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『秘伝』デビュー?

「先生、『秘伝』に名前出てましたよ」と、稽古後に会員から教えてもらって、「はて、何ゆえに?」と思ったら、11月に江古田であったドラム&新体道のライブ・イベントのリポート記事の中でのことだそうな。

 それじゃあ買ってくんべぇ・・・と思って、丁度、筑摩新書の原稿直しと写真・イラストのキャプションを書いたのを担当編集者の方と黒谷先生を交えて橋本駅で待ち合わせて打ち合わせする予定だったので、少し早めに行って、駅構内の書店に寄って、買ってきました。

 イベント情報コーナーに載っているのかと思っていたら、見開き二ページに纏めてありました。迫力ある写真が何枚も撮れていて、さすがはプロだな~と感心。

 見開き二ページって少ないと思われるかもしれませんが、結構、何ページにもわたって紹介解説や技術解説をするのって、ある意味でそんなに難しいことじゃないんです。

 シンプルに短い文章で的確に紹介するというのは、実は意外に難しいんです。

 この記事はライターの方じゃなくて副編集長自らカメラを持って撮影も兼ねて取材されていたのを現場で見ていたんですが、F堂時代に面識がある方で、武術も格闘技も実践していて、実践している人間にしか判らない細かい技術論も書ける人なんですね。

 こういう見識の深い人をオタク扱いして馬鹿にするような風潮も武道マスコミの人間の中にはあるんですが(俺もされてるそうだけど、事実だから気にしない)、今は実力を発揮できる仕事場で働かれている訳ですから、良かったですよね。

 小耳に挟んだところでは古武術の師匠が口添えしてあげたそうですが、人間味のある師匠だな~と感心しましたね。

 私は、能力があるのに正当に評価されていない人は不幸だと思いますよ。ちゃんと評価されて実力を発揮できる場所にいないと、ただ食えるだけじゃあね~。

 だから、イベント会場で見かけた時に、「あ~、彼なら安心だ」と思ったんですけど、思った通り、この前衛的な新体道・剣武天真流の即興演武を的確に表現されていました。

 新米ライターだったら、どうにもならなかったでしょうし、普通の武道・格闘技やっている人だと誤解するだろうし・・・。


 それにしても、田中光四郎先生と並んで私も名前を載せていただいたのは、本当にありがたいし光栄なことです。

 何しろ、『秘伝』に限らず、武道専門誌では私の名前を出すのは一種のタブー視されていて、どことは書かないけど金払って広告記事頼むのだって断られたくらいですよ。

 何でか?

 分かり切ってるでしょう。武道界のビッグネームとして引っ張りだこだった甲野善紀大先生をボロッカスに非難しているキチガイ野郎だという評判が広まっていたからですよ。

 だけど、悪いんですけど、そんなことされてメゲルような、か弱い精神構造じゃないですから、「テメーらが観る眼がないことを俺が白日の下に晒してやるよ。この目クサレどもめが・・・」と、逆に燃えただけですけどね。

 もうね~、「俺がなめられておとなしく引っ込んでるようなボーヤに見えたのかよ?」と、『蘇る金狼』で啖呵切ってる松田優作の気分ですよ~。

 その後、「何だかんだ言っても長野が言ってた通りなんだ~」という雰囲気が、徐々に業界に浸透してきているのは感じていたんですけど、だけど相変わらず、武術業界は偽装体質は改まらず、嘘だと判っていても売れると思えば(これも目先の勘定だけど)知らぬフリして宣伝に明け暮れてしまうヌルイ業界で、自分から売り込もうとかは思わなくなりましたけどね。

 いや、仮に武道系出版社で単行本出たとしても、せいぜい二千か三千しか部数出ないだろうし、連載記事書いたとしても原稿料はスズメの涙でしょう。

 いまさらライターやる気もしないし(労多くして利潤は少ない)、もう、この先生に会いたいと思える人もいないんですよ。

 それでも、「専門雑誌に載ればステイタスが上がって武術家として認められる」とか、「宣伝になって入会希望者が増える」と勧める人もいます。

 甘~いっ!

 武術業界で有名になるというのは一般社会でまったく無名であるというに等しい訳で、自慢にも何にもなりはしません。その業界で認められているから専門雑誌に載っていると思うのは出版業界の内情を知らない人の考えですよ。

 私なんか、専門誌で初めて見る人だと、偽者か?と、まず疑いますからね。

 それに、私は武術家なんて呼ばれたくない。頭悪そうだし、変態っぽくて気持ち悪い。

 自分のレベルは自分が一番よく解っているので、目ん玉腐った連中に評価してもらわんで結構なんですよ。松田先生や青木先生といった大御所が評価してくださったんだから、後は何とでも言ってくれて構わない。素人に崇め奉られて喜ぶ神経はないですし。

 入会希望者も本気でやりたい人だけでいい。

 武術武道の本読んでる人間の中には社会生活が破綻しているのに武術に空想的な救いを求める者が凄く多くて、本当に、ごめんこうむりたいですよ。

 私なんか、「自分で武術家と名乗ってる人は人格破綻者だ」と決めつけてますよ。少なくとも“身の程を弁えていない”のは確実です。

 だから、私は専門誌に載りたいという気持ちはもうないんです。メリットがないから。

 それでも、やっぱり、こうして義理立てて名前載せてもらえると、「俺もついに秘伝デビューか~?」って、ちょっとジーンと来ました。(ゴメン、嘘です)

 でも、大丈夫なのかな~? 『秘伝』的には私の名前出したりしたら睨まれたりしないかな~? 「何で、あんなキチガイの名前出したんですか?」って、周囲の人から言われたりしたら申し訳ないな~・・・とか、思っちゃいましたよ。

 別に私、無視されるの慣れてるし、腹立っても「絶対、見返してくれる!」と魔太郎みたいにメラメラするだけなんで、気ぃ使ってもらわなくてもいいんですよ~(って、こういう書き方するから、逆に気ぃ使わせちゃうんだろうな~?)。

 でも、そのうちF堂出身者の同窓会とかやったら楽しいかも~?

・・・って・・・いや、それって・・・小島一志さんも来るってことだから・・・大怪獣バトルみたいになるのか?

 余談ですが、小島さん、相変わらず吠えてるみたいですね。息子になりすますのサイコのアンソニー・パーキンスみたいで怖いから、普通に書けばいいのに~。

 なんでも、稽古会で毎回のように救急車呼んでるそうですが、私は一回呼んだだけで二度と呼ばないように安全対策しなきゃいかんと思ったけどな~。人の命を何だと思ってるんでしょう? 人の命を何とも思わない強い精神の持ち主だ?って自慢したいのか?

 そりゃあ、ただ人間性が失われているだけで、なんの自慢にもならないですけどね。

 でも、ある中国武術家の名前を出して批判していた箇所は、ちょっと、さもありなんと思いました。そういうデカイこと言っちゃう人が実際に多いから信憑性はある。

 だけど、中国武術が云々と言うのなら、島田先生とか蘇東成先生のような人を取材した上で言って欲しいな~と思いました。

 中国武術業界では、誰も、その人が達人だなんて思ってないですよ。演武が上手いのと戦うのは別ですからね。そういうタイプが多いのは事実ですが、たった一人のハンパな人をもって全体をフェイクと決めつけるのは、あまりにも独善的で視野が狭いでしょう。

「中国武術の寸勁はインチキだ」と芦原先生が言われていたとしても、それは芦原先生が知る範囲に限られる訳で、きちんと技術分析していけば芦原先生がやって見せた寸当てとのメカニズムの共通性も解る筈です。

 単に押し飛ばすのか、重く浸透する打撃なのか、威力が集中貫通するものなのか、威力が体内に残って後から作用するものなのか、打たれた瞬間に絶息失神するものなのか・・・それらは打撃のエネルギー量と作用の仕方によって異なってくることくらい分別できなきゃ論じられません。芦原先生直伝の寸当てを体得しているのなら、その程度のことは解りそうなものなのに・・・、結局、自分の無知を晒しているに過ぎませんね。

 小島一志さんの論調は、独善と視野の狭さ、感情的な決めつけに終始一貫していて、そこが文筆家としての味だから面白いんですが、ノンフィクション作家としての資質は完全に欠落していますね。作り話が名人級に上手いんだから、小説とか漫画原作やって欲しいな~。

 確かに、本当に強い中国武術家は少ないですが、いないことはないですよ。何といっても空手の源流なんだもん。弱い訳ないじゃないですか?

 武術は骨董品じゃないんだから、使えないものが伝えられる訳ないでしょう?


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
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