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脱力セミナー報告

 今月の月例セミナーは、お待ちかねの“脱力の合気”がテーマでした。

 以前は、発勁と合気の謎解き?が、うちのお家芸みたいなところもあったんですけれど、さすがに最近は、「発勁や合気の秘密が知りたいです!」みたいな人はほとんど参加されなくなってきました。

 つまり、それだけ「発勁や合気はできて当たり前の基礎技能」みたいな感覚が広まってきたんだと思うんですよ。

 だいたい、今頃になって、「発勁や合気ができさえすれば俺、最強!」みたいに考える頭の悪い人はいないだろうと思うんですよね。

 でもね、ぶっちゃけ、“発勁も合気も相手に接触しないと通用しない技”です。

 ということは・・・攻撃してくる相手をどう処理して自分の技をかけるか?という点が勝負のキモになる訳です。

 約束組手や型演武で、どんなスーパーナチュラルな必殺技をやって見せたところで意味はないんですよ。

 じゃあ、非接触系の技“遠当て”ができれば最強?

 これも違います。嘘ではないけれど、やはり万能に通じる技ではないんです。遠当てが看板になっている新体道が、実際は冗談みたいに身体を鍛練しまくる流儀である事実はあんまり知られていません・・・。

 要するに、一部の技術を取り出して、「これさえできれば・・・」と考えるのは素人だけだということです。

 さて、そんな訳ですから、もう、うちのセミナーで合気の見世物演武しか教えなかったりすると、思いっきりバカにされてしまうに違いない。「これが気の技なんですよ」って催眠暗示セミナーになっちゃうと、もうカルト宗教か政治結社か?って感じ・・・。

 批判してる本人が、「あんなの全然使えないよ」と小馬鹿にされるような素人を驚かすだけの技しか見せなかったのでは詐欺だと思っています。

 かといっても、やっぱり見世物演芸技も、一応、いろいろできるようになっておかないと、そういうのに騙されて新宗教みたいな団体に引き込まれて、武術とは似ても似つかない集団催眠の暗示をかけられて「俺、最狂!」になってしまいかねません。

 こういうのが一番マズイですよね?


 今回のセミナーは、遠くはアメリカ、山口、大阪、兵庫からの参加者もあり、常にまして盛況でした。

 そして、DVDの第三弾の特典映像用にクエストさんも撮影に来ていただいていまして、ちょっと初見先生の気分・・・(はっ、自惚れたこと言ってスンマッセン・・・)。

 そのせいか・・・ちょっと気負い込み過ぎたかな~?と思ったのは、技の解説演武の時に勢い余って、いつもだと師範代を転がすようにゆっくり倒すところを、バーンとひっくり返しちゃって、“先生、何すんの~?”という涙目で起き上がってくる師範代・・・スマンです・・・。

 見世物芸は、例によって、いつものレパートリー、座取り脱力合気揚げ・片手取り・二人取り・三人取り・指持たせの合気揚げ・立位で指持たせての合気崩し・秘技ウナギ抜け・・・とかをやりまして、皆さん、だいたい、できておりました(DVDの特典映像で御確認をどうぞ)。

 よく考えると、これだけできたら甲野さんや日野さんに並ぶ達人?になっちゃうよ。

 これで達人隠し芸は免許皆伝!

 しか~し! この程度で終わっては素人は納得しても武術の真価を求める人達は納得できる筈がありませぬ!

 で、ヘドラ固めの応用、“ヘドラ投げ”とか、腕(肘と手首)関節技から逃れる・首絞めから逃れるという実用技への応用法もやってみました。

・・・っつうか、「やってみた」というのは、これまでやったことがなかったのをその場で実験してみたって意味なんですね。

 特に、背後から首絞めにされたところから脱力技法で抜け出るというのは、古流柔術の棒抜けの技なんかの応用法として、原理的にはできる筈だと思っていたものの、一度も試してみたことはありませんから、ビデオ撮影している中で失敗したら赤っ恥もいいところです。

 ちょっとドキドキした。

 それに師範代が結構、ギュッと締めてくるから「こらこら、もうちょっと遠慮していいよぉ~(心の声)」って、ちょい思いましたね。

 だけど、思った通り、顎を引いて捻りながらやるとツルンッとトコロテンが出るみたいに腕から首を抜くことができて、内心、ホッとしましたよ。

 喫茶店での懇親会で「全部アドリブでやっていて、事前に何やるか全然打ち合わせしていないんです」と師範代が言うと、初参加した人が驚かれていました。

 でも、私の場合は、アドリブでやらないとうまくいかないんですよね~。どうも、事前に決めておいてやると気持ちが乗らなくて、今イチになってしまう気がする。

 今回は、ビデオ撮影もされているから侮られるといかんと思って、ついつい技の危険度が二割りましくらいになっていたような・・・。


 それにしても遠くから久しぶりに参加してくれた人もいたりして、本当に楽しく充実した時間を共有できたかな~?と思っています。

 懇親会も三時間以上も話し込んだりして、アメリカの武道の業界の話から、スチーブン・セガールの困った性格の話(噂には聞いていたけど・・・)とか、あ~あ・・・どこも一緒だな~って思いましたね。

 だけど、やっぱり、好きなことを趣味の同じ人が集まってワイワイやるのって理屈抜きに楽しいですよね~。練習は楽しく、実戦は厳しく・・・これが極意なんじゃないのかな~と思う。

 それにしても、私みたいな素質も才能もない人間が、いろんな流儀の指導者クラスの人達に教えて喜んでもらえるようになれたのは、すべてこれまで教えていただいた諸先生方のお陰としかいえません。改めて、そのことを痛感しました。

 だってね~。練習している内容が他流のパクリばっかりだから、クエストさんは呆れ顔で見てましたよ。だから、はっきり断言しておきますけど、「私の技は全てパクリ! 遊心流にオリジナル無し!」ってね・・・。

 さて、来月は“軸の操作”です。脱力技法と同様に遊心流では重視するものです。

 参加くださった皆さん、本当にありがとうございました。良かったら感想ください。


追伸;ホームページで漫画『逃れネコ外伝』が見られます。原作は私で、それを元ネタに黒谷先生がパイロット版に描いてくださいました。是非、ご覧くださいませ・・・。

追伸2;炸裂する本物の空手映画『ハイキック・ガール』が、ついに公開! 5/30から劇場公開されるとのことです。いろんな武道界の大物が出演している模様です!


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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