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新体道&剣武天真流・羽野昌二 ライブ&パフォーマンス

 前回に続いて江古田にて、新体道&剣武天真流と羽野昌二さん(ドラム)のライブパフォーマンスが開催され、観てきました。
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 当日は、昼からアスペクトのシリーズ本の編集打ち合わせをやり、いつもイラストを描いていただいている漫画家の黒谷薫先生にも会社に来ていただき、イラストの打ち合わせをさせていただきました。

「終わってから一緒にライブイベントに行きませんか?」と言いましたが、「漫画の締め切りがあるので」ということで、独りで行きました。

 黒谷先生には、いつも忙しい時に仕事をお願いして恐縮です・・・。

 さて、神保町から江古田へ、都営新宿線で新宿に出て、大江戸線に乗り換えて新江古田駅へ。

 私、開演が7:00と思って急いで来たら、お客さんは全然来ておらず、「なんてこったい」と思っていたら、開場が7:00で開演は7:30の間違いでしたよ~ん。あ~、驚いた・・・。

 会場ではリハーサル中のゲスト出演の方々が・・・。

 むっ、どっかで見たような人が・・・?

 新体道の道着を着た方に、「あの方は、ひょっとしてコウノ先生ですか?」と聞くと、「そうです」とのことで、私は大慌てで、その方の前に行って、「コウノ先生、本の中で批判して書いたりして失礼しましたっ!」と、お詫び申し上げました・・・。

 すると、噂通りのメッチャ優しい方で、そんなことはちっとも気にしておられないようで、私、安心しました~。

 いんや~・・・同じコウノでも、さっすが、“河野智聖先生”は大人だな~(って、ビックリした? “あのヒト”だと思った?)。

 事前に青木先生から、「河野智聖先生も来られます」と聞いていたので、お会いしたらソッコーでお詫びして「長野さんって、文章はムチャクチャだけど実際に会うと常識弁えた良い人じゃな~い?」と思っていただこうと、日々、努力しておりますです、ハイ。

 いや、もちろん、それも相手によりけりで、青木先生と吉田さんから、河野智聖先生がすごい真面目で愛情深い方だというお話を聞いていたのですね。

 そうでなかったら、私も普段は自分から挨拶に行くタイプじゃないんですよ。武道関係者と下手に付き合うと後でえらいことになったりする場合が多いので、最近は、意識的に避けてるくらい・・・。

 でも、河野智聖先生に関しては、とにかく直に会ったことのある人が誰一人として悪く言わない。謙虚で優しくて真面目で・・・という、私が全然、言われたことのない言葉がツラツラと並ぶ。だから、割りと安心して御挨拶できましたよ。

 しかし、もう一つ、安心したのは、「俺、演武頼まれたの断っといてヨカッタ~」ってことでしたね。見比べられて、「長野、ダメじゃ~ん」って評判になったらヤだもん。

 私、一応、身の程は弁えておりますんで・・・。


 今回は会場もほぼ満杯で、前回よりグレードアップ。しかも、前回に引き続いて日子流宗家の田中光四郎先生、クエストの小暮社長、BAB『秘伝』塩澤副編集長(知る人ぞ知る柳生心眼流の遣い手で、昔、福昌堂ライター時代にお世話になりました)、そして私、お名前は存じ上げないのですが、無外流の先生もいらっしゃっていたそうです。

 そして、剣武天真流のDVDプロジェクトの試験的な意味でのクエストさんの資料映像撮影班もいらっしゃいます。

 開場してすぐ、うちの会員のYさんも来て、青木先生ともちょっとお話しました。

 また、吉田さんの娘さんの智子さんと少し話していて、新体道の大師範として活躍されていた岡田先生が、現在はフィリピンで御活躍されているということを知り、私はまた、辞めてしまわれたのかな~?と思っていて、聞いちゃいけないことかも?と御遠慮していたんですが、本当に安心しましたよ。さすが、岡田先生だ。

 取材の時に、私が突いて、岡田先生の下段払いを受けさせていただいたことを今でもはっきり覚えています。

「普通の人だと身体ごと崩れるんですが、長野さんは崩れないからさすがですね~」なんて誉めていただいて嬉しかったのをよく覚えているんです。人間、嬉しいのと悔しいのは忘れないもんです・・・。


 さて、開演時間です。

 羽野昌二さんのドラムが鳴り響きます・・・。タキシード仮面のようなコスプレした司会?が登場して前口上を述べます。

 いいな~、新体道はシャレが利いてて・・・。やっぱり、武術武道に必要なのは、“お笑い”だよね・・・。カチンコチンにシャッチョコ張ってやっても意味ないんですよ。

 続いて、大井秀樹首席師範の演武。男相手には容赦なし、女の子には優しく技をかける紳士的な大井師範・・・。

 剣武天真流の居合は刃筋が率直で伸びやか、一般の居合のように身体を締めて刀を止めるのでなく間が空かない・・・。

 青木先生が心血注いだ居合の技は、基本ベースが新体道で、そこに様々な古流居合のエッセンスをぶち込んでエキスを抽出したもの。

 動画で観た青木先生の青竹斬りは、よく観るとかなり太い竹を茹でた竹ノ子みたいにパッカンパッカン斬っていて、その斬り方もすごい無造作で、試し斬りの専門家だったら、「何で、アレで斬れるの?」と首を捻ることでしょう。

 しかも、使っている刀は身幅も狭くてやや細身に見えます。あの刀であの太さの竹を斬ったら、ほんのちょっと刃筋が狂っただけで、カキーンッて折れるんじゃないかな~?

 剣体一致の威力の凄さは、貫通する威力の突きを体現した江上茂翁の空手から発展した新体道の身法原理の延長上に具現化したものに思えます。恐ろしい剣です・・・。

 が、そういう必殺の技なのに、この人達ったら、妙にオチャメで楽しそうなんだから参っちゃうな~(苦笑)。

「あの、白髪の年配の人、凄いですね~」と、会員のYさん。

「うん、俺もそう思ったんだよ。剣を振る手の内が凄く柔らかくて身体がフワッとしているのに軸がスッと徹っている。ただ者じゃないね~」と、私・・・。


 ゲストの河野智聖先生の演武は、素手の拳法、ヌンチャク、釵。

 修験道をされているからか、手印を用いた構えがカッコイイ! やっぱ、集中力が違いますね。

 拳法の動きでは柔らかく突きを出して、最後にギュンッと突きが伸びる様子から、寸勁の打法なのが判ります。動きが非常に端整ですね。生真面目な性格の方なんだな~という印象を受けました。

 Wヌンチャクをされているところを見ていると、ふと、ドラゴン魂の持ち主なのだという直感がありましたよ。私の妖怪アンテナがビビビーンと反応しましたね。

 後で、「先生、ブルース・リー好きでしょ?」って聞いたら、「長野さんも好きでしょ?」と、返されちゃいましたよ~。

 河野先生が習われたという竜明広先生は仮面ライダー・スーパー1の赤心少林拳の指導をした方として知られていますが、やはり、ヌンチャクが非常に上手かったということでした。


 えっと、それから、後半のパフォーマンスでは、凄い居合を見せてくれていた白髪のオジサン(え~っと、名前をド忘れしちゃいました。スンマッセン!)のソロダンスが、特に凄かったですね~。

 なんか、田中泯さんがメッチャ踊ってる時の様子を思い出しました。

 なるほど、舞踊家の方だったのか? 道理で凄いと思いましたよ。とはいっても、こういう柔らかいダンスのできる舞踊家もそうそういないと思うんですが・・・。

 それから、吉田智子さんの小太刀二刀流(シノモリアオシ? byるろうに剣心)も素晴らしかった。新体道の原理を応用した二刀流の演舞は個人的には今回のパフォーマンス中、一番好みですね。

 まだ粗削りだけれど、練り込んでいくと素晴らしいものになっていくでしょう。

 というのも、以前、青木先生に「二刀流をやったらいいですよ」と、不遜にもお勧めしたことがあったんですね。吉田さんはもちろん、そんなことは知らずに御自分のインスピレーションに従って工夫したんだと思います。

 新体道は空手がベースだから左右対象の動きが基本なので、一般的な右半身優位の日本剣術の右手右足を前に構える身法よりも、左右半身が同等に遣われる身法を用いた二刀、しかも寸法が同じもの・・・となると小太刀の二刀流がそのまま遣える・・・って気づいたんでしょうね~。

 小太刀の二刀は柳生心眼流など、一部の流派にしかありませんが、青木先生もいわれていたんですが、大抵の流派に実は二刀流は伝わっているんですね。香取神道流、新陰流、神道夢想流、心形刀流・・・と、別に二天一流にしかない訳じゃないんです。

 そんなことはまったく知らずに、インスピレーションでやってしまうなんて、この人はやっぱり天才だな~・・・と、あらためて感心しましたよ。


 いやはや、前回もぶったまげましたが、今回はもっと驚かされました。羽野さんのドラムも、休憩除いた休み無しで2時間ぶっ通しですからね。凄いです!

 新体道&剣武天真流、これからどこまで進化していくんでしょうか? 私はそれを見届けてみたいと思っています。

 あっ、そういえば、私のブログを読んで観に来たという方もいらして、少しは宣伝にもお役に立てたみたいで良かったです・・・。

 武術武道の在り方の一つの提案として、こういったアート的なアプローチが今後はもっと評価されていくといいんじゃないかな~?と思います。

 闘うところを見せる試合って、何かもう、あんまり共感わかなくなってきてですね~。

 やっぱり、殺気を撒き散らしてぶつかり合うのって、直接見るのは気持ちよくはないですよ。「俺の方が強いぞ~!」って、いい年こいた大人が自慢するこっちゃないでしょ?

 だけど、「弱いヤツはもの言うな!」って世界も潔くって嫌いじゃない。口先ばっかりのヤツが武術武道の世界に、これ以上、増殖するのは良くないと思うしね~・・・。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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