コンテントヘッダー

アメリカに遊心流が広がるかも?

 アメリカから入会希望の人が来られて、日曜日の稽古会に参加されました。

 俳優をやっている人なので、スチーブン・セガールやらサニー千葉さんやらクリント・イーストウッドの監督っぷりなんかもいろいろと聞いて、いつもにもまして楽しい懇親会になり、気づいたら四時間くらいジョナサンで粘ってしまいました。

 私が秘伝に関する技をいとも簡単にセミナーで教えてしまうので、最初はビックリされていたのですが、改めて入会して会員としての練習に参加して「これは、殺し技ですね・・・」と、段々、考え込まれていまして、私が本当に危険な技に関しては会員にしか教えていなかったことを察して、武術を興味本位で学ぶことの危険性を痛感されていた様子でした。

 話は変わりますが、前日の夜には、ダンス公演のお誘いを受けたものの、私が仕事と重なって行けなかったので、代理で行ってもらった会員さんから感想の電話を受けました。

 物凄く感動したそうなのですが、公演があまりに素晴らしくて、人を傷つける技を喜んで練習している自分に自己嫌悪を感じてしまった・・・と言っていました。

 率直にいって、私も30歳前後くらいの時期に、武術に対する疑問とか嫌悪感とかが凄く強くなって、「もう、こんな気違い染みたものを追究するのはやめよう。こんなことをやっていたら本物の気違いになりかねない」と思ったことがありました。

 もう、嘘つきの巣窟みたいな業界事情にウンザリしてしまったのです。

 結局、やめずに続けてきたのは、物凄く強いのに、きちんと自分を律している先生に何人も出会うようになったからなんですね。

 確かに武術やっている人は変人ばっかりなんですよ。自分も含めて・・・。

 こういうことに関心を持たない人からは、相当に異質な人間に見えてしまうと思います。

 しかし、その後、長く続けてきて思うようになったのは、生きるということに対する真剣さに於いて、本気で武術に取り組んでいると一種の達観を得るのは間違いなくあるんですよ。

 だから、武術を追究すればするほど、「あ~、人間って、こんなに簡単に殺せるんだ」という無常感が出てきて、最初は辛くなってくるんですけど、そのうち、「いつ死んでもおかしくないくらいモロい存在なんだから、後悔のない生き方をしないとダメだな」と、逆に人生に対して大切にしようという想いがわいてくるんです。

 さらに、続けていると、「本当に命は大切にしなきゃいけないな~」と思うようになるんですよ。

 けれども、私は自殺したいとか生きることに対して真剣でない人には、「死にたきゃ、とっとと死ねよ」と冷酷にいい放ってしまうんですよ。

 なんでかっていうと、こんなチンケなこと言う人間は、命の重みが解っていない人間であり、自分を大切にできないヤツは他人も大切にしない人間だと思うからなんです。

 人に暴力を平然とふるうような人間には、痛みを教えてやるべきだと思うし、内省する心のない人間は生きているだけで他人に迷惑だと思う。

 世の中に死なない人間は一人もいません。だから、そんなに怖がる必要はないでしょう。怖がるべきなのは、生きた証しを一つも残せないで死ぬことじゃないですか?

 エンターティンメントの業界に生きている人達は、多くの人に感動を与えることで存在証明していけるのだと思います。

 夢も希望もなかったら現実の苦しくつらい人生に押し潰されそうになる人達がいるのもわからなくもありません。人間は感動がないと生きていけない。喜怒哀楽があることが生きている醍醐味です。

 入会された方は、私より年上なのですが、話していると全然、そんな印象を受けません。
 映画の撮影現場の感動した体験について語っている彼の姿には、昔、自主映画を撮っていた頃に将来の夢を語り合っていた友人たちの顔が重なって見えました。

 やっぱり年齢は関係ないんじゃないかな~? 私も本当に自分の理想の武術が完成形になるのは二十年くらい先だろうと思っています。

 稽古会を体験した感想を聞いてみたら、「ちょっと前のセミナーの時よりかなり技が進んでいますね」といっていましたけれど、その差が解るというのは凄いもんだな~と思いました。

 また、話は変わりますが、アクションパーティナイト3で御一緒したダンディGOさんがTVのテーブルクロス芸の指導をされているとのことだったので、その番組を観たんですが、クロスを引き抜くだけでなくて、皿やクラスを倒さずにクロスを元に戻してしまう?!という芸をやって見せていて、やった本人も驚いていましたけど、これを指導して体得させてしまうというのは、凄過ぎますね。

 新聞にも紹介されていたと聞いて、やはり、ダンディさんのジャグササイズは、私の睨んだ通り、今後、急速に広がっていくだろうと思います。

 高瀬道場の新宿の殺陣教室もNHKの番組で紹介されていて、多加野詩子先生も出演されていましたが、この中で私が遊心流居合術・独己九剣の最後の技でつくった逆手斬り技そのままが出てきて、ビックリしてしまいました。

 いや~、なんか、やっぱり感動を人に与えていける仕事をしている人達って魅力的ですね。そこに自分が生きている証しを立てるという生き甲斐を見つけ出した人間が放つオーラは、やっぱり普通の人間とは違うものですね。

 うちの会もダンサーや俳優の人が少しずつ増えてきているんですが、芸能の世界で活躍する武器として遊心流を役立ててもらえると嬉しいですね。何しろ、武術は具体的な使い道がないもんな~・・・。

 願わくば、アメリカで日本武術の心意気を示して、敵の邪念を征伐して罪を許す調和の精神が広まっていって欲しいな~と思いました。


追伸;筑摩書房の本の初稿、ささっと書き上げました。担当編集者の方がびっくりして「編集が間に合わないですよ~」といわれていましたけどね。四日で書いちゃったから。

追伸2;中川元財務相が亡くなられてビックリしました。あの酔っ払い会見でバッシングされましたけど、珍獣みたいで凄く可愛らしい人でしたよね。一瞬、自殺したのかと思いましたけど、急性の病死みたいですね。お父さんも57歳で亡くなられているそうですし、何だかブルース・リーとブランドン・リーを思い出してしまいました。御冥福を祈ります。

追伸3;座敷わらしの宿として有名な緑風荘が火事で全焼してしまったそうで、本当に残念です。座敷わらしというと、NHKの少年ドラマ・シリーズで放送された『ユタと不思議な仲間たち』と、円谷映像の深夜ドラマ『WARASI』を思い出します。宿泊客も全員、無事だったそうですが、座敷わらしが助けてくれたのかもしれませんね。

関連記事
スポンサーサイト
このページのトップへ
コンテントヘッダー
著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

FC2カウンター
リンク
最新記事
カテゴリー
FC2ブログランキング

FC2Blog Ranking

月別アーカイブ
ブログ内検索