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武器術セミナー感想

 10月の月例セミナーも無事、終了しました。

 新型インフルエンザの影響があったのか? いつもより参加人数は少なく、無欠席だった人も来られなかったりしていましたが、棒を振り回すので人数が少ない方が都合が良かったので、結果的には良かったと思います。

 今回、初参加で最年少の中学生がおられましたが、彼がまた武歴は凄いから驚きましたよね。

 詳しく書くのは割愛しますが、空手道を長く続けながら中国武術や沖縄武術、日本古武術も経験があるというのですから驚かされましたよ。

 で、修行歴も長いからか、動きも非常に良かったですね。とても中学生とは思えませんでした。

 でも、後から考えてみると、ヤワラちゃんも中学生で活躍していたんだよな~?

 私の中学時代のビーバップ連中だって、多分、普通の大人とガチで喧嘩しても勝ってただろうしな~?

 今回のセミナーは、「遊心流は居合術の流派です」というのを証明したいと思っていて、真剣で竹斬るとかいろいろやろうか?と思っていたんですが、持っていく荷物が重たくなり過ぎて片道二時間近くが大変だな~と思って、断念しました。

 参加者の中に古流剣術をやっていた人もいらしたんですが、やっぱり型だけやっていても意味が判らないと疑問を持っていらした様子なんですね。

 どんな素晴らしいものを習っていても、やっていることの意味が判らないままだと、それを実際に活かすことは不可能に近いくらい難しいことだと思うんです。

 それが現代の型を中心に学ぶ武術の問題点だと思いますね。

 しかし、武器術の場合は、まったく力が意味をなさないものです。

 力任せにたたきつけていっても、技術が上の相手にはまず絶対的に勝てません。

 武器そのものに殺傷力がある場合は、要は、先に当てた方が勝ちなんですよ。

 遊心流の体術で発勁を打てるように指導しているのは、素手で充分に殺傷力が出せるようにすれば、後は先に当てれば勝てるという考えがあるからなんですね。

 つまり、武器術の発想で体術を考えている訳です。

 今回は、武器術だけ教えると初参加の人がつまらないと思って、基礎錬体の動きを組み合わせて応用した体術技法も前半にいくつか指導しました。

 後半は、棒を持っての剣術・居合術・無刀捕りなどを中心に指導しました。

 うちの剣術の場合、剣道のやり方の裏をかくような技を中心に考えているのですが、鍔ぜり合いからの打拳体術や合気道的な崩し技を用いると、いつもの動きと変わりがなくなるので、皆さん、スムーズにこなしていました。

 居合術の場合も、どっちが早いか?というスピード勝負ではなくて、相手の斬ってくる斬撃線から身を躱しながら抜いて斬るということを指導しました。

 これができれば素手で捕る方がむしろ簡単なんですね。

 無論、現実に刃物を持ってかかってくる敵に素手で立ち向かうのは自殺行為だからお薦めはしません。

 しかし、咄嗟の場合にほんの少し身を躱しただけで死なずに掠り傷だけで助かったりするかもしれません。その差を理解して欲しいと思ったのです。

 現実的に考えられるナイフやピストルへの対処法についても、要領としてはまったく同じですが、絶対にやってはいけないこと・・・手を掲げて構えたりすることの危険性も指導しました。

 ナイフにしろ銃にしろ、武器の性質を知ることが、それらへの対処法を考える第一歩になります。

 ライフルや拳銃(オートマチック)の構造についても解説しました。

 また、真剣を分解して、「切羽詰まる」や「目貫通り」の語源が刀の部品からきていることも説明しました。

 最後の質問タイムでは、「見せると誰もがドン引きしてしまうナイフ術の必殺テクニックが見たい」と言う人がいたので、実演解説しましたが、やっぱり、皆さん、ウゲゲッと引いていました・・・。

 動脈を斬る・関節の腱を斬る・腎臓を刺す・心臓を刺す・・・スプラッター映画みたいな残忍な技は、強いとか弱いとかいう以前に、単に牛や豚のように、人体を解体したり血抜きするようなテクニックでしかありません。人間を屠殺するような技なんです。

 そりゃあ、ドン引きしますって・・・。逆に喜々として食いついてきたら絶対殺人淫楽症の変態ですよね。

 だから、何で私がこんなものやって見せたのか?というと、武術が生き死ににかかわる危険な状況を生き残るために考え出されたものだ・・・という点をきちんと考えて欲しかったからなんですよ。

「いただきます」という言葉は、自分が生きるために命を貰った相手への感謝の言葉なんですよね。食べる行為の前には命のやり取りがあるんですよ。そこを忘れてはいけませんよね。

 本来、命懸けというのは生きていることそのものなんですけど、ほとんどの人がそれを忘れてしまっているんですよ。

 せめて、武術やっている人間くらい、そのことを自覚しているべきだと私は思いますけどね。

 ともあれ、誰も怪我しないで良かったですよ。今回は少し全体を観察しながら事故が発生しないように注意しながら指導したんですが、最初は「棒は後ろまで振りかぶらないようにしてください。後ろの人に当たるから・・・」と注意していても、やってるうちに夢中になってくると振りかぶってしまうもんなんですね。

 練習で怪我してたんじゃ仕様が無いですからね・・・。


 月例セミナーも、今年は残すところ二回だけとなりました。最後までいくとどれだけできるようになっているか? 今年は期待できそうです・・・。


追伸;来年2010年の月例セミナーの日程も今年と同じ第二日曜日の11:00~14:00と決まりました。昨年も実施しましたように、10月、11月中に全十二回申し込みされる方は半額サービスとなります。それと、今年も申し込みして来年も引き続き受講したい人は、二回分サービスとし、全十二回分を十回分半額サービス(5万円)とさせていただきます(会員の場合もお得になります)。月一回の受講で武術の基礎から極意までが習得できる武術セミナーとして定評がついてきましたが、来年はさらにバージョンアップしていきたいと思っておりますので、ふるって御参加ください。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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