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波乱は最後にやってくる

 2009年のラストセミナーは、予期せぬ事故が起こりました。

 11カ月分の内容を急いで復習し、八割方以上は終わったくらい、合気の崩し技を練習していた時、入会したての会員さんが頭を打った様子で倒れ込むという事故が発生しました。

 照れたような笑い顔をしていたので、どうということはないか?と思いましたが、横になったまま動けず、腕に電気が走ったように痺れているとのこと。

 私は壁に激突して肩が脱きゅうしたのか?と思って触って骨の異常を探ったのですが、そうではないようです。

 しきりに「済みません」と繰り返すものの、立ち上がることもできない様子だったので、これは頸椎のどこかに問題があるかも?と思い、救急車を呼んでもらいました。

 意識はちゃんとしていたので脳の問題ではないと思われましたが、放置しておいて治るとも思えませんでしたし、きちんと病院で検査してもらわないと処置が遅れて大事になってはいけませんから。

 しかし、ストアハウスのビルは四階まで階段しかありません。駆けつけた救急隊員の方も、最初は自分たちだけで運ぶと言われたのですが、彼の体重が100kgあるというのを聞いて、手伝ってくださいとのこと。

 参加者の皆さんも協力して四階から下まで担架を運ぶのに協力して戴きました。

 当日、常連の受講生の皆さんだけだったというのもありますが、誰一人、傍観することなく協力してくださり、本当に有り難く思いました。

 当日の参加者の皆さん、有り難うございました。

 そして、申し訳ありませんでした。

 まさか、崩し技でしかない合気の練習中に、あのような事故が起こるとはまったく予想しておらず、安全対策が疎かだったことは否定できません。

 今回の事故は、その問題点を教えてくれる貴重な体験として、今後の指導方法を改善することに役立てねばならないと思っています。

 今年は何のトラブルも発生せず、すべてが順調に運んできたのですが、12月に入ってから、続けて問題が発生しています。

 こういうことはマイナスに考えるのではなく、次のステップに移行するための必要なことなんだと私は考えていますが、それにしても練習中の事故で救急車を呼んだ経験は初めてでした。

 丁度、TVのニュース番組で、柔道の練習中の事故で植物状態になってしまった女子高校生を観て、武道指導の在り方について考えねばならないと思っていたところだったのですが、自分の甘さを思い知らされることになりました。

 御承知の通り、うちでは乱取りや自由組手はやっていません。

 何度か実験してみたものの、打撃の質が異なるので後遺症が出るのを警戒して、結局、やらないことに決めていたのです。

 ですから、基本的に約束組手までしか稽古しないことにしていたのです。

 特に、発勁が打てると基本的に相手がふっ飛んでしまうし、そうしないようにすると、今度は威力が体内に残って逆に危険になってしまう。実際に当てるのは危険過ぎる。

 だから、相手を崩して抵抗できなくする合気は都合のよい技でした。

“稽古の安全”のために合気の研究をしたといっても過言ではありませんでした。

 ですから、まさか合気の練習でこういう事態になろうとは予想外だったのです。

 私自身が直接観ていたのではないのですが、怪我した会員さんは打撃系武道をやっていた人で、入会したてで合気技の経験がなかったので、恐らく、崩されまいと踏ん張って力が入り過ぎて、それが逆に勢いがついてしまっていたのではないか?と思われます。

 忘年会の予定も、とてもその気にはなれず、急遽、反省会となってしまいましたが、治療院をやっている会員さんから「適切な処置だったと思います」と言ってもらえたことで、少し気が楽になりました。

 激しく試合をする訳でもないから必要ないと思っていたスポーツ保険も考えなくてはならないな~と思いましたし、何より、安全第一という言葉がスローガンだけで終わらないように具体的に考えていかなくてはならないでしょう。

 この日の参加者の様子を見ていても、武道経験のない人でも、寸勁はできて当たり前、その上、50歳過ぎて痩せた人でも異常なくらいの威力が出るようになっているのです。

 丹田の腹圧でパンチを弾き返すというのもやらせてみたら、皆、できます。技ができるというだけだったら、達人のレベルに本当になってしまいました。

 このレベルアップを見越して安全対策していなかった私の落ち度を責められたら反論はできません。

 そして、たまたま初参加した人がいなかったから良かったようなものの、セミナーを早めに切り上げたのも適切だったかどうかは異論も出ざるを得ないでしょう。


 ともかく、参加してくださった皆さん!

 ありがとうございました! そして、申し訳ありませんでした!


追伸;御心配いただいた会員は、その後、病院の検査で、重症には至らず、多少のリハビリが必要なので入院せねばならないそうですが、無事に復調できるということです。本当に御心配をお掛けしました。今後は、こういう事態にならないよう、万全をはかっていきますので、来年も宜しくお願い致します。

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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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