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特撮ドラマ小辞典

 え~、「何で武術の研究やっている人が特撮ドラマについて書くのか?」と疑問に思う方もおられると思います。

 はっきり申し上げます。

 それは“趣味”だからです!


・・・という訳で、問答無用で書きますけど、まずは武術、格闘技にも関連すると思われる特撮が入ったドラマについて。一見、特撮と関係ないように見えても、この手の番組というのはアクションの構成に特殊技術を用いているので、“特撮”に分類します!


[武術格闘物]

『闘え!ドラゴン』
主演の倉田保昭は和製ドラゴンと呼ばれて香港映画界でも活躍した日本人アクションスター。『帰ってきたドラゴン』で共演したブルース・リャンや、『燃えよドラゴン』の筋肉男ボロを演じたヤン・ツェも出ている。が、キックの鬼こと沢村忠が“木枯らし”という名前?の敵役で出てくるのが一番の驚き。けれども沢村忠は日大芸術学部の出身でもともと俳優志望だったらしいのだ。

『魔拳カンフーチェン』『激闘カンフーチェン』
最近Vシネで再活動している高木淳也がJACに所属していた頃のドラマ。吉田豪の対談本によると、高木は元々極真空手を修行し超硬派&武闘派だったらしく、アイドルとして売り出そうとする事務所とぶつかって独立したらしい。が、相当な嫌がらせとかあったらしく当時の事務所への憤懣を隠そうとはしていない。だけど、役者バカ千葉ちゃんだけは恨んでないみたい(まっ、「この人はしょうがね~な~」って苦笑しちゃって憎めない人ってことなんでしょうね)。

『聖龍伝説』
まったく唐突に安達祐美主演で始まったカンフードラマ。義理の父親役でJJサニー千葉が出演していたが第一話であっさり死ぬ。千葉ちゃんはゲストで出るとあっさり死ぬ率が異常に高い(ギャバンとか蘇る金狼とか必殺女拳士とか)。筋肉番付でブレイク前のケイン・コスギや、剣道日本一でシューティングもやっていたウルトラマン80こと長谷川初範や、石井館長にケツまくってK-1から離れた佐竹雅昭、バイオマンでファラキャットを演じた後、台湾などでブレイクしたシンシア・ラスターがゲスト出演していたり、キャスティングが無駄に豪華だったが、ワイヤーでピューンと吊られて飛び蹴り極める安達祐美の姿を見て哀しくなったのは私だけ?

『柔道一直線』
やっぱりコレは外せないでしょう? 柔道なのか空手なのかプロレスなのか判らない試合や、足の指でバレリーナのようにピアノの鍵盤を踏んで猫ふんじゃったをひくトンデモシーンや、数々の物理学無視の必殺技が有名。無名時代の松田優作がエキストラで出た時に主演の桜木健一の横柄な態度に腹を立てたという逸話もある。だけど、松田優作はちょっとしたことで気に入らない人を殴るのが有名な人だからな~?

『こんな学園みたことない』
奥田圭子が“一条寺拳法(少林寺拳法みたい?)”なる一子相伝の拳法流派を継ぐ新米教師!に扮して、学園の利権を狙う連中と闘うという設定の学園ドラマ。設定だけだとかなり燃える(萌える?)ドラマになった可能性もあるのだけど、どうもアクションを売りにする気が薄かったらしく、学園ほのぼのコメディー路線を狙ったみたい。空手経験のある故・古尾谷雅人も出演していたけど、格闘シーンはなかった。奥田がヌンチャクをブーメランみたいに飛ばして黒レザーのボディスーツで登場するところが毎回の目玉。アクションをもっとド派手にしたら視聴率上がったと思う。そういえば、『ごくせん』と設定似てるな~?

『ホーリーランド』
深夜枠で放送されたストリートファイトの物語。イジメを苦に不登校になっていた主人公が、ストリートファイトを通じて“下北ヤンキー狩り”と呼ばれる伝説のストリートファイターになっていくまでの話を、繊細な心理描写を含めて描いた。主演の石垣祐馬と徳山秀典の格闘演技が実に素晴らしかった。

『風魔の小次郎』
深夜ローカルで放送された超有名漫画の実写版。どう考えても傑作になる道理もないとタカをくくって見てみたら、イケメン揃えてCGとワイヤー、アクションは手抜き無しで、ちょっと感動してしまったぜよ。原作はほとんど読んでないので、どのくらい原作に忠実なのかは不明だけれど、アクション物としては及第点を捧げたい。

『ザ・ゴリラ7』
JACアクションが脚光を浴びていた時期のスパイアクション風のドラマ。千葉ちゃん絶好調ですが、“長渕のヨメ”と言わないと知らない人も多くなってしまった志穂美悦子が大活躍。確か、『チェンジマン』でギルークを演じていた山本昌平がゲストで出た時に、悦子と対戦していたのが印象深かった。

『Gメン75・香港カラテ編』
長寿番組だった中でも最も人気が高かった海外ロケ・シリーズ。毎度毎度、ヤン・ツェが登場して「兄貴の仇だ~」「従兄弟の仇だ~」みたいに襲い掛かってくるのが笑いのツボだった。一族全員、同じ顔の筋肉族か、クローン人間か?という感じ。もしかしてターミネーターの元ネタか? お陰で、Gメンと聞くと自動的にヤン・ツェの顔が浮かぶようになってしまった・・・。



[東映戦隊シリーズ]

『ゴレンジャー』
記念すべき第一弾。一年以上続いた人気作。赤・青・黄・緑・桃の基本カラーリングが確立されたのもコレ。

『ジャッカー電撃隊』
割りとシリアスな感じでサイボーグ化された戦士たちのドラマだった。テコ入れでMr,特撮こと宮内洋が登場! 真田広之や大葉健二、志穂美悦子もゲストで出た。当時、志穂美悦子の女必殺拳シリーズにも出ていたミッチー・ラブがかなり本格的なカラテ・アクションを披露。

『バトルフィーバーJ』
世界中の舞踊の名手という設定ながら、何か踊りの下手な人ばっかりだったり、バトルフランスがフラメンコの名手って・・・フラメンコはスペインだと思うけど。ちなみにこの作品から合体巨大ロボが登場します。東映時代劇でならした東千代之介が隊を結成してバトルフィーバーのスーツも作ったそうなんですが・・・、ミスアメリカのアレ(ハイレグ)をデザインしたんか?と思うと、ちょっとコワイです。

『デンジマン』
このくらいから戦隊シリーズも定着してきた感じがします。私の記憶が確かなら、この作品でデンジピンクを演じた小泉あきらさんが春田純一のヨメになったという噂を聞きますけど、事実ですか?

『サンバルカン』
変身するのが三人になったのと、長官を岸田森さんがやっていたことくらいしか記憶にありません。ピンクがいない唯一の作品かと思われますが、その分、お色気担当は長官の娘でした。

『ゴーグルV』
ゴーグルピンクが華奢な女優さん(当時の芸名、大川めぐみ。『宇宙船』のイメージガールもやっていて、カンフーチェンにも出てた)が演じたという点が評判になった。今でいうところの萌え系の元祖かも?

『ダイナマン』
やたらに爆発していたイメージがある。

『バイオマン』
イエローフォーが途中から変身後しか出なくなり、あっさり殉職! そして二代目イエローフォー登場の回は、当時人気絶頂の真田広之がゲスト出演! なんでもイエローフォー役の女優さんが失踪して事務所の先輩である真田さんがお詫びを兼ねて出演したとか? この作品から割りと大人向け路線になった印象がある。

『チェンジマン』
戦隊シリーズ中、私が一番好きな作品。実際、一年とちょっと続いており、人気の高さがうかがえる。長官が実は宇宙人だったり、敵幹部のドラマも緻密に描かれて宇宙的規模のスケール感が素晴らしかった。ちなみに私はアハメス様を演じた黒田福美とチェンジマーメイドの西本ひろ子のファンでしたが、後半の重要キャラであるリゲル星人のナナちゃんを演じた柴田時江さんと会ったのが自慢です! この作品は戦隊シリーズが長く続く礎になった作品だと思いますね。

『フラッシュマン』
前作が高い人気だったので少し不遇な印象が残る。というか、ほとんど見てないんです。

『マスクマン』
何だか、メキシコのルチャリブレのマスクマンたちを思い出してしまうタイトルだけれど、空手・カンフー・太極拳・忍法などの遣い手がオーラパワーで変身するという設定が個人的にツボにはまった。実際に中国武術の選手だった広田一成も出ていて双鉤という武器を使っていた。

『ライブマン』
申し訳ない。この辺りになると熱心に見てないから、よく解らない。確か、最初、三人組だったと思う。嶋大輔が主演だったっけ?

『ファイブマン』
五人兄弟の学校の先生という設定しか覚えていません。

『ジェットマン』
何か、戦うトレンディドラマとか言われてヘンな人気があった作品。ガッチャマンと微妙にカブッてる気もするんだけど、最終回でブラックが死ぬところなんてコンドルのジョーと一緒じゃん?

『ターボレンジャー』
妖精が見える高校生が戦うという設定。今見るとセーラー服のスカートの丈が長いな~。

『ジュウレンジャー』
アメリカ版パワーレンジャーの最初の作品がコレだったそうですが、恐竜がモチーフなのにマンモスやサーベルタイガーが入ってたりする。プテラレンジャーを演じた千葉麗子は、その後、実業家へと転身して驚いたな~。

『ダイレンジャー』
中国拳法がモチーフの中華風戦隊。JAC所属で当時の日本の中国武術の代表選手だった人がスーツアクターを演じたりしていて本格的なカンフーを披露していました。最終回で老人になったダイレンジャーたちの孫が新たなダイレンジャーになる・・・という展開が良かった。

『カクレンジャー』
忍者の子孫が妖怪と戦うという設定と、リーダーが一番年少の女の子という設定も斬新。エンケンこと遠藤憲一が魔王の息子のガシャドクロで登場したり、ケイン・コスギがショー・コスギと親子対決したり・・・と、見直すとお宝な展開が多い作品。

『オーレンジャー』
宮内洋率いる超能力を持つスワットチームという設定だけど、何といっても、さとうたまおのデビュー作として有名な作品。何しろ、いまだにさとうはオーレンジャーの変身ポーズを決めてウケを取っているんだから、このまま女宮内洋みたいなポジションで芸能界を生き抜いていったらどうか? ちなみに誰も言わないけど現・格さんのデビュー作でもある。

『カーレンジャー』
えっと、確か、コメディ路線に走った作品だということと、三代目ミニスカポリスで元カレに貢いで捨てられた来栖あつ子が出てたってことしか覚えてないです。

『メガレンジャー』
この作品も印象が薄いです。確かメガイエローが、この後、仮面ライダークウガに出演していたってことくらいしか記憶にないです・・・何か、オレはヒロインのことしか覚えてないな~?

『ギンガマン』
何となくジュウレンジャーとカブッて見えるんですが・・・。ちなみにギンガピンクを演じた女の子、荻窪のロイホで見たことありますけど、単なる似てる人だったかも? ネズミっ子クラブ出身なんだっけ? 普通のアイドル業界に疎いからよく知らないけど。

『ゴーゴーファイブ』
トミカヒーロー・シリーズの元ネタかな~? 兄弟物でマイク真木が父親というところが意外な感じです。

『タイムレンジャー』
この作品もリーダーが女性(勝村美香)という点が異色だった。えっと、タイムレッドが何か筋肉番付で活躍してた人なんですよね? 名前度忘れしちゃったよ・・・(永井大だよ~)。

『ガオレンジャー』
この辺りから、戦隊シリーズが若手登竜門化した印象がありますね。子供の母親が騒ぎはじめてイケメン揃えるようになったんだよね。金子くんはついにニューハーフまで演じるようになったぞ。

『ハリケンジャー』
やっぱりカクレンジャーとカブッてるよね。

『アバレンジャー』
これもジュウレンジャーとカブッてるかな~? ほとんど見てなかったな~。

『デカレンジャー』
木下あゆみのデビュー作として語られるようになるんでしょうか? この作品は結構見てましたよ。仮面ライダークウガの、グロンギ族だけど最後まで正体を見せないまま生死不明になった“バラのタトゥの女”で知られる七森美江さんがゲストで出てた。

『マジレンジャー』
この作品、後半になると、妙にクトゥルー神話っぽくなるんですけど・・・。磯部勉が出てたのには驚いた。

『ボウケンジャー』
この作品は朝寝坊がひどくて、あんまり見てなかったな~。劇場版に倉田保昭が出ててビックリ!

『ゲキレンジャー』
獣拳という設定だけで待ってました! エレファン(サモハン)・キンポー、シャッキー(ジャッキー)・チェン、バット(ジェット)・リー、ゴリー(ドニー)・イェン、ミシェール・ペング(キング)といった香港カンフー名手の名前をもじったネーミングやカンフードラマ特有のお約束が随所にちりばめられていて私的には最高でした! 劇場版で石橋雅史先生が出ていたのも涙物でした・・・。

『ゴーオンジャー』
やっぱり、好きな作品の終わった後だと熱意が冷めるもので、あんまり見てなかったんだよね~。

『シンケンジャー』
執筆時点で放送中。なかなか面白いです。シンケンシルバーが逆手居合斬りを遣うところもいいです。高梨凛は坂下千里子に似てる・・・と思ったのは私だけ?


 以上、抜けてる作品や順番が間違ってる作品もあるかと思います。気づいたら教えてくださいませ。


[戦隊物風味の作品]

『忍者部隊月光』
戦隊物のルーツといえば、これなんじゃないでしょうか? 原作は戦時中ながらTVドラマでは現代のスパイ物になっています。

『忍者キャプター』
これはモロに戦隊シリーズの影響が強く、ちょうど、ウルトラ・シリーズに於けるキャプテン・ウルトラみたいな位置付けでしょうかね? ゲスト出演した牧れい演じるクノイチの回が印象深く、主演の伴大介がゾッコンだったという裏話も・・・。

『サイバーコップ』
初めて特撮物でビデオ撮影を持ち込んだというのが有名な作品。巨大ロボが出ない分、ドラマ性が高かった。

『グランセイザー』
セイザー・シリーズの第一弾。しかし、12人というのは人数が多過ぎるかも?

 あ~、この設定で考えたらキリがないな~。このくらいにしておきます・・・。



[ウルトラマン・シリーズ]

『ウルトラマン』
記念すべきウルトラマンの長い歴史を飾る第一シリーズ。前作ウルトラQが、ミステリーゾーンのようなSFマインド溢れるドラマを目指していたのと違い、純然たる怪獣物として製作された。巨大ヒーローと怪獣が対決するものとしては『マグマ大使』の方が先に放送されていたけれど、ウルトラマンの影響力は絶大だった。ラゴンやピグモン、チャンドラーのようにウルトラQと関連のある怪獣や似てるけど別物という怪獣も出ていたり、ゴジラにエリマキつけたジラースが出たり・・・と、サービス精神に満ちていた。

『ウルトラセブン』
ウルトラマンで大成功して、もっと大人向けのSFドラマを・・・との目論みで登場したのがウルトラセブン。メタリックなスタイルや宇宙人、ロボットとの戦い、怪獣が出ない観念的な回など実験精神を感じさせて現在でも人気が高い。実際、特番やオリジナルビデオ作品、深夜の外伝などが製作されるほど今も人気が衰えていない。これは主人公ダンと女性隊員アンヌの恋愛が描かれたからだと思われる。ちなみに、当初はウルトラマンとウルトラセブンの関連性はなく、まったく別々の物語だった。

『帰ってきたウルトラマン』
ウルトラマンの復活を目指して製作された作品だが、帰ってきたのは最初のウルトラマンではなく、ウルトラマンの世界観の広がり(ファミリー化)の先鞭をつけた作品となっている。当時、スペクトルマンとか1970年代の怪獣ブームの真っ只中であり、試行錯誤の実験精神もうかがえ、ウルトラマンも何度も怪獣に負けて特訓して倒したりしていた。

『ウルトラマンエース』
当初はウルトラエースというタイトルにする予定だったのが登録商標の関係で使えず、ウルトラマンエースになったそうな。男女合体変身という新機軸を打ち出したが続かず、途中で月星人だったことが判明した南ゆうこが月に戻り、以後は北斗星児が独りで変身するようになる。何か失恋とか離婚を連想して侘しい気がしたのは私だけじゃなかったらしく、後の映画で北斗と南が結婚している設定のパラレルワールドの話が描かれていた。

『ウルトラマンタロウ』
エースが様々な新機軸を持ち込んだ野心作ながら視聴率的に今ひとつだったという反省から、単純で明朗な子供向け作品と割り切って作ろうとする中から誕生したのがウルトラマンタロウ。ウルトラの父と母の実子という設定ながら、角以外はどちらにも似ていないことから「隔世遺伝か?」「不倫の子か?」というジョークまでささやかれていた。が、人気の点では見事に当初の目的を達成していた。

『ウルトラマンレオ』
初回でいきなりウルトラセブンが怪獣に負けて脚を折られて再起不能になってしまうというショッキングな展開。そこに現れた謎のウルトラマンは光線技が使えず空手で戦うワイルド系。セブンに代わって戦うことになったものの、毎度、星人や怪獣にやられてしまい、特訓して勝つというパターン・・・。段々、頼もしくなってきたな~と思っていたら、いきなり頼みのダンは円盤生物シルバーブルーメに宇宙ステーションごと食べられて消息不明。ウルトラマンレオの世界観は、まさに終末思想のハルマゲドンの世界。親しい人達が次から次に死んでしまうのだ・・・。それでも、自分を信じて戦え!という熱いメッセージがそこにある。でも、この作品以後、しばらくウルトラマンのシリーズは休止する。

『ザ・ウルトラマン』
蘇ったウルトラマンは、実写ならぬアニメーションだった。アニメのブームで、かつての実写人気作品がアニメになった例は数多い。『レインボーマン』『仮面の忍者・赤影』『悪魔くん』『水戸黄門』・・・。しかし、やっぱり実写特撮の味は出せないものです。この『ザ・ウルトラマン』もストーリー的には斬新だったりするんだけど、怪獣がね~。ちなみに『ウルトラマンUSA』というアニメーション映画もあります。

『ウルトラマン80』
やっぱり、実写でないとウルトラマンっぽくないと悟ったものか、アニメの次は久しぶりの実写ウルトラマンの新作。しかも、80に変身する矢的猛は学校の先生として登場! 時代は金八先生や熱中時代の先生のような学園物全盛期だったのだ。ちなみにダイナピンクを演じた萩原佐代子が女ウルトラマン、ユリアンを演じていた。

『ウルトラマングレート』
オーストラリアで放送するウルトラマンということで製作された海外向けウルトラマン。

『ウルトラマンパワード』
こちらもアメリカ向けに製作されたウルトラマン。初代のリメイクだった。

『ウルトラマンティガ』
1990年代に蘇ったウルトラマンは設定そのものが新しくリニューアル。最終回ではクトゥルー神話の邪神ガタノソーアと戦った。映像技術の発達を再認識。レナ隊員を初代ウルトラマンに変身するハヤタ隊員の娘が演じたのも話題になり、セブン以来の主人公との恋愛ドラマも見せた。

『ウルトラマンダイナ』
ティガの続編として放送。よりダイナミックな展開を目指してタイトルも考えられた。

『ウルトラマンガイア』
平成三部作のトリともいうべきガイアながら、前二作とは別世界の設定(映画では絶妙に合体)。青いウルトラマン、アグルの登場が印象的で、アグルを演じた役者は仮面ライダーや数々の特撮物に出演してエポックメイキングな存在になった。

『ウルトラマンコスモス』
怪獣を殺さず保護する心優しいウルトラマンというコンセプトで登場した作品。人気を呼んで放送延長が決まった時に主演俳優の暴行疑惑事件で謹慎、放送休止・・・という社会問題が起こった。後に疑惑が晴れたが未放送分の話はDVDで見るしかなかった。が、映画も三作公開されて近年のウルトラマンシリーズでは最も成功したかも。

『ウルトラマンネクサス』
やっぱり、反動というものか、明るく優しいウルトラマンの次はダークな世界観でハードな作品が製作されるもの。映画版の『ULTRAMAN』の世界観を引き継いだウルトラマンネクサスは、ウルトラマンに変身する者が何度も入れ替わるという掟破りをやってみせ、ずっと傍観者であり続けた主人公が最終回でやっとウルトラマンに変身した。

『ウルトラマンマックス』
実験精神に溢れたネクサスがあまり受けなかったからか、明るいヒーロー番組として『ウルトラマンマックス』は“最強最速のウルトラマン”のキャッチコピーで登場し、旧作の怪獣も出ていた。ルックスがセブンに似ているためか?主人公と女性隊員の恋愛が描かれ、最終回では結婚して老人になった二人が孫の出立を見送るという幸せな光景が描かれていた。これは、恐らくセブンもこうであって欲しかったという隠喩ではないか?

『ウルトラマンメビウス』
執筆現時点での最後のウルトラマンだけれども、映画版は次々に製作されているし、ウルトラマンシリーズを集大成するような作品に育ちつつある。ツインテールやグドン、ベムスター、バードンなどなどが大挙出演してオヤジ世代への目配せも利いてます。



[ウルトラ外伝物]

『ウルトラQ』
記念すべき“ウルトラシリーズ”の第一作品。白黒で当初は“アンバランスゾーン”というタイトルのSFドラマを目指していたが、怪獣人気にあやかって怪獣ドラマにしろというプロデューサーのお達しに従って、数多くの怪獣が登場することになる。ちなみにヒロインを演じた桜井ひろこは引き続いてウルトラマンのフジアキコ隊員となり、今も円谷プロの作品の常連である。

『生物彗星WOO』
ウルトラQ以前に円谷プロで企画され後のウルトラマンの原型ともなった『WOO』をリニューアルしてNHKでジュブナイルドラマ化した作品。谷村美月を主演にした点で先見の明を感じさせる・・・(だって、「あの谷村美月が主演していたんだよ」って、後々採り上げられるでしょ?)。

『ウルトラQダークファンタジー』
本来のアンバランスゾーンの企画に沿ってリメイクされたウルトラQ。よって、怪獣はほとんど登場せず、SFショート小説のような展開。

『ウルトラセブンX』
異世界のハードボイルドSFの中にウルトラセブンが登場するという妙なブレンド感覚が秀逸だったけれど、ラストのあまりにも意外な展開に結び付いていく構成の妙味に感銘を受けた。地中に巣くう蜘蛛型エイリアンの大群が、『ヒルコ妖怪ハンター』の黄泉の国で蠢くヒルコの群れを思い出させた。


 その他のウルトラマンがらみでは、『ウルトラマンヒカリサーガ』とか『ウルトラファイト』『ULTRAMAN』『ウルトラマンコスモス三部作』『大怪獣バトル・ウルトラギャラクシー』『ウルトラマンネオス』『ウルトラマンゼアス』とか、『ウルトラマンナイス(CF)』というのもありましたね。



 さて、ウルトラマンと並ぶ特撮ヒーローといえば、それはもう仮面ライダーでしょう。

[仮面ライダーシリーズ]

『仮面ライダー』
仮面ライダーは主役の藤岡弘、が事故で大怪我したことから長いシリーズが始まったと言えるかもしれません。負傷した藤岡の代わりに二号ライダーとして登場した佐々木剛演じる一文字隼人が「ヘンシン」の掛け声を始めたと言われており、その変身ポーズから火がついたとされ、藤岡の復帰によって一号二号のタッグによるショッカー怪人との戦いがドラマチックに広がっていったのです。

『仮面ライダーV3』
ライダーシリーズの世界観を決定付けたのが、このV3! V3の頃が早くも仮面ライダーの絶頂期だったと言えるでしょう。デザイン的には正直、カッコイイとは思わなかったんですが、V3は何故か凄く人気がありましたね。ライダーマンも人気がありましたね。

『仮面ライダーX』
V3の人気を受けて新しく始まったX。Xは海洋工事用のサイボーグ、カイゾーグだという設定で、GODというギリシャ神話の神様みたいな怪人と戦っていて、何か石ノ森先生の代表作であるサイボーグ009と似た感じがありました。万能武器ライドルが欲しいと思いましたね~。

『仮面ライダーアマゾン』
ライダー好きの間でもカルト的な人気があるのが、半漁人っぽいアマゾン。ヒレをパタパタさせて鋭い牙や爪で戦うワイルドなところや、主人公が半裸で言葉もよく話せないという設定が斬新でした。大切断の技は南斗聖拳の元ネタか?

『仮面ライダーストロンガー』
ストロンガーには、本来だったら初代女仮面ライダーになるはずだった電波人間タックルが登場。中盤までストロンガーの相棒として戦います。毒を使うデルザー軍団の魔女幹部ドクターケイトの毒にやられ、最後の必殺技ウルトラサイクロンで相討ちで果てます。あ~、何て可哀想な・・・。やけっぱちになったストロンガーは大改造してスーパーストロンガーになる。しかし、何よりこの作品の凄さは、ストロンガーの男気! 「なぜだ? なぜ俺の毒が効かないんだっ!」と驚く怪人に向かって、「そんなの俺が知るかぁっ!」と言い放つ問答無用っぷりでした。

『新仮面ライダー』
久しぶりに復活した仮面ライダーは、原点回帰を狙って地味に・・・というコンセプトだったんですけど、空を飛べるスカイライダーという設定・・・。主演の村上弘明は今では時代劇俳優として大活躍しています。

『仮面ライダースーパー1』
赤心少林拳という中国拳法を遣い、五つの能力があるファイブハンドを駆使するメカニックな仮面ライダー。全仮面ライダー中でもトップレベルの戦闘力があるとされます。演じる高杉俊介は今でもほとんど外見が当時のまま。そっちの方に驚いた・・・。

『仮面ライダーZX』
スペシャル版で一回だけ登場した仮面ライダー。忍者ライダーともいわれていろいろな能力を持っていたらしい。演じる菅田俊はパンチパーマのヤクザ顔。これはアカレンジャーを演じた誠直也以上に違和感があった。が、菅田本人は「もう一度ZXになりたい」と結構マジに発言していた。

『仮面ライダーブラック』
またも久しぶりに登場した原点回帰型の仮面ライダー。ホラー風味を意識し、ブラックサンとシャドウムーンの戦いという縦糸を織り込んで大人気。主演の倉田てつをは、続くRXにも主演を要請された。

『仮面ライダーブラックRX』
バイオライダー、ロボライダーという二つの形態に変身する能力も得たブラックRX。しかし、この作品は女幹部マリバロンを演じた高畑淳子が無名な頃に出ていた作品として有名になった。

『真仮面ライダー』『仮面ライダーZO』『仮面ライダーJ』
この三作はビデオオリジナルとして製作された作品で、それぞれ独立した作品。真はホラーSF、ZOは娯楽色を深め、Jは仮面ライダー初の巨大化を実現した。


『仮面ライダークウガ』
オダギリジョーが主役に決まった時に、「役者をやめようかと思ったくらい嫌だった」とNHKのトーク番組で問題発言をかまして、ファンを茫然とさせた。熱狂して見ていた人達の立場はどうなる? が、イケメンがヒーローを演じて出世コースに乗る先鞭をつけた功績は大きいかも?

『仮面ライダーアギト』
クウガの世界観を引き継ぎながら幻魔大戦風の展開をした作品。バトルスーツとしての仮面ライダーや、不完全体としての仮面ライダーが登場したのも良かった。個人的にはアマゾンを彷彿とさせるギルスが良かった。

『仮面ライダー龍騎』
ミラーワールドや仮面ライダー同士のサバイバル対決という新機軸を打ち出した。結局、ヒロインの夢オチ?みたいな不条理な展開には賛否両論が・・・。劇場版では、加藤夏希演じる女仮面ライダーがついに登場!

『仮面ライダー555』
オルフェノクと呼ばれる新人類と人類との戦いか共存か?という、これまた不条理な世界観だった。今やウンチク芸能人のイメージが強くなった半田健人が実はウルフオルフェノクでした・・・という555に変身するヒーローを熱演。

『仮面ライダーブレイド』
アンデッド(ゾンビのことじゃない)と呼ばれる不死の怪物を封印して回る仮面ライダーたちの活躍を描いた。

『仮面ライダーカブト』
オレ様な主人公が、ワームと呼ばれるエイリアンが人類に擬態して成り代わろうとする世界で活躍する物語。もうね~、ストーリーがややこしいですよ。

『仮面ライダー響鬼』
仮面ライダーシリーズのマンネリを打破するために、当初は仮面ライダーとは別の企画として考えられた妖怪退治物として考えられたらしい。仮面ライダーの時代劇版として企画された変身忍者嵐との共通性がうかがえ、実際、“鬼の鎧”というのが出てきた時は、モロに“嵐”そっくりだった。細川茂樹演じるオジサンライダーというのがウリだったけれど、まだ若いでしょ? 藤岡弘、が伝説の鬼として出てくるくらいでなくっちゃ~。山の中で真剣で試し斬りしまくってたりする役だったらギャラ無しでも出たと思うよ。

『仮面ライダー電王』
親しい編集者から業界裏話で「今度の仮面ライダーは桃太郎になるみたい」という話を聞いた時は冗談でしょ~と思っていたら、マジでそういう話だったので驚いた。鉄道マニアの支持を集めたのか? 妙に人気のある作品になった。ヒロイン役の女優がワケアリ降板したところに芸能界の闇を感じた人は多かったのでは?

『仮面ライダーキバ』
この作品、『怪物くん』の実写版だと思っても違和感がない。狼男、半魚人、フランケンを従えて、本人は吸血鬼?

『仮面ライダーディケイド』
もう、何でもアリ? これまでの仮面ライダーシリーズを全て総括しましょう・・・というあまりに大胆な目論み。パラレルワールドの設定をここまで使った作品はかつてなかったのでは?

『仮面ライダーW』
2009年秋から始まる新シリーズ。二人の主人公が合体するヒーローといえば、ウルトラマンエースと超人バロム1、アイゼンボー、ガ・キーンというのもいたな~? 仮面ライダーWのデザインを見た時は、一見、キカイダーみたいな話になるのか?と思ったけどね~。



 仮面ライダーや戦隊シリーズみたいに長期シリーズになったかもしれないのが宇宙刑事シリーズ。知人のシナリオライターに「俺の原点は宇宙刑事だ!」と言っていた人がいますが、彼に宇宙刑事シリーズの新企画を書いてもらいたいものです・・・。

[宇宙刑事シリーズ]

『宇宙刑事ギャバン』
あのロボコップの元ネタになったのが有名な作品。コンバットメタルスーツを着たヒーローが悪の宇宙結社マクーと戦うという至って単純明快なストーリー。けれども、これぞ特撮というべき異次元空間の設定といい、JACのダイナミックなアクションといい、未来的なSF設定が素晴らしかった。パンチパーマのヒーローで唯一、成功した例ではなかろうか? 千葉ちゃんの特別出演は『刑事くん』『ロボット刑事K』と、考えてみると刑事物ばっかりだな~? ちなみにギャバンという名前はフランスの名優ジャン・ギャバンから採ったそうな。

『宇宙刑事シャリバン』
私は、この作品で主演した渡洋史さんと会ったことがあります!(超自慢気) 場所は渋谷。あるアクションイベントの審査員を頼まれた時に、同じく審査員で来られていたのです! 後から「あ~、サイン貰っておけばよかった・・・」と後悔しましたですよ。全然気取らないで凄く感じのいい人でした。後から調べたら私と同じ年齢! あの若さは尋常じゃないよ。

『宇宙刑事シャイダー』
宇宙刑事シリーズの第三弾は、初めてJAC所属でない主人公(故・円谷浩)だったので、サポート役でJAC所属の森永奈緒美が女宇宙刑事アニーを演じて身体を張ったスタントアクションをバシバシ披露していました。すると、主人公よりアニーの方が人気が出てしまった・・・という裏話もありました。男が演じる神官ポーは、現在の女装娘ブームを先取りしていたような印象もありますかね~? しかし、人気絶頂のまま、宇宙刑事シリーズはここで終わります。敢えて新しいものを生み出していこうとする意欲は買いますが、長期シリーズ化が望めたのに、ちと残念ですね。宇宙刑事の設定は、デカレンジャーには引き継がれていましたが・・・。ちなみにシャイダーは、ロイ・シャイダーから、アニーは西部の女ガンファイターの名前から採ったそうです。


※事務担当 注
読者様から訂正を頂きましたので、下記を追加掲載します。

①仮面ライダー真・ZO・Jについて:全てビデオオリジナルとありますが、真
以外の二作は劇場公開しています。

②侍戦隊シンケンジャーについて:現在登場している逆手居合斬りの戦士は、シ
ンケンシルバーではなく、シンケンゴールドです。

③平成仮面ライダーについて:番組タイトルが古い順に並んでいますが、カブト
よりも響鬼の方が先です。

④バイオマンについて:二代目イエローフォー登場の回に真田広之出演とありま
すが、二代目登場は11話、真田広行のゲストは13話だそうです。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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