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動画サイトって凄いね~・・・

 何か、一昔前だと高値で裏取引されていたような封印作品が動画サイトにバンバン、アップされているとのことで、良いのか悪いのか、わからないですけどね~。

 一応、私も文筆業とか知的財産権益で生活している人間の端くれなんで、今の動画サイトに何でもアップされる風潮には反対しなきゃならん立場なんですけどね~。

 でも、いかんと解っていながら、ついつい見ちゃいますよね~。

・・・っても、私はパソコン使えないし携帯電話もロクロク使えないんで、もっぱら会員さんが操作して見せてくれるんですけどね。

 いやはや、スゲ~な~って思いますね。

 武術系のなんて、本当にピンからキリまでですが、海外の貴重な武術が見れるのは有り難いですよね。

 日本人の特徴として技のパターンを見たがるのに対して、海外では技の応用法を見たがるみたいな感じがしますね。

 これは、日本人の勉強法が丸暗記型が多いのと関係あるような気もします。応用法を見せられると、混乱して何がなんだかわからなくなってしまうんですよ。

 どうしてか?っていうと、日本人って細かい枝葉末節ばっかりに気が取られて本質的な技の原理とか動きの流れとか力の作用するベクトルとか洞察できない人が多いからなんだと思いますよ。

 そういう典型的なダメな日本人タイプが武道にはまる率が高いのかもしれません。

 例えば、合気。「合気を体得するには合気揚げを徹底的に訓練すべきだ」って聞くと、合気揚げする時の指先の向きだの何だのといった“糞どーでもいい箇所”に秘訣があるんだと思い込んでしまうんですね(ね~よ、そんなとこには・・・)。

 それから、「脱力が大切だ」って聞くと、「脱力とは何ぞや~?」って考え込んでしまって、「何故、脱力が有効なのか?」という本質には絶対的に目を向けなくなってしまう。

 はっきり言って“アホ”としか言えません。頭が悪過ぎます・・・。

 そんなことでは新興宗教やカルト団体にお金搾り取られてしまいますぞよ~? お金は実になるものに使いましょう。


 さてさて・・・、私は、観取り稽古を主体にしている人間なんで、“見るイコール教わる”で、動画を見るようになってから、いろいろ技のレパートリーも広がってきてます。

 うちの会には、私と匹敵するくらい観取り稽古ができる人間がいるんですが、中国武術未経験だったのに、DVDとか観まくっているうちに、すっかり中国武術の戦闘法が身についてしまいましたよ。「お前はチョコレート・ファイターか?」って感じ。

 先日の稽古会の時も、空手やっている会員さんが久しぶりに来たので練習を組ませたら、一発も入れさせないで封じてしまうので、「この人、やりづれ~よ~」って苦笑いしてましたね。

 中国武術の技って、本来、こうでないとおかしいと思うんですよね。先を取って相手が技を出せないようにしていく・・・それが接近密着戦法の本質でしょう。間合を保って互いの突き蹴りを存分に出し合うのっておかしいし、中年過ぎたら実力衰えるだけですよ。


 でもね~、身体の動きだけだったら、やっぱり、武術よりダンスの方が、はっきり言って数段、上ですよ。

 武術関係者が蛇蝎のごとく嫌う“居着き”だって、言うのは簡単だけど、武術家で本当に居着かないで動ける人って十人もいないですよ。

 何故そうなるのか?ってわかりますか?

 力を出そうとするからですよ。筋肉をぐっと収縮させてタメを作る・・・この動作が即、“居着き”になっているのを気づいていないんですね。

“タメを作らないと威力が出せない”って思い込んでるんですね。

 だから、「力を抜け~っ!」と口では言いながら、言ってる本人がスッゲ~力んじゃってたりするんだからね~・・・コントみたいですよ。

 シャレになってないっスよ・・・こんなんだからシステマ見ても何もわからないんだよね~。本当に、観察すべきポイントが完全にズレてます!

 無論、タメを作る動作が全面的に間違いだというのではありませんよ。やり方によるんです。戦術的に有効かどうかが問題。

 例えば、芦原空手みたいに相手の死角にポジショニングしながらタメを作るのなら問題ないでしょうね。相手の真正面でやったら避けたりカウンター取られるだろうけど。

 前回の発勁セミナーの時の感想で「震脚を使うのは居着いてマズイのでは?」という質問があったんですが、私が発勁打つ時に震脚用いて威力を高める時は、位置取りとタイミングを工夫します(これ以上は実地にしか教えませ~ん)。

 だけど、これは改善して欲しいから敢えて書きますけど、特にフルコンタクト空手の試合見てると、そんなこと全然考えないで相手の攻撃の当たる位置で平然とタメを作ろうと“居着いて”いるんだから・・・もう、武術としては危険過ぎますよ。

 どうしてこうなるか?といったら、やっぱり急所を打たれないという安心感があるからでしょうね。

 相手の打撃を鍛えた身体で受け止めるというのは、相手が毒塗った刃物持っていたら致命傷になります。

「そんな毒なんか、どこにあるんだよ?」って言う人もいるかも知れませんが、コンクリート針なんかにヤスリかけておいて生ゴミに突っ込んでおいたのを刺せば、簡単に致命傷与えられますよ。何日も経過して死ねば死因不明で疑われないかもしれないし・・・。

「専門家にそうそう針なんか刺せるものか?」って思った方、甘いね~。何も昼ひなかに堂々と真正面からドリャ~ッてやれって言うつもりはないですよ。暗がりならまず見えませんし、人込みの中でも避けるのは不可能に近い。

 正々堂々とフェアに闘うというイメージを、まず取り払わなきゃダメです。

 痴漢にしろ、通り魔にしろ、強盗にしろ、酔っ払いのケンカにしろ、予期していないところに突発的に不条理に理不尽に遭遇してしまうものなんですよ。それを予測して慌てず対処するのが武術なんですよ。

 武術の研究をするというのは、簡単に言うと、暗殺術の研究するってことなんですから、そりゃあもう、人殺しのやり方は何千何万と考えてますよ~、私は。

 素手で致命傷与える方法だって何百通りも知ってますよ。

 悪用されるに決まってるから発表できませんけど、その手の暗殺術の本とか読んでも、「結構、甘いな~」って思っちゃいます。

 だから、そういう危険性をまったく考えないで、強いか弱いかしか考えない武道や格闘技の愛好家の人達の認識の甘さが、逆に“こわい”んですよ。

 ナイフの対処法なんて、かなり思いつきでテキトーに言ってるんじゃないかな~?と思うことが多いですね。

 私、相応に実験してますからね。嘘だって言うんなら、やって見せましょうか? 至近距離だったら日本刀やピストルより怖いですよ。ナイフって。

 軍隊式、フィリピノやペンチャクシラット、ヤクザ式、古武術式、シチリアマフィア式のナイフ術までいろんなやり方を研究してるんで、私はナイフ一本あったらどんな格闘術の達人でも殺す自信ありますよ。

 だから、逆にナイフを持った相手をどう制圧するか?という研究もやってきましたが、意外に有効なのが合気道や少林寺拳法の小手返し。素手で練習するとトロ臭い技に思えるんですが、対ナイフで考えると実に理に適っています。

 初心者の護身術として教える場合には最適な技でしょう。

 無論、もっと有効なのは、長い棒とか使った方がいいんですが・・・。

 素手で闘うことを前提にした武道に慣れてしまうと、急所をさらして隙ができている点を自覚できなくなってしまって、本当に危険なんですよ。

 大体、“居着かない動き”なんて言ってる人に限って、もう全身スキだらけだったりするんだから、これもまたギャグ。

 以前、うちの会員さんが甲野氏の稽古会に参加した時、一方的に勝っちゃったのも、私が事前に甲野氏の構えの隙を教えて、「あの人は反応できないから構わず打ったら入るよ」と教えていて、その通りにやっただけなんですよね。

 でも、それを観抜けない人が物凄く多いでしょ? 「なんか、よく判らないけど、NHKにも出てる有名な先生なんだから、間違いないんだろう」と信じ込んでしまう。

 素人ならしょうがないな~とも思うんですけど、内田樹さんとかも見抜けないんだから、恥ずかしいね~。内田さんって合気道や居合道の高段者なんでしょ? 一生の不覚だよね~。アレが見抜けないんじゃ~ね~・・・。


 ところで、名の売れたプロのダンサーの動きには、力をタメる動作がほとんどないんですよね。いや、無名なストリートダンサーだって、全然居着かないで動いている人いますからね~。

 マイケル・ジャクソンなんて、もう神だよ、神!

 身体論がどうしたこうしたとほざくのなら、こういう質の高い精緻繊細な身体技能を持つ人達に学ばずして、何としますか?

 ダンスもやっている会員さんが、「長野先生がベタボメしているから、どれくらい凄いんだろうと思って秋本つばささんのポールダンスを動画で見たんですけど、本当にメチャクチャすっごいですね~。あまりに凄過ぎて震えちゃいました~」と言いつつ、秋本つばささんのポールダンスの動画を携帯で見せてくれたんですが・・・。

 いや~、去年の秋に渋谷のイベントで見た時もスゲ~ッ!って思ったんですけど、さらにその時よりもレベルアップされていて、最早、世界のトップレベルでは?という感じになっています。

 プロのエンターテインメントの世界で活躍していくという水準の高さは、オリンピックで活躍するトップアスリートにも匹敵するかもしれません。

 無論、それだけの水準を維持するには、常人にはとても及ばない日々のトレーニングが不可欠です。

 なんか、それを考えると、俺もチンタラやってちゃダメだよな~って、反省しますね。

 俺も福沢諭吉みたいに一日千本居合抜きするのを日課にするかな~?(嘘です。やりません!)


追伸;『剣道日本』2010三月号の二刀流特集記事で、二天一流杉並会の一川師範が、「こういう流派を個人で継ぐと、たとえば私がポッと死んでしまいますと、“日本の大きなお預かり物の文化が消えてしまいます”。・・・」とお話されていて、私は本当に目が覚めるような思いがしました。先に流派の継承に関する愚見をこのブログでも書きましたが、伝統武術を継承されている師範が、“お預かり物の文化”と認識されていることに、本当に感銘を受けます。流派をワタクシするんじゃなくて、“預かっている”と認識する・・・これこそ本当の謙虚さであり伝統文化を大切にする態度だと思いますね。最近は、近視眼的な実戦性や武術性という抽象的観念に捕らわれてしまう人が増えているように思えて、「危ないな~」と思っていたんですが、価値観を一つに絞るのではなく、「流派が百あれば百の流派すべてが貴いのだ」というスタンスを保った上での個別の技術論を積み上げていく必要があると思っていたので、一川師範のさりげない言葉の重みが身に染みましたね。武術を学ぶ者は武術の奴隷になっちゃダメです! 探究と同時に達観と超然が必要なんですよ。

追伸2;俳優の夏夕介さんが亡くなられました。夏さんと言えば、『突撃!ヒューマン』や『宇宙鉄人キョーダイン』のスカイゼル役で特撮マニアの間でも知られる方でした。代表作というと『愛と誠』や『特捜最前線』でしょうが、三船敏郎主演の明治時代の横浜を舞台にした『無法街の素浪人』にもレギュラー出演されていました。59歳だったそうで、本当に残念です。特撮雑誌のインタビューで、ヒューマンのオーディションを受けた時に無名な頃の松田優作も来ていて、段違いの演技力と存在感に、「これは負けた」と思っていたら自分が受かったので驚いた・・・といった話をされていたのが謙虚な人柄を偲ばせます。心より御冥福をお祈りします。
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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