぞ?)。

 え~っと、それで、大槻さんの“個人的にツボった”という根岸流手裏剣術の演武なんですが、これが“数本に一本も刺さらないのである”“「大丈夫か? 手裏剣術」”とのことで、私は非常に感慨深いものがありましたね・・・。

 思えば、今をさること二十年と少し。聖蹟桜ヶ丘の甲野善紀センセイの道場へと通っていた頃、日本古武道演武大会を一人で見に行ったのでした。

 が、その時も、根岸流手裏剣術の演武で、宗家独りの演武で、全打全滅・・・ただの一本も刺さらず、戸板の的の下に空しく散らばったロケット型鍛鉄製手裏剣を律義に黙々と拾いあげ、(お粗末さまでした)といわんばかりに深々と頭を下げて退場されていく宗家の背中の哀愁を思い出したのでした。

 お弟子さんが全打刺中したとのことで、二十年の歳月は無駄ではなかったのだろうと思う反面、私が唯一、甲野センセイの武術で認める根岸流縁の手裏剣術を指導してあげたらどうだろう?と、ここは素直に思ったのですよ。

 やっぱりね。武術というのは、どんなに人格円満であっても、腕前が一定水準を超えていないと困ると思うんですよ。

 根岸流といえば手裏剣術の中でも白井流と並んで現代まで続く名門です。その宗家となれば、百発百中とまでいかずとも、百発七十八中くらいはいって欲しい(ビミョー)。

 甲野センセイだって、手裏剣だけはかなり上手いといって良いでしょう。10m以上離れた的に刺せるのはお世辞抜きに凄いことですよ。

 それに、手裏剣術の独自の境地を開いているのは、八角流、無冥流、明府真影流といった流派がありますが、いずれも遠近自在に打って刺中する技術を持っています。

 あれだけの技能を見せつけるには、どれだけの研究工夫精進を積まれただろうか?と思うと、むしろ、そういった新進の流派をも受け入れていってはどうか?と思うんですね。

 失礼を承知で敢えて申しますが、名門の名を汚すくらいなら宗家を返上して後進の才能のある弟子に譲って、謙虚に他流に教えを乞う度量が欲しいところです。

 手裏剣術の基本原理は流派間でそんなに違うものではない筈だから、流儀の法形を守るために門を閉じる必要はないでしょう。根岸流としての面目は、あの特殊なロケット型の手裏剣の製造法にあるのですから・・・。

 何だかな~・・・大槻さんに限らず、少しでも古武道に興味を持った人が「こりゃあ、スゲ~や!」とビックラこいちゃうような絶技を演武して魅せられるよう、全国の古武道修行者の奮起を期待したいと思います。

 私自身は、新興前衛パクリ武術流派をデッチ上げたナンチャッテ武術研究家に過ぎませんが、やっぱり、伝統ある流派にはさらなる向上躍進を期待したいし、そのための稽古法研究のお手伝いくらいは無料アドバイスさせていただきますよ。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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