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2月セミナー感想と報告

 2010年の二回目の月例セミナーは、「交叉法」についてでした。

 ブログでも書いている通り、私は20代からパニック障害の持病があるんですけれど、ここ最近、ちょっと悪化していまして、電車の移動に難儀しています。

 この日も、「もし具合が悪くて行けなかったら、代わりにやってくれ」と師範代と打ち合わせしていたんですが、前日、喘息持ちの師範代が体調を崩してしまって(最近は調子良かったんですけどね)、これは最悪の場合、指導員独りで?ともなりかねず、これは何とかして私が行かなきゃならんと決心して、当日の朝はいつもより早めに出発しました。

 実をいうと、ここ二週間くらいは電車で駅の2、3駅分を乗るのさえキツイという在様で、一時間半から二時間くらいかかる江古田まで行くのは絶対ムリ!と思っていたんですよね~。

 この病気はノルアドレナリンが異常分泌されることで起こるのでは?といわれていますが、要するに脳の誤作動なんで、発作が起こってしまったらどうしようもないんです。

 だから、発作が起こりそうになったら電車を降りて休む・・・というのが、十数年来の対策なんです。

 よって、ここ何年かは電車の中でぶっ倒れるという事態は避けられていますけど、その分、“予期不安”がひどくなってしまったんですね。

 それでも、今回は何とかして行かないとな~と思っていたためか、変に不安感が沸くこともなく、まるで座禅しているような感覚で、乗り換えの時にトイレでしばらく休むようにしましたが、3時間弱くらいで時間前に到着することができました。

 早めに出発したのが正解でしたね。

 しかも、師範代からメールがあって、かなり体調が回復したので自分も向かうということで、無事、今回もいつも通りにセミナーは進行できました。

 今回は1月より人数も増えて、初参加の方も何人かいらしたんですが、やはり、常連で来られている方は慣れているから、その分も助かりますね。

 もっとも、今後のセミナー指導で私が確実に来れるかどうかも不明なので、敢えて、今回からは師範代と指導員の二人に進行してもらって、私は裏方から練習中の個別指導を手伝う形式にしてみました。

 何しろ、私が解説指導すると、ついつい例として示す技が複雑になり過ぎてしまったり独演会状態になりかねず、基本的なことをきちんと指導していく場合は、私より師範代と指導員が教えた方が絶対にいいんですよ。

 特に、ここ数カ月の二人の向上の度合いは、私から見ても驚異的で、一週間後の動きはもう別人になっているという感じで、「アレッ? こんなこと、いつの間にできるようになったんだ?」という感じなんです。

 師範代は、つい一カ月前は私の70%くらいはできるようになったかな?と思っていたら、この前の本部道場の稽古会で“ナンチャッテ塩田先生”みたいなことやって、木剣で連続してガンガン切りかかっていくのを寸前で全部かわしてみる・・・みたいなことを突然やって、いとも簡単にやってのけていたので、ビックリしたんですよね~。

 本人は別に普通にやっているから凄いことだと思ってないんですけど、横で見てると超達人じゃん?って感じです。

 その時の動きに全然力みがなく、何の迷いもなくニコニコしながら、ヒョヒョヒョ~イッて避けてしまったので、こっちは口アングリになってしまいましたよ。

 だって、彼は合気道の経験は一切ありませんし、そもそも、こんな練習は一度もやったことないんですよ。

 ひょっとして、私よりできるかもしれませんね~。

 少なくとも縮地法に関しては私よりできるようになっているし、他の技(発勁・合気・交叉法・居合等々)も遜色ないくらいできるようになっていますからね。

 一方、指導員も、游心流歴は3年弱なんですが、これはもう~、とにかく彼ぐらい努力家はいないんじゃないか?と思います。

 何故か?というと、最初に会った時には、「この人は武術はムリだろうな~」と思ったくらい、動きはコチンコチンで感覚も鈍かったんですよ。

 だから、入会された時は、私は何の期待もしていませんでしたよ。今だからいっちゃうけど・・・。

 けれども、彼の本当の持ち味というのは、物凄く素直で指摘されたことを真面目に考えて地道に改善していく姿勢があるということでしたね。

 正直、身体的な面では素質も才能もまったくありませんでした。

 ところが、ちょっとアドバイスすると、彼は徹底して考えて地道に改善の努力をするんですよね~。

 私が会を解散してしまおうか?と本気で考えた時にも、彼は「僕は長野先生に習いたくて来ているので、続けて教えてください」と言って、残ってくれた中の一人でした。

 それから2年あまり・・・継続は力になるもんですよね~。

 もう、以前とは全然、別人の動きになっているし、感覚も随分、向上しています。

 それと、自分自身が苦心して研鑽しているからこそ、人に指導するのも丁寧で細かいところに気持ちが回ります。

 ここ最近は、技や戦術に関する心法の用い方を指導するようになっていますが、そうなって以降は、一番、考えて稽古していますね。たった一言のアドバイスで動きがガラッと変わってしまったりするのです。

 理論派で多角的にものを考えられるのも、武道や格闘技をやっている人間には珍しい良識的なタイプです。そして、私と違って他人の批判を口にしません。

 以前、習っていた先生方に対しても本当に感謝の気持ちを持っていますし、それでも事実は事実として冷静に受け止める度量もあります。

 でも、特撮マニアだったりするので私とも話が合う(これ大事!)。

 まあ、そんな訳で、今回のセミナーでは、自信をもって彼らに任せた訳です。

 もっとも、参加された方々は、私が直接教えないのでは損したように感じられるかもしれませんから、師範代は游心流はじまって初の“師範”に、指導員も“師範代”に、それぞれ昇格したことを発表しました。

 小さな団体とはいえ、流派の中で創始者である私以外に“師範”を任命するということは、それだけ信頼できるという人間性を含めてのことですし、3年弱で“師範代”を任命するというのも異例ではあるでしょう。

 ただ、これは私自身の今後のポジションを考えての任命でもあります。

 私のように本やDVDをいくつも出していれば、武術という分野で専門家としての権威を付けて世間的には見られることになります。

 そうなった時には、うちのセミナーに、ただ単純に「長野さんって面白そうだから会ってみたいな~」という軽薄な考えで参加する人が増えるでしょう。

 率直に申しますが、「俺はパンダとちゃいまっせ」ということです。

 私は、きちんと武術を学びたい人しか相手にしたくないんです。研究家として自分の研究している内容を評価して、地道に稽古をやって自分自身を向上させていきたいという気持ちのある人に応えたいのです。

 セミナー後の参加者から、甲野氏が以前、『アッコにおまかせ』に出てきて、芸人に“無拍子打ち”をやってみせていたところ、逆に芸人から額をピシャッとはたかれてしまい、ムスッとした顔のまま出番終了となってしまった・・・という話を聞いたんです。

 本当に、ガッカリしますよ。

 世間的には誤解されているとはいっても、彼は“古武術の世界の第一人者”として認知されているのですから、芸人に打たれてしまうなんて、かつてスーパージョッキーでラッシャー板前に大外刈りで投げられた小佐野淳以上に罪が重いですよ。

 本当に覚悟も何もない。有名になってチヤホヤされたいだけの自己掲示欲の権化!

 自称・武術家にはそんな人間ばっかりですけどね。だから、そういうナルちゃん嫌いなんですよ。気持ち悪いから・・・。

 そういう子供騙しの猿芸をやるから恥さらしになる! そして、そんな糞の役にもたたない技を「古武術だ」と世間に広めた責任はどうするのか? 

 そもそも、武術は見世物じゃないんですよ。

 人を楽しませる見世物として演じるのなら、それは“芸”としての水準を保たねばならない。“術”と“芸”は違うんですよ。“芸”は人を感動させられなきゃダメ!

 プロのエンターティンメント業界の人達が、どれだけの高い意識をもって訓練と研鑽を積んでいるかを知っていたら、あんな子供騙しの術を人目にさらすなんて恥ずかしくてできる道理がありませんよ。

 私は、演武頼まれても全部、お断りしています。恥ずかしいもん。芸能のプロの方々のレベルで見比べたら、私の動きなんか鑑賞のレベルにまったく及びませんからね。

「俺をナルチシスト武術屋連中の同類にすんなっ」って言いたいですよ。私は、自分のやっている研究内容を評価してもらいたいし、笑って本を読んでもらいたいだけ。

 で、評価に見合う報酬を得て生活できて一生が終われたら幸せってもんでしょう? 分不相応な望みは持ってないですよ。ただ、「俺の研究している内容は歴史に残る」という強固な誇大妄想はありますけどね・・・。まっ、“誇大妄想”だってわきまえているだけ笑って許してくださいよっ。


 甲野氏のやっているのは、素人手品でしかありませんよ。合気道の重心操作の原理を応用しているだけで、少なくとも古武術の要素はほとんどありません。

 それだけで既に“偽装”ですよね? 古武術じゃないのに古武術って言っているんですからね。おまけに“スポーツや介護に役立つ”ということをウリにしながら、芸人にペシッて打たれて何もできないというのは、肝心要の武術として役立たないってことでしょ?

 余談ながら、ネットの動画で武術とか観ると、いやはや、ひどいもんですよ。

 御本人は自信満々でやっているんでしょうけど、身の程知らずというか恥知らずというか、よくまあ、こんなひどいの出せるな~?って逆に感心します。

 私が「これは見事だな~」って思ったのは、山口清吾先生の剣術、砂泊先生の多数捌き、ペンチャックシラットの妖怪爺さん? システマ、倉本先生や太気拳の岩間統正先生のセミナー風景、青木宏之先生の試斬の概念を外れた竹斬り(なぜ、アレで切れるのか?)・・・とか、いたって少ないですね。

 でも、ダンス系の動画観ると、どれも動きは素晴らしいですよ。最近は、武術の動画観てガッカリしてからダンス観て口直ししています・・・。

 だんだん、武術観るの嫌になってきましたよ・・・。


 え~っと・・・セミナーのこと書かなきゃいかんですね?

 発勁や合気と違って、交叉法や読み、歩法とかは、その場で明確な違いが実感できるようなものではないので、それほど面白くはないかもしれませんね。

 けれども、理論的な意味だけでも知ってもらえば、ほとんどあらゆる武術に応用できるものなんですよ。

 現に、私はこれらを探究し続けたことで、達人しかできないと言われていたことが誰でもできるものだと確信できましたし、“達人”と激賞されている人の弱点が随分と判別できるようになりました。

 やっぱり人間だから、よくよく観れば弱点も欠点もありますよ。「達人には欠点はない」と信じ込んでると観えないですけど、意外とまったくの素人が「これ、おかしいじゃん?」って気づいたりするんですよね。権威主義は百害あって一利もありません。

 武術の世界は無意味な礼節を優先するから、本質論が潰されてできなくなる。だから、発展しないんですよ。

 無礼を薦めるつもりはありませんが、発展を阻害する礼節なら必要ありません!

 正道を歩みたいなら邪道に学ぶ臨機応変さも重要なんですよ。単なる固定観念は何も生み出しません。私は、むしろ“邪道”にこそ学ぶ点が多かったですね。

 そもそも武術に正道なんかありますか? 人殺しが正道な訳ないでしょ?

 存在そのものが邪道だからこそ、養成されるものがある。

 つまり、“観の目”が養成されたんです。

 これが養われると、それまで反射神経とパワー、スピードで勝敗が決まると思っていた勝負論とは異質な、「間合と拍子を読んで相手の身体と意識の弱い箇所を狙撃して倒す」という戦闘法が使えるようになっていくんですね。

 武術は、この戦闘法を理解し体得しない限り、真の向上はあり得ないと思います。

 特に体格に劣る日本人には必須の要素であり、先人が懸命に育んで伝え残してくれたものなんですから、武を学ぶ者は体得し次代に伝える使命があると思います。

 もっとも、勘違いしてもらっては困るんですが、どれか一つだけ体得したら万能に勝てるという極意なんか武術にはないんですよ。

 結局、真にものをいうのは、「地道に稽古を継続する」ということだけです。

「意味を解らず漫然と続ける」のと、「意味を理解して自覚的に稽古を続ける」のとでは物凄く差ができるということを主張しているだけなんですよね。

 よって、うちのセミナーを一回受けたくらいでガラッと変わる人というのは、ほとんどいませんし、いたとしても、元々、本人が問題意識をもって参加して、それが切っ掛けになってガラッと変わった・・・というだけでしょう。

 そういう点でも、継続的な研鑽の場を都内に設けたいな・・・と思っていたんですが、年度が新しくなる四月から、都内で支部活動をすることにして、現在、準備しています。

 主宰者は、今回、游心流師範代を任命した矢嶋満(段位としては三段に認定)が勤めます。これに時々、本部師範の北島栄治(段位としては五段に認定)も指導に来ます。

 とりあえず、人数がどの程度集まるか不明なので、限定10人としておきます。練習場所は新宿から中野周辺で候補地を選定している最中で、週一回、平日の夜間を予定しています。

 支部活動(名称は同好会になります)なので、入会して会員になっていただきますが、三月と四月は記念月間として入会金免除とさせていただきます。

 セミナーの常連参加者の方だったら、申し込み即入会となりますが、それ以外の方は一応、私が審査して許可することにします。だから、人によっては断る可能性もあります。

 常連の方なら御承知と思いますが、うちの技は迂闊に使うと物凄く簡単に殺傷力が出てしまうので、何よりも抑制力のある円満な人柄の人でないと危険なので、この点は今後も徹底したいと思っています。

 尚、当面は素手の体術(ゴムナイフを使っての簡単な護身術はあり)のみとして、当会のお家芸である居合術は本部とシダックスでのみ私の直接指導とします。

 特に本部では、たまに試し斬りもやって真剣を扱うので、事故防止のために模擬刀での稽古も、しばらくは遠慮させておこうと思っています。

 もちろん、既に会員となっている方も含めて、支部にも本部にもどちらの稽古にも参加できます。

 多忙で定期的に通えない会員さんも多かったので、当会では月謝制をとらず、一回参加ごとに参加費2000円(高校生は1000円)としております。時々しか参加できないという人や遠方にお住まいの方でも大丈夫ですよ。

 道着も現在、当会オリジナルのものを検討中です。

 以上、御関心のある方はお問い合わせください。また、武道格闘技経験の有無は問いません。むしろ、何もやってない方が上達は早いと思います。真面目にやりたい方はどなたでも大丈夫です(私が許可すれば・・・)。


追伸;そういえば、今回のセミナーはバレンタインデー・・・来月はホワイトデー? 女よりシュミを優先するってぇ~のは、どうなんでしょうかね~?

追伸2;アスペクト・シリーズ第六弾『ヒトを観抜く武術の読み』、2月24日頃に書店に並ぶと思いますので、是非、宜しく。今回の本は、正直、買い損なうと大損しますよ。
多分、これが出たら、「読み」を無視した武術論は成立しなくなるでしょう。もう身体操作法は時代遅れ。これからは心法の時代になるでしょうね。



※※※ 事務担当追記 ※※※

本記事内の甲野氏のエピソードの番組名は「アッコにおまかせ」ではなく、「笑っていいとも」の誤りでした。
教えて頂いた方から早々にお詫びのメールを頂きました。ありがとうございます!

(2010/02/19 游心流事務担当)
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著者プロフィール

yusinryu

Author:yusinryu
長野峻也(ながのしゅんや)。武術研究家。游心流武術健身法主宰。
武術指導、アクション殺陣指導致します。映画等のコラムも書きます。
関係者の方、ご連絡をお待ちしております。
yusin_mail_from2006
@yahoo.co.jp

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