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2010年第一回セミナー感想

 今年も月例セミナーがはじまりました。

 10代の方が二人も参加されて、年齢層も幅が広がったような気もします。

 何しろ、前回12月のセミナーにて不慮の事故が起こってしまいましたので、今年は、まず第一に安全にやってもらうということに注意を向けねばならないと考え、しかも第一回のテーマが発勁だったので、いつもは二人一組でおこなっていたのを、三人一組になってもらって、「打つ人・打たれる人・打たれて飛ばされた人を支える人」という組み合わせでやってみました。

 これは、前回の事故後に指導法の改善対策として考えていたものですが、受講生の方からも安全対策として考えてくださった方もいらして、本当に、ただ金とって教えるという関係だけじゃないコミュニケーションが自然に育ってきたな~と、感動しましたね。

 しかし、今回は、教えるのに夢中になり過ぎないように、なるべく引いて全体の様子を観察するように注意していたんですが、やっぱり、これまで安全対策が疎か過ぎていたな~と反省させられました。

 とにかく重心移動の威力というのは自分で力を込めて打った感じがしないのに、びっくりするくらい相手がふっ飛んでしまったりするので、例えば、いろんな工具が置いてある工場の中なんかで喧嘩になって、一発食らわしたら、吹っ飛んだ拍子に打ち所が悪くて絶命する・・・なんてことが簡単に起こってしまうでしょう。

 吹っ飛んだ方が直接のダメージは残らないんですが、後頭部から激突する間接ダメージは命取りになりかねませんから、受講した皆さんは面白がって実験しないように、くれぐれも注意してくださいね。

 これまで、安全のために発勁を打つ時はわざと飛ばすように打ち放す(明勁)ようにしていたんですが、これは、吹っ飛ばないように威力が体内に浸透し残るように打つ打撃訣を利用する(いわゆる暗勁)と、素手で殺人的な致命傷を与えてしまうだろうと確信しているからなんです。

 それだけの致命傷を与える威力が重心移動を用いると素人でも即座に出せてしまう。

 なので、セミナーの時は明勁までしか教えませんが(時々、危ない打ち方を口走ってしまうけど)、それでも、基本原理は同じなので、ちょっと打ち損なった拍子に暗勁になってしまう場合があるんですね。

 私の場合、打ち損なって逆に効いてしまったことを何度も繰り返していて、打撃訣を自然に自得してしまったんですが、軽い実験のつもりで自分を打たせてみて、あんな恐ろしいものだったと初めて知って、「こんな技で人を打ってはいけない」と本気で思いましたよ。

 そもそも、体重100kgの人が半分くらいの体重しかない人の一発のパンチで2~3mも吹っ飛ぶ・・・なんてことは一般の武道や格闘技ではまず起こらないでしょう。

“車が激突するようなパワーを、鍛えたことのない人間が出せる”というのが発勁の真の怖さだと思いますよ。

 この、“鍛えないでも出せる”というのがミソ。

 私は、別に人に信じて欲しいなんか全然、考えていません。私は信じる信じないという言葉が嫌いなんです。事実は事実として客観的に認めるためには信じる信じないという判断はマイナスだからですし、人が「信じる」という言葉を口にする時には本音としての疑いの気持ちを自分で打ち消そうとしているんですよ。

 だから、正直に「信じられないです。本当なんですか?」と言ってくれた方がいい。

 私が言っているのが事実なのは、やってみれば歴然と判ることだから信じてもらう必要なんかないんです。セミナーを受講された皆さんなら、理解してもらえると思います。

 でもね。ほんのちょっとのコツを知っただけで、ここまで隔絶した威力が出せるというのは、コロンブスの卵でしょうね。体験しても「信じられない」と呆然とされる方が多いです。

 仕組みが判らないうちは、私も「神秘的な気のパワーによるものなのかな~? 俺が天才なのかな~?」と思った時期もありました。

 が、自分ができるようになり、人にも教えているうちに、「あ~、これは誰でもできるじゃないか」と確信するようになったのです。

 すると、神秘めかして大仰に教えている人達の底意地の悪さとか、権威主義的な性格が透けて見えてきて、ムカついてきたんですね。

「こいつら、わざと肝心なこと教えないで弟子を信者にしているだけじゃないか。この糞ったれどもめが、天誅を食らわしてくれる!」と思って、秘伝のネタばらしに励むようになった訳です。

 けれども、最初はタダ同然で教えていたら、さっぱり人が集まりません。最近、高額にしているのも、その方が人が集まるし私も助かるという現実を受け入れたからです。

 今でこそ本を何冊も出してDVDもシリーズで出して、それなりに知名度も上がってきましたが、その当時の無名な私の言うことなんか誰も相手にしてくれないし、業界人もシカトするばかりでした・・・。

 そんな業界でも何人かは応援してくれる方がいました。無名な私を認めるということは、純粋に私の才能を認めてくださったということです。しかも、いずれもこの業界で知る人ぞ知るトップの方ばかり。いや~、嬉しかったですよ。そんじょそこいらの人間に馬鹿にされたって、この先生方に認められたというのは自信になるでしょう?

 もし、その方々がいなかったら、私はとても続けられずに田舎に引きこもってしまったかもしれません。

 そもそも、私は「武術家になりたい」なんて全然、思ってないですからね。今でもそうですよ。武術は楽しくて続けてきただけ。「強くなりたい」とすら思ってない。譬えは悪いですが、麻薬中毒みたいにやめられないだけですよ。

 上京したのだって、映画の仕事がやりたかったからだし・・・。

 まさか、武術教えて生活するようになろうとは、夢にも思いませんでしたね~。まあ、嫌じゃないから、これはこれで、まっ、いっか~?と思ってますけどね。

「長野さんは才能があるんだから、田舎に帰ったりしちゃいけませんよ」とか、「今は長野さんを無視する人が多いかもしれないけど、十年後には貴方が第一人者になっていますよ」と励ましてくれる方々がいたから、その言葉が私を支えてくれました。

 2年とちょっと前にも、ほとほと嫌気がさして、もし、誰もついてこなかったら、俺は武術を教えるのはやめてしまおうと思ったことがありましたが、その時に、「僕は長野先生に教わりたくて游心流に入ったんです」と言って、ついてきてくれた会員が数人いて、それで続けることにしました。

 その時についてきてくれた人達には、だから、自分の研究成果を全部伝えようと思ったし、わずか二年で予想以上に上達してくれました。特に師範代は、もう数年前の私と同じくらいできるようになっていて、これは私もちょっと鍛え直さなきゃ抜かれてしまうぞ~と思ったりしています。

 今回のセミナーには何年か御無沙汰していた会員さんも参加してくれて、「教え方が凄く解りやすくなった」(師匠にダメ出しかよぉ~ん?)と感想を言ってくれて、それだけ研究成果が上がっているんだと嬉しかったですね。

 だから、結局、武術研究家というのは自分で決めたんじゃないんですね。応援したり支えてくれる人がいなかったら、とっくの昔にやめていたでしょうね。

 やっぱり、何事もそうだと思うんですけど、自分を認めてくれる人が一人でもいれば、人間は頑張って生きていけるんじゃないでしょうかね。

 だから、子供さんがいる方は、心してください。「お前はダメだ」と否定しないで、「お前は本気でやれば必ず力を発揮できるんだ」と言い聞かせて育ててください。

 私の親父は口癖のようにそう言っていたので、長く芽の出ない生活の中でも、何となく私は自分の能力を疑わずに生きてこれました。

 地元天草の学校教育界で名士として慕われていた親父を私は尊敬していましたが、唯一、息子が不甲斐なくて「鷹が鳶を生んだ」と揶揄されていたという話をちらっと聞いたことがあり、「俺のせいで父ちゃんに恥かかせてしまった」と、そこだけが人生の汚点だったのではないか?と、申し訳なく思っていました。

 もう少し長生きしてもらっていれば・・・と思うと同時に、自信喪失せずに生きてこれた精神を養わせてくれたことを感謝しています。

「お前は本気でやれば何でもできる」と言い聞かせていれば、挫折した体験をしても、必ず乗り越えていける人間になるでしょう。

 そして、自分がリストラされたり苦労していたとしても、諦めないで頑張ってる姿を子供に見せるのが、一番、いい教育になると思いますよ。星飛雄馬も、「俺の父ちゃんは日本一の日雇い人夫だぁっ!」と言っていたじゃないですか?

 私は、頑張ってる人を尊敬します。武術の腕前なんか、どれだけあっても意味ない。けれども、しっかり働いて老親の世話をしながら武術の修行も続けている・・・という人こそ、尊敬できる。うちの会員さんにはそんな人もいます。

 口先でどんな立派なことを言ってみたって、実行が伴わなければ「口先だけのヤツだな~」と、誰も相手にしなくなるでしょう。ならば、言わない方がいい。黙って仕事をやり、成果を示してみせれば、誰だって自然に認めてくれるものです。

 やるべきことをやらず、理由ばかり並べて自分を取り繕う人は、軽蔑しかされないものですし、私は、そういう人とは口もききたくありません。

 先日、座・高円寺2で開催されたダンス・パフォーマンスの公演(RAKUDO Vol.29 DANCE PERFORMANCE『SPIRIT CONNECTION』)を観てきました。主催者の方がダンスのレベルアップのために武術の身体操法を学びたいということで連絡してこられたのが一昨年でしたか。

 本業が多忙で通われずにいらしたんですが、公演を御招待してもらって会員さんと一緒に観に行き、これがもう、「素晴らしい」という言葉以外、感想が出てこないくらい素晴らしくて、本当に感動しました。

 音楽も演出も振り付けも何もかも、本当に気持ちよく面白く鑑賞させていただきました。

 終了後に会場外で少しお話しましたが、ガッチリと握手されるその掌から伝わってくる力強く晴れやかな波動・・・本気で頑張っているプロフェッショナルの人というのは、眩しく見えるものです。

 また、こういう人から期待してもらえたというのは光栄なことでした。

 武術は芯のところに毒があります。それは拭い去れない殺気であり情を否定するものです。が、その先に生死を超越した宗教的な自在心があります。そこまで到達できる人は滅多にいないでしょうが、もし、到達できたとしたら、武術であっても人を感動させられるものになるのではないか?と、最近、そう思うようになりました。

 2010年という区切りの年。多分、今年は游心流の次のステップに踏み込む年になるだろうと思っていますが、「人を感動させられる武術」を目標にしたいと思います。

 そのために、創業者?としては、しっかり地盤をつくって次の世代に引き継いでいきたいな~と思っています。


追伸;ベースボールマガジン社から出ている『基礎から学ぶ!ストレッチング』の写真モデルを秋本つばささんが担当されています。理論から実践法、最新ストレッチングまで詳細に解説されていて素晴らしい内容です。もちろん、モデルがいい! つばさ基地ではストレッチング講座もありますから、この本を買って受講されると宜しいでしょう。(今度、秋本さんにサイン書いてもらおう)

追伸2;空手漫画の第一人者、坂丘のぼる先生が審査で負傷しながらも、見事、全空連三段を取られたそうです。スゴイ。おめでとうございます!


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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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